40: ナハト :2018/12/13(木) 19:48:43 HOST:opt-101-1-157-89.client.pikara.ne.jp


『私は普段を日記は付ける習慣はない。
しかし、私の目の前で戦っている奇跡を目の当たりにしたら
この記録は残さずを得なかったのだ。

我々はカイロがネウロイから侵攻を受けた際に
街を無くし、難民となり、バザールにみんなで寄せ合って
生活してきたが、ここの街にもネウロイの侵攻を受けたが
たった一人のウィッチが撃退したのだ。

あのネウロイの大群をだ。
これを奇跡と言わずしてなんという』


「マルセイユ少尉!!何をしておるか!?」
「こちら、マルセイユ。街にネウロイが侵攻してきたので迎撃してました」
「その街は協定によってウィッチの手助けは必要としてない!!即刻帰還せよ!!」
「断る。私が申請した休暇がまだ、一週間残ってるんでね。休暇が終わるまでバカンスを楽しんでるよ」
「いいかげ(ブッ)」
「さてさて、ネウロイは予想以上に少なかったが、連続で来たら、
ジープ一杯に持ってきた弾薬足りなくなるだろうなあ。
考えて戦わなきゃ」


『あのウィッチ様は我々の歓待を受けながら帰って来たが、
ウィッチ様は厳しい顔して、あれは偵察だ。次の日からは本格的に来るぞ。
と言って、ジープに積んであった道具を使って整備して、就寝した。

次の日、本当にネウロイの大群がやってきた。昨日の比じゃないほどの数だ。
だが、ウィッチ様はそれを迎撃してのけた。ごく少数が襲撃してきたが
ナセル大尉の対空機関砲によって防ぐことが出来た
やはり、ウィッチ様は凄いや』


「おい!魔女!!しっかり迎撃しろ!!たとえ少数でも大被害が出るんだぞ!!」
「分かってる。これは私のミスだ。次は遠距離で対応できるようMG34だけでなく、
対戦車ライフルも持っていく。絶対に街に被害は出させやしないさ」
「・・・・なあ、逃げてもいいんだぞ。お前にはここを護るという義務はないんだ」
「なに、私はこの街が好きなんだ。それにこれは休暇だ。軍の行動じゃない」
「・・・・ふん、勝手にしろ」


『昨晩は騒がしくて眠れなかった。
どうやら、ネウロイが夜襲で襲ってきたのらしい。
しかし、ウィッチ様が一つ残らず迎撃してくれた』


ぼうっと暗闇に浮かぶネウロイに静かに狙いをつける
「落ち着いて狙って・・・・そこだ!」
「サーチライト援護をしろ!!」
「助かる!!次はどいつだ!!」
この日は何時もの夜と比べて明るい夜だった


『今日はいつもと違って陸上のネウロイもやって来たが
持ってきた刀でスパスパ破壊しまくってた
ウィッチ様は何でもできるんだなあ』


その日は忙しかった。ネウロイが地上・空中にと現れ、各方位に波状攻撃仕掛けてきたからだ
「空に地上と忙しい!南東に合図!?またか!反対側に出現して体力消耗を狙おうとするなんて!!」
「直射てーっ!!」「えいせいへーい!!」
「アパーム!!弾をくれーーー!!」
この日も乗り切った。


『今日は街にあった、爺さんが第一次ネウロイ大戦で活躍したとかという
大型対戦車ライフルを持ち込んで、100発100中してた。
第一次ネウロイ大戦でこの銃でネウロイを打ち落とした
爺さんの法螺話は嘘じゃなかったんだな』


大空にマルセイユが対戦車ライフルを構え、レテイクルに入ったネウロイに狙いを付けて
「ネウロイの動きは・・・・そこだ!次!!」
「方位145度に二機接近してます」
「ありがとう!!」
出来る限り遠距離で撃墜し体力を温存するのであった。

41: ナハト :2018/12/13(木) 19:49:34 HOST:opt-101-1-157-89.client.pikara.ne.jp


『今日も今日もネウロイの襲撃があったが、ウィッチ様が撃退してくれた。
一部の人が着陸したウィッチ様に声をかけてる。羨ましい。
私も声を掛けたいが、疲れてはいけないから声をなるべくかけないようにと言われてるのだ』


着陸したマルセイユに大勢の人が駆け寄る
「マルセイユ少尉お疲れ様です」
「はあ・・・・はあ・・・・・。修理しないと・・・・・」
「いえ、私にやらせてください。私は前にいた軍で整備したことあります。ですから休んでください」
「おれは、銃の整備ができるぞ!」「俺も!」「私もだ!」
「そうか・・・・助かる。ネウロイが来たら知らせてくれ。少し寝る・・・・」

そういって、仮眠に向かうマルセイユを見送ったら
残った男たちが声をあげる

「よーーーし!お前ら!!しっかりと整備するぞ!!」
「「「「おおーーーーーっ!!」」」」



『今日もいつも通りに過ごすと思ったが、今までのネウロイと様子が違っていた。
数が今まで違い、文字通り、地面を埋め尽くすというほどの黒と赤でまみれ
ウィッチ様も軍人さんも必死に攻撃したが、とうとう、大群が街の中に侵入し
私達は逃げ惑った。そして、空を仰ぎ見れば、ウィッチ様が撃墜してしまうところだった



「くそっ!四方八方からビームが飛んでくる!!」
マルセイユは毒づきながら、必死にかわし、最小限のシールドを張ると同時に
手に持ったライフル銃(機関銃は弾切れで放棄)で反撃するも、数が多すぎて
焼け石に水でしかなかった。

と、特大のビームが地上から打ち上げてきて、咄嗟にシールドを張るも
連日の戦闘に魔力が切れかかっており、シールドが割れ、ストライカーユニットを破壊する

「う・・・うわあああああ!!」
地面に墜落する直前にシールドを張って、辛うじて致命傷を避けたものの
地面に衝突した衝撃は大きく、体の節節が痛む。

街角からマルセイユを打ち落としたネウロイが姿を現す。
大砲を背中に背負った巨大な昆虫みたいなネウロイだった。

大砲にビームが収束しだしたのを見て、マルセイユは悲鳴を上げる体を無視して
拳銃をぬき、一発、一発、と撃つも無情にも装甲で跳ね返されていく。

そして、光が包まれた



『ウィッチ様が撃墜したところをみた私達はもうだめだと諦めてしまいました。
泣き叫ぶもの、呆然とするもの、いやいやと駄々こねるもの
みなそれぞれでした。そして、上空に覆われていたネウロイにビームが収束するのを
呆然とみる他無かったのです。その時だったんです








マルセイユの目の前でネウロイが爆ぜて、ガラスの光となった。
それをみたマルセイユは呆然と空を見上げると、空戦ウィッチが
使用済みのフリガーファウストを捨てて飛び去って行くところだった。
それを見届けたマルセイユはどうっと倒れた


『軽快なラッパがタンタカタカターン!!と聞こえてきたと思ったら
砂丘の向こうから陸戦ウィッチや戦車が姿を現し、空中にもウィッチ様と同じように
空を飛ぶウィッチが何人かでてきて、瞬く間に地平を埋め尽くしたネウロイを殲滅していったのです。
やはり、あのネウロイ様がこのような奇跡を運んでくれたに違いない。
あのウィッチ様こそ我らの女神だ!!』




地面に大の字に倒れるマルセイユ
そこに大きな車輪と共にやってくる陸戦ウィッチが一人

「迎えに来たわよ。命令違反をした大バカモノを」
「よお、副委員長。久しぶりじゃないか」
「副委員長って呼ぶな!!」


この後、バザール街の救助に成功したものの、命令違反をしたマルセイユには
謹慎処分(というなの強制休暇)を下し、これまでのネウロイの撃墜記録は記録者がいないこともあって
記録されていないが、非公式記録では撃墜スコア151機であったという・・・・

42: ナハト :2018/12/13(木) 19:50:52 HOST:opt-101-1-157-89.client.pikara.ne.jp
終わり

去年書いたショッピングバザールの詳細を書いたつもりです。
誇張表現もあるかもしれないが、見逃してクレメンス

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最終更新:2019年04月06日 11:35