423: 加賀 :2019/05/08(水) 18:47:31 HOST:om126133240017.21.openmobile.ne.jp
ありがとうございます
それでは投稿します


「取舵一杯!」

見張り員の叫びに『加賀』艦長の岡田大佐は回避運動を開始した。

「赤いミートボールを狙え!」

エンタープライズの艦爆隊をマクラスキー少佐はそう言って操縦桿を倒そうとした瞬間、後方の偵察員が叫んだ。

『後方から水上機!』

その直後、一機の水上機がマクラスキー少佐のSBD爆撃機を機銃掃射しながら追い越した。マクラスキー少佐は左翼の付け根から火を噴いているのを確認した。

「そんな馬鹿な!?たかが水上機ごときで……」

マクラスキー少佐機は瞬く間に炎上、マクラスキー少佐と偵察員はパラシュート降下を余儀なくされる。

「へっ、間に合ったもんだな」
『その代わり燃料が心配だがな』

試作一号機を操るパイロットはそう愚痴る。試作一号機はこの時に出せうる最大速度440キロの全速力で米攻撃隊の後方に追い付き、『加賀』を狙おうとしていたマクラスキー少佐機に機銃弾を叩き込んだのである。
後方にいる偵察員はSBD爆撃機の編隊が見事にバラけたのを見た。

「ザマァ見ろアメ公め」

偵察員は笑うが眼下の艦艇を見ると顔を歪めた。眼下にいたのは炎上する空母『蒼龍』だった。『蒼龍』は史実通りにヨークタウンの艦爆隊からの急降下爆撃を受けて450キロ爆弾三発が命中、『蒼龍』は炎に包まれたのである。
更に同時刻、試作一号機の乱入で乱れたエンタープライズの艦爆隊14機は近くを航行していた空母『赤城』へ殺到、『赤城』艦長の青木大佐は必死に回避運動をするも四発が命中した。
しかも爆弾の破片が艦橋に直撃、南雲中将は草鹿少将が咄嗟に身を防いだ事で無傷だったが床に頭を強打して意識不明、草鹿少将は重傷、源田中佐も重傷を負うが出血多量で後に息を引き取るのである。

「『蒼龍』『赤城』炎上!『加賀』は健在!」
「……八戦隊司令及び全艦に発光信号。『我レ、今ヨリ航空戦ノ指揮ヲ執ル』」

炎上する二空母を見つめつつ山口少将はそう発して皆を見る。

「刺し違えてでも一隻は沈めるぞ。このままでは帝国海軍は末代まで舐められるぞ!」

山口少将はそう発破をかける。その頃、警戒隊も一航艦の状況を知った。

「クソッタレ……」

報告を聞いた五藤は顔を歪める。

(通報が悪かったのか……それとも敵機を引き付けたのが悪かったのか……)

そもそも警戒隊があるという時点で通報を出せば警戒隊の位置が分かるが今回は一航艦の位置もバレていたので微妙な具合である。
だが微妙な歴史変化もあった。試作一号機が間に合った事で加賀を爆撃しようとしていたSBDの編隊を乱れさせ加賀が生き残った事である。
飛龍の山口少将が航空戦の指揮を取る事で加賀と飛龍は攻撃隊を発艦させていた。また、山口少将は警戒隊は空母と合流する事を言ってきた。

(電探がある我々がいれば敵機の行動が分かるからな……)

警戒隊は反転し後方にいる山口少将らと合流するのである。

424: 加賀 :2019/05/08(水) 18:48:18 HOST:om126133240017.21.openmobile.ne.jp
「見つけたぞ!」

加賀から発艦した第一次攻撃隊隊長の楠美少佐は眼下に航行する米機動部隊を睨む。
第一次攻撃隊は零戦12機 九九式艦爆18機 九七式艦攻26機であり楠美少佐は直ちにト連送を発信、零戦12機が迎撃のF4Fと空戦を尻目に突撃を開始した。
狙われたのは空母『ヨークタウン』であり小林大尉の九九式艦爆隊(F4Fに3機撃墜)は小林大尉を含む6機を失いながらも爆弾五発が命中、うち一発がボイラー室に火災を発生させて『ヨークタウン』は動力を喪失し航行不能となる。
そこへ左右から楠美少佐の九七式艦攻隊が突撃、四本の水柱を上げさせる事に成功した。
また、駆逐艦二隻を魚雷の流れ弾で撃沈させている。『ヨークタウン』はこれが致命傷となり攻撃隊が引き揚げる頃には波間に没していた。
1030には友永大尉率いる第二次攻撃隊(零戦12機 九九式艦爆13機 九七式艦攻10機)が到着、友永大尉は無傷の二隻を見つつ手前にいた空母(ホーネット)を狙う事にしてト連送を発信。
第二次攻撃隊は友永大尉らを失うも空母『ホーネット』を大破せしめた。
一方で警戒隊は空母『加賀』『飛龍』と合流を果たし二空母を中心とした輪形陣を展開した。

「(まさか加賀が生き残っているなんて……)何としても二空母を死守するぞ」

第二次攻撃隊を収用した『飛龍』では第三次攻撃隊を編成するも稼働は零戦11機 九九式艦爆9機 九七式艦攻13機しか残されてなかった。

「もう一隻は沈めたい」

山口は薄暮攻撃を行う事にしたが1356、『日向』と『青葉』の21号電探は接近してくる敵攻撃隊(SBD爆撃機24機)を探知した。

「零戦は全て上げろ。艦爆艦攻は仕舞え」

山口の脳裏に浮かんだのは先程の『赤城』『蒼龍』の被弾である。二空母は第三次攻撃隊に出す筈だった零戦11機をも発艦させ多数の零戦で待ち構える事にした。
また、『日向』らも砲身を上空に向けていた。なお、上空には零戦隊の他にも試作一号機が上がっている。試作一号機の主翼には20ミリ機銃があり邪魔をするだけでも効果はあったからだ。
そして1400頃、『飛龍』らは再度攻撃を受けたのである。だが攻撃隊はSBD爆撃機で編成されていたので敵戦闘機がいないので零戦隊は落としまくった。
しかし、数機のSBD爆撃機が雲を利用して二空母に近づいた。見張り員がそれに気付いたのは既に急降下している時だった。

「敵直上!急降下ァ!」

飛龍に三発、加賀に二発が命中するのである。

425: 加賀 :2019/05/08(水) 18:51:45 HOST:om126133240017.21.openmobile.ne.jp
今回の活躍
  • 瑞雲!瑞雲!瑞雲!
  • 加賀が回避した事で被害が大きくなる赤城
  • 南雲が意識不明で憂鬱南雲が憑依する
  • 源田、多分良いことあるよきっと
  • 瑞雲を讃えよ!瑞雲を崇めよ!(ドンドコドンドコ
最終更新:2019年05月10日 15:03