882: 名無しさん2 :2019/05/12(日) 09:32:16 HOST:FL1-122-132-72-189.aki.mesh.ad.jp
日本大陸 ゲートネタ レイフォリア制圧戦に投入される
アメリカの新兵器
驕れる者久しからず、沙羅双樹の鐘の色諸行無常の響きあり。猛きものも遂には滅びん。平家物語のこの一節は、すなわちこの世の真理を示している。
如何な栄華を誇ったものだろうと、いずれは滅び去ると。今まさにこの真理を世界五大列強国の一つ、レイフォルは体現していた。強大な軍事力を背景に横暴を働いてきたツケ-とはいえパーパルディア皇国に比べれば比較的穏当である、自国に有利な自由貿易や保護国を設けるなどイギリス式に近いやり方-を払うかのようにCEの大洋連合や西暦世界の日米両国、転移国家のグラ・バルガス帝国を始めより強大な力を前に無残な敗北を喫しようとしていた。
グラ・バルカス帝国艦隊との交戦とも言えないワンサイドゲームを前にレイフォル主力艦隊が全滅<文字通り>してから程なく、レイフォル首都レイフォリアはその長い歴史の中で初となる外敵の侵入を体験していた。それもその侵攻の主力をなす兵器は、彼らの常識の埒外にある先進的すぎる兵器ばかり。概念としてのゴーレムが存在するとはいえ、空から全長何十メートルにも達する鋼鉄の塊が思ったレイフォルの国民の胸に去来した感情はどのようなものだったろうか。
対峙した日米両国に大洋連合は、過剰すぎるともいえる戦力をレイフォリア制圧に投入した。隔絶した技術格差ゆえに絶対に破壊しえない機動兵器。機動兵器用のパラコードで編まれた強化パラシュートによって、
レイフォリア市内あるいは近郊に降り立つは現代の巨神<ティターン>たる鋼鉄の巨人や鋼鉄の巨狼。
それらは、その圧倒的な全力で対峙した首都方面に存在するレイフォル軍に猛攻を仕掛け、容赦なく蹂躙した。
レイフォリア近郊に降りたったヒルドルブは、30cmという規格外の主砲を生かし、長距離砲撃によって地ならしを行なった。と言ってもある少佐の言にあるように都市区間ごと砲撃で吹き飛ばしたのでなく、砲撃の対象はあくまで首都直近の軍事施設のみ。
観測情報をもとに行われる砲撃は、苛烈極まりないものだったという。
市内に突入した機動兵器群もその実力を存分に発揮していた。空に飛び立つこともないまま死に絶えることなく、また航空兵器の弾切れによって撃墜を辛くも免れた竜騎士。それが愛機のワイバーンとともに勇敢にも機動兵器に襲いかかるが、あえなく撃墜されていく。空中に朱色にまみれた汚物を撒き散らしながら。
首都そのもののなかにあったために砲撃や空爆の被害をさして受けなかった陸軍や近衛師団。そのなかでもいち早く突入した部隊が比較的小型の魔砲を連続して機動兵器に浴びせて行くが、装甲にへこみ一つつくことはない。塗装が剥がれることすらない。
それもそのはず、はるかに発達したけた違いの口径の火砲や高エネルギー兵器を念頭にした装甲が原始的な大砲で破壊されるはずがなかった。実際にその脅威を身をもって体現したレイフォルの兵士の脳裏には全員が一様に、悪魔の二文字を浮かべたという。
数世紀にも渡る技術格差という壁を持つ勢力を敵に回したことは、レイフォルの歴史上最大の誤りに他ならない。最もレイフォルの兵士はこの状況でも退く気はなかった。何しろ彼らの常識では、戦勝国は敗戦国に何をしても許されるという認識だ。このまま敗北してしまえば、国民全員の奴隷化や虐殺や性的暴行、略奪が行われてしまう。その脅迫観念が彼らを頑なに無謀な抗戦に走らせる原動力となっていた。その勇気は認めるべきだろう。敗戦という運命を覆えせずとも彼らは勇敢に戦った。
最新の機動兵器を前に無謀にも原始的な武器で抵抗する時代遅れの軍隊という混沌とした状況。その混沌とした状況に新たに加わろうというものがいた。機動兵器の豪華絢爛さに彼らがまるで戦場の主役であると錯覚しそうになりがちだが、真の主役は自分たちであると誇らしげに語る最古の兵科則ち歩兵。それが混沌とした戦場にプレイヤーとして乱入しようとしていた。
883: 名無しさん2 :2019/05/12(日) 09:33:32 HOST:FL1-122-132-72-189.aki.mesh.ad.jp
それは必然といえた。機動兵器は確かに強力だが、隅々に至るまで占領するには歩兵の力が必須である。航空機が軍事転用された黎明時代に航空攻撃のみで戦争は終わるだろうと告げたイタリア人の論が間違いだったように、地上を制圧するとなれば最後の仕上げは未だ歩兵が握っていた。レイフォル程度ならば機動兵器の力をフルに発揮すれば完全殲滅も夢ではないかもしれないが、流石にそれをやるつもりはない。
レイフォルの首都レイフォリアは、海に面した都市である。そのため世界五大列強にふさわしい港湾施設を有している。普段は海運の要として賑わっているそこは、今や歩兵の陸揚地としての役割を果たしていた。
グラバルカス帝国艦隊のおかげで確保した制海権、それを存分に活かし沖合いの強襲揚陸艦からはひっきりなしに戦力が吐き出されていく。その上陸戦力の中でも西暦世界のアメリカに注目したい。
アメリカの強襲揚陸艦からは、海兵隊を主力とした地上戦力が続々と上陸を敢行していく。歩兵やM1A2英ブラムス戦車を積載した上陸用舟艇やLCACが地上に向かい、それらに先行する形で水陸両用車両が先頭を走る。水陸両用車両といえば、どうしても水中走行時が低速であることが欠点としてあげられる。
が、それも昔の話。今やゲート間交流で得た技術を元にダウングレードしたウォータージェット推進装置を搭載することで水中でも高速機動を可能としている。
海ならず空中機動による戦力の展開も現在侵攻で進められていた。揚陸艦から発艦したMVー22オスプレイが市内各所に降下し、兵力を上陸させていく。近々超電導バッテリーとモーターを組み合わせ、メインローターを駆動させる試みが行われる予定だ。
そしてオスプレイから降りたった海兵隊員たちの姿は、異形だった。顔こそヘルメットを被りながらも素肌を晒していたが、全身を迷彩服ではなく金属製と思わしき物体にすっぽりと覆われていた。手足の先まで海兵隊正式の迷彩MARPATの森林モデルで着色された金属製らしき物体に包まれているのは異様だ。
珍しくもないが、全員が一律に同じデザインのスモークを施されたゴーグルで目元を隠しているのもその印象を強める。
これは、アメリカ海兵隊の手で実戦投入された軍事用の新型パワードスーツである。大洋連合からの輸入ではない。TALOSの名称で研究開発が進められていたパワードスーツに大洋連合から輸入した技術を取り入れたものだ。装甲は表面に当初予定されていたリキッドアーマー-ダンガンの着弾と同時に硬化し、弾丸侵入を許さない-で覆われ、その下に軽量強化チタン合金を置く多層構造式。筋力強化機能も機動兵器のものを応用することで、飛躍的に強化されたものかま使われている。少なくともコンクリートにクレーターを作れるレベルであり、人体を挽肉にしかねない威力を秘める。
頭部を覆うゴーグルは、バリスティクス<抗弾>液晶レンズ。自らのバイタルを表示し、敵味方彼我の位置や現在地、目的地までの進行ルートを表示する機能を持つ。それ以外には、光学・ir<赤外線>両用の暗視装置やロレンチーニ器官を利用した生体電磁波による人間の探知機能。望遠スコープをはじめとした射撃補助機能を有する。さらに言えばスーツ本体は気密処置を施されているため、ヘルメットに隠された素肌を防護マスクで覆えば科学・生物兵器汚染された地域でさえら活動しうる<ただし、バイザーは装着できない。>
884: 名無しさん2 :2019/05/12(日) 09:49:28 HOST:FL1-122-132-72-189.aki.mesh.ad.jp
アメリカはこの新兵器を投入していた。なにしろアメリカにとって市街地戦は、遺伝子レベルで刻まれた
トラウマである。脅威度が低いとはいえ、マスケット銃でも使用している弾丸は破壊力に優れた
ソフトポイント弾。有効射程内で命中してしまえば現代のボディーアーマーを着用していも無事で済むかはわからないし、
ここがファンタジー世界であることを考えるとマスケット銃装備で現代歩兵を圧倒した
ジャパニーメションの南米産メイドのような超人的兵士がいてもおかしくない。
大洋連合とゲートでつながった先の世界の住民と比べれば生易しいとはいえ、亜神ロウィリ・マーキュリーは
人外の膂力で振るわれるハルバートでたやすく人間をミンチにしてしまえるのだ。魔法も対人レベルであるにせよ、
不意打ちを食らってしまえば生身の兵にとっては恐怖だ。市街地戦闘への恐怖や万一超人兵士がいたらという恐れがこの新兵器の投入を後押ししていた。
それと同時にまったく別種の市街地戦用兵器も投入されていた。その名も全地形対応対人攻撃ユニット。
スターウォーズを想起させる名称の兵器だが、名は体を表す通り同作の二足歩行小型歩行戦車とデザインが
類似していなくもない。市街地戦を念頭に大きさは五メートルほどと比較的小さい無人陸上車両だが、
その装甲は堅固を極め、対戦車ミサイルや対戦車ロケット弾の攻撃にすら耐えうる。
あらゆる地形に対応するべく実現した二足歩行は、高速度での高機動を可能とし、ビルの壁面さえも跳躍して
移動してのけるという離れ業さえ実現する。
高度な敵味方識別装置を有するAIによって制御される火力も対人とみればかなりのものだ。胴体正面にはM134ミニガンを装備し、
胴体側面のハードポイントにはM2ブローニング重機関銃や対戦車・対空ミサイル、スモークディスチャージャーなどを装備可能。
今回はワイバーン対策を考え、ブローニングと対空ミサイルが取り付けられている。それと胴体中央部には対人用散弾。
クラスター弾の一種であり、敵陣上空に向けて発射され上空に到着するや否や内蔵されている子弾子を
広範囲にわたってばらまき人体を殺傷する。宇宙世紀世界のザクに装備されたSマインのようなものだ。
市街地での歩兵の支援や敵兵の制圧を念頭にDARPAで開発が進められていた兵器をゲート間交流で
得た技術をもとに開発にこきつげ、実戦投入していた。
アメリカがこれらの兵器を市街地戦・対歩兵戦を念頭に投入したのは、彼らからすれば十分な根拠があってのことだ。
しかし、当然ながらそんな超人兵士がいるはずもないレイフォル陸軍の兵士や近衛師団の兵士をこれらの
新兵器は恐怖させたという。
885: 名無しさん2 :2019/05/12(日) 09:51:30 HOST:FL1-122-132-72-189.aki.mesh.ad.jp
以上です。ウィキへの転載はするかしないかは完全にお任せします。
それと劇中で出た兵器ですが、TALOSは実在しますがもう一つはメタルギアのアーヴィングです。
ウィキを見ると完全に偵察用の兵器にアーヴィングの名前があるので名称変更しました。
そちらは完全に偵察用で原作の装備はしてないので問題はないと思いますが・・・。
最終更新:2019年05月20日 10:19