438: 加賀 :2019/05/11(土) 09:41:20 HOST:softbank126094203203.bbtec.net
6月20日、傷ついた『加賀』と『飛龍』は沈没の回避をしつつ日本へ帰還する事が出来た。二空母は攻撃される前に艦爆艦攻を格納庫に仕舞い弾薬も床に転がっている事はなかったので沈む事はなかった。
一時は『飛龍』の機関科と連絡が不通になったが決死隊のおかげで連絡が復活、『飛龍』は生還する事が出来たのだ。
また、米機動部隊が再度他艦隊を攻撃する事はなかった。6月7日、曳船で曳航されていた空母『ホーネット』は伊168潜からの雷撃で魚雷二本が命中。既に大破していた『ホーネット』は力尽きる事となる。
『ホーネット』が沈んだ事でスプルーアンス少将は機動部隊を退避させた。この行動により七戦隊の三隅はミッドウェー島基地からの攻撃だけ受ける事となり大破しながらも帰還するのである。

(よくぞ戻ってきてくれた……)

加賀が佐世保の工廠に戻っていくのを橋本はコッソリと号泣するのであった。なお、試作一号機が活躍した事で松田は舞い上がり空技廠に「量産すんだよ!あくしろよ!」と凸をかましてしまう。なお、空技廠でも試作一号機の活躍は知っていたので二つ返事(半分松田に押された)で了承、同年8月には制式採用され翌年1月に瑞雲量産一号機が生産されるのである。

「まぁ加賀だけはなく飛龍も戻ってきてくれたのは嬉しいものだな」
「全くです」

橋本、五藤、松田はとある料亭で飲んでいた。

「それに嶋田さん達とも接触出来たのは幸運だな」

内地に帰還してから橋本達は記憶が戻った阿部大佐(憂鬱嶋田)を筆頭に南雲、古賀、近藤、三川等が参戦。珍しいのとして二航戦の山口少将だった。山口少将だけは憂鬱世界での山口少将が憑依しており多少の差異はあるものの南雲らと打ち解けていた。また、技術者にも複数憑依者が覚醒しており彼等の必死の努力で航空機開発が進歩するのである。

「まぁお前も嫁艦の加賀が生き残ったから良かったな」
「本当です。伊勢も増えたので二人は仲良くしてくれるでしょう」
「……嫁艦って加賀と陸奥だけじゃなかったか?」
「フハハハハハ!こんな事も!こんな事もあろうかと!橋本さんをインナー好きにして伊勢を嫁艦に加えさせたのだ!」

大分酔っている松田が顔を赤くさせながら叫ぶ。

「クソッタレ、これだからMMJの侵食率は高いんだよ……」

半分汚染された橋本を見つつ五藤はそう嘆くのである。
8月1日、某所で開催された阿部達を加えた会合に橋本らも参加していた。

「橋本さん達が開戦前から動いていたおかげで幾分かはやり易いですよほんと」
「いやぁ、嶋田さん……もとい阿部君に言われると照れますな」

阿部の誉めに橋本は少々照れていた。

「ですが倉崎の翁達のおかげで零戦も性能向上しましたね」
「あぁ、史実の52型乙と62型を交ぜた32型か」

倉崎の翁達技術者らは三菱とタッグを組んで零戦の性能向上を計り、4月に32型を出していた。
発動機は栄31型甲であり水メタノール噴射装置はまだ開発遅延のため取り付けてはおらず、機体等は機首に13.2ミリ機銃を搭載した史実52型乙を取り入れていた。
これにより速度は568キロを更新、航続距離は2560キロ(増槽付)と21型より落ちてはいたものの13.2ミリ機銃を搭載した事で威力は向上しているので概ね現場からは評価が良かった。
三菱は更に金星62型を搭載した試作零戦53型をも開発中であり三菱としては53型を以て零戦を打ち切り倉崎とタッグを組んで雷電の開発を重視する意向である。

「32型は母艦飛行隊から配備しているが……何れはラバウルやブインに配備させないとな……」

古賀中将の言葉に阿部達は頷く。

「今のところ、対潜兵器の開発も徐々にですが進んでます」
「それでも遅れている部分が有りますが仕方ないです。それと今の問題は……」
『ガダルカナル』

阿部達は頷くのである。そして8月7日0400、米海兵隊第一海兵師団を主力にオーストラリア軍の支援を受けた約一万の海兵隊がツラギ島及びガダルカナル島テナル川東岸付近に上陸を開始したのである。
ガダルカナル島の滑走路は完成直前であり同守備隊は中隊規模の陸戦隊しかおらず瞬く間に駆逐され第11設営隊隊長門前大佐と第13設営隊隊長岡村少佐はマタニカウ川を第一線陣地とし臨時ガダルカナル島守備隊を編成する事となったのである。
一方でツラギ島の横浜航空隊からの電文を受け取ったラバウル航空隊はラビ攻撃のために爆装していた一式陸攻27機と橋本らの努力でガダルカナル島と並行して行われたブーゲンヴィル島南部ブインにて新設されたブイン基地から台南空派遣隊の零戦18機と九九式艦爆9機が離陸、ガダルカナル島泊地に停泊している連合軍艦隊を攻撃する事となる。

439: 加賀 :2019/05/11(土) 09:44:37 HOST:softbank126094203203.bbtec.net
史実と異なる点
  • 空母『ホーネット』を伊168潜が撃沈
  • ブイン基地がガダルカナル基地(仮称)と並行して新設され零戦隊と九九式艦爆隊が進出
  • 零戦32型の生産(52型乙と62型を織り交ぜた機体)

440: 加賀 :2019/05/11(土) 09:51:17 HOST:softbank126094203203.bbtec.net
追加補足
サンタイサベル島のレカタには水上基地を史実より早くに建設中で各水偵の他に瑞雲も進出予定
最終更新:2019年05月20日 21:37