455: 加賀 :2019/05/11(土) 18:59:15 HOST:softbank126094203203.bbtec.net


「全く、ブイン基地からの出撃でも意外と辛いものだな」

坂井一飛曹はサザーランド大尉のF4Fを撃墜後、そうぼやく。ブイン基地から出撃した零戦隊はガダルカナル島上空で約60機程度の敵戦闘機と空戦をしており思う存分の空戦を展開していた。

(あの世界ではないから少々無茶なところもあるが……ミッドウェーで赤城と蒼龍も沈められたし何とかせんとな……)

憑依者である坂井はそう思いつつも柿本と羽藤を従えてSBD爆撃機16機の編隊を後方下方から銃撃して撃墜するのである。なおこの日、坂井の負傷記録は無く翌日以降も出撃して敵機を撃墜するのである。




「今作戦は通常の海戦ではない、殴り込みだ!」

第八艦隊旗艦重巡『鳥海』の艦橋で司令官三川中将はそう吠える。艦隊は現在、六戦隊と十八戦隊を従えてブーゲンヴィル島東方海面を航行していた。

(艦隊が壊滅しても敵輸送船団を撃滅せねばならん……)

憑依者である三川中将は史実の第一次ソロモン海戦の結果を知っており、予定通り夜戦に引き込むつもりである。

「場合によってはガダルカナル島沖で座礁、米軍を艦砲射撃をして砲弾が無くなれば陸戦隊を編成して上陸する」

六戦隊司令官の五藤少将もそう主張しており実際に六戦隊も軽機関銃と小銃を積み込んでの出撃をしている。
そして2240、第八艦隊はサボ島南方水道に突入を開始した。直後に『鳥海』見張り員が敵艦ーー駆逐艦『ブルー』ーーを発見、戦闘が下令されるも『ブルー』は第八艦隊に気付かず遠ざかった。
2330頃に第八艦隊はサボ島南方に到達した。

「全軍突撃せよ!」

三川中将は短いが第八艦隊を奮い立たせる命令を発した。この直後に見張り員が再び左舷に敵艦を発見した。『鳥海』と『古鷹』は魚雷を発射するも命中しなかったが今度は右舷に敵艦隊を発見、水偵が吊光弾を投下して背景照明を行わせた。

「距離370!」
「魚雷撃ェ!」

『鳥海』が再び魚雷四本を発射、先頭にいたオーストラリアの重巡『キャンベラ』に水柱が噴き上がった。

「撃ちぃ方始めェ!」

そして第八艦隊は史実通りの戦闘を展開、連合軍南方部隊と北方部隊は壊滅するのである。

「大戦果です。これ以上留まれば夜明けと共に敵機動部隊からの攻撃を受ける可能性があります」
「確かに。上空援護が無ければ第八艦隊は壊滅します」
「何を言う!直ぐ目の前に大輸送船団がいるんだぞ!このまま帰れば飛行場は米軍のままで大変な事になる。『鳥海』だけで突撃するから司令部は旗艦を他に移して帰れ!」

前者を大西参謀長と神参謀が主張し後者を『鳥海』艦長の早川大佐が主張するが三川の内情は後者だった。

「反転する。左、十六点一斉回頭!最大戦速!目標、敵輸送船団!!」

456: 加賀 :2019/05/11(土) 19:00:45 HOST:softbank126094203203.bbtec.net
第八艦隊は回頭を選択、『鳥海』の指示を受けた水偵隊は残りの吊光弾を次々と投下して輸送船団を闇夜から浮かび上がらせたのである。

「踏み潰せ」

第八艦隊は停泊する輸送船団に砲雷撃戦を敢行、逃げようとしていた輸送船団に次々と砲弾、魚雷が送り届けられ輸送船団は僅か30分で壊滅した。更に三川中将はガダルカナル島へ接近し上陸した米海兵隊は元より揚陸している物資や資材等に向けて艦砲射撃を実施した。
この艦砲射撃で、海兵隊の人員被害は少なかったが揚陸していた物資や資材等の大半が吹き飛び、米軍の糧食に大きな影響を残すのである。
引き揚げる寸前、事態に気付いた連合軍東方部隊が第八艦隊に食らい付くも水偵隊の機転で残していた吊光弾を投下して背景照明を再び展開。第八艦隊の猛射により東方部隊も壊滅してしまう。
第八艦隊は鳥海等の艦艇が小破で済み、加古も大破するが上層部の破壊であり機関自体は無事な帰路も六戦隊は対潜警戒を継続した事で加古喪失はならずに日本海海戦並の戦果を成し遂げ三川中将は凱旋将軍として迎えられたのであった。

(初戦は此方が制した……となると次は……)

橋本は第一次ソロモン海戦の結果を南方から内地へ向かうヒ船団を護衛しつつ聞いた。橋本の三水戦は現在、新たに創設された海上護衛総隊に編入されていた。古賀中将らが護衛総隊の創設に積極的に動き、山本の容認で今は三水戦が派遣されていた。
本来は六水戦もだが、六水戦は第八艦隊にと内地で対潜兵器の搭載を急がせていた事もありまだである。
なお、橋本の助言者として阿部が特務参謀の役職で派遣されている。

「改装で睦月型等が二式爆雷(史実三式爆雷)や二式水中聴音器(史実三式水中聴音器)が配備される予定なのでそれまでの辛抱です」
「あぁ。今は一隻でも多くの輸送船を無事に内地へ帰還させる必要があるからな」
「それもですが陸軍がガダルカナルにどう出るか……です」
「我々に都合が良いのは敵兵力がハッキリとしている事だな」

ガダルカナル島臨時守備隊からの報告で海兵隊の兵力が約一万であると陸海軍は確認していた。当初は一木支隊を出す予定だった陸軍も支隊を出すのを止め、第17軍司令官の百武中将は師団規模の増援を要請した。
この要請に大本営は川口少将の川口支隊を派遣して一木支隊と合同で対処せよと言ったがそれに待ったをかけたのは参謀次長の田辺盛武中将(憑依者)だった。

「兵力の逐次投入は避けるべき。一気に師団規模を派遣するのが最善策である」

田辺中将は二師団と三八師団の被害を避けるために積極的に動いた。動いた事で二師団が主体となり補助で川口・一木支隊が派遣される事で落ち着いたのである。
それらのうち、二師団(集結に時間が掛かった)を除いた二部隊がラバウルに到着したのは8月下旬頃であった。
彼等がラバウルに到着する頃に、東部ソロモン海域にて日米両軍の機動部隊が激突していたのである。

457: 加賀 :2019/05/11(土) 19:03:08 HOST:softbank126094203203.bbtec.net
  • 坂井は憑依者
  • 第八艦隊が完全勝利したよ!やったね!
  • 海上護衛総隊創設
  • 橋本の三水戦が編入
  • 睦月型対潜兵器搭載
  • 田辺中将は憑依者
最終更新:2019年05月20日 21:39