757: 弥次郎 :2019/05/25(土) 23:39:18 HOST:p380005-ipngn200303sasajima.aichi.ocn.ne.jp

大陸SRW IF マブラヴ編 元リンクスたちのお茶会4



  • 戦後の戦争

「えー、面倒なので直球で。マブラヴ世界で戦後の戦争が確定です」

「今度は一体どこでなんだ?台湾?南米?欧州?アフリカ?まさか南極じゃないだろうな?」

「ほぼ当たりですよ、タケミ君」

「ハハッ、ワロス。……マジか?」

「台湾の中国共産党、そしてそこに未だに支援の手を伸ばすアメリカを母体にする恭順派、アメリカ弱体化を好機と見た南米各国。
 さらに未だに戦後であり新秩序構築を遠巻きに見ている南アフリカの国々に、AL3の残滓。フルコースです」

「……冗談じゃないってわけか」

「既に騒ぎは各所で起こっています。まあ、我々が直接関与することはほぼありえないでしょう。規模としてはかなり小さいので」

「本当にあの原作の世界って内ゲバ大好きですよね…」

「余裕ぶちかましている場合じゃないんだがね…ユーラシアが失陥してもそれが変わらない程度には、あそこの人類は終わってるよ」

「最終的解決を真面目に検討しないとな…」

「我々大洋連合としては、あくまで後方支援のみになります。今回の件ばかりはあちらの世界の主権内のことですからね」

「となると、万が一に備えて動けるようにしておくように、ということか」

「そういうことです。一目連さんは帝国に引き続き駐留を。動乱を知った馬鹿がこれに乗じる可能性がありますので」

「先刻承知だ」

「虎鶫さんも帝国の方にお願いします。具体的には諜報面やテロ対策の面で対応とアドバイスを」

「了解、と。非常時に自由にできたころが懐かしいねぇ…」

「今大日本帝国が揺らいでしまっては今後の政治的な動きにも面倒が付いて回ります。細心の注意を」

「今は一応平時ですからね。流星さん、私とお義父さんは?」

「残りのメンバーは基本的に待機です。繰り返しになりますが、これはβ世界の主権の内側にある問題ですからね。
 ですが、いざとなれば全力で踏みつぶす覚悟で行きます。この世界での国家解体戦争も辞さない覚悟で行きましょう」

758: 弥次郎 :2019/05/25(土) 23:39:59 HOST:p380005-ipngn200303sasajima.aichi.ocn.ne.jp


  • βブリッド


「原作に詳しいメンバーからの情報を統合すると、どうやら恭順派はβブリッドというものを有しているようです」

「なんじゃそりゃ?」

「マイナーもマイナーな存在ですが、分かりやすく言うならばBETAを素材に作り上げた生物兵器ですね。資料を送ります」

「……大洋(ウチ)も連合もぶち切れ案件じゃないか?」

「もうアウトもアウトな気がしますけど、どんなのなんだ?」

「炭素生物同士である人間とBETAの細胞をミックスし、人為的に生み出された人のコントロールを受けるBETAとでも言いましょうか。
 一説には材料となる人間は難民が使われているとかなんとか…」

「スリーアウト、チェンジですね。スリーアウト法にかけるまでもなく一発退場モノですけど…」

「胸糞悪いな…」

「以前から警告だけはありましたが、ここにきて本当に使って来るとは、といったところです。
 ですが、所詮は劣化し、形が変わった程度のBETAのような何かに過ぎないのです」

「わざわざ出張る必要が無いのも、所詮はこの程度だからか」

「とはいえ、この手の技術が残り続けては困りますからね。ここには強権を使ってでも介入することが検討されています」

「だよな。やらなきゃ寧ろ問題だ」

「あちらの国民も納得はしないでしょう。BETA由来の技術、況やBETAそのものや同じ人間を材料にしたもの等受け入れられるはずもない」


  • 中国共産党の残滓


「ちなみに中国共産党は泡沫の夢の如く、嘗ての領土奪還を考えている模様です」

「……もう解放者兼入居者たちがいるんですけど?ガイロスとかヘリックとか」

「それを理解しての見込めるタマじゃないってことだよ、ミカ」

「ですが、共産党の懸念もわからなくもないのです。BETAが原因の民族浄化が自然発生しているようなものですので」

「というのは?」

「共産党は台湾に逃れてはいますが、本拠と言える嘗ての地域はガイロスやヘリックをはじめとした、いわばよそ者に奪われた状況。
 しかもBETA大戦においては真っ先に戦場となり、あらゆるもの文化的・財産的な物を失い、わずかに生き延びた人間だけが全てです。
 では、この状況において漢民族の、ひいては中華の末裔というアイデンティティーを保ち続けることが果たして可能なのか?」

「到底無理ですね」

「だからこそ行動に出るわけか」

「ははーん、ということはアメリカがそれに首を突っ込んでいるわけだな。PRTOへの嫌がらせのために…」

「恐らくそうなのでしょう。米国も南米への対処というものがありますから、それもやむを得ないといえばそれまでですがね」

「少数でもゲリラ戦に徹すれば嫌がらせになるか…」

「対応が面倒になりますね…戦後の戦争といえばお決まりですが、人間同士となりますとうんざりします」

759: 弥次郎 :2019/05/25(土) 23:40:31 HOST:p380005-ipngn200303sasajima.aichi.ocn.ne.jp

  • βブリッドの追跡


「これについては、欧州のエージェントとも協力して徹底的に炙り出す予定です。
 叩けば誇りが出るとわかっていますから、虱潰しにやっていくことになるかと」

「この大戦の影響で物資が集中し、研究ができる場所なんて限定されているからな。戦後のごたごたがあるとはいえ、やりやすいはず」

「ですが、皆さんに注意してほしいのはこういう時だからこそ動き出す馬鹿がいるということですね」

「ああ、この世界の人間というものを見ているとよくわかるよ」

「火消をするたびに新しい火が付く…ほんと、厄介ですよねぇ」

「いい加減にしろと言いたいよな。争いが平常化していたとはいえ、せめてそれは敵対的な宇宙人相手だけにしろと。
 ごく当たり前の筈のそれが出来ていないから現状があるんだけどな!」

「せやな!」

「深淵はほどほどに覗き込みましょう…(戒め」



  • 次なる戦争


「融合惑星の案件は、特にβ世界でのいざこざは恐らく今後は沈静化していくと思われます。勿論原作に登場した阿保みたいな技術が、
 世界中に流出してそれでどたばたやらない限りは、ですけど」

「さっさと宇宙進出とか外敵に対する備えを行ってほしいものだよ。何時までも首を突っ込んでいてはこちらも疲弊する」

「企業としてもそうですね。何時払われるかも、そもそも有効なままかもわからない手形や軍票を渡されても困りますし…」

「地味にワープだとか荷電粒子砲だとか、技術面では優れているだけにβ世界って惜しいですよね」

「まあ、そういう世界もあるってことで…」

「ではちょっと話題を変えまして。企業の方からは新型ネクストのテストの方が進んでいると連絡が入っています。
 着実にバージョンアップが進んでいるようなので、現役のリンクスたちにも時間を見つけてテストへの参加や資料の閲覧などをしてほしいと」

「戦争が終わってもまた戦争に備える、か…戦争という業から人間は逃げられないのかね?」

「戦いの権現たる黒い鳥の候補者の私たちが言えたことではないですねー」

「まったくだ」

760: 弥次郎 :2019/05/25(土) 23:41:54 HOST:p380005-ipngn200303sasajima.aichi.ocn.ne.jp
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最終更新:2024年06月01日 18:56