939: ナイ神父Mk-2 :2019/06/15(土) 23:56:34 HOST:p20048-ipngn601akita.akita.ocn.ne.jp
憂鬱大陸スパロボ
融合惑星ネタ短編
残された者の憂鬱
様々な様相を呈する世界が何らかの理由にて融合した連合での通称を融合惑星、フュージョンプラネットとも呼ばれるこの星の
南半球は現在、同惑星に転移してきたブリタニアが近隣に転移してきた西暦国家に対して攻撃を行って開始された大西洋戦争は
周辺世界を含む各地を騒がせた反面、所謂列強属する国家群の多くは静観の構えを取る等対応には大きな温度差が生れて居た。
そんな中、攻め込まれた転移地域γ世界の日本に置いては現在地球連合政府の意向を受けたユークトバニアと同世界アメリカ合衆国が
占領下に置き東西と関東に分断されてもその両国が友好関係にある関係上少なくとも法律や体制の変化は有れど民間等の交流は妨げ
られず、混乱は最小限に抑えられる形で推移して居た。
そんな、日本に関しても大西洋戦争の影響は強く受けており、各国の占領政府の置かれた東西の日本政府は
アメリカを始めとした
ISAFの要求を受けて軍へと体制を変換した元自衛隊の派遣を決定たし他曲りなりにもアメリカの艦艇への整備能力を有する日本は
アフリカへの他世界からの援軍の中継拠点の提供を行う事が決定したのである。この決定に関しては一応の日本の主権下にある
関東圏に置いても同意する他は無くこうして横須賀を始めとした日本各地の海軍基地には多国籍軍の艦艇が停泊、様々な世界の艦艇が
見られる様になる。
又、日本の中継拠点化が決定したの時を同じくして融合惑星から離れた地球に拠点を置く地球連合加盟の中小国や傭兵部隊等も
参戦を決定。γ世界の日本沖に停泊する大洋連合の海上都市型AFアシハラナカツクニを中継に置いて移動を開始する。こうした
行動に対して多国籍の軍が動く関係上安全保障の面に置いて不安が出る事を懸念した関東圏政府は自国に残された海上自衛隊を
用いての誘導や監視が昼夜を問わず忙しく行われて居た。
「航空管制基地より通信、これより大型の航空機30大型ヘリ400がアシハラナカツクニに着艦するとの事です。」
「今目視で確認できた。あれだな?」
「でしょうね、先ほどの通信では傭兵部隊の兵力だそうですが…」
そう言う副長の言葉に従って艦橋から確認できる機影に目を向ける。12時の方向からは数十mの大型ヘリが下部に機体を懸架して
飛行してくる他、その上空には通常の航空機を大きく超えるサイズの全翼機30機が綺麗な編隊を描いて飛んできている。
「あれでPMCか…」
「全く豪勢な物ですねあれだけのヘリと航空機、元の国土でもどれだけ用意できるか…」
そもそも国民が許さないですけどねと続けている副長を横目に見ながら水平線を確認して居るがその内心は複雑な物であった。
元々、大戦による嘗てを反省する為に望まれた自衛隊であったが、この戦乱に否応なく巻き込まれ始めたこの世界に置いてはある種の
足枷と成り始めて居た。しかし、今現在の関東はそう言った現状に適応しているとは言い難く、民間に置いても自衛隊の防衛規模に
対して戦力が過大過ぎると言う世論が根強くレイバー廃棄論が提起されたのも記憶に新しい。
940: ナイ神父Mk-2 :2019/06/15(土) 23:57:08 HOST:p20048-ipngn601akita.akita.ocn.ne.jp
(このままで本当に大丈夫なのだろうか…東西の日本軍は着実に戦力を増やしユージアに関しても国力を安定させてきている。
今は列強に押されているが此の侭行けば何れ列強にも追いつき得るだろ…その時我々は…)
「…長…艦長!」
「っと済まん。」
「連日の事で疲れているのは分かりますが、レーダーに反応です。どうやら艦隊の様ですが」
その言葉にボーっと眺めて居た方向に目を凝らすとと今度は6隻程の巡洋艦と揚陸艦と思われる大型艦を含む艦隊が航行してくる。
艦隊の所属を表す旗には欧州国家等に見られる紋章にも見えるエンブレムと中央の艦に張られた弾薬のベルト巻いたエンブレムが
特徴的な艦隊は此方の艦から見れば比較的高速と言える速度で迫って来ており、それと同時に通信機からは陽気そうな壮年の男性の
声が聞こえて来る。
『新生EGFのファットマンだ。自衛隊の艦隊聞こえてるか?』
「ああ、聞こえて居る艦隊も確認した。艦隊ゲートの停泊地は西側にある其方の管制官と」
『感謝するぜ、軍人さん。』
「此方は自衛隊だ。少なくとも定義上は軍では無い…」
『おおっと、そうだった。悪かったな自衛隊さん、此方でも気を付けては居るんだが如何にもこの年に成ると忘れっぽく成ってね』
そう言って通信を切れたのを確認すると何とも言えない空気が艦内には漂っていた。先程の通信も有る意味無理も無い話では有るのだ
事実として他の転移してきた他の日本では既に自衛隊はアメリカ等の州軍に位置する組織へと変遷し、主力は軍へと移されている中
現役で正面戦力で自衛隊が存在するのはこの惑星では実質この日本だけなのである。ある種取り残された様な気分に陥りながらも、
それでも職務を続けるよりは他なく関東海上自衛隊はその後も海上警備を継続し、飛来或いは航行してくる部隊を迎え入れる事になるが
この後出現する有澤重工のアーガマ型を旗艦とする空中艦隊と後方に控える6機を超えるアーセナルバードに対しては
流石に麻痺してきた感覚の中でもその威容に驚愕する事と成る。
941: ナイ神父Mk-2 :2019/06/15(土) 23:59:14 HOST:p20048-ipngn601akita.akita.ocn.ne.jp
短いですが以上です。なんか自衛隊アンチみたいに成って居ますけど
どちらかと言えば急には変われない体質みたいな感じで書こうと
したらこんな感じに…
最終更新:2023年10月10日 21:30