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652: リラックス :2019/07/04(木) 18:55:56 HOST:101.102.240.96
某クトゥルフ動画のエレファントガンもそうだったか >>WⅠで間に合わせの対戦車ライフルとして使われた猟銃

それはそれとして、

【ネタ】魔法や魔物が発生してしまった世界ですが、今度はゲートが開いてしまったようです。【欧州編】

さて、日本のゲートと同時期に開き交流が試みられたイギリスを含む欧州だが、これらは更に壊滅的だった。

比較的マシではないかと予想された北欧やイタリアを含めて、である。

理由は簡単。史実側が悉く「そっちでも難民を受け入れてね。取り敢えず今ウチにいる分の第一陣の受け入れ先の土地と施設を期日までに用意しといて、こっちの求める水準を満たしてるか視察に行く予定もあるから」「それから難民支援金を、善意に基づいて最低このくらいは出してね」というのを「国交を樹立するなら最低条件、モラルと良識的に考えたらまさか受け入れられないなんて言わないよね。人として当然でしょ?」と真っ先に盛り込んだからだ。

憂鬱欧州がこれを「寝言は寝てから言え」と追い返したのが発表されるや、リベラリストと(何故か)難民が激怒。

デモ隊を結成して政府の弱腰姿勢を批難すると同時に、憂鬱フランスが行ったアフリカによる民族浄化がドイツから公表され、(何故か)史実世界のフランスに対して人権団体の抗議活動が活発化、

それに対する報復として史実フランスは憂鬱世界におけるドイツがドイツ第三帝国であり、ナチスが健在であることを理由に史実ドイツを糾弾し、更にそれを知ったユダヤ団体がギリシャ等を巻き込んで史実ドイツに賠償請求の為に行動を開始、それにどこぞの困った半島も乗っかって「日本はウリナラに謝罪と賠償を(ry」と喚き出すなど滅茶苦茶という言葉では足りないレベルの混乱を起こす。

憂鬱欧州は憂鬱欧州で、史実側の自国政府に対して「憂鬱世界の常識」に基づいて取り締まるよう強い要請を出すなどした為に一気に関係が悪化した。

双方の主張は双方ともに到底呑めるようなものではなく、時間と共に対立は収まるどころか悪化の一途を辿るばかりとなった。

最終的に憂鬱側がゲートを軍を動かして封鎖し、半ば断絶状態となっている。

が、話はここで止まらない。

最大の理由は憂鬱欧州の盟主であるナチスドイツであった。

何しろ、ナチスドイツという存在はドイツに限らず史実世界にとって物質と反物質くらい相容れない。

由緒正しく、起源をはるかそれ以前に遡れる卍マークが『ナチスの象徴である鉤十字を連想させる』とクレームがつくのが予想されるからと自主規制の対象となっている程だ。

当たり前と言えば当たり前の話で、ドイツ連邦はナチスとヒトラーに全責任を押し付ける事で第二次世界大戦のドイツの責任の大半を逃れている。そこへ現れたのが正にナチスドイツだ。それを認める事など出来る訳がない。

これで仮想戦記に割とある展開に倣い「国防軍の有志によりヒトラー排除、然る後に議会に政権を委譲しあるべき姿に自ら回帰した」ドイツなら、大陸を挟んだ極東の島国でデスクトップ端末でのんびりとお気に入りのサイトを巡ってのほほんと過ごすくらい色々と離れた人たち辺りは「少なくとも連中の言うナチスドイツとは明確に別物だろ」と認識する事も出来ただろう。

しかし、実際には憂鬱世界のドイツ第三帝国はヒトラー総統により築かれ、WW2を勝者の立場で乗り切り、そのまま覇権国家として総統の代替わりこそあれ、そのまま今へと至る、謂わば直系だ。

リベラリストも大○首相も「彼らだけは存在を許すことは出来ない」と断言しそうな、比喩ではないナチスドイツの末裔だ。

なので、これに関してはそうした人たちですらリベラリストや人権派の「連中はナチスだ!」という主張を否定しなかった。

653: リラックス :2019/07/04(木) 18:59:24 HOST:101.102.240.96
逆に憂鬱世界からしてみればドイツは言わずもがな、日英にしても「そっちはそっち、こっちはこっちってだけだろ。 こっちの世界でアメリカがペストを兵器利用した忌むべき存在だからってそっちのアメリカをどうにかしようとは思わんし、南北アメリカ大陸の呼称をこちらに合わせて変更しろとか、星条旗を使うなとか、一々文句を付けようとも思わんぞ。何故にお前らの世界の基準に合わせて他国との国交をとやかく言われにゃならんのだ」といったもんである。

そういった事情から、ただでさえ魔物対策や国内の開発やら何やらで忙しいのに、この上足元や背後まで気にしたくはないよ!と主に憂鬱の日英が金切り声を上げながら、『基本お互いの同意なしにゲートを越えない。勝手にゲートを越えたら、越えた先でどうなっても越えた先がどんな対応しても文句は言わない』という、ちょっと過激で大雑把な不干渉で史実側と何とか同意に漕ぎ着け、ゲートに関する基本条約が結ばれた。

(史実側のアメリカに、求める情報を提供する条件で史実世界側にこれを受け入れさせる為、協力させた。
細かな条件?話し合いが成立しないのにどうしろと……)

しかし、そんな苦労なんぞ知ったことかと言わんばかりに止まらない人たちがいた。

憂鬱日英(+史実アメリカ)が史実側と必死に相互不干渉の同意を取り付けている間に、騒ぎに騒いでいた彼らだが、自国政府から「悪いのは向こう!向こうの本物のナチスに直接言え!」とシッシッと追い払われ、言われてみればそれもそうか、と矛先をゲートの先へと向けることになる。

かくして、リベラリストにその他様々な活動家に難民を加えたデモ隊は、憂鬱日英(+史実アメリカ)が東奔西走のデスマーチをしている間にプラカードやノボリや独自に集めた密造銃など、必要な物を用意してゲートを越える準備を整えた。

これに関して、各国は見て見ぬ振りをした。

各国にとっても連中は頭の痛い存在であり、ある程度向こうに強引に居座るようになればこっちは平和だ。とか、同じ国なんだから俺たちと同じ問題に悩めば良いんだ。とか、ポッと出の遺跡からの情報で色々と良い思いをしてるんだ、これくらいはヘイトコントロールの為にも痛い目に遭ってもらわないと、とか、そんな風に考えていたらしい。

市民も難民も、そして各国政府も楽観があったのだ。

「いくらなんでも難民と一般市民相手じゃ早々手も足も出せないだろ」、「抗議が来たら連中はあくまでも民間人なので大衆を弾圧する訳にもいかずって感じに、のらりくらりとかわすか」と。

しかし、そんな考えが本気で通用すると思っていられたのはデモ隊が「ファシストという体制が存在するのは間違っている!」「ヒトラーはナチだ!」「ゲートの向こうにも正しいヴィーガンを!」「魔物を保護しろ!」「ナチズムを打ち倒し正しい民主主義を!」「難民の奪われた権利を向こうの世界から取り返すのだ!」と思い思いの主張を叫びながらゲートを越えるまでだった。

この程度のことは想定した憂鬱世界側は予め機関銃陣地や、鉄条網程度は備えていたし、対空自走砲や一世代前とはいえ主力戦車を含む部隊が上から報告の来ていないにも関わらずゲートを越えてくる全ての目標を粉砕すべく展開していた。

ゲートを越えたデモ隊を出迎えたのは拍手でも喝采でもシュプレヒコールでもゴミや卵の投擲でも罵倒でも冷たい視線でも投石でも催涙弾やゴムボールでも放水車でもライオットシールドと警棒を構えた機動隊でもなく、

嫌がらせだの心を著しく傷つけられたでも当たりどころによっては洒落にならないでも、体質によってはショック死も有り得ただの、そういった「解釈次第では殺傷目的と捉えられても文句は言えない」ような「優しい」対応ではなく、明確な殺傷目的で放たれる攻撃ーーーーー

無数の弾丸と魔法攻撃と砲弾だった。

654: リラックス :2019/07/04(木) 19:00:44 HOST:pw126182075023.27.panda-world.ne.jp
物理的にも精神的にも勢い付いた集団というのは、急に止まったり方向を変えたりというのは不可能に等しい。

それは集団を形成する一人一人にとってすらも、である。

一気にゲートの向こうへと押し寄せたデモ隊は、憂鬱世界側からの手荒い歓迎に気づいた者から順に恐れを為して逃げようとしたが、悲しいかなまだ歓迎に気づかない者が後から後から押し寄せて来る。

しかも、憂鬱世界側が近所迷惑を考慮して消音魔法を用いていた(ゲート周囲に集まって騒ぐ連中がいたことから、周辺住民から騒音の苦情があり、この手の処理が施されていた)ことから、銃声や悲鳴により気づくのが遅れたのも憂鬱世界側が処理する対象を増やすことを後押しした。

中には手にした密造銃や手作り火炎瓶、用意しておいた腐った卵やらゴミやら汚物やらを投げつけて抵抗を試みた者もいたが、予め決められた地点に押し寄せる集団に集中砲火を浴びせる正規軍を前に、パニックになった集団が粗悪な密造銃を思い思いにめくら撃ちした程度ではどうにもならない。

勿論、不運にも被弾する者もいたが、それは彼らの運命を更に過酷にするものでしかなかった。

最終的に、逃げ惑うデモ隊の同志に踏み潰された分を含めて、ゲートを越えたデモ隊は万単位の死傷者を出した。

この事実を聞いた各国政府は流石に驚天動地し、憂鬱世界側に説明を求めたが、返って来た答えは「先の条約に則った対処を行っただけである」だった。

「こうなるのが嫌ならゲートを越える奴が出ないように責任持って管理しろってのが先の条約の意図だろ、説明聞いてた?」

いくらなんでもこの対応はどうなんだ、と史実世界の日米を通じて「憂鬱ドイツに対して断固とした対応を取るのに協力して欲しい、この暴挙は先の条約でこちらとの仲を取り持ったそちらへの挑戦でもある」とまくし立てる史実側の各国代表に対して、憂鬱側の日英の答えの意訳である。

「『基本お互いの同意なしにゲートを越えない。勝手にゲートを越えたら、越えた先でどうなっても越えた先がどんな対応しても文句は言わない』だけど、アンタ達がやってるのは勝手にゲートを越えた連中がゲートを越えた先で越えた先にあったこっちのドイツがした対応について文句をつける行為だよね」

「条約破って文句を付けるなら分かるけど、条約に則った対応したのに『こっちにとっちゃ大問題なんだから文句を付けるのに協力しろ!』ってアレか、アンタらウチの盟主国かなんかか?あ?」

「なんでアンタらの憂さ晴らしに付き合ってこっちの最大勢力の一つと外交関係悪化させなきゃならんのよ」

そう吐き捨てる日英に、いくらなんでも難民と市民を虐殺するなんて問題だろ、と各国も食い下がろうとするのだが、日英側が回収された銃火器に関する資料(憂鬱ドイツから取り寄せた)を突きつけ、

「そっちの基準がどうなってるか知らないが、こっちじゃこんな物を持って非正規の手段で自国に侵入して来る連中を脅威と見なして排除したのを咎める方が喧嘩売ることになって戦争に繋がりかねん行為じゃボケ」

「つーか、これを自国の保護すべき対象だったというなら保護責任ってあるよね?
それとも、適当に武装難民でもぶつけてこっちの即応能力でも測ろうとしたら想像以上だったのでそういうカバーストーリーにしようとでも考えた?」

(何れも意訳)

これはこっちに対する侵略の意図を持って行われた攻撃か?と疑念まで抱かれることになり、仲介した日米はこの時点で「代表は体調が優れないようですので」と強引に会談を打ち切ることにした。

仮に、これ以上日英を怒らせて喧嘩別れに終わろうものなら、憂鬱世界側はゲートを通じて生け捕りにした魔物を『不幸な事故』により史実世界へ大量に放出し、『ゲートを越えた魔物への対処の責任はそちらにある』『しかし、それが無責任だというなら処置を行うので、無傷で全て捕らえてこちらに返還していただきたい』と言い放ちかねないと悟った為である。

史実世界の野生動物でさえ、当たった角度によってはアンチマテリアルライフルによる攻撃を頭蓋骨で弾くようなのもいるのだ。

純粋にそれ以上の耐久と身体能力、未知の特殊能力やこちらで発見されていない病原菌のキャリアになっているかもしれない魔物を大量にゲートを通じて放出されたら、どれだけの被害と、後始末を含めてどれだけの経済的損失が生じるか分からなかった。

勿論、史実側がこれに対して納得する訳もなく、「条約を盾にこれはあまりにも無責任である!」「ナチに忖度する連中はナチだ!」と思いつく限りの言葉で罵った。

これに関しては某極東の島国ですら「ヤベェ、リベやパヨが認定を出してレッテルを貼るアレじゃないガチのだわ」「流石にこれはやり過ぎだろ」とドン引きしている層が相当いたのだから、如何に史実世界が衝撃を受けたか分かるだろう。

655: リラックス :2019/07/04(木) 19:01:38 HOST:pw126182075023.27.panda-world.ne.jp
しかし、どれだけ脅威論や排除論が盛りあがろうが、アメリカが腰を上げるつもりが無い以上、賑やかし以上の意味にはならなかったが。

「本気の軍事対応に躊躇いを持たない列強クラスを排除しろ?向こうが攻めて来るならまだしも、何故に貴様らの精神的衛生上よろしくないとかいう理由で火中の栗を拾って皮を剥いて、貴様らの口に押し込んでやらにゃならんのよ」

というのが関係者の本音だったらしい。

脅威になるのはその通りだが、それを排除ってどれだけのリスクと手間か考えずに好き勝手に言う連中のワガママに付き合っていては身体がいくつあっても足りない(先の苦労を台無しにする欧州のムーブに腹に据えかねるものがあったのもある)。

そして冷戦後の平和ボケでジャッ○・ライアン大統領がNATOの軍備に嘆く以上に、欧州の軍備はボロボロで、アメリカが「もうちっとしっかりせーや」とブチ切れるような国さえある状態で、行動を起こせたら嘘である。

そんな訳で直接的に軍を動かすことはなかったのだが、先の行動を黙認していた史実側に対して、直接的な被害(警備部隊に多少なり被害は出ていたし、後始末にもかなりの手間がかかった)を受けた憂鬱側の欧州や、先の条約を結ぶ為に奔走し、史実側の今回の行動で面子を潰された憂鬱日英が、こうした態度に対して好意的であろうはずもなく。

史実世界側でも魔物が発生した場合やゲートを通じて魔物が流入した時の対策の為、対魔物戦闘や魔導技術について情報提供に関してはともかく、「こっちの世界だとナチスって存在自体が結構タブーでさぁ…… そっちからドイツに対して何かしら言ってくれない?」と言う各国に対して。

「先の問題が解決し、関係改善が為されたら考える」

「他の話をする前にやることがあるだろう」

と、取りつく島もなかった。

これを「向こうの世界の日英もドイツの動きを批難していることの証左に他ならない!」と、「ついさっき言われたことをもう忘れたのか」と言われそうな都合の良い解釈をする輩がいたのは勿論のことだが、

憂鬱世界の各国に対して「いくらなんでもあの対応はやり過ぎ」と必死に訴える輩も、はっきり言うとその手の輩と50歩100歩に見られていた。



「何故にお前らの監督不届きによる迷惑を被ったこっちが咎められる前提なんだよ」



憂鬱世界の認識はこうであり、史実世界の道義的責任を問う論調を崩さなかったことから、お互いの溝は深まるばかりであった。

この頃には更に新しく開いた小規模ゲートから流入した散発的ながら魔物が史実世界にも流入しており、魔物の被害も拡大。

とある地方では魔物によって何人もの女性や子供たちが生きたまま内臓を貪り食われ、妊婦の腹から胎児が掻き出されるという惨状が立て続けに10件以上の被害を出すなど、どこの三毛別事件だよ、という騒ぎにまで発展。

これに焦った政府は軍を投入しての魔物の討伐を協議しようとしたが、案の定動物愛護団体とヴィーガンを筆頭にした連中が魔物の保護を主張して軍による討伐を批難し、

討伐隊に参加すると、そうした連中に家族親族が襲撃される可能性があることから、兵士も彼らに迎合して公然と「魔物討伐という命令を政府が出すなら我々にも考えがある」と、かなり過激な声明を出す者が現れ、

それを咎めようとすれば動物愛護団体や活動家、思想家などが政府の膝下(魔物の被害からは縁遠い安全地帯とも言う)で「魔物の保護を否定するのか!」「政府による思想弾圧だ!」と抗議活動を始め、こうした部隊の行動を「軍にも心ある者たちがいる!」「彼らは勇者だ!彼らを政府の犠牲にさせるな!」と賞賛するなどグッダグダのグダ子な様相を示し、収拾がつかなくなり始める。



「……欧州が魔物の進出拠点と化した場合、どうなると思う?」

「現地が阿鼻叫喚になるのは確定でしょうが、その後は……」

某米国やロシアでそんな会話が為されたという噂が流れるが、このような噂が実しやかに流れる時点で欧州がどのように思われていたか、それはお察しである。

656: リラックス :2019/07/04(木) 19:03:43 HOST:pw126182075023.27.panda-world.ne.jp
以上、消化不良感があるのは申し訳ない

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最終更新:2025年03月15日 18:44