502 :名無しさん:2012/01/26(木) 02:12:51
 ラインハルト・フォン・ローエングラム。
 彼が大日本帝国との国交を選んだのは彼の姉と親友の一件が大きかったと言われている。

 アンネローゼ・フォン・グリューネワルト伯爵夫人の暗殺未遂が発生した。
 この時の黒幕はベーネミュンデ侯爵夫人。
 黒幕自体は捕らえたものの、姉は瀕死の重傷を負い、帝国の医療技術では救助は不可能であった。
 それを救ったのが日本帝国の医療技術であった。

 ジークフリード・キルヒアイス。
 彼もまたリップシュタット戦役、その最後の最後でアンスバッハによって暗殺されかけた。
 この時も門閥貴族が何とか救援を得ようと、交渉の為に実質日本帝国からの特使を軟禁しており、その随員によって一命を取り留めた。

 これらの件がラインハルトの心情を大幅に改善した事は間違いなく……。
 同盟攻略後、同盟の政治家達と一部の暴走した帝国軍人によって取引の材料とされかけたヤンが日本に亡命した時も、それを利用して大日本帝国へと亡命した貴族も含め、戦乱へと導こうとしたオーベルシュタインが罷免される事になったとも言われる。
 少なくとも、現状銀河帝国と大日本帝国。
 両国は程よい緊張の中、互いに交流を深め、成長を続けている……。



 「って、アンネローゼ暗殺時に原作だと完全失敗の所に手を貸して重傷負わせるとか、貴族連合軍の時にも間に合うようわざと捕まってるとか……マッチポンプもいい所だな」

 「いいじゃないですか、上手くいったんですから」

※ちなみに貴族連合軍に捕まっていたのは、遠隔操縦中の義体で、ある意味人ではなかったというのは秘密である

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最終更新:2012年02月03日 18:57