476: 加賀 :2019/08/02(金) 12:19:19 HOST:softbank126147149140.bbtec.net
「マリアナ諸島の強化は前年度から続いているな」
「某漫画のイージス艦じゃありませんけど、岡村少佐の設営隊等が中心とした設営隊の努力で600機余りの航空隊が駐機しています」
「南雲さんの一航艦は?」
「ヤップ島等にも展開している。全ての準備は整ったよ」
「松輸送作戦が大成功しましたからね」




 マリアナ諸島への防備強化は前年の1943年から行われていた。大量の資材や人材ーー設営隊や陸軍の第14師団(パラオ行き)や第43師団(サイパン行き)も徐々に行われておりこれらの護衛には阿部大佐が尽力を注いだ護衛艦隊が護衛していた。
 海上護衛総隊には一式ソナーに一式爆雷を搭載した海防艦や旧式艦艇(乙巡の龍田、夕張に睦月型・神風型等)が移管、また就役しており近づいてきた米潜水艦を輸送船団から片っ端から追い払っていた。また、護衛総隊専門の航空隊も活躍していた。
 哨戒部隊として試製『東海』を主力とした第901航空隊に九六式陸攻等双発機を改装した第902航空隊、九七式艦攻等改装した第903航空隊等が本土~小笠原諸島~マリアナ諸島に展開して磁気探知機の『KMX』を使用しながら対潜哨戒をしていたのだ。

「次に来るとしたらマリアナ諸島だな」

 大本営はマリアナ諸島防衛のために陸軍は第43師団・第52師団、三個独立旅団、二個飛行師団の投入を決定。更に満州からは戦車第九連隊も投入が決定された。海軍はギルバート・マーシャル諸島等から撤退してきた陸戦隊等を糾合した陸戦隊30000名と南雲中将の第一航空艦隊(基地航空)が決戦部隊として布陣していた。
 また、パラオ方面には陸軍の第14師団・第35師団が展開する事が決定された。なお、トラックにはガ島で損耗される事はなかった第38師団が駐留する事になっている。
 海軍本命の第一航空艦隊はビアク島の派遣等なく(ニューギニア方面は撤退しているので派遣する意味が無い)、この時には海軍だけで戦闘機600機余り、爆撃機700機余りが集結していた。
 そしてマリアナ諸島への増員として陸軍は第43師団(主力)と第52師団を派遣する事になった。この護衛には乙巡龍田を旗艦とする護衛艦隊(乙巡×1 駆逐艦×7 海防艦×14 駆逐艇×5)が担当となった。
 1944年3月5日、東松輸送の第一陣となる東松一号船団の甲船団は史実通りに父島を出港、7日には乙船団も出港し両船団とも史実通りにサイパンとトラックに到着し被害はなかった。

「敵潜水艦を発見!」

 二回目の東松二号船団は八丈島沖でバラオ級潜水艦『サンドランス』からの襲撃を受けるも一式ソナーの事前探知により攻撃を回避する事に成功、更に駆逐艦『野分』が爆雷攻撃を行い『サンドランス』を撃退している。
 なお、各船団は米潜水艦から必ず一回は攻撃を受けてはいるものの護衛艦隊の対潜戦闘活動により無傷で到着地に到着している。また、艦船の喪失は史実だと乙巡『夕張』駆逐艦『雷』『電』等が雷撃の喪失しているが、一連の船団攻撃で米は『ハーダー』『シーホース』『トリガー』『ブルーギル』を撃沈されており(なお、『ハーダー』はグアム島に進出していた瑞雲により撃沈されている)、三隻が中破して米潜水艦の哨戒活動を著しく低下させる事に成功した。
 ちなみにだが『ハーダー』の撃沈報告に橋本や松田等の艦これ会は大いに喜んだ。

「ハッハッハ!これこそ瑞雲神による鉄槌である!」
「良かったなぁ……良かったなぁ雷……」
「ハーダーをここで沈めたから『早波』や『谷風』、海防艦の『日振』『松輪』『佐渡』等も生還率は高くなったなぁ……」

 酒が大量に入った松田は顔を真っ赤にしながら瑞雲の模型の前で踊っている。その隣では白石少将(嫁はちとちよ姉妹)が涙を流しながら日本酒を呷り、森下信衛(嫁は大井と榛名)がウンウンと感涙している。

「そう!これも瑞雲のおかげなのだ!瑞雲こそが対米戦の切り札なのである!」
『オオォォォ!!』

 松田の叫びに瑞雲教信者達は叫ぶのであった。

「瑞雲!瑞雲!瑞雲!」
『瑞雲!瑞雲!瑞雲!』
「嶋田さん……もとい阿部大佐らも引き続きお願いします」
「彼等の処置は橋本さんがしますので」
「はは、分かりました。ところで……大鷹を沈めたらどうやるか分かってますよね?」
「……胆に命じます」

 湊少将(嫁は大鷹)の言葉に阿部大佐は冷や汗をかきつつもそう言うのであった。
最終更新:2019年08月03日 09:42