624: 加賀 :2019/08/13(火) 13:23:29 HOST:softbank126243123242.bbtec.net


「先に炎上している大型空母に止めを刺すぞ」

 第二次攻撃隊総隊長の村田中佐は彩雲からの情報を元に指示を出す。まだ浮いていた『ホーネット2』『ヨークタウン2』の攻撃には基地航空の一式陸攻36機が向かい、護衛艦艇の対空砲火で19機を喪失するがそれぞれに四本ずつを叩き込んだ。この攻撃で二空母は瞬く間に海中に没してしまう。
 第二次攻撃隊は更に炎上している『バンカーヒル』『ワスプ2』に突撃を開始した。村田中佐も中隊を率いて『バンカーヒル』の左舷に突撃、6機を喪失するも三発が命中せしめて波間に没しさせる事に成功する。更に『ワスプ2』には江草中佐の銀河隊も群がり500キロ爆弾三発と魚雷四発が追加で命中して『ワスプ2』に止めを刺したのである。
 しかし、全てが上手くいっているわけではない。『エセックス』『レキシントン2』の周囲には第七機動群の戦艦『アイオワ』『ニュージャージー』『インディアナ』等が護衛をして防御を固めており二空母に突撃した天山や一式陸攻、銀河等は瞬く間に撃墜されたのである。
 それでも軽空母『プリンストン』『ラングレー』に突撃して二隻を沈める事には成功するが犠牲は大きかったのである。

「後一撃……後一撃があればなぁ……やはりミッドウェーの付けは此処で聞いたか……」

 攻撃隊を纏めて引き揚げる中、村田中佐はそう呟いた。二波に及ぶ攻撃で彼等は空母『ホーネット2』『ヨークタウン2』『バンカーヒル』『ワスプ2』の四隻、軽空母『ベロー・ウッド』『バターン』『モントレー』『カボット』『プリンストン』『ラングレー』の六隻を撃沈していたが対して攻撃隊の被害は紫電改二14機 零戦21機 彗星58機 天山93機 彩雲9機を喪失していた。また、基地航空隊も一式陸攻83機 銀河35機を喪失していた。チャフによる対空砲火を削るのは効果は確かにあった。
 しかし、第五艦隊がチャフを避けるために回避をしたり風に流されたりして効果が徐々に消失、対空砲火の勢いは盛り返したのである。特に雷撃に携わった天山、一式陸攻、銀河等は第五艦隊からの対空機銃等をモロに浴びていた。
 そのため、母艦飛行隊564機はこの攻撃で合計195機を喪失した。特に雷撃隊など再建が難しいとまで判断されている。また第一航空艦隊も残存は三分の一程度であった。
 だが、まだ終わりではなかった。ミッチャー中将は空母四隻を纏めて第一機動艦隊へ攻撃隊を送り込んだ。

「この海戦は我々の負けだろう……しかし、タダで終わるわけにはイカン!!」

 米攻撃隊は第一機動艦隊を攻撃、対空電探で接近を探知していた第一機動艦隊は防空用の零戦60機を出して対空戦闘をするも米攻撃隊による意地の攻撃は旗艦『大鳳』に爆弾三発、『翔鶴』に二発『龍鳳』に三発が命中したがそれだけだった。
 6月21日、山口中将は作戦の完遂を確認してマリアナ諸島からの撤退を開始した。また、基地航空隊も硫黄島方面への撤退を開始。次いで22日夜半にはサイパン島の陸軍が総攻撃を開始、戦車第九連隊を先頭に日本軍(二個師団)は米軍の橋頭堡に向かって吶喊した。
 この攻撃で第27歩兵師団は司令部もろとも壊滅、第2、第4海兵師団も甚大な損害を出した。また、欧州においてもカーンの戦いにおいて激戦が開始されていた。
 この状況を踏まえて米太平洋艦隊司令部はマリアナ諸島の侵攻作戦を中止を決定。サイパンに上陸した船団は負傷した兵士等を満載して帰還するも帰還途中でハイエナの如く集まってきた伊号潜水艦隊の雷撃により五隻が沈められ更に損害を出したのである。

625: 加賀 :2019/08/13(火) 13:26:09 HOST:softbank126243123242.bbtec.net
これにてマリアナ沖海戦は終了です
次回はマリアナ後の海軍ととある人物(数人)が遂に目覚める予定です
最終更新:2019年08月18日 10:16