723: リラックス :2019/09/02(月) 17:42:26 HOST:pw126233115004.20.panda-world.ne.jp
さて、ちょいと前のネタの改定を……
【改定ネタ】魔法や魔物が発生してしまった世界ですが、今度はゲートが開いてしまったようです。【終わりの始まりの話】
さて、カリフォルニア共和国に始まり、カリフォルニアのバックの大日本帝国と、その同盟国のイギリスと……と、β世界の正当性のある罵倒(ナチ認定)に忙しいα世界であったが、大西洋大津波の情報に震撼した地域では当然そちらのことも話し合いが行われていた。キューバやポルトガルなど国家そのものが消滅した国もあることが判明しているとなれば、流石に彼らもビビった(苦労して入手した情報をタダでアッサリ教えてやらねばならない
アメリカはグギギ、悔しいのう、悔しいのう、となった……かもしれない)。しかし、その対策をEU加盟国を含む共同のプロジェクトとするのは良いとして、何故かその実行委員に中華なお国を筆頭に非大西洋圏の国々も含まれているという時点で首を傾げるものだった。
366名前:名無しさん[sage]
これってアレだろ?日米にATMになれってことだろ、入金してもいない金を出せって
367名前:名無しさん[sage]
せめて協力を頼むのであれば、地震大国で津波に対するデータも充実している日本から、知識面と技術面で頭を下げて協力をお願いしますとポーズ程度にも示すべきじゃないかなぁ……
368名前:名無しさん[sage]
第一に求めたのが道義的責任だの人命尊重だのを盾にとっての出資要請ってねぇ
369名前:名無しさん[sage]
ナチでないなら当然、喜んで金を出すでしょう?って露骨ってもんじゃないよ……所詮はこれをダシに集ろうって魂胆だろ
370名前:名無しさん[sage]
でも関係者に頼んで算出してもらったんだが、導き出される必要なラインは、最低限平均高さ5メートル以上の鉄筋コンクリート製の堤を作って、それで数分間津波の到達を遅らせている間に避難可能な高所を用意するしかないんだよなぁ
ttp/XXXXXXXXX.XXX
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371名前:名無しさん[sage]
万里の長城に匹敵する超巨大公共事業ですね
372名前:名無しさん[sage]
こいつは最盛期のアメリカでも不可能だよなぁ……
373名前:名無しさん[sage]
国家のインフラ整備レベルの巨大プロジェクトすらこなす能力を失っている国家すらあるというのに…… 土嚢を積み上げたのに毛の生えた程度の土製の堤では大西洋大津波クラスの津波じゃ誤差だけどさ
分担するにしても、何処の国がどれだけ負担してどれだけの日数と予算と人員を使ってこの万里の長城をも超える大規模公共事業を成し遂げるつもりだ見積書を提出してみろやホラ、という段階で酷いことになるのも想像容易で草も生えない
374名前:名無しさん[sage]
リアリティ「うん、私にスライディング土下座して謝って?」
375名前:名無しさん[sage]
そもそもアフリカの前に自国という足元を固めないと……どちらにしろ、他国の金を自分の物として扱って良い根拠にゃならんけどさ
724: リラックス :2019/09/02(月) 17:43:30 HOST:pw126233115004.20.panda-world.ne.jp
プロジェクトの大部分がアフリカ大西洋沿岸という時点で旗振りが何者かとか、実行委員でなく出資者としてアメリカや日本が参加することを強く要求しているという時点で、ネット上ではこうしたやり取り一色だったようだが。
津波の恐怖に苦しむ難民及び大西洋沿岸の全ての人々に対する安寧の為に、という根拠ですら上記の意図が透け見える状況では「精神安定の為ならお金よりもお薬だろ、必要ならプリーズギブミーメディスンと言え。すぐにでも医者に頼んで送ってやるよ着払いで」 といったもんである。勿論、実際に被災しなくとも、不安に駆られて欧州人と難民が民族大移動の如きムーブをして、こっちに来る事態になったら嫌だな~、とある程度現実的に心配してる国も存在し、ロシアなどはその筆頭だった。
なので同志「難民にこっちには来て欲しくない」団である東欧と共にアメリカにはさり気なく、日本にはもうちょっとばかし露骨に「その財布の中に特効薬が入ってるだろおみゃーさんとら」と日米(主に日本)が悪者になるよう難癖付けて批難したが、β世界はナチだ!という大炎上祭りの煽りを受けて、β世界と断交しない日米もナチだ!そういえば先の会談で日米はβ世界側の肩を持って(会談を打ち切らせて)いた!と槍玉に挙げられている状況ではアメリカは勿論のこと日本ですら、「あ?忙しいんだけど何か言った?(←注、煽ろうとは一切してない!)」という反応であり、ロシアも流石に知ってた、と頭を抱えて終わりである。
これに関しては国連を味方につけて批難してなお、日米の反応が変わらなかった辺り、この時期の日米がどれだけ足元の火消しとα世界とのパイプ維持に手一杯だったかという話であり、
結果的に世界中から国連に対する失望感が募る原因にもなるのだが、それに関しては置いておこう。
必然的に大西洋大津波への対策は会議は踊る、されど進まずを地で行く様相を呈し、それに伴い、ロシアや東欧は欧州方面に備えとして部隊を集中せざるを得なくなり、大西洋沿岸地域からは動かせる「価値ある物」……人、物、金が引き上げる動きを加速していくことになる。
勿論、本当の意味で助けが必要な動けない者達はこれまでと同じように置き去りにされて顧みられることもなかったのだが、それに関しては置いておこう。
この動きは北米でも例外ではなく、政府の機能はβ世界への窓口に近い位置に動かすという名目で、カリフォルニアとアラスカに分散して少しずつ疎開を進めるなど、可能な限りの対策を打っていた。
反β世界への機運の高まっていたカリフォルニアで政府のこの動きに問題が起きなかったのは、β世界への脅威度が高まっていたことへの裏返しで、政府機能が移ってくれば強力な防衛戦力が常駐することも期待出来るといった面が大きい。
(逆に東海岸では西を目指して移動しようとする人々で交通網がパンクするなどパニックが発生したが……)まあ、世界中と国内世論が自分のことに手一杯になっていたおかげで、先走って話をβ世界との関係構築を難しくした半島に対する処置を粛々と進めることが出来たのは不幸中の幸いだったかもしれない。
関係を結びたいと思ってるβ世界の窓口となっている大日本帝国に宣戦布告すら視野に入れての行動を求めて「同盟国としての義務を!」とギャースカ喚き続ける国の相手を続けるメリットはあまり大きくはなかったのもあるが(余談だが、結果的に便乗したカタチで、日本もまたホワイト国からの除外や邦人の引き上げをスムーズに行うことが出来た)。
725: リラックス :2019/09/02(月) 17:45:34 HOST:pw126233115004.20.panda-world.ne.jp
もう一つ、大西洋大津波の同様に問題になっていた事象として魔物の流入が挙げられるが、最も魔物の流入が激しかったのはどこだっただろう?
半ば意図的に魔物に対して解放されたβ世界側の欧州枢軸勢力圏にあるゲート?いや、流石に自国に魔物を一度招き入れなければならないリスクを考慮すると、「最も」とはいかない。正解はβ世界において無政府地帯かつ、魔物の餌もそこそこ豊富だった旧中華の北部であった(β世界における無政府地帯かつα地帯において軍の展開が難しいという条件を満たす地域が、軒並み上位に入っている)。この無政府地帯にも複数のゲート(周辺地域のゲートを面倒なのでこの領域内に移動させた可能性もあるけど、真偽はUVクラスのクリアランスで確認してね!)が存在していたのだが、
無政府地帯なのでβ世界側で魔物がゲートを越えるのを防ぐ為の処置など行われておらず、更に魔導技術に関連する観測技術を持たないα世界側では目視で探すしかない(森林の中などにあると遠方から発見する術がほぼ無い)ことから、ゲートの位置の把握も遅れ、β世界へと抗議しても「言うて無政府地帯にあるもんの責任を誰に取らせる気なのか納得いく話をしてみなっせ」という話で、ゲートの位置を探す手伝いすら得られなかったことから、α世界側でも妨害がなかった結果、魔物からするとフリーパス状態だった。
そして、魔物にもそこそこ知能があり、ゲートを越えた先ではβ世界よりも人間の数が多く、魔導技術による自衛もしておらず、魔物の討伐能力がかなり低いという情報が広まるにつれて、α世界側へ魔物が進出する動きが加速した。その結果、まず食物連鎖の下位にいる草食、その他雑食な比較的小型の魔物がゲートを越えて、天敵がおらず餌も豊富な環境で捨てられたアライさ……基、アライグマが爆発的に増えたようにα世界側で大量に増えた。そして、そうした魔物を餌とする、食物連鎖で少し上位に位置する魔物が続々とやって来るというループを繰り返し、α世界側で人間を襲って食べるレベルの大型の魔物までもが一大生存圏を築くのにそれほど時間はかからなかった。ちなみに、これに対して中国も全く手を打たなかった訳ではなく、β世界側へきちんとゲートを管理するよう強く要求すると共に、自身の戦力で手が足りない部分は「魔物への対応は世界各国で行わなければならない」と国連に提訴も行った。
しかし、β世界側の反応は上記の通りで「ならば我々が占拠して管理責任者を名乗っても良いんだね?」と、お得意の台詞を言おうにも、完全武装の歩兵部隊どころか、場合によっては機甲部隊ですら壊滅させる可能性のある魔物の大群に部隊を突っ込ませて悪戯に消耗させるリスクは、アメリカとの関係に緊張が走り国内も不安定な状況では流石に犯せなかった。
そもそも、ほとんど村落レベルでしか人が存在しておらず魔物の闊歩する未開の地と化した大地を占拠したところでどれだけの価値があるという現実的な問題が立ち塞がる上に、
魔物は知能がある種族もいるとはいえ基本的に野生動物と変わらない以上、広大な棲息地域を面で制圧して駆除を進めるしかない……謂わば、ゲリラ戦に似た戦いを強いられることになる。
このことにいち早く気づいた中国が日米のβ世界との関係構築を支持して援護射撃し、魔物への対策意識を高め、魔物がα世界に移住してくる流れを押し留めるべく世界中が協力する体制の構築までこの時点で持って行ければ、この後の流れも変わったかもしれない。
しかし、国内の不満の捌け口を外に作るべくβ世界と、β世界と関係を結ぼうとする日米を叩くのは中国も率先して行っていたことであり、今から方向転換するには勢いは加速し過ぎていた。
また、国連への訴えにしても、自国が手一杯な中でわざわざ中国の為に骨を折りたくはない各国からは動物愛護団体だのヴィーガンだの集団的自衛権だの、様々な所から(無断で)借りて来た反論手段を用いて「テメェのケツはテメェでお拭きになりやがってくださいまし」と、のらりくらりとかわされる有様だった。
まあ、そうでなくとも中華という国はやり過ぎた!やり過ぎたのだ!という面があったかもしれないが、α世界が魔物の最大の脅威から逃れる最後の機会は、こうして潰えることになる。
726: リラックス :2019/09/02(月) 17:46:16 HOST:pw126233115004.20.panda-world.ne.jp
以上、いくらなんでも雑な上に長過ぎて読み難いので改定
最終更新:2025年03月15日 19:37