742: 635 :2019/09/03(火) 17:50:35 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
銀河連合日本×神崎島 IFネタで一発ネタ 銀河連合日本×神崎島世界にあいつらがいたそうです
護衛艦いずも 食堂
連絡士官としていずもに残った艦娘時雨と大見健三等陸佐とフェルさん。
「大見少佐、彼は一体?」
「ん?ああ、あの方はヤルバーン自衛局、防衛部門のトップ、イズオ・ヤカガン・イモト閣下だ。後少佐ではなく三等陸佐な。」
「オオミサンの言う通りデスネ。」
そんな二人の前でドドドド!という音が出そうな姿で立つマントを羽織、マフラーと眼帯付けたサイボーグな壮年のイゼイラ人デルン。
「あのポーズは一体…?後サイボーグ?」
「なんでもイゼイラで流行っているポーズらしい。柏木のヤツはジョジョ立ちとか言ってたがそんな訳ないがな。」
「サイボーグで軍人サンデスが文化人サンでもありマスネ。」
「おぉぉぉれの体はァァァァァアァーわーがイゼイラ民族の最高知能の結晶でありィィィィイィー誇りであるゥゥゥゥゥウゥ!」」
時雨は頭が痛くなった、神崎提督が総理大臣やってた世界での経験から第六感にビンビンくるのだ。
「(この人あの人だーっ!?)」
なんでもこのデルン、イゼイラでは空間海兵隊の地球で言う中将相当を努め自ら前線に立っていたという猛者であり、
それまでの地位を捨てヤルバーンによる探索に志願したとのことである。
しかもそれまでイゼイラになかった概念や考えを広め、ティ連でも進んだ文化人という側面も持つそうである。
ちなみにその概念日本の突撃バカが「厨二病じゃねえか!?」とのコメントを残している。
「大見三佐にフェルフェリアさん、この方と個人的に話をしても?」
「ああ、いいんじゃないかな?」
「構いマセンヨ。」
「ではお言葉に甘えて。」
「フッ、軍艦の魂を持つ乙女よ私に興味があるの、ノォォォォオォッ!?」
時雨はイズオ自衛局長を俵担ぎして食堂を猛ダッシュで出ていく。
どう見ても重量ありそうなサイボーグボディを中学生ぐらいの少女が持ち上げて走る姿は圧巻だ。
しかも時速64kmくらい出てそう(小並感)。
「なんなんだ…?」
「サア…?」
誰もいないいずものキャットウォークまで来たイゼイラ人担いだ時雨。
「ここまで来れば誰もいないかな?」
「少女よ、いい加減下ろしてくれないか。」
俵担ぎされ少々情けない声を出すイズオ。
時雨はよっこらせと声を出して下ろした。
「艦娘もよっこらせなどと言うのだな…。」
「まあ僕たちも生きていますからね…。」
「それで私に話したいこととは?」
何やら厨ニから真面目になったイズオ、な訳はなくシリアスな厨ニモードなだけだ。
「はぁ、それ程艦娘を知っているとうことはやはり中身はイゼイラ人ではないですね?」
「っ!?何故それをっ!?」
なにやら背後からバァーン!!と書かれてそうなポーズをするイズオ。
「で、イゼイラ人になってなにやってるんですか、"冨永恭次"陸軍大将殿。」
「…何の事かな?」
「はあ…、ケンブレビエハ火山、衝号作戦、
夢幻会、大魔王辻この言葉に聞き覚えは?」
最後の魔王辻の言葉で石化するイズオ、この反応でイズオが夢幻会関係者であることは確実であった。
そして衝撃からなんとか立ち直るイズオはシリアスモードに再び移行した。
743: 635 :2019/09/03(火) 17:52:26 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
「確かに私は富永だ。しかし大魔王辻を知っているということは本当に夢幻会関係者か…。」
「関係者といえば関係者ですけど…。」
「ふむ、誰かが艦娘に転生?いやしかしもしや…。」
「あの、「分かったぞ!君は嶋田さんか!いやあしかし僕っ娘な艦娘とは『ドゴォ!』グフォ!?」。」
「そんな訳ないでしょ!?僕はあの世界でも白露型してただけだよ!!」
時雨のコークスクリューがイズオ、書きにくいから富永でいいや、富永の腹に突き刺さる。
吹っ飛ばさず内蔵にダメージを与える見事なコークスクリューである。
何とか富永は立ち上がった。
「ゴフ、み、見事なパンチだ。」
「はあ、嶋田繁太郎は神崎博之という名前で神崎島で提督をしているよ。」
「ふう、そうか…。」
なんか遠くを見つめるトミー。
変な事考えてんじゃないかと疑惑の目で見る時雨。
「他の夢幻会は?」
「全員とはいかないがイゼイラやティエルクマスカ本部高官にもいる。まあ種族もバラバラだがな。」
真面目な質問に真面目に答える富永、時雨は違和感しか感じない。
しかし真剣に時雨は最も気になることを富永に尋ねた。
「一番聞きたいことなんだけど…。」
「なんだ?」
「大魔王辻もティ連にいるの?」
「ブッ!?一番聞きたいことそれ!?」
「当然でしょ!?軍を整理しなきゃいけないとはいえ、僕らの退役や売却で音頭とったのあの人なんだから!」
普通に聞き返す富永、艦娘と嶋田とかいろんな衝撃で富永の厨ニモードも解除されてしまっているようだ。
時雨にとって辻は要注意対象であるようだ、ついでに聞けば神崎島の艦娘の大半から警戒されているとの言葉。
「(辻よこれもお前のかつての行動の因果だww。)」
空を見上げ富永は美少女からこんな扱いを受けてるとしったら辻はどんな反応するとかと心の中で草を生やす。
見上げた空では敬愛すべきフリンゼが「ソレも因果なのデスヨ。」と言っている。
「それで彼の大魔王殿だがイゼイラ学務省、日本で言う文部省だなそこのトップをしている。」
「大蔵省じゃなくて文部省ということは、やっぱりMMJ?」
「ああ、そもそもハイクァーンがあるから大蔵省相当もその管理以上のことはないしな。学務省で趣味に邁進しているよ。」
イゼイラでも辻はやはり辻はであるようだった。
そして他のメンバーも濃い面子は大体いるそうである。
転生組は好き勝手やって昭和日本から入った面子は技術が一世紀以上飛んで四苦八苦しているそうな。
「逆に聞くが、嶋田さん以外で関係者はいるのか?」
「ん、まあいるといえばいるかな…。」
何となく歯切れの悪い時雨。
「私が知っている人か?」
「うーん、まず陛下でしょ。」
「何!?昭和天皇陛下か!?」
「うん、後はチャーチル、ヒトラー、スターリン。」
「おいおい、まてまて!?何だそのラインナップは!?」
「後はルーデルとかもいるね、二人。」
「ルーデルが二人だと!?」
まあ驚きもしょうがないがこの後の言葉にさらに驚くことになる。
744: 635 :2019/09/03(火) 17:53:10 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
「うん、男性のルーデルと女性のルーデルがいるんだ。」
「何だそれは!?」
「女性の方はハンナ・ウルリーケ・ルーデル、夢幻会のいた世界のアニメでも似た人物が出てたよね。こっちのは妖精さんだけど。」
「妖精さんなのか…。」
「他にもいるよ、高町なのはでしょ、西住みほでしょ。」
どんどこ時雨の口から出てくる知っている名前に唖然とする富永。
「(これはイゼイラから日本への派遣がもう一度あれば荒れるな…。)」
そう考えるのも無理はないだろう昭和の前中期にストパンのアニメを作るぐらいのファンとか夢幻会にはいるのだから。
「ふぅ、では食堂に戻るとしようかデストロイヤー時雨!!」
「いや別に厨ニに戻らなくても良いと思うよ?」
落ち着きを取り戻し厨ニモードに戻る富永にツッコミを入れる時雨。
二人は食堂へと戻っていく。
護衛艦いずも 食堂
「ア!戻ってきましタネ。」
「フゥーハハハハハハハ!!!!戻ったぞ!」
「神崎少佐、イズオ閣下とは何を話したんだ?」
「まあ、色々とね。」
「うむ、実に意義深き会談であった!」
「何があったのデスカ?」
「一言で言えば前の因果での知人にまた会えたということだ。」
富永の言葉に?になる自衛隊員に米海軍軍人達。
そして驚くフェルさん。
「前の因果でシグレサンはファーダイズオの知人だったデスカ!?」
「うん、前世でイズオ閣下は色んな意味で有名人だったから。」
そこへ大見が口を挟む。
「艦娘の前世って艦じゃないのか?後、イズオ閣下の前世って。」
「うむ、完結に言えば私も彼女も旭日旗の元で戦った同胞だったということだ!」
「エッ!ファーダイズオはニホンジンサンだったのデスカ!?」
「まあ、色々とあったけどね…。」
「私以外にもティエルクマスカには多くないがいるぞ?」
「ナ、なんデスッテー!?その方達も前因果の記憶を!?そのニホンは発達過程文明なのデスカ!?」
「う、うむ。」
745: 635 :2019/09/03(火) 17:53:58 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
驚愕に襲われるフェルさん矢継ぎ早に富永に質問をする。
発達過程文明の記憶を保持する人物がティエルクマスカにいる、これは衝撃的なことなのだ。
しかもそれが創造主ナヨクァラグヤと関係のある日本であるというならば尚更だ。
「クッ!早く報告しなければ!ファーダイズオ話をお聞かせ下サイ!」
「ちょ、フリンゼ待って!?」
今度はフェルさんに引きずられていく富永。
「何なんだ?」
「まあ、僕らにも色んな物語があるんだよ。大見三佐。」
呆然と見送る大見達とヤレヤレといった感じの時雨が残された。
神崎島鎮守府提督執務室
神崎提督とサイボーグなイゼイラ人が向き合っている。
周囲には幾人もの艦娘や妖精達がいるが日米両政府関係者や他のヤルバーン乗員はいない。
これは極秘会談だからだ。しかも富永真面目モードである。
「夢幻会が別の惑星に行っているとはな…。」
「まあ、これもイゼイラ的に言えば因果というものだろう。ヤルバーンが日本へ来たのも目的あってのことだからな。」
「まさか同人誌やアニメを求めてとかじゃないだろうな?」
胡散臭さげに富永に目をやる神崎。
「まあ一部については否定しない。ここから本題だが千年前にイゼイラのフリシア、皇女が日本に来た可能性があるからだ。」
「なんだと?それがヤルバーンが来た理由か。」
「ああ、しかもその皇女はイゼイラで未だ治療手段の見つからない病気から回復したのは間違いないからな。」
「なる程…。しかし富永よ、何故カレーを食べながら(汗)。」
「煩い!夢幻会時代の味のカレーなんて久しぶりなんだよ!現代のカレーはなんかこう違うんだ。」
「さっきアニメなんかは一部といったが、まさか米が本当の理由じゃないだろうな?(汗)」
なんかイゼイラでも色々とあるらしい。
後現物無いとハイクァーン合成は出来きないのでヤルバーンが日本へ来るまで味噌も米もなかったので苦労したという話である。
746: 635 :2019/09/03(火) 17:54:58 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
イゼイラ星間共和国議長執務室
毎度お馴染みサイヴァル議長とマリヘイル連合議長が話をしている。
「サイヴァルに緊急で呼び出しを受けてみれば、なんという。」
「ああ、私もまさか前因果で日本人だった人物がイゼイラにいるとは思わなかった。」
「しかも発達過程文明を経験し、神崎島鎮守府とも前の因果で関係が深い…。」
「これは本格的に日本、そして神崎島との関係をさらに深めるべきだな。」
「ええ、それから各国にも同様の人物がいないか調査してみましょう。」
「発達過程文明とトーラル文明、双方を経験した人物の経験で我々の抱える難題を突破出来ればいいのだが…。」
イゼイラ星間共和国政党夢幻会本部
何人ものイゼイラ人やティエルクマスカ諸種族が会議室に集まっている。
議長のイゼイラ人は映画好きで終生議員である。
ちなみに実際にこの党には所属していない。
「さて諸君、富永からの報告一回目だが衝撃的な事実があり過ぎてどこから話せばいいのやら…。とりあえず手元のゼルモニターを見てくれ。」
会議室のそこかしこより絶叫が上がる。
「嶋田さんこっちにいたのか!!」
「艦娘ー!?」
「トミーのやつ俺の嫁艦の高雄と記念撮影してやがる!!」
「ストパンにガルパンまでいるのか!!」
「リアルサーニャンだとぅ!?」
「IEMOTOもいるんかい!」
「管理局の魔王!?」
なんかもう阿鼻叫喚であった。
議会進行役が制するが止まらない。
「静粛に!静粛に!」
「はあ、やっぱりこうなったか…。こんな仕事は嶋田君の仕事だろ。」
議長役のデルンは溜息を吐いた。
「まあしょうがないでしょう他に適役がいないんですから。」
「君がやったって構わないのだぞ。むしろこんな仕事ほっぽって日本へ行きたい。黒澤監督や円谷監督いるとかどんな天国だ…。」
議長のぼやきに突っ込むパーミラ人な学務省の大臣、ちなみにイゼイラ各地に女学校の建設を進めている人物でもある。
「あ、後言っとくの忘れてた。君は神崎島の艦娘に警戒されてるから日本へ行けても艦娘にあまり近づかないように。」
「私、艦娘に何かしましたか!?」
学務大臣の絶叫が夢幻会本部に木霊した。
747: 635 :2019/09/03(火) 17:55:35 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
以上になります。
転載はご自由にどうぞ。
電波が悪いのだ、電波が。
最終更新:2019年09月07日 10:01