904: リラックス :2019/09/15(日) 11:54:12 HOST:pw126035101180.25.panda-world.ne.jp
よし、改訂版ラスト!

【改訂版】魔法や魔物が発生してしまった世界ですが、今度はゲートが開いてしまったようです。【終わり、或いは新たな夜明けの話】

こうした理念ばかり拗らせた連中が、備蓄している物資を放出して現状、生活への影響が最低限に収まるように努力が(連中以外の方々により)為されているが、それが尽きたらどうなると思う?魔物が元気よく生存圏を広げてる限り生産量の回復はまずしないよ?という点についてどうでもいいのか、知ってて飯のタネになるからと無視しているのか、或いは一種の逃避行動なのかはこの場合無意味なので置いておくが、

そうしたツッコミに対しては「何か話を逸らされた気がする」「確かに」という対応であり、とにかく議論を行うことが目的な連中の認識としてはそんなもんだったようである。

そうした問題こそ発生しつつも、一番必要なタイミングで戦力や食料の支援を受けられたことで、兎にも角にも、これまで血反吐を吐きながらパイプを築いていたアメリカの関係者の苦労はようやく報われたのであった。

尤も、主要国家がいくつも崩壊し、現在進行形で被害の拡大が続き、生産の流通が崩壊した状況で経済的及びその他色々な打撃が凄まじい中、現時点での被害総額だけでとんでもないことになるのは間違いなく、

そして、魔物がα/乙世界におけるかなりの範囲で根付き、生存圏が広がりつつある現状で、その被害は今後も拡大し得る……というより、魔物による被害自体は根付いたこれからが本番。

魔物の根付いた地域では農耕、牧畜、畜産、何れであっても農業生産を行うのは困難であり、食料生産量の回復は絶望的。

資源の採掘や電気ガス水道といった都市部から離れた場所にある施設にしても、「守りが薄くて手頃に纏まった数の人間が御誂え向きにいる」と判断するくらいの知能を持っている魔物は珍しくない為、従事している人間が襲撃対象になる以上、襲撃される可能性も十分に有り得る訳で、そうした設備に対して常に防衛戦力を貼り付ける必要が生じる。

発電所とか重要インフラに襲撃が起きてぶっ潰されて混乱している内に人口密集地への同時多発的な攻撃を仕掛けて来たとしよう、それで軍が出てくる所まで持ってくれば、これまで治安と秩序を維持していた社会への無意識の信頼や安心感まで吹き飛ぶ。

これを繰り返されれば人心なんぞ恐怖心からいくらでも荒廃し、自衛する力を求め、そこにビジネスチャンスを見出す輩も合わさり、対処能力の飽和もあって裏ルートなんざいくらでも構築できる。

そして違法合法問わず武装を行って自警団があちこちで組織されることになるが、それは治安の悪化や秩序の崩壊にも繋がった。

国民を食い物にして難民に貢いでいた政府への鬱憤があるようなところは、それこそ役に立たない公的組織を排する実質的市民革命や、そこまでとはいかずとも事実上、自警団という私兵を抱える市民団体によって市町村の自治が行われるようになる相対的市民革命が発生(語源はネット上の発言より)、

β/甲世界における魔物狩人と決定的に差異が生じたのはこの辺りで、魔物保護派やリベラリストの生き残りの内、まだ自分達が彼らの悪意と暴力に晒される可能性に思い当たる程度の感性と危機意識は残していた連中などは、彼らが不法(合法でないとは言ってない)に武装しているとして政府に対して取り締まり及び厳正たる法的処置(だんあつしゅくせい)を行うべきだと訴えた。

政府もまた、この上で足下の蠢動まで気にしたくない(実際、言葉遊びでない本当の意味でのクーデター紛いの事件も起きている)が、この状況で本当に自衛戦力の取り締まりや制限を厳しくやってしまえば、それが起爆剤になりかねず……

そうした板挟みで難しい舵取りを多くの国で強いられることになる(勿論、成功する者しかいないとは言っていない)。

そして政府に余裕がなくなるに従い、この手の議論で火遊びする(またはしようとした)輩は大変なことになっていった。

どう大変なことになったのかは敢えて濁しておくが、案の定、SN○やツイッタ○が大いに活用されて『自発的な行動』に移る人間が増えたという話で、都合よく主義主張の場で生えてくるアレではないガチの意味の物言わぬ大衆相手に火遊びした報いを受けさせられるくらいなら、法の下に裁かれた方が何万倍も慈悲深いというのだけは確かだった。

905: リラックス :2019/09/15(日) 11:54:42 HOST:pw126035101180.25.panda-world.ne.jp
こうした民心の荒廃に加えて、魔物の跋扈も重なって陸路にしろ空路にしろ、(海路も恐らく時間の問題)移動中や輸送中にも絶えず魔物の襲撃によるリスクを鑑みて防衛体制を整えねばならず、そのコストがどれだけ余計にかかるか。

瞬間的には耐えられないことはない、しかし、自国にも候補を含めたゲリラが出没し、足下も危うくなっている状況で未曾有の災害への復興を同時進行できる力を持つ国など何処にもなかった。

そうして人類が抵抗する力が落ちれば落ちるほど魔物の生存圏が更に広がり、人類の生存圏は狭まって生産量も落ち、民心の荒廃も進んで更に力が削がれ……という負のスパイラルを辿った先にあるのは人類文明の衰退だ。

この頃には魔物を神の使いとして終末思想に絡めたカルト教が各地で少なくない数勃興していたのだから、この想像は背筋に冷たいものを覚えさせることこそあれ、決して笑い飛ばせるようなものではなかった。

此処に至って、人、物、金その他etcな流れを半永久的に面で圧迫して悪影響を与えて来る魔物という存在の恐ろしさの本質が理解されたと言っても良い。

要するに、『安全な後方?なにそれおいしいの?』な状況で本国及び周辺で延々とゲリラを相手にしなければならないようなもので、これを取り除くにしろ放置するにしろ、確実にアフガンやベトナム(及び日中戦争)を自国、もしくはその膝下を含んだ大陸規模で拡大して行う羽目になる。

いくらゲリラ相手を前提にした兵器整備やドクトリンの研究が成されていたとはいえ、いや、わざわざ大枚と莫大な労力を要してまでその為に軍の方針を大きく変える必要を生じさせる程に、現代軍にとってゲリラは相性最悪の敵と言って間違いでない。

(実際、重要な都市と主要な交通網という点と線で抑えることは出来ても、それでも手を上げずに抵抗を続けるゲリラ相手に勝利することは冷戦期の米ソでさえ出来なかった。)

そして、相性次第では正面から完全武装の歩兵部隊を半壊させてしまうような魔物を相手にするなら、勿論、その対策が必要になる訳だが、多種多様な特性を持つ魔物に対応しようと思ったら、そのコストはそれだけで莫大なものになる。

それを乗り越えて、ようやく以前のような繁栄を取り戻せる。



もっと早い段階、これほどの広範囲で魔物の生息圏が定着してしまう前に大規模な間引きを行っておく必要があった……



魔物の恐ろしさを実感する度に、そして駆除にかかる手間や難易度を考える度に誰しもがそう思ったのだから、中国の訴え自体は(自国本位とはいえ)正しかった。

どんな魔物と戦っても、余程のことがない限り勝率100%近くをキープする為に魔導技術を求めるだけでは不十分だったと痛感したが、それは遅過ぎる後悔だった。

(β世界において魔物狩人が(反対派の思想を抱いた場合のリスクを考慮して、尚もこのような存在が認められているのかも含めて)何故に重要な存在と評価され、そして何十年も力を入れて(副産物はあるとは言え莫大な予算を費やし、更に既得権益にしがみつく連中から目の仇にされても)魔物対策への研究を続け、冷戦体制における対立した国同士を含む各国共同での掃討作戦が定期的に行われていたのかも理解したとされる。)

難民棄民の放出攻撃(もうこれは認めちゃう)を行ってβ/甲世界を激怒させたりせずに真面目にゲート管理を行いつつ、β/甲世界の管理し切れないゲートを教えてもらい、双方の世界でゲートを勝手に越える輩が出ないよう、協力体制を構築すべきだったと……

906: リラックス :2019/09/15(日) 11:55:17 HOST:pw126035101180.25.panda-world.ne.jp
401名前:名無しさん[sage]
  欧州は最早魔物の巣窟(比喩にあらず)となってしまったようだな……

402名前:名無しさん[sage]
  (物理)ってこういう場合にも使えるのかというのは置いといて、アフリカや南米、中華大陸やシベリアの結構な部分で魔物が根付いてしまったのが確認されたようだ
  調査チームもかなりの犠牲を出したようだが、現地に住んでる住民の救助活動は絶望的のようだな…… 魔物と戦うのもそうだが、手が足りな過ぎる
  ttp/XXXXXXXXX.XXX

403名前:名無しさん[sage]
  確か、食物連鎖のピラミッドの下部に当たる魔物が定着しちゃってるのが確認されたんだっけ?

404名前:名無しさん[sage]
  そうそう、土やら倒木やら砂やら藻やらコケやらプランクトンやら食ったり、場合によっては使い魔化?ファミリア?兎に角魔導技術の一種で共生関係にした植物の一種を身体に寄生させて、光合成で栄養を得る魔物とかいるらしくてさ
  ピラミッドの基点が強いと上も安定するよね、という(白目

405名前:名無しさん[sage]
  後は環境に適応できるかという話だからなぁ……。

406名前:名無しさん[sage]
  まあ、既存の生物にもコンクリートを餌に出来るやつとかいるし。
  こうなると生態系そのものを破壊しないと魔物を駆除出来ないのか……

407名前:名無しさん[sage]
  いくら減らしてもまた増えるからね……魔物って生態にもよるが早いと妊娠から三カ月で親離れするようなのもいるらしいし、余程の大型種とか人型の……な○う系列なら亜人と別の分類になるようなの以外だと一年以上かかるのは稀らしい
  こうなってから駆除するとなるとアフガンやベトナム戦におけるゲリラ戦の厄介さに匹敵、いや、上回ると思われる。

408名前:名無しさん[sage]
  銃弾、打撃、刃物が効かないというのが有り得るから正面からの戦闘で勝てなかったりするもんな。
  そんでもって増える速度はゲリラ以上、頭数すら現地調達どころか現地生産が可能となると……

409名前:名無しさん[sage]
  アフガンで線と点での支配とか言われていたが、これすら危ういな。
  ベトナムやアフガンのようなバックアップというか戦時体制なんてもう不可能だろ。

410名前:名無しさん[sage]
  常備軍ですら維持できなくなってるところが多いからねぇ…… 向こうでも人手の問題はかなりネックになったらしくて、それで魔物狩人だの合成獣だの二重雑種だの作られたらしいから

411名前:名無しさん[sage]
  世界に魔物が発生したので海外で魔物狩人はじめました
  アラフォーから始める魔物退治生活
  就活失敗したんで魔物狩人として食っていきます

412名前:名無しさん[sage]
  >>411、圧倒的なろ○臭

413名前:名無しさん[sage]
  これソシャゲのコラボに使えないかな?

414名前:名無しさん[sage]
  お前な、流石にそれはちょっと

415名前:名無しさん[sage]
  いやさ、何度周回して総数がとんでもない数になるくらい討伐を繰り返しても周辺マップすらクリアリングが延々に終わらなかったりするのって結構ソシャゲにおける謎の敵としては合致するなぁって

416名前:名無しさん[sage]
  味方のユニットは?しかし、公式の用語にユニットがないから「え、このゲームユニットとかないよ?」と言い張ったり、基本無料プレイの範疇で遊べており課金の必要を自分が感じたことがないからと「課金とか全然無いよ?」と言い張る奴ってどうよ?

907: リラックス :2019/09/15(日) 11:56:50 HOST:pw126035101180.25.panda-world.ne.jp
417名前:名無しさん[sage]
  味方ユニットは二重雑種かな…… ちょいとバリエーションが少ないが

418名前:名無しさん[sage]
  それは致命的ではないのかというのは置いといて
  魔物が深海○艦で二重雑種が艦○とすると、それっぽい?

419名前:名無しさん[sage]
  【速報】リアルパイセン、ソシャゲ的な世界観を実現【朗報?悲報?】

420名前:名無しさん[sage]
  ドロップは?

421名前:名無しさん[sage]
  支援の代価に渡す資源が魔物の死骸も認められるということらしいから、魔物の死骸を渡す→二重雑種をもらう
  これがドロップってことじゃダメかな

422名前:名無しさん[sage]
  成立しちゃったよ

423名前:名無しさん[sage]
  あれ?でも二重雑種って魔物を研究して魔物対策に作られた存在だよね?艦○の成れの果てが深海○艦なら、矛盾してない?

424名前:名無しさん[sage]
  劇場版の話?あれは公式ではあるが、そういう解釈もあるというだけの話だしなぁ…
  むしろ逆に、深海○艦が人類に沈められ研究され生み出された成れの果てが艦○という解釈も当然有りなのではないかと

425名前:名無しさん[sage]
  艦○が深海○艦に対抗する為に作られた存在なら、深海○艦が存在するからこそ艦○が誕生したことになる訳でなぁ……。
  この設定で、一応 >>404 の意見を矛盾しないようにするなら、艦○は深海○艦の細胞を利用して作られていて、利用した深海○艦の細胞がダメージを受け過ぎることで暴走して元の深海○艦に戻ってしまうと解釈すれば良いんじゃない?
  ポケモ○やってて思ったけど、味方の編成が五隻以下の時にドロップしてもその場で仲間に加えることは出来ないのは、ドロップが倒した相手を後方に送り、その代価として新しいユニットが送られてると考えると仕方ないってなるし

426名前:名無しさん[sage]
  合成獣を使っていた頃はそんな感じとは少し違うが敵側に回る(野生に戻る)って問題が常に付き纏っていたらしいからな
  こういうことだと思うとそれっぽい?

427名前:名無しさん[sage]
  あれだな、対戦車兵器と戦車の関係?
  WW1で象撃ち銃を対戦車兵器として流用したのを出して
  象撃ち銃「お、そうだな」
  ってやる奴は某ゆっくりクトゥルフ(in ジャズエイジ)を知ってる奴とかから絶対に出るが、象撃ち銃はあくまでも象撃ち銃として作られたんであって初期型の戦車を撃破することもやってみれば出来たけど、戦車の撃破を想定して作られた訳じゃないって、設計というかものづくりの上流工程の概念を理解していれば分かるもんね
  他にも他国で似たようなものを作られたことを想定して~ってことなら有り得るって屁理屈捏ねる奴もいるが、それも構想中の戦車という兵器が完成して要求項目通りの活躍をするという前提での想定があってこそな訳で戦車のせの字もない状況なら有り得ない訳で

428名前:名無しさん[sage]
  ソシャゲとしては使い捨て汎用キャラしかいないのが難点だが、クローン技術で増やしているので同じ顔のユニットが何体もいるってのも普通に起こる訳だな

429名前:名無しさん[sage]
  記憶の共有というか転写で魔物との戦闘経験を抽出して戦闘力アップということにすればユニット合成による強化も再現できるな

430名前:名無しさん[sage]
  >>428、でも二重雑種にも穴はあるんだよな……(意味深

908: リラックス :2019/09/15(日) 11:57:20 HOST:pw126035101180.25.panda-world.ne.jp
431名前:名無しさん[sage]
  生殖能力がないから「二重雑種は妊○しないの」とか思ってるなら一応言っとくけど、穴はないことはないけど眼窩○とかになるよ?

432名前:名無しさん[sage]


433名前:名無しさん[sage]


434名前:430[sage]


435名前:名無しさん[sage]
  ショックを受けてるみたいなのでちょいと解説、二重雑種とはβ世界が魔物の駆除を行う為に長い時間をかけて生み出したナマモノ(生物と区別つけるために敢えてこの表現にする)兵器なんだ
  プラスチック製の人工血液(メタルギ○の雷電の白いやつね)に入れ替えられてて、更に五感や心肺能力が強化されてるから運動能力は高いし、魔物を発見する能力も高いんだけど
  野生化してマングースみたくなられると困るので生殖能力はなく
  人の手から離れると自然淘汰されやすいように消化器官は退化させられて口もないから食べることも出来ず、排泄もしない
  長期間任務に従事するには栄養注射と人工透析機(向こうの技術では簡易キットで行えるらしく、この機能を内蔵したパワードスーツすらあるらしい)が必須
  元々の寿命は短く設定されてる……というか長くなるような調整というか努力を設計の段階でロクにしてないので、どう足掻いても成体になって一年持たない
  こっちの感覚で言うと有機物で作られたAI搭載の二足歩行ロボ(使い捨て)的なのかなぁ……
  向こうの日本勢力圏には人型の魔物がほとんどいなかったせいで、こんなことになったという話もあるが、いたとしても目標が大して変わらないだろうから似たようなもんになったんじゃないかな


436名前:名無しさん[sage]
  まあ、イメージ戦略とかで見目麗しい外見で穴と人間に抵抗出来ない安全装置つけたところで派遣された先で難民の慰み者にされるのがオチだし
  その隙に難民ごと魔物の餌になったのが二重雑種の欠陥として嬉々として叩かれるところまで…… ウス=異本的には美味しいな


437名前:名無しさん[sage]
  SS、もしくはソシャゲにするならその辺りの設定は弄る必要があるな >>二重雑種の外見
  エルフとかケモミミとか半人半獣とか、人外娘でどこまでイケるかにもやるが調整はしやすいか。>>436みたいなのは、それこそGがつく系統のウス=異本の中だけの話にして欲しいが……


438名前:名無しさん[sage]
  これがロボなら自我に芽生えた個体が現れてクーデターって展開になるんだろうけどねぇ……
  そこらへんを心配してモニター試験という可能性は勘繰り過ぎ?


439名前:名無しさん[sage]
  いや、むしろそうじゃなかったら新兵器をポンと売らないって >>モニター試験
  他国の金で自国の新技術の実証試験をやれるって理由があるからwinーwinが成立するんだぞ。


440名前:名無しさん[sage]
  ソシャゲの設定だと……向こうでは魔物狩人って法整備も行われて資格もある正式な職業だっけ?なら、その法案がこっちでも試験的に運用開始されて、魔物狩人の会社を立ち上げたところから始まるって感じかな


441名前:名無しさん[sage]
  で、成果を挙げて会社を大きくすると保有可能枠が拡張されたり、最新型の二重雑種を試験運用の名目で配備してもらえたりするようになると

909: リラックス :2019/09/15(日) 12:00:15 HOST:pw126035101180.25.panda-world.ne.jp
442名前:名無しさん[sage]
  >>441、うむ、普通にソシャゲだな、事前登録したいんだがurlはどこでつか


443名前:名無しさん[sage]
  艦こ○とかあの辺りのソシャゲもデフォルメされて描写されてる部分以外は、こんな感じの世紀末……?


444名前:名無しさん[sage]
  ドルフ○とかマジに聖飢魔IIじゃなかったっけ?


445名前:名無しさん[sage]
  小○閣下「お前も蝋人形に(ry


446名前:名無しさん[sage]
  ヒッデェ誤字を見たw

新着スレを表示する



ちなみに魔物がより生存しやすい環境や仕留めやすい餌を求めて移動する性質が幸いしてか、β/甲世界側では魔物との最前線ラインの一気に押し上げ(その分、α/乙世界側に魔物が移動するとも言う)が進み、陸上の魔物の生息領域の撃滅に目処がついたという発表がβ/甲世界側で行われたことから、

そもそもゲートが開いた当初から、それを利用して魔物をα/乙世界に追い出すための策略だったんじゃないのか、とか、

そこまででなくとも、大陸に大勢力があるのを好まないβ/甲世界側がゲートを利用したんじゃないのか、とα/乙世界側では囁かれたが、β/甲世界側は事実無根であると取り合わなかった。

それはともかく、魔物への対応を行いながら被災地の復興を行うのであれば、少なくとも今世紀中に単独で元のレベルにまで戻すのはまず不可能と見積もりが進む内に明らかになり、関係者各位はβ/甲世界とは対等な立場を保ち独立独歩を維持(容赦なく弱みを突かれ、全力で足元を見られることは確定)するか、β/甲世界に全面的に頭を下げて庇護を受けるか、葛藤することになる。

勿論、他国の奴隷になって生き延びるくらいなら、道連れで死んでやるという者は何処の国であっても多かれ少なかれ(下手をすると主流派として)存在していることから、後者の選択肢はα/乙世界単体で見ても全く以って現実的でないのだが、

β/甲世界からすると何故にα/乙世界のケツを拭ってやらねばならんのかという気分であり、

「心配しなくても君達は自由だ。魔物と付き合いながら、そちらの世界でどう生きようとも我々は関知しないよ。こちらの世界で生きたいというなら我々も手も足も口も出すし、手に武器も持つが、貰える物を貰えるなら信頼が成り立つ相手と取引も行うよ」

と全力で厄介者さんは厄介者さん同士で仲良くなさってくださいまし、一昨日来やがれという態度だったので、そういう事情を鑑みれば二重に現実味のない案だったが。

それはそれとして、辛うじて生き残っていた政府や亡命政府(自称を含む)はβ/甲世界との交渉窓口を日米が独占していると批難を開始した。

日米からすると「アジアはともかく欧州、お前らの場合は勝手に喧嘩吹っかけて断交したんだろうが」という話だったのだが、これを下手に断ると「ならお前らが支援しろ!」とギャースカ噛み付かれるのは目に見えていた為に「各国が独自に窓口を作ることを邪魔しないし、その仲介なら先方の了解さえあればしてもいい」と、微妙にヘタれた返答を返すことになる。

そして、約束を果たすべく話を持って行った日米は集団交渉会議を開催する訳にも行かないので一軒一軒菓子折り片手に、は流石に無いが誠心誠意を持って話し合い行う姿勢は見せないと、ただでさえ心象の悪いβ/甲世界に対して更に無茶苦茶言い出す可能性が高い、と交渉を求めている候補のリストを手にβ/甲世界側の日英に訴えた。

910: リラックス :2019/09/15(日) 12:00:55 HOST:pw126035101180.25.panda-world.ne.jp
β/甲日英「ざっと交渉希望者のリストを確認してみたけど、同じ国からの亡命政府が三つ以上存在してることになったりしてるし、政府と関係ない民間組織とか市民団体とか宗教団体とかまであるんだけど」

α/乙日米「それくらい困窮してるところが多いということでして、国際的な犯罪組織は除くにしても、まさか話し合いがしたいので仲介をという要望を我々で突っ撥ねるというのは人道的に見ても問題ですし……」

β/甲日英「例えばね、絶滅しかけの少数民族が対話を求めて来たので対応したら窓口を一本化してると『我々とだけ話していたら問題が起きるに決まってるだろ、世間知らずめ』と突然disられたとしようか?」

β/甲日英「そんでもって、仲介するから各部族及びその中に存在する派閥の一つ一つとそれぞれ交渉窓口を持った上で、何処かの組織と何かしらの取り決めした際に角が立たないように他の連中を最高満足、最低納得させる調整する全般の負担をこっちの責任と負担で行うよう要求されて、ついでに仲介者としての利益と他の連中とは違う特別を他の連中から妬まれず納得されるカタチで寄越すのは当然ってのを滲ませながら言われたら君達どうすんのよ?」

α/乙日米「仰ることは尤もかもしれませんが、そもそも我々だけが特別扱いされる根拠がないと……」

β/甲日英「おk、把握。じゃあ、今後の交渉の為に必要だから日本とアメリカにはこっちの国際連合に加盟する為の書類にサインして欲しいんだけど?返事はその後で」

α/乙日米「わかりました」

(※意訳です。)

そして、α/乙世界の日米がβ/甲世界の国連に加入した後、β/甲世界の日英は以下の宣言を出した。



β/甲日英「おめでとう、α/乙世界の日本の加盟は認められました。アメリカに関してはやはりアメリカという名称が良くないということで、国名を変更してくれれば即OKという特例で保留処分中です。今後は日本が後見人として一緒に来るのなら交渉に参加を認めるよ」

β/甲日英「それから今後は国家としか交渉しないよ。ちなみに、この場合の国家の定義はウチ(β/甲世界)で独立国家として認定されてる(=β/甲世界の国連の名簿に名前が乗ってる)存在かどうかで決まるので悪しからず」

β/甲日英「ゲートを巡ってのアレコレを抗議する為に外交官を送り合ったから事実上国交があるとかいう言い分はやりたいならやればいいよ。ただ、我々が今後はこっちの国連に参加してない国家を自称する連中とは交渉しないし国交も持たないって、方針を見直しただけだから」

事実上、日本以外(と一応仮処分でアメリカも)とは交渉しないという宣言であり、これはα/乙世界側で大騒ぎとなった。

勿論、日米からすると、

α/乙日米「β/甲世界がウチを特別扱いする根拠を作ってくれってことじゃないよ!!」

というのが心の底からの叫びだったのだが、面倒過ぎる折衝を肩代わりしてもらおうという意図はどうやっても見え見えであり、β/甲日英からすると色々な意味で価値を見出すのが難しい連中との折衝をやってやるほどお人好しではなかった。

勿論、こんなα/乙日米やβ/甲日英の事情など知らない、もしくは知っててもわざわざ考慮する気のない方々からすると、

α/乙世界(-日米)「何だって!?おのれ日米!謀ったな!!我々も向こうに独立国として承認させろ!!」

という声が出て来るのはある意味当然だった。そして、それに対しての話し合いも行われたのだが……

911: リラックス :2019/09/15(日) 12:01:35 HOST:pw126035101180.25.panda-world.ne.jp
α/乙日米「ということなんですが、あの」

β/甲日英「会議を行う為の(中略)為の話し合いの打ち合わせをしてるからちょっと待ってね。会議で投票して全会一致の承認が得られたら国家として承認されるから。保留中のアメリカはダメだけど日本も一票を持ってるんで忘れずに投票するように」

α/乙日米「では、うちの世界で支援を求めてる人達は……」

β/甲日英「我々が交渉する相手を選ぶ自由があるように君達にも交渉する相手を選ぶ自由があるし、支援で得た物資や戦力をどう扱うかの自由もある。それを行使すれば良いんじゃないかな?かなかな?」

α/乙日米「」

(※いずれも意訳)

という具合に、支援と援軍も実質日本が受け取ってるから支援が欲しければ日本相手に交渉してもらうしかない、と(アメリカが補佐に着くカタチとはいえ)日本に丸投げされる結果となり、β/甲世界側はα/乙世界側のゴタゴタから一抜けすることに成功する。

α/乙世界復興の総責任者の立場を強制的に押し付けられる羽目になった日本と、そのバックに回って日本にそれに相応しいアレコレを築き上げなければならないアメリカは悲鳴をあげる事態になったが……

この後、自身が半身不随な上に日本の補佐というカタチでしかβ/甲世界側と交渉が不可能な以上、実質的な覇権国家として日本に振舞わせようとするアメリカと、

これまで覇権国家として散々に振舞ってきたんだから、これからも矢面に立ってそう振る舞えよ、とアメリカこそが覇権国家として振舞わせようとする日本が綱引きを開始するが、

兎にも角にも、まずは足下から固めるしかない、と環太平洋圏を中心とし、まだ魔物による影響も限定的な海路を利用しての経済の立て直し、β/甲日英から対魔物用の兵器(旧式)を購入しての魔物対策の推し進め、

更にこうした活動を妨害する足下の掃除()などを地道に進めていくことになる。

ロシアが持ち堪えているとはいえ、大部分が魔物の生息圏となったユーラシア大陸、ほぼ全土が混乱の中にあるアフリカ大陸、被災とアメリカの影響力低下から不安定化が進む中南米、魔物の侵入と欧米の衰退により日本への恐怖心がぶり返したか、白豪主義全開で日本に対して過剰な反応を繰り返すオーストラリア……

そして魔物に対するスペシャリストと対抗兵器を多数抱えながら、ぼったくり価格で使い捨てのナマモノや型落ち品を提供するに留めているβ/甲世界への不満を訴えて繰り返されるデモと、終わりの見えない泥沼でα/乙世界はもがくことになる。

しかし、一つα/乙世界に対して希望があるなら、

決まった休日はあるけれど、いざ事件が起こればあっさりと休日返上。有給も旅行の計画も返上が当たり前。

昼休みとて事が起きれば打ち切りで、休める時に休まなければとコーラを飲んでいるだけで、憂さ晴らしの為に税金泥棒とマウントを取られる。

滅私奉公で働いて、それでも税金泥棒となじられることはしょっちゅうだし、職業を言ったらそれだけで嫌な顔をされて、親兄弟への嫌がらせやイジメ、場合によっては襲撃にすら発展することもある。

就職するのも大変で体力的にも辛いし、きついし、こんな仕事、「公務員で安定してるから」なんて理由だけで続く訳はないという言葉にすら「公務員なのだから当然」「職業選択の自由は保証されてる、自分で選んだ仕事だろ」と叩く為のテンプレートが存在する。

こんな国家権力側というだけで敵視して人を叩く才能と労力に人生の何割か費やしているクソみたいな連中を、連中から俺たちの税金から(決して多くはない)給料を貰ってるんだから当然、国民ノケツゼイガ~と、ロクに感謝すらされずとも、決して国民の中で差別せずに身を張って家庭も犠牲にしつつ守る職業に就いている、そんな人達がいる。

負の方向の可能性と同じだけ、正の方向にも可能性があるとすれば、α/乙世界の平穏が取り戻される日が来るか、それはそうした人類の可能性にかかっていると言えるのではないだろうか?

912: リラックス :2019/09/15(日) 12:03:23 HOST:pw126035101180.25.panda-world.ne.jp
以上、遅くなって申し訳ない

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2019年09月22日 11:41