11: 名無しさん :2019/10/03(木) 22:29:28 HOST:210-194-52-243.rev.home.ne.jp
88艦隊の続き、相変わらずの駄文と自分の趣味入りまくって原作成分大分抜け始めている、まとめ掲載大丈夫です
戦後憂鬱鋼鉄のキメラ
「敵航空基地並びに湾岸砲台沈黙!潜水艦と魚雷艇はほぼ駆逐しました!」
「敵航空隊の攻撃は全て直援機によって阻止、艦隊に被害なし」
「弾着観測機指定位置に到着!弾種溜弾装填完了、各艦共に砲撃に移れます!」
「よし、我々の砲撃を妨げる者は誰もいない!熊野郎に思い知らせてやれ!全艦砲撃開始!」
「シナノ砲撃開始しました!」
「よし、こちらも負けてらないな、ジャパニーズに見せてやれ!サルヴォー!ファイア!」
白い肌をした主要な幹部達がCICではなく艦橋にいる中で、この艦に殆どいない黄色の肌をした男、黛治夫(※1)
はこの戦艦から放たれる6門の砲撃とそのかつて乗り込んだことのある大和以上の震動をどこか嬉しそうな顔をしていた。
「やはり、砲撃はいいものだな」
現世界では最強の砲を搭載しており、世界最強と言える戦艦に乗っている彼は先の赤い熊率いる義勇艦隊が
新生日本海軍に蹴散らされた海戦(※2)に参加出来なかったのは悔しかったが、あの終戦のどさくさに満州と
樺太と半島の北を掠め取った強盗熊に一泡や二泡吹かせられるのだ、悪い気はしない
最初はけったいな艦だと思ったが、こうのっていると愛着が沸くな、信濃で指揮をとっている藤堂(※3)は最後まで嫌そうな顔をしていたが…
後方を見ると自分が乗っている艦の姉ともいえる存在が18吋砲を容赦なくウラジオストクのソビエト海軍基地に叩き込んでいた
上空の星のマークのついたジェット戦闘機F2Hと日の丸を付けた烈風(※4)が上空の警護に周り、万が一に備えていた…
日米英合同艦隊通称タスクフォースα(※5)による「オペレーション・ブロークンハンマー」(※6)は最終段階に入ろうとした
その旗艦である戦艦フロリダ…本来なら戦艦甲斐と呼ばれる戦艦は自身に搭載された世界最大の巨砲を赤い大地に叩き込んでいた。
戦艦甲斐、大和型戦艦4番艦として建造されたものの、太平洋戦争勃発したせいで建造は遅れに遅れ、一時は解体も叫ばれたが
結局は解体されず終戦後は船体のみ完成していた所を賠償艦として姉妹艦である信濃と共に
アメリカに引き渡された(※7)
信濃は当初米太平洋艦隊最大の戦艦ヴァージニアとして運用されていたが、日本の再軍備が承認されることと日米友好の為に返還されることになった(※8)
12: 名無しさん :2019/10/03(木) 22:31:44 HOST:210-194-52-243.rev.home.ne.jp
一方の甲斐は戦艦フロリダとして命名され、建造が中止されたオハイオ級戦艦(※9)5番艦ジョージアの部品、主に電子兵装や対空火器や艦橋を移されたが
幅広い船体と頑丈な艦を有効に使うべく、なんと砲は日本から手に入れた試製甲砲の事20吋砲を連装3基搭載されることになった
これにはアメリカに招聘された牧野茂(※10)の影響力があり、アメリカにとって戦艦フロリダは次世代戦艦(※11)の為のテストベッドとして
扱われた、とはいえ日米の技術が一つになった戦艦として鋼鉄のキメラと呼ばれることになった
実験戦艦という役割の為かフロリダはアメリカ本土か、ハワイ沖にいることが多く、姉妹艦である信濃と中々顔を合わせることが出来なかった。
しかしそれも1950年に起きた朝鮮戦争が勃発するとフロリダは日本に向かい、そこで信濃と舳先を並べることになった。
尚その姿を見た元日本海軍の軍人からはあまり評価は高くなかった(※12)
そしてフロリダは釜山砲撃を皮切りに、仁川上陸作戦「アイアン・フィスト」やウラジオストクに対する戦略砲撃「ブロークンハンマー」を始めとする作戦等
その当時世界最大の巨砲を存分に奮い、終盤にはソビエト義勇兵の1個戦車大隊を一撃で吹き飛ばしたこともあって赤軍から信濃共々恐怖の象徴にされた。
フロリダのデータを基に米海軍の次世代戦艦であるユナイテッド・ステーツ級が次々就役(※13)する中でも
フロリダは今尚米海軍の主力として在籍していた。そんな中でハイチにおいて共産革命が勃発(※13)し
さらにソビエトの支援を受けて赤化の道へと辿る、そんな中でついにソビエトはアメリカを激怒させることをやらかす
それはハイチに戦略ミサイル基地の建設だった。
当然そこに戦略ミサイル基地が建設されると米本土に核ミサイルの射程圏に入ってしまう、当然アメリカは容認せず
ハイチの目と鼻の先であるグアンタナモ(※14)には大西洋艦隊が集結して以って海上封鎖を行っており強硬姿勢を見せていた。
一方のソビエトも海上封鎖を阻止すべくソユーズ級に続く次世代戦艦として建造されたレニンスキー・コムソモール級2隻を主軸とする
バルト海艦隊(※15)が出港し、輸送船の護衛に付いたがさらに黒海艦隊に所属するコムソモール級の次世代艦として
ソビエト海軍最強戦艦であるレーニン(※16)も出撃させる予定であったが、トルコの妨害…
実際はレーニンを失うことを恐れたソビエト上層部によって出港することはなかったが…
バルト艦隊出港の報告を受けたアメリカは政治的要因も含めてサンディエゴにいた戦艦フロリダにハイチ封鎖に加わるように指令を下し
フロリダはホーン岬を通って大西洋に向かう、ホーン岬沖は海が荒れていることで有名だが、安定性の高いフロリダは特に苦にすることもなく
道中に恐らく襲撃をかけてきたソビエト原潜の攻撃を突破して大西洋艦隊に合流する。(※17)
13: 名無しさん :2019/10/03(木) 22:34:45 HOST:210-194-52-243.rev.home.ne.jp
一方のバルト艦隊もオークニー諸島沖でイギリス艦隊(※18)と遭遇し睨みあうも、封鎖を突破しついにハイチ沖まで到達し
アメリカ海軍と睨みあう、状況次第では全面核戦争になる状況の中で世界は駆け巡る、世界終末時計が残り1分を差し
バチカンでは両陣営の平和を祈るミサが行われ、外交で両陣営が落とし所をつけるべく必死に外交交渉を進め、日本海では
日本国防海軍が戦艦信濃、空母飛鳥、翔鶴、瑞鶴(※19)が米第7艦隊と共に出港し不測の自体に備えていた。
封鎖が続く中でソビエトの輸送船1隻が封鎖を突破しようと突入、それを阻止しにきた米海軍の巡洋艦が砲撃をかけて阻止しようとする
そして輸送船を助けるべくソ連側の駆逐艦も参戦し、さらに巡洋艦を救うべく他の巡洋艦が介入し、さらにその駆逐艦を助けるべく
ソビエトの巡洋艦も介入する
当初は全面戦争を恐れるバルト艦隊上層部は輸送船の独断と駆逐艦と巡洋艦の行動に慌てふためいていたが
友軍を救うべくレニンスキー・コムソモールの艦長であるメドヴェーデフはほぼ独断で艦を前進させ自身の18吋砲による威嚇射撃を行う
しかしこの騒動は収まることなく混沌した状況が続く中で、その騒動を集結させるために5隻の米海軍の戦艦が介入する
20吋砲30門、18吋砲16門から放たれた一斉射撃はコムソモール級2隻を包み込み…結果この混沌とした状況を無事抑えた
この状況にバルト艦隊司令部は茫然とするが、メドヴェーデフはただユナイテッド・ステーツ級ではなく、戦艦フロリダを見つめていた(※20)
かくして後にハイチ危機と呼ばれる核戦争の危機にソ連はハイチのアメリカはトルコの核ミサイル撤去と言う手打ちであるが
トルコに配備されている核ミサイルは旧式なので実際はアメリカの方が勝利を収めたといっても過言ではない
勝利に喜びパクスアメリカーナに浮かれるアメリカ、そしてこれを敗北としてこの屈辱を果たすべく海軍の拡張に乗り出すソビエト
アメリカはプレジデント級戦艦を、ソビエトはトハチェフスキー級戦艦と言う巨龍を生み出す
そして日本本土でハイチ危機における激務を終えて自宅に戻った阿部俊雄は遊びにやってきた黛治夫や山口多聞といったかつての
知り合いと共に今回の騒動を語り合う、そして阿部は庭で遊ぶ自分の子供を優しげな顔を向けていた。
そして戦艦フロリダはそのまま大西洋艦隊に所属し、プレジデント級戦艦が就役してオハイオ級戦艦がモスポールされていく中で
実験戦艦として様々な兵器を搭載、データ運用を行いその後に生かされて、1985年に役目を終え記念艦としてフロリダに展示されることになった
セレモニーでは阿部俊雄と艦長予定だった藤堂明が招待され、アーレイ・バーク大将共々テープカットを行った。
現在も記念艦として存在し続けた。
14: 名無しさん :2019/10/03(木) 22:40:34 HOST:210-194-52-243.rev.home.ne.jp
1
砲戦におけるエキスパートとして、アメリカに派遣されて指導を行っており、アーレイ・バークやロバート・ハインライン
ハイチ危機で大西洋艦隊を指揮したアルフレッド・ウォードと交流した
2
第二次日本海海戦、ソビエト義勇艦隊は戦艦ソビエツキー・ソユーズ、ヴォーリャ(リットリオ)、デモクラーチャ(ヴィットリオ・ヴェネト)
ノヴォロシスク(グナウゼナウ)、空母スパルタカス(グラーフシェペリン)に対し、日本は戦艦信濃、空母瑞鶴、翔鶴という戦力で立ち向かい
航空優勢を勝ち取った日本が水雷戦隊と共に有利に進め、ソビエト海軍は戦艦3、空母1を失い壊滅した。日本海軍は死なずという言葉は日本国内だけではなく世界を席巻した
3
藤堂明、甲斐の艦長になる予定の男だった
4
F8Fベアキャット、烈風は計画されていたが紫電改に注力を注いだことや、爆撃機はB-24やB-17なので雷電でなんとかなった為中止
零戦乗りからは究極の零戦として好評だった、攻撃機に関してスカイレーダーは運用出来ず、モーラーは少数だったので沖縄沖海戦で
投入された流星にアメリカ製エンジン等を搭載した流星改
5
戦艦フロリダ(旗艦)、信濃、ヴァンガード
空母ポートモレスビー(史実ミッドウェイ級、エセックス級多数損失と航空優勢保持の重要性から建造)
タイコンデロガ、アンティータム、瑞鶴、翔鶴、インプラカブルの混成艦隊、司令官はアーレイ・バーク
6
戦艦の巨砲という槌による戦略砲撃でソビエト極東の拠点を粉砕することと
ソビエト国旗の槌をぶっ壊すという二重の意味で命名、嫌がらせである
7
尚2隻の賠償については大いに揉めた、特に五月蠅かったのは主力艦揃って失ったフランス
終戦間際に満州に攻め入ってさっくり叩き出された中華民国、そして火事場泥棒働いたソビエト
イギリスはドッグの関係で大和型保持を諦め、伊吹型戦艦等の各種情報と同戦艦の主砲を確保し
建造中だったサンダラー、コンカラーに搭載し改名した、ヴァンガード級(巡洋戦艦浅間のライオン級、同型艦ヴァンキッシュ)
8
信濃返還については米国では結構問題になったが、オハイオ級戦艦就役で下火になった、尚一番喚いたのは赤い熊
9
ルイジアナ級戦艦に18吋砲連装4基搭載した改ルイジアナ級、日本から招聘された技術士官達のアドバイスを受け入れられて建造された
外見は戦後憂鬱のモンタナ級であるが18吋砲は米国製の47口径、同型艦オハイオ、コネチカット、ネブラスカ、カンザス、ジョージア、ワイオミング
(予算の都合でジョージア、ワイオミングは建造中止)
10
提督達の憂鬱の金田秀太朗が転生していた為、ヒャッハー状態でステーツ級やプレジデント級にも影響を残す
11
言うまでもなくユナイテッド・ステーツ級、この世界では6隻建造された
ユナイテッド・ステーツ、サウスダコタ、マサチューセッツ、モンタナ、インディペンデンス、コンステレーション
12
日本戦艦の船体にアメリカ戦艦の艦橋というキメラという感覚があまり馴染まなかった
13
カストロ政権をケネディ大統領が承認した為、行き場失ったゲバラ等がやらかした
14
戦艦ユナイテッド・ステーツ、インディペンデンス、オハイオ、ネブラスカ
空母ルーズベルト、ディスカバリー(ポートモレスビー級)、キアサージ、アンティータム
その他にロングビーチも投入する等アメリカの本気を見せつけた
15
戦艦レニンスキー・コムソモール、クラスヌイ・ピオネール
空母モスクワ(運用していたシェペリンならびにドイツ占領時に手に入れた翔鶴型空母の設計図などを流用して建造されたソビエト初の国産正規空母)
15: 名無しさん :2019/10/03(木) 22:43:36 HOST:210-194-52-243.rev.home.ne.jp
16
第二次日本海海戦のショックで建造されたソビエト最大の超戦艦、クロンシュタット級が建造中止になったことや
ソユーズ級が2隻で建造打ち切りになった代わりにコムソモール級は4隻建造、20吋砲を搭載しオハイオ級を凌駕する性能だったが
ステーツ級の登場で逆転された、当初は同型艦も検討されていたが予算と政治の都合で1隻しか建造されなかった
残る2隻のコムソモール級は白海、ソユーズ級2隻は再建されたウラジオに配備
17
朝鮮戦争でも潜水艦は多数狩られ戦果を献上することは出来ず、今回でも襲撃が失敗したこともあり潜水艦閥はさらに大艦巨砲主義閥に押されていく羽目に
18
ヴァンキッシュを主力とする本国艦隊1部、しかしヴァンキッシュのみでコムソモール級2隻には対抗できず
イギリスでは後に20吋砲搭載した守護聖人級4隻の建造案が上ったが予算がねーよと言われてペーパープラン
フランス?ガスコーニュしかない状況でどうしろと
19
空母飛鳥、アメリカで建造中だったポートモレスビー級(6隻建造予定だったが4隻のみ、これ以後ステーツ級やプレジデント級の建造の為
大型空母の建造は中止状態に)の5番艦を格安で購入(それでも莫大な金が必要な為、予算担当がひっくりかえった)
20
彼は第二次日本海海戦に参加しており、信濃をこの目で見ていた
以上です、原作や戦後憂鬱や自分がやりたいことがごたまぜになって段々カオスになってます、東アジア情勢も原作や戦後憂鬱と大分剥離する予定…
最終更新:2019年10月07日 09:34