284: これきた艦カン :2019/10/06(日) 19:24:26 HOST:p1918072-ipbf508souka.saitama.ocn.ne.jp
どうも、お話した通りウラル級の最終設定を報告させて頂きます。
余程の事がない限り、この設定でやっていきたいと思います。
では投稿!
《スラヴァ級ミサイル巡洋艦》発展改良型
ウラル級ミサイル巡洋艦
基準排水量:11,500t
満載排水量:14,000t
全長:195m
全幅:21.5m
吃水:8.4m
機関:COGAG方式 (105,000shp)
GE LM2500-30ガスタービンエンジン(26,520shp/19.6MW)×4基
可変ピッチプロペラ(2基)
電源:LM500-G07ガスタービン主発電機 (3,500 kW)×3基
速度:30+αノット(56+ a km/h)
航続距離:6,500海里(18ノット・時速33km巡航時)
乗員:450名
兵装:Mk.50W 5インチ連装速射砲×1基
RIM-116 RAM(21連装)×2基
SGE-30 30㎜CIWS ゴールキーパー×3基
Mk 41 Strike-Length×80セル
P-1000ⅡW SSM連装発射機×8基
Mk.32 3連装短魚雷発射管×2基
艦載機:SH-60 シーホーク×1機
C4I:AN/USQ-119E(V) GCCS-M
NTDS mod.4/5
イージス武器システムMk.7
Mk.37 トマホーク武器システム
AN/SQQ-89(V)3 ASWCS 統合対潜戦システム
FCS:アルゴン SSM誘導用×1基
Mk.160 GFCS 主砲用×1基
Mk.99 GMFCS SAM用×4基
レーダー:SPY-1D(V)×4面
AN/SPS-67 対水上捜索用×1基
AN/SPQ-9B 目標捕捉/砲射撃指揮用×1機
AN/SPS-64 航海用×1基
AN/SPG-62 SAM射撃指揮用×4基
ソナー:AN/SQS-53D 艦首装備式×1基
AN/SQR-20 曳航式×1基
電子戦・対抗手段:AN/SLQ-32(V)3 電波探知妨害装置
AN/SLQ-25 対魚雷デコイ装置
Mk.137 6連装デコイ発射機×4基
設計
本級はチェーン・ウルフ傘下のアラル設計局で考案されたミサイル巡洋艦。
ベースとなっているのは旧ソビエト連邦海軍が建造し、現ロシア連邦海軍で運用されているスラヴァ級ミサイル巡洋艦である。
速力向上に問題があったスラヴァ級の船体形状を改良し、また
アメリカのアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦に習って艦尾にウェッジを追加、燃費改善を目的に固定フラップを備え付けられた。
強力な艦隊防空艦としても活躍出来るように、イージスシステムを搭載している。
主機関はGE LM2500-30ガスタービンエンジンを4基搭載している。
これは同じミサイル巡洋艦に区分されているタイコンデロガ級と同じ構成である。
同一のガスタービンエンジンを組み合わせる事で、機関の信頼性を大幅に向上させた。
ベースとなったスラヴァ級は2種類のガスタービン加え燃費向上の為、巡航機の排熱を再利用して駆動する補助蒸気タービン機関を採用し、機関構造の複雑化を招き整備性が低下してしまった。
ウラル級では用兵側が航続距離の低下のデメリットを覚悟しながらこの欠点を嫌い、アラル設計局が要求に応じて改良した。
機関区画は生存性・抗堪性に重点的を置いたシフト配置を採用し、機関は補機室を挟んだ配置にされており、前部機械室が左舷軸を、後部機械室が右舷軸を駆動することから、2本の煙突もこれに応じて寄せられた配置となっている。
イージス艦化された為、それら関連システムが要求する膨大な電源には、ゼネラル・エレクトリック LM500-G07ガスタービンエンジンを3基用いており、単機出力3,500キロワットである。
1号主発電機は第1機械室、2号主発電機は第2機械室、3号主発電機は後部発電機室に設置されている。
286: これきた艦カン :2019/10/06(日) 19:39:18 HOST:p1918072-ipbf508souka.saitama.ocn.ne.jp
装備
ウラル級に課せられた主要任務は極めて単純なモノであった。
1・敵水上艦隊に単艦で壊滅的打撃を与える
2・1の目標を達成する上で予想され得るあらゆる障害の排除以上の2点である。
『敵水上艦隊(仮想敵艦隊:最低4隻~10隻以上)の防空システムを単艦にて機能不全に追い込む』
ウラル級のコンセプトとして、敵艦隊が防空輪形陣を形成していると想定しており、艦隊外郭に展開する防空ピケット艦を2~4隻撃沈・撃破し防空能力を低下させるのが目的。
ウラル級は先遣隊旗艦として随伴艦艇(基本は一個戦隊:4隻)を率いて目標海域に先行、後続の本隊に先んじて P-1000ⅡWによる威力偵察を敢行、可能であればこの時点である程度の打撃を与える。
P-1000ⅡWを斉射し戦果確認後、速やかに海域から後退、ミサイル補給を実施し本隊と合流後、飽和攻撃を行う計画であった。
イージス武器システム (AWS)
本級ではベースライン8を基本システムとしている。
これはAN/SPQ-9B低空警戒レーダーの導入、Mk.36 5インチ砲の採用(54口径から62口径へ)、
対潜戦能力の向上(対潜システムをAN/SQQ-89A(V)15、船首装備ソナーをAN/SQS-53D、曳航ソナーをMFTAへ更新、艦載機としてMH-60Rに対応)など機能面における改良がされたバージョン。
レーダー
イージスシステムに欠かせない多機能レーダーとしてAN/SPY-1を固定式4面のパッシブ・フェーズドアレイアンテナが搭載されている。
アンテナは前後の上部構造物に2基ずつ(前部の構造物には45度と135度方向に、後部の構造物は225度と315度に据え付け)設置されている。
これはタイコンデロガ級とアーレイバーク級を参考にした配置である。
当初はアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦のように、艦橋構造物に4基すべてをまとめて搭載する方式が検討されたが、ウラル級最大の武器であるP-1000Ⅱ ヴルカーンW の発射筒が、艦橋構造物の大型化を阻んだが故の苦肉の策である。
またAN/SPY-1を補完し低空警戒能力の向上を目的に、AN/SPQ-9Bが採用されている。
287: これきた艦カン :2019/10/06(日) 19:40:11 HOST:p1918072-ipbf508souka.saitama.ocn.ne.jp
ミサイル
本級はベースシップのスラヴァ級から引き継いだ、P-1000Ⅱ ヴルカーンW 16発を攻撃の主軸に置いており、これを収容する8基の連装発射筒も、船体前部に集中配置されている。
対空・対潜用の発射機としてMk.41 VLSが採用され、8セル集めたのが1モジュールなので、本級は10モジュール分つまり80セルを装備。
内実として64セルにRIM-66M SM-2MRやSM-6 スタンダードミサイルを1発ずつ、残りの16セルの内、8セルにRIM-162 ESSM 発展型シースパローを4発ずつ、最後の8セルにRUM-139 VLA 垂直発射式アスロック対潜ミサイルが1発ずつ収容している。
つまり中・長距離対空用の各種スタンダードミサイルを64発、短距離対空用RIM-162 ESSMを32発、対潜用RUM-139 VLAを8発、計104発の垂直発射式対空・対潜用ミサイルを搭載している。
この搭載構成がウラル級における基本となっており、戦況や補給状況に応じて変化し、トマホークも運用可能である。
また本艦はスタンダードミサイルが艦隊防空に回される為、その穴を埋めるのにRIM-116 RAM(21連装)を2基を装備。
ESSM及びCIWSと連携する事で、ウラル級の重厚な個艦防衛システムを形成している。
対潜戦
本級における対潜水艦システムは、タイコンデロガ級のモノを移植している。
ソナーとしてはAN/SQS-53Dをバウ・ドームに収容して搭載、曳航ソナーはAN/SQR-20、水中攻撃指揮装置はMk.116 mod.6、これらを効率的に指揮する為にAN/SQQ-89A(V)15 統合対潜システムを搭載している。
対潜火器としてMk.32 3連装短魚雷発射管を2基装備。
これに垂直発射式アスロック対潜ミサイルを組み合わせて対応している。
288: これきた艦カン :2019/10/06(日) 19:41:08 HOST:p1918072-ipbf508souka.saitama.ocn.ne.jp
対水上戦
艦砲はスラヴァ級と同型のAK-130 130mm連装速射砲が予定されていた。
だが予算を握っている財務部と可能な限り弾薬を共通化させたい補給科が、一部の艦艇しか扱わない130㎜砲弾よりも多くの艦が使用している127㎜砲弾に変更するように要請。
アラル設計局はこれらの要望に答える為、62口径長のMk.36 mod.4砲を基礎とした新型砲搭の開発に着手、連装砲化にはAK-130が見本とされ砲搭内部の構造はそれに酷似している。
但し、揚弾薬・装填機構や砲塔の駆動機構はMk.45 5インチ砲のモノをそのまま流用している為、斉発時の発射速度は15-20発/分となっている。
交互打ちの場合、最大25-40発/分の間で調整される。
AK-130が毎分最大90発と比較すると大幅に低下している。
しかし砲搭重量を35t程度と同程度に押さえ込みながら、信頼性はより向上していた。
また射程100キロメートル級のMS-SGP誘導砲弾を採用するなど、柔軟性についても大きく改良が施された。
対艦兵器として最大射程1000kmの長大な射程を誇る超音速艦対艦ミサイルであるP-1000Ⅱ ヴルカーンWであり、これは連装のSM-248型発射機に収容されて、上部構造物の両脇に各舷4基ずつの計16発が配置された。
P-1000Ⅱ ヴルカーンWは、ヴルカーンを完全に再設計した代物である。
ミサイル誘導システムに従来の方式に加え、ハープーン対艦ミサイルのモノが組み込まれた。
発射時は8発1群を形成しており、1群と2群と2段階に分かれる。
これらは撃ちっ放しが可能であり、敵艦隊の暫定位置と予想進路を入力する事で発射可能となる。
その上、偵察機や随伴艦艇などとのデータリンクにより、より正確な攻撃目標の座標を入手出来る。
発射されたヴルカーンWは高度30-50mを低空飛行(シースキミング)。
この時、時速700-900kmで巡航、敵艦隊との推定距離30-50kmにまで到達すると、ランダムで母機指定された1発が高度1000-3000mまで急上昇し、
ミサイルのレーダーを作動させ飛翔方向左右45度の範囲で索敵を行う。
そして発見した目標の割り当てがおこなわれ、母機はそのまま高空巡航し囮となり、他のミサイルはシースキミングの状態のまま、母機共々速度をマッハ2.5にまで順次加速してゆく。
最終段階では僅かながら左右に回避運動を取り、目標の敵艦から迎撃を掻い潜りその内部で、弾頭に内蔵されたTNT500Kg相当の爆薬を炸裂させる。
近接防空手段として本級はSGE-30 30㎜CIWS ゴールキーパーを3基装備している。
配置場所は艦橋構造物手前に1基、船体中央両舷に2基配置され、360度を効率的にカバー出来るように配置されている。
AK-630M 30mmCIWSの流用やMk.15 20mmCIWSへの換装が考えられたが、単発火力を重視しつつ各種電子機器の単一化を目指した結果、ゴールキーパーが選定された。
これに加えRIM-116 RAM(21連装)を2基装備している。配置場所は艦橋構造物手前のゴールキーパーから距離を空け、一段高く1基目が設置されている。
そして艦尾甲板に1基設置され、ゴールキーパー同様に如何なる状況でも360度対応が可能となっている。
電子戦
電子戦システムとしては、
電子戦支援・電子攻撃両用のAN/SLQ-32(V)3電波探知妨害装置を搭載した。
Mk.137を用いてNULKAアクティブ・デコイを発射する能力も付与された。
航空機
ベースシップのスラヴァ級は多種多様な武装や電子機器が搭載された結果、航空機運用区画が圧迫され結果的にKa-25/27哨戒ヘリコプターと言った小型機に、対潜・哨戒任務を委ねざるを得なかった。
ウラル級はスラヴァ級では雑多な印象を有していた艦上構造物を大幅に再整理し、格納庫と着艦用甲板の大型化に成功した。
それによりKa-25/27よりも大型で強力なSH-60B シーホークを常用1機、緊急時は2機の運用が可能となった。
これによってRAST着艦誘導・拘束装置が搭載され、ヘリコプター用として短魚雷24発分、小型高速艇対策用にヘルファイア12発分の弾薬庫が設置されている。
289: これきた艦カン :2019/10/06(日) 19:42:02 HOST:p1918072-ipbf508souka.saitama.ocn.ne.jp
スラヴァ級との比較
ウラル級はP-1000Ⅱ ヴルカーンWとその運用に必要なアルゴン SSM誘導用 FCSを除けば、搭載されている機関・兵装・電子機器など全て西側規格に換装されている。
これは基本的にチェーン・ウルフが運用する海軍艦艇は大多数が西側のモノで固められているおり、それらと武器弾薬の共用とシステムの共通性を持たせる為である。
艦容は大きく変わったと言えるだろう。
連装砲搭と8基のSM-248型連装発射機、艦橋構造物の位置はあまり変化してないように見える。
しかし艦橋構造物は若干拡大しており、AN/SPY-1を両舷に1面(45度・135度)ずつ配置し、艦橋手前にはSGE-30 30㎜CIWS ゴールキーパーとRIM-116 RAM(21連装)が1基ずつ置かれている。
そして顕著に差違が見られるのは艦橋構造物の直ぐ後方にある、MR-600 ヴォスホード やMR-750 フレガート-MA 3次元レーダー用の巨大なマストは撤去されている。
これはイージスシステム関連の電子機器の装備により不要となったからであり、同じような3R41 GMFCSや4R33 短SAM用、MR-123 CIWS用も撤去されている。
ウラル級の場合、艦橋構造物の後ろはタイコンデロガ級のような、後部構造物の配置となっている。
そしてSGE-30 ゴールキーパーが、船体中央両舷に専用スペースが設けられ1基ずつ設置されている。
AN/SPY-1を両面に装備した後部構造物はヘリコプター格納庫も内蔵しており、格納庫から出れれば大型化された発着艦甲板がある。
そこから甲板が一段下がって80セルあるMk 41 Strike-Length VLSがある。
このMk 41だが最も大きいStrike-Lengthが採用されている。
その理由は本級では、大型のSM-2ERやSM-3、SM-6に加えRGM/UGM-109E/H タクティカル・トマホークを運用する事で、対応能力を向上させるのが目的である。そして艦尾甲板に1基のRIM-116 RAMが配置されている。
ウラル級の全容は、船体前部はスラヴァ級のスタイルを引き継ぎながら、船体中央からタイコンデロガ級に準拠した配置となっている。
上記の装備・艦上構造物の合理化によりウラル級は強力極まりないの対艦打撃力と万全な対空迎撃能力、場合によってはトマホークによる対地攻撃能力を獲得し、チェーン・ウルフでは6隻が建造運用され、随伴艦艇を引き連れて派遣された海域で攻撃の一番槍として猛威を奮っている。
292: これきた艦カン :2019/10/06(日) 20:35:52 HOST:p1918072-ipbf508souka.saitama.ocn.ne.jp
はい、投稿終了です。
幾つかのオリジナル兵装にはチェーン・ウルフの、
ウルフの頭文字からWを付与したり、Ⅱを足しています。
前回のウラル級の設定との違いは、それなのにあるので一つずつ説明していきます。
CIWS ゴールキーパーの数を4基から3基に削減しました。
これは現実のロシア連邦海軍がスラヴァ級に実施した大規模改修を参考にしつつ、後述するRAMの設置スペースを確保する為です。
RIM-116 RAM(21連装)を新たに2基増設しました。
SeeRAM(11連装)も考えましたが、SeeRAMの開発費目的が、対空FCSを持たない艦への簡易的な防空兵器としてなので、イージスシステムを初めとした各種対空FCSを装備しているウラル級には、より即応弾数が多い通常のRAM(21連装)が適していると考えました。
個人的には一番デカイ変更と思っている、中型モジュールのTactical-Lengthから、トマホーク巡航ミサイルが搭載可能な、大型モジュールのStrike-LengthにMk 41 VLSに換装した事です。
これはタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の装備覧を確認していたら、タイコンデロガ級のセル数が前後合わせて、122セルあるのに今更ながら気がつきまして。
皆さんからも世宗大王級駆逐艦のようにするの?
既存の64セル配置から外れて大丈夫?
と色々心配されました。
80セルについてはタイコンデロガ級や世宗大王級駆逐艦よりも、ウラル級は3000トン以上大きい船体なので構造上問題ないこと、やはり自分的には80セルは無いと艦隊型イージス艦としての、
能力が発揮出来ない可能性があると考えたからです。
Strike-Lengthの採用もその一貫で、10,000トンの大型艦で、重心・重量悪化を理由にTactical-Lengthの採用は、あまり意味がないと考え直しまして、なのでより作戦運用の柔軟性が求める為、Strike-Lengthを採用しました。
今のところ自分で考えた変更点は、こんなもんです。
質問・感想お待ちしています。
最終更新:2019年10月12日 08:52