68: 名無しさん :2019/10/16(水) 22:14:03 HOST:175017014222.ppp-oct.au-hikari.ne.jp
最初にネタにした自分がびっくりするほどの日比谷公園の反響とドイツの信用のなさに笑いました
特にドイツ関係は今からでも書き直すかってなったくらいです。
えーと、よーく読んでいただければ今回のドイツさんは被害者であると気がつくのでは無いでしょうか?
・・・・・・・・・・
『ポーランド、 ド イ ツ に 侵 攻 』
はい、続きになります。早く戦争になれー。今回もなりません
69: 名無しさん :2019/10/16(水) 22:16:15 HOST:175017014222.ppp-oct.au-hikari.ne.jp
ユゼフ・ピウスツキ
ポーランド独立の父にして、清貧なる独裁者と呼ばれるその男。
その男が最後に残した遺産は対ドイツを目的とした強大な軍隊と対ソを見越した要塞線であった。
世界に絶望が広がっていた。ロシア、カムチャッカ半島のトルバチク山。
そして、ヨーロッパ最大の活火山、エトナ火山。
同年に相次いで噴火したそれらの火山は特にヨーロッパの気候に大打撃を与えていた。
世界各地で、噴火活動が広がるそれらの動きはヨーロッパも例外では無いとエトナは証明し、カムチャッカの火山は
カナダ経由で北欧諸国に巨大な冷気をなだれ混ませていた。
当然冷夏や北欧からの難民は東欧にも広がり、街には餓死におびえる人々で溢れた。
ピウスツキはそれらの対応と、これを利用して拡大してくる可能性があるソ連への対抗手段を必死で考えた。
ある意味で、
アメリカのFDRとは別の道を進んだと言える。
こうした人々のために独裁的な権力を保持し、国土開発や軍備増強にいそしんだのは両者ともに一致している。
だが、FDRはどこぞの列島からやってくる冷夏とセントヘルズから流れる火山灰との戦争を宣言し、果敢に人々を呼応したのとは別に
ピウスツキはソ連やドイツがポーランドの穀倉地帯目当てに踏み込んでくる可能性におびえるように
国土開発と軍備増強にせいを出したという違いがある。
彼は亡くなる直前一つの遺言をしていた。『アカとナチスをから身を守れ』と。
彼の後継者たちはまさにソレを実行した。1935年7月、ポーランドによるハンガリー侵攻。最終目的は
リトアニアからハンガリー、そしてウクライナの3国をポーランドの旗の下に統一した大ポーランドの建設。
北欧諸国からくる難民に対する貿易や対ソ、そして自国の食糧資源の拡張を求めての事である。
まぁ、さすがに大ポーランドの完遂、そこまではただの夢想であると自覚していたが、たまに夢を見るくらい良いじゃん。
当然ソ連は激おこ、ハンガリーを守ると称して軍を動員し、ポーランドとソ連の共倒れを望むドイツは
最恐のフライコール、コンスルを義勇軍としてポーランドへと派遣した。
これ自体は10ヶ月ほどgdgdするだけで終わった戦争(停戦)だが……ポーランドがヨーロッパ史の狂犬として
復活したのだと世界が理解するのに十分な時間であった……。
キリシマショックからまだ目覚めぬ世界に響き渡る一つの知らせ。
『ポーランド、ドイツに侵攻』。
70: 名無しさん :2019/10/16(水) 22:17:10 HOST:175017014222.ppp-oct.au-hikari.ne.jp
その日、FDRは最後の力を振り絞ってラジオ演説を行い、力尽き果てた。
まちがいなく彼は国葬となる。
人生の10年以上を彼が思う方法で祖国につくし、最後は財政軍事国家となった一つの連邦を後継者たちに託してゆく。
東西2つの大洋の帝国との最悪状態の外交に自然との戦争を永劫に続けていくとか言う謎の宣言のおまけと一緒に。
「でも原爆まで残しておくことはないじゃん!!」
夢幻会陸軍将官の魂の叫び。まぁ、いずれそうなるだろうなとは思っていた。
アメリカの本気舐めてた。もう作りやがった。
その日、陸軍省、海軍省を初め各地の実戦部隊はお通夜の雰囲気だった。
さて、質問です。20世紀の火山噴火をリスト化すると一番並ぶ国旗はどこでしょう? あっ(察し)
「あの究極兵器があれば多少、軍事力が落ちても対処出来る! そのハズだったんだ!」
と言うのが大日本帝国陸海軍のお偉方の考えであった。いかに
夢幻会があらゆる手を尽くして国力を拡張してても
一覧に並ぶ日の丸はその労力をあざ笑うからのように陸海軍を救助隊や消防団に変えていた。
そんな状況下で、他の列強から侵略されない国づくり計画。それが核武装であった。
最もほんの2~3年ほどの天下だったけど。
ちなみに、日比谷公園に怪しげな集団が集まってるとの知らせはポイ。
千代田区民が血走った目でバケツと消火用ホースで武装しているとか言う訳の分からん交番のおまわりさんの発言も後回しで。
「結局、どーしましょう?」 「たぶんですが、反乱軍に対して使うんじゃないですかね。実験以外の最初の1発目」
「……
アメリカだと割とありそうって思ってしまった。あの国って、自国の兵隊使ってえげつない人体実験やる国だし」
さすがに
夢幻会の会合の面々も言葉が止まる。彼らとしても次の行動に踏み込めなかった。それは日本に限らず
多くの国に共通する事で――『
アメリカ、原爆実験成功を宣言』――
アメリカの次の行動に対して、各国は疑心暗鬼に陥っていた。
ブリテン島より西方に300キロ海上。ライオン級4番艦、試験的航空戦艦サンダラーにて。
「狂犬ポーランドの復活ですか。艦長」 「それだけですめば良いがね。あのヨゼフはかつてフランスと手を組んでドイツをひき殺す国際的陰謀を企んでいたのだよ」
「つまり、艦長はフランスがドイツを攻めると?」 「可能性として考える必要はあるだろうな」
「…………我が国はどうしましょう?」
艦長と言われた男は彼のトレードマークであるコーンパイプで一服。ゆっくりとしたペースで煙を吸って吐き出しただ一言。
「知らんよ」
「ところで艦長。
アメリカに同じようにコーンパイプがトレードマークの大将がいるそうです」
「そうだよな。キャラかぶりだ。まったく植民地人どもは……」
サンダラーは新たな司令を受け、その海域を離れていく。行き先はアメリカ合衆国。
71: 名無しさん :2019/10/16(水) 22:21:21 HOST:175017014222.ppp-oct.au-hikari.ne.jp
以上です。たぶん続きません
最終更新:2019年10月22日 14:59