714: 名無しさん :2019/11/09(土) 20:24:06 HOST:FL1-133-203-19-142.myg.mesh.ad.jp
・ 日蘭世界の主要なスーパーキャビテーション魚雷
TVA Eckernfoerde G8sk1 Falke
独TVAエッケンフェルデ社が1960年代に開発、製造していた第一世代スーパーキャビテーション長魚雷。
直径550ミリ、最大推進速度370キロメートル毎時、有効射程15キロメートル、最大稼働深度1000メートル。
スーパーキャビテーション魚雷としては最初期のものであり、第一世代に属する。
誘導は自動慣性誘導のみという割り切ったものであり、敵艦への攻撃用途を目的としたと言うよりは敵艦に回避を強要することによる有線誘導の妨害を目的としていた。
既に登場から半世紀近く経過しているが、頑丈で単純な構造が評価されており、依然として改良型が数多くの大洋連合諸国海軍の潜水艦に搭載されている。
三菱 四九式噴進長魚雷
海軍技術研究廠が開発し、三菱重工業が製造する第二世代スーパーキャビテーション長魚雷。
直径550ミリ、最大推進速度460キロメートル毎時、有効射程40キロメートル、最大稼働深度1000メートル。
アクティブ・パッシブ音響誘導と有線誘導の複合誘導方式とされ、弾頭は成型炸薬弾頭が採用されている。
大型化によって前身であった三七式噴進長魚雷から最大速度と射程を増加させた。
なお本魚雷をさらに改良した四九式二型及び三型噴進長魚雷も存在する。
三菱 / Marconi Compagnie 六一式(M2001)噴進短魚雷
三菱重工業と蘭マルコーニ社が共同開発した第四世代スーパーキャビテーション短魚雷。
直径330ミリ、最大推進速度560キロメートル毎時、有効射程20キロメートル、最大稼働深度1000メートル。
誘導はアクティブ・パッシブ音響誘導を主とし、終末時ライダー誘導(※)の複合方式とされる。
弾頭は成型炸薬弾頭と水雷迎撃用の超貫通体子弾が複数充填された水中炸裂弾頭の二種類が存在し、大洋連合の標準的な水上戦闘艦向けの三連装短魚雷発射管には後者が装填されている。
なお正式な愛称は存在しないが、推進時の気泡による誘導装置への干渉を抑える烏賊型と称される形状と高い水中透過性を持つグリーンレーザーを誘導の一部に用いることから、ホタルイカの俗称でも呼ばれる。
三菱 七四式噴進長魚雷
海軍技術研究廠が開発し、三菱重工業が製造する第四世代スーパーキャビテーション長魚雷。
最新鋭の長魚雷であり、機密のために詳細な性能は明らかになっていない。
しかし従来の有線誘導の他、六一式で採用されたアクティブ・パッシブ音響誘導とライダー誘導の複合誘導方式を引き続き採用しているとされる。
Vickers MDS Mk.26 Kraken
英ヴィッカース・マリンディフェンスシステムズ社が開発した第三世代スーパーキャビテーション長魚雷。
直径533ミリ、最大推進速度420キロメートル毎時、有効射程38キロメートル、最大稼働深度1000メートル。
アクティブ・パッシブ音響誘導と有線誘導の複合誘導方式とされ、弾頭は成型炸薬弾頭が採用されている。
本魚雷を基に改良、縮小したものが後述するソードフィッシュ長魚雷と目されている。
Vickers MDS / Hawker-Siddeley Dynamics Mk.27 Swordfish
英ヴィッカース・マリンディフェンスシステムズ社と
英ホーカー=シドレーダイナミクス社が共同開発した第四世代スーパーキャビテーション長魚雷。
直径406ミリ、最大推進速度400キロメートル毎時、有効射程30キロメートル、最大稼働深度1000メートル。
T-CUP及び航空機用に新規開発された長魚雷であり、従来型に比べて直径が一回り縮小されている。
なお誘導は高対抗性を持つ新型のアクティブ・パッシブ音響誘導方式とされているが、迎撃回避を目的としたランダムパターン航走が併用されているとの情報がある。
※ 高出力レーザー素子を先端コーン部分に複数配置し、進行方向に対して鉛直及び水平270度の光学測距と誘導を行う方式。
水中用は水中での透過性が高いグリーンレーザーを用いるため、グリーンライダー方式とも呼ばれる。
近、中距離での高い探知性と誘導性、抗妨害性を持つ反面、高機動目標の場合は失探の可能性も高い。
しかし従来の音響誘導と複合させることにより、相互の欠点を補完している。
最終更新:2021年04月15日 12:03