281: 635 :2019/12/01(日) 09:05:26 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
これより銀河連合日本×神崎島のネタを投下します。
まず始めにこれはギャグです。

282: 635 :2019/12/01(日) 09:06:16 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

注!ネタ中の架空神話の神は架空の存在であり作中には存在していません



銀河連合日本×神崎島 ネタ 知らないとはある種恐ろしい



南緯48度52分 西経123度23分 到達不能極"ポイント・ネモ"

ニュージーランドとチリの中間点、到達不能極の一つポイント・ネモ。
何やら大勢の深海棲艦達がこの地に集まっていた。


「潜水棲姫、どうだった?」

「すごい数の人工衛星が沈んでるわ。人工衛星の墓場(スペースクラフト・セメタリー)の名前は伊達じゃないわね。」


戦艦棲姫と潜水棲姫がそんな話をしている。
彼女たち深海棲艦がこの地へとやって来た理由、それはここに沈む世界各国の人工衛星の引き揚げが目的であった。
このポイント・ネモは付近に人間の居住区が存在せず、南太平洋環流の内側に位置していることから栄養豊富な海水が流入しないために生物がほとんどいない。
そのために役目を終えた人工衛星を安全に地球に落下させるためにこの場所へと多くの人工衛星が落とされてきた。
そんな人工衛星の中には機密たっぷりの軍事衛星もあることから電子情報こそ失われてる可能性もあるがティ連の技術で人工衛星復元色々情報を得ようというわけである。
しかしそんな人工衛星も海の底、深海でも活動可能な深海棲艦でもなかれば回収は不可能であった。


「じゃあ港湾棲姫、頼むわね。」

「ええ。」


大勢の深海棲艦の一人、港湾棲姫が艤装を展開させると巨大な港湾都市が姿を現す。
ここらには島もないので回収拠点として港湾棲姫の艤装を使おうという考えだ。
どれだけブラックな環境でも働ける彼女たちでも休める所や回収した物を保管する場所は必要なのだ。
ちなみにこの回収作戦は日本政府も知らない、日本に帰属してようとも主権を維持している神崎島には機密というものは存在するのだ。


「そういえば探知偽装はした?」

「あ、忘れてた。」

「さっさとしなさいよ。」


時間にして一分未満だが偽装工作を忘れてしまったようだ。
これがとんでもない騒動を引き起こすこととなる。




アメリカ合衆国 ホワイトハウス


「で、これが例の衛星写真かね?」

「はい、その都市と思しき人工物が海上に現れたのは一分にも届きません。その後には姿形もありませんでした。」


大勢の人間が集まる大統領執務室にて合衆国大統領ジョージ・ハリソンはNASAの責任者に問う。
その手には海上に浮かぶ都市を真上から撮影したような荒い画像の写真が握られている。
NASAから緊急報告が上がったのはほんの数時間前のこと、民間の人工衛星が撮影した画像にある筈のないものが写っていたのである。

それにNASAの職員が気づいたのはほんの偶然であった。
ニュージーランドとチリの間の海域の衛星画像をAIで解析に掛けていたところAIの解析に引っかかったものがあった。
到達不能極"ポイント・ネモ"に存在する筈のない巨大な人工物があると思しき島のような何かであった。

驚いた職員が同僚と共に調べてみればその人工物と思しきものが存在したのは僅か一瞬。
その前後の画像には影も形も存在してはいなかった。
しかもその画像自体も何かの影響か酷く荒いので辛うじて人工物ではないかと判別できるレベルであった。
これを異常と感じた職員は直ぐに上に報告を上げ、NASAからホワイトハウスへと緊急報告されることとなった。


「一番考えられるのはニホンとティエルクマスカが何かやったということだが…」

「しかしこのような海域で何をするというのだ?」

「それにティエルクマスカならば最初からステルスシールドで最初から分からないようにすると思うのだが…。」


あーでもない、こーでもないとハリソンの周囲の人間たちは議論をしている。
そんな中、ハリソンが荒い画像の写真の都市と思しきものを再度見ればどことなく自分たち地球人類のものとは違った造形をしているように見えた。
禍々しいというかなんというか。


「…まさか、星辰がそろい浮上したのか…。」

「大統領?」


人類のものとは違った造形の都市、それがハリソンに一つの考えへと至らせた。


「すまない直ぐにラヴクラフトに詳しいものを呼んでくれないか。後、ニホンにこの都市について知らないか確認を取ってくれ。」

283: 635 :2019/12/01(日) 09:07:11 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

日本国 日ヤ安全保障会議


「でこれが例の謎の都市か…。」

「柏木、これってクトゥ、モガア!」

「ダメデス!シラキサン!不用意に名前を呼んデハ!来てシマウかもしれマセン!!」


日ヤ安全保障会議にて例の南太平洋の謎の都市について取り上げられていた。
なお某邪神の名前を言おうとした白木はフェルさんに口を塞がれていた。
利根の件以降、よく分からんものに対する『恐れ』というものを覚え始めたフェルさん、不用意にそういう"モノ"を呼んでしまうものはアウトというのがフェルさん的認識である。
しかも最近クトゥルフ系の作品読んだからなおさらである。


「まあ、神様が実際にいるんじゃねえかと予想されてる現在の状況じゃそれは正しいな。」

「こればっかりは白木が悪い。」


三島と柏木は苦笑いしながら白木とフェルさんのやり取りを見る。
今回日ヤ安全保障会議にて謎の都市が取り上げられたのは米駐日大使であるドノバンが緊急の要件ということで総理官邸にこの話を持ち込んだからだ。
この話が持ち込まれた当初の反応であるが

日本「なにそれ聞いてない。」

ヤルバーン「なんじゃそりゃ?」

こんな感じだったのでドノバンもこの件で日本やヤルバーンは無関係と納得した。



「しかしその架空の神話でしたか?アメリカ政府はそれに出てくるルルイエという都市ではないかと危惧していると。」

「その通りみたいですね。」

「総理、実際あの神話のルルイエそのものだとしたら厄介というレベルじゃありませんぜ。」

「それほどですか?」


柏木と三島の会話に二藤部が加わる。
しかし二藤部はルルイエと言われてもピンとこないようだ。
まあ、二藤部が知っていたらそれはそれで驚きであるが。


「ええ、創作中ですが1925年頃に一度、浮上したそうです。このときは、世界中で精神に異常をきたすものが急増し、邪神崇拝者たちの活動が活発化しそうです。」

「神崎島という創作上の存在が出現したという実例がある以上否定しにくいと…。」

「ついでにあの神話の神様、旧支配者もアレな連中多いですからな。確か木星と火星の間のアステロイドベルトは旧支配者に破壊された惑星の残骸だとか。」

「ふむ…、追跡の調査が必要ですかね…。」


そこへヤルバーンのヴェルデオも話へ加わる。


「ファーダニトベ、我々にも協力させて頂きたい。その旧支配者という存在が実際に存在するならば我々ティエルクマスカにとっても深刻な脅威となります。」

「確かに時間と空間を超越した存在やら、知的生命体を堕落させるのに存在掛けてるのもいるからなあ。」


なお会議にいた艦娘Saratogaはなんともいえない微妙な表情をしていた。



後日、衆議院本会議


なにやら左より野党の女性議員が唾を飛ばしながら捲し立ている。


「総理!政府が秘密にしている南太平洋の海上都市について国民に説明する責任があります!」

「(総理、どっからもれたんでしょうね?)」

「(米国経由ですかね?国内は安保メンバーしか知らない筈ですし。)」

「総理!聞いているのですか!?私達は海上都市の場所と名前まで特定しているのですよ!」


女性議員はフリップを取り出した。


「場所は南緯47度9分西経126度43分の南太平洋!都市の名前はルルイエです!」

「「「(いやそれ原作の方じゃねえか!?)」」」


ドヤ顔の女性議員に安保メンバーのツッコミが飛ぶ。
勿論公共放送にて全国ネットで絶賛生中継である。

284: 635 :2019/12/01(日) 09:08:35 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp

それを見たネットにて


名前:名無しのラブクラフト 投稿日:
 なんか南米沖の太平洋が話題らしいんだが。

名前:名無しのラブクラフト 投稿日:
 ああ、NHKでやってたやつか。

名前:名無しのラブクラフト 投稿日:
 それ位置と名前がヤバイんだよな 

名前:名無しのラブクラフト 投稿日:
 どゆこと?

名前:名無しのラブクラフト 投稿日:
 ポイント・ネモ、後は察せ

名前:名無しのラブクラフト 投稿日:
 後騒いでるのはクトゥルフ関連な

名前:名無しのラブクラフト 投稿日:
 あ…(察し)



神崎島鎮守府庁舎食堂


多川・シエコンビと六駆が食事をしながら公共放送を見ている。


「この海域に都市…!」

「まさか流々家(ルルイエ)なのです…!」

「知っているのか?雷ちゃん、電ちゃん。」

「「うむ(なのです!)!」」


異常極まりない非ユークリッド幾何学的な外形を持つ多くの建造物が立ち並ぶ古代都市であり、現在は南緯47度9分 西経126度43分の海底に沈む「死せる都」である。
死せるクトゥルが封じられ、夢見ながら再浮上を待つ場所であり、星辰が正しい位置についたとき、クトゥル腐は目覚め、流々家は再び浮上すると伝えられている。
また、この地名を冠した架空の書籍として『流々家井本』がある。
1925年頃に一度、浮上したことがり、世界中で精神に異常をきたすものが急増し、邪神崇拝者たちの活動が活発化したが、流々家が海中に没するとともに沈静化した。
また同名の都市が宇宙中に存在し地球にあるそれは地球産のアイテムの販売所も兼ねているため、チケットは高倍率の抽選になるほどの人気である。
なお流々家の名が都が海底に沈む時に家々が海水で流されたことに由来するのは有名な話であろう。

出典 民明書房刊 ハワード・フィリップス協力 「良く分かる家庭のクトゥルフ」


「いやそれ全部色々混じり過ぎなネタだろ!?」

「多川一佐、残念だけど本当にそういう本を民明書房が出してるんだよ。」

「何…だと…?島に民明書房あるのか?」

「うん。」


そんな多川と響の会話を他所に暁とシエはじゃれあっていた。


「暁ハカワイイナア…。」

「頭をなでなでしないでよ!子供じゃないんだから!」


なんでもシエさん暁のような子供が欲しいとか思ったとかなんとか。



ちなみにその頃のポイント・ネモの戦艦棲姫達


「おおい!次の引き揚げたぞ!」

「あらこれ鉤十字じゃない。」

「後でドイツのに確認とってもらいましょ。」


衛星漁りに余念がなかった。

285: 635 :2019/12/01(日) 09:10:15 HOST:119-171-231-231.rev.home.ne.jp
以上になります。
転載はご自由にどうぞ。
知っている人から見るとギャグですが本人たちは大真面目というのはmれによくあることです。

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最終更新:2019年12月01日 14:43