611: ナイ神父Mk-2 :2019/12/02(月) 20:56:39 HOST:p20048-ipngn601akita.akita.ocn.ne.jp
憂鬱スパロボ 台詞集その45
MD時期混合惑星ネタ
トヨアシハラにてAFとは
トヨアシハラについて
『成程、リンクス タケミカヅチからの紹介ですか』
「はい、大日本帝国斯衛軍 篁唯衣中尉です。AFに関してはあなたに聞くのが最適だと…」
『たしかにAFと言う存在そのものである私で有れば説明するのは容易いでしょう。』
「あの、それは如何言う?」
『?タケミカヅチからは何も聞いて居ないのですか?』
「はい、貴女なら下手な技術者より詳しいだろうと…」
『そう言う事でしたか…成程、これも経験と言う事でしょうか…申し遅れました。私はアシハラナカツクニ級5番艦制御AI、トヨアシハラです。以後お見知り置きを』
「AI?つまり貴女は人工知能と言う事ですか!?」
『そうなります。貴女に見せているこの姿は内部でのコミュニケーション用のボディです。』
「え、でも見掛けは普通の人間で…今だって食べ物を!」
AFと言う存在について
『落ち着かれましたか?』
「すいません。余りにも常識外れだったものでお見苦しい所をお見せしました。」
『いえ、この惑星に来て初めて私を見る人間の多くはこうした反応なので気にはしていません。それより貴女はAFについて聞きに来たと聞いて居ますが…』
「はい、現状地球連合からの支援や試験等の資料を事前知識として有る程度読ませて頂いたのですが…その中でもAFという区分けが出来たのか理解が出来なくて…資料に有る機体を拝見する限りその多くは大きくとも陸上戦艦や航空機と言って差し支えない存在です。それを態々AFと言う存在に区分したのかと言うの物が今一…」
『確かに多くのAF、特に量産型と呼ばれるタイプは実質的には規格外の航空機や車両といっても差し支えないでしょうね…』
「ですからそれが分類される様になった切っ掛け等を教えてもらおうとしたのですが」
『それを説明するには先ず特機から説明しましょうか』
612: ナイ神父Mk-2 :2019/12/02(月) 20:57:42 HOST:p20048-ipngn601akita.akita.ocn.ne.jp
特機とAF
『AFと言う区分事態はCE67年に提唱された比較的新しい部類の区分なのです。私のサーバデータに寄ればその頃にクロスゲートで繋がる地球連邦側で構想された特機と呼ばれる人型機動兵器に強い影響を受けたそうで…』
「聞き及んで居ます。確か、生産性より性能を優先させて通常の量産兵器より強力な性能を持たせた機体だとか…しかし、一機種の機体で其処まで危機感を煽られる物なのでしょうか?」
『当時の上層部の考えまでは測り兼ねますが、事実として連合上層部は其れだけの危機感を認識して居た物と思われます。その前年に起きたゲシュペンストショックも冷めやらぬ中でもより性能のみを求めた怪物の出現です。国力に劣る連合はそう言った怪物の存在を恐れるとともに自分たちの手でも作ろうと画策しました。しかし、同時に特機は有る大きな弱点も抱えて居たのです斯衛軍として高性能機を扱って居た貴方ならそれが何か分かるのではないでしょうか?』
「…高性能故の維持の難しさやパイロットの資質でしょうか?」
『正解です。性能のみを求めた特機はパイロットにも相応の資質を求めました。当時連邦で開発していた試作機グルンガスト零式に関しても薩摩示現流の達人に任せられ、制式機に関してもパイロットとしても専門のパイロットやそれを扱うバックアップ体制を研究所に求めました、それだけ扱いの難しい機体と言えます。ですがその分性能は折り紙付きで一機で艦隊にも比肩し得る性能を単一の機体と唯一人のパイロットに凝縮した形と成ったのです。これを当時の連合政府が恐れたのも無理は無いでしょう。』
「単一の存在が其れだけの…俄かには信じられませんが」
『こればかりは実際の戦闘を見ないと分かりませんからね…話を戻しますとこうした圧倒的存在が生まれた以上、必然的に連合軍も対応せざるを得ない状況に陥りました。ですが、当時の連合は機動兵器開発技術では連邦に劣っていたのも事実であり早期に連邦の特機に対抗する機体を開発すると言うのは難しい物が有ったのです。其処で企業連と連邦が出した答えは希少性の高い特機に対して凡人が運用して特機の代替が出来る機体を開発すると言う物でした。』
「…」
『当然、凡人が選び抜かれた怪物に立ち向かうには数しか有りません。その為に寄り敵を寄り遠くから装甲を食い破り撃墜出来る為の巨砲、特機の攻撃に一撃でも耐える為の城壁の様な装甲、そして一秒でも敵を足止めする為の護衛が生み出されそれを一つの機体へと圧縮したのがAFと言う存在です。逆に言えばたった数機しかいない存在を恐れて連合はそれに対抗する怪物を生み出したのです。』
「敵へと対抗するの軍として当たり前の事です。しかし、それは既存の艦隊ではだめだったのでしょうか?」
『…勿論既存の艦隊での対抗も当時は考えられていた様ですが、試験等に置いてはあらゆる戦艦の攻撃力を凌駕し連合の常識で用意してる空母では到底止められない質と言う暴力の極地こそ特機だったと言えます。だからこそ連合はそれに対抗出来る質を求めたのです。』
「圧倒的な一を止める為の圧倒的な一…」
『まあ、実際の連邦との事実上の戦争状態に成った際はその影響を考えて連合はAFを戦線に投入する事は無く、質対質は別の形で見る事と成りましたがそれは良いでしょう。連邦との戦闘が終結した後、抜かずの宝刀と成る所であったAFにはある出番が出て来ます。
それは対異星人でした。特に、連合と連邦が最初に遭遇したエアロゲイターは量産型の汎用艦と思われる兵器だけで5kmと言う大型艦を多数投入してきており、それに対抗する為に連合は以降も様々なAFを開発するにいたったと言うのがAFが此処まで普及するように成った歴史と言えます。』
「成る程、ありがとう御座います。何となくでは有りますが、AFと言う存在が理解できた様に思います。ですが、そうなるとアシハラナカツクニを始めたとした群体型AFとは何なのでしょうか?先ほどの話の役割とは違うように思えるのですが…」
613: ナイ神父Mk-2 :2019/12/02(月) 20:58:36 HOST:p20048-ipngn601akita.akita.ocn.ne.jp
群体型AFについて
『我々の様な種類のAFは完成たAFの圧倒的なペイロードから着目されて生れた物と成ります。単独で艦隊比肩する能力を持つAFは同時に既存の如何なる機動兵器をも超えるペイロードを誇り、輸送の観点から見てもその能力は圧倒的でした。その為、大洋では遠隔地にてより安全に部隊を展開できる拠点としての能力をAFに付与したのです。又、AFは早期よりその大きさから戦略攻撃の対象に成る危険性を孕んでいました。』
「巨大と言う事はそれだけ攻撃も当てやすいと言う事は間違い有りませんからね」
『その通りです。その為、損害を早期に回復させることを目的として複数の単独航行可能なユニット同士の連結に寄る互換性を持った機体群の開発が進められ、それが群体型AFの原型に成ったとされて居ます。その能力の有用性は今私を利用して居る貴女が感じている通り便利に感じられる物で有った事から、外宇宙への拡大を目指して連合が増産を図りこうしてこの地にも私の同型が配備されるに至ったと言う事です。』
「つまりは元々は開拓用の機体と言う事ですか?」
『はい、我々の本来の役目は発見した惑星に転移や輸送と言う手段で機体の都市ユニットや軍事ユニットごと入植し、初期の開拓を支える為の物です。その為に単一で全て完結する為に、単独で居住や自己防衛を行うシステムの他に食料生産や兵器生産設備等を保有して居るのです。私に関しては元々文明の有る地域に転移すると言う事で製造能力は最低限と成って居ますが、あなたの目の前に置いているハンバーガーとジュースも動物由来の物以外は私の生産ユニットで製造された物に成ります』
「自分達で全て行う為の完結した存在…」
『こうした拠点開発型の…開拓用AFや超大型艦は珍しい物では有りません大西洋連邦等でも外宇宙開拓船としてイシムラ等が既にそうした惑星調査に向けて融合惑星方面とは別方面へフォールドを開始して居ますから。移民と言う意味ではフロンティア船団にも近い思想の元に私たちの姉妹艦は生み出され続けて居るのです。』
「度々の質問に時間を割いて頂いて感謝します。」
『いえ、此方こそこうした会話は私達に取ってはコミュニケーション能力の経験値を得る最適な機会でも有ります。恐らく彼はそう言った事も考えて私に会うように勧めたのでしょう。』
614: ナイ神父Mk-2 :2019/12/02(月) 20:59:42 HOST:p20048-ipngn601akita.akita.ocn.ne.jp
以上です。WIKIへの転載は自由です。
取り敢えず憂鬱スパロボ世界に置ける何でAFを
作ったのかを掻い摘んで…
最終更新:2019年12月06日 17:51