574: 弥次郎 :2019/12/14(土) 20:56:15 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
憂鬱SRW IF マブラヴ世界編 元リンクスたちのお茶会6
「ということで次の議題は話すのもめんどくさいですが、難民解放戦線です」
「撃ち殺せ、俺からは以上だ」
「テロリストと交渉はしない。これが基本則ですからね……WLFでイヤってほど染みついています」
「待て待て、必ずしも連中が忍び込んでくる可能性があるとは限らんだろう」
「AL5委員会が余計な欲を出す可能性は十分あり得ますよ」
「むしろしてくるか…糞が」
「念のため、地球連合出向群は輸送機のいくつかを宿舎として派遣する手筈となっています。
ユーコン基地内部では仕掛けられたときに人質や不意打ちを受ける可能性が非常に高いですからね。
そして常に無人MTやACによる警備を敷き、ラインを無許可で超えてくる場合は無警告での発砲が許可されています」
「よくもまあそこまでもぎ取ったなぁ…」
「こちらは嫌というほど貸しがありますからね。
それを抜きにしても、基本的にこちらはあちらを信用していない。あちらもこちらを利用するか何らかのアクションを仕掛けてくる。
そんな関係です。一方通行で構いませんよ。力の差も分からない相手には、ね」
「というか、難民解放戦線の対策というよりも裏側にいるAL5委員会への対策だろ?現場レベルでの」
「ですね。出来れば捕まえて楽しい楽しいお話としゃれこみたいところですが、相手も殉教者となる覚悟です。
そうやすやすとはいかないでしょうし、こちらも常に万全の状態で対応できるとは限りません」
「対策は?」
「エコーズから電子戦に特化した特殊部隊を歩兵部隊と共に引き抜いています。ログの断片でも捕まえられればこちらのものですよ」
「うわ、コンピューターで世代差攻撃とか…」
「あちらがそういう手をとるならば、こちらも取るべき手を取るだけです」
「そうなるとタケミさんと死神部隊は手加減して敵機を破壊、でしょうかね?」
「可能な限りはやってみる。だが、最悪を相手が選ぶかもしれないぞー?」
「構いませんよ、織り込み済みですから」
「OK」
「先輩方はみんな非情に割り切れるんですね…流星さんはたまに怖くなりますよ」
「ミカ君はそこら辺経験浅いんでしたっけ?」
「比較的ですけど」
「こんなのはやらない方がいいんだ。すっかり感覚が麻痺している俺達の方が本来は異常なんだから」
「うむ」
「国家解体戦争時は忙しかったな…生身でもネクストでも」
「一応経験はしているんですけどね…僕でもそこら辺をリンクス下積み時代に」
「でも感情の処理には困ったはずだが?」
「……ですね。カウンセリングのお世話にはなりましたよ」
「マクロとミクロの善悪、全体と個人の欲望の差、大が小を蹂躙する……不条理ですけど、それが世の中ですからね。
まして、リンクスなんて企業の尖兵。感情や倫理観を麻痺させるようなお仕事ですから」
「それもお仕事ですから」
「お仕事だから、か…便利な言葉だよな。色々と」
575: 弥次郎 :2019/12/14(土) 20:57:18 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
「SMSの側は大丈夫でしょうかね?」
「大丈夫ですよ、マクロス・クォーターそのものが強力な防壁になっていますから。
4分の1とは言えマクロス級、艦内で多くが完結していますし、スパイが紛れ込んでもすぐに炙り出せるでしょう」
「常識や技術レベルが違えばそれだけで一種の防諜壁となるってわけか…」
「こちらの派遣群とも同じことが言えますが、あちらもあちらでレベルが違いますからね。
西暦と地続きなのですが、マクロス世界は滅びかけから見事に巻き返して発展し、版図を拡大している実績もありますし」
「OTMの存在もあるからな。あれは既存兵器を化けさせるとんでもない技術だ。企業にとってみれば商売のライバルといったところか」
「統合政府側も外貨獲得を求めているってことなんでしょうね。どこかで不要な技術は、どこかでは最先端技術……」
「融合惑星という巨大な一続きの市場に着目しているのはどの世界も同じということだな」
「統合政府からの派遣戦力はどの程度のものでしたっけ?」
「一世代前のVFを持ち込むと聞いていますね。あとはデストロイドなどが主体だと。
統合政府側が売り込むのは可変戦闘機という概念と、発達した航空戦力です」
「あの世界だと航空戦力が限定的ですからねぇ…レーザー級の存在下でも問題の無い航空支援は大きいと思いますよ」
「加えて、MTなどと近いデストロイドも販路を広げるつもりかと思われます。初期のデストロイドのシャイアンなどはガスタービンエンジンですからね。
β世界に限らず、融合惑星内部における西暦年間の国家に対して販売を検討しているとのことです」
「なるほど。企業連でも導入が簡単なMTの選定を進めていますけど、技術レベルという問題から考えるとCFなどには一歩劣りますね」
「導入のたやさすさや信頼性の高さだけは如何ともしがたい。その分、提供できる技術などでこちらは勝負することになりそうだな」
「そこら辺は企業の販売力に期待しましょう」
「ともあれ、最初はシェリル・ノームのライブからだな。楽しみたい」
「会場設営に関してはSMSから委託を受けているので、先行組から受け取ったステージ設営資材とグッズを並べて準備ですけどね」
「それは俺にはあまり関係のないことになりそうだ……純粋にライブを楽しめるってのは本当に久しぶりだな、うん」
「どっちかというとアイドルたちのバックアップを受けて戦う展開の方が多いですしね、私たち…」
「せっかくなのでサインとかもらってきてくださいね、タケミ君。ある種の役得なんですから」
「うむ、なら私も頼んでおこうか。殿下の分も合わせて」
「悠陽殿下ェ……」
「いや、何。ちょっとした娯楽ということで紹介してみたら、護衛役の月詠嬢共々ハマったというわけだ」
「普段から堅苦しい生活をなさっているでしょうから、その反動が出たということでしょうかね?」
「……これも仕事のうちと思ってあきらめるか、畜生め。シェリル・ノームとの交渉になるぞこりゃ…」
「それに、タケミ君も楽しんでくるといいですよ。案外真面目で力が抜けないところがありますから」
「いつも通りのつもりなんだがな…」
「いつも肩に力が入っているんですって、タケミさんは。もっと遊び心を持ってください」
576: 弥次郎 :2019/12/14(土) 20:58:55 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
「万が一の場合はマクロス・クォーターへの退避か、衛星軌道上で待機する宇宙艦艇による回収が予定されています。
アンカーを打ち込んで転移するので一瞬で艦隊がアラスカに到着するのでそちらに頼ってください」
「安心する…」
「アラスカを丸ごと更地に、なんなら大陸棚ごと消滅させることもできそう…(小並感」
「それと、万が一になったら主要人物たちも『保護』してください。ええ、他意は……ないかもしれないですが」
「レッドシフトが発生したら是非もないですしねぇ」
「戦術機やBETA程度が100や200来ようが問題はないが、アラスカに来ている人員を守りつつとなるとな……。
それに、レッドシフトをおこすにはBETAさえいれば何とかなるんだ。危険度は0ではないだろう」
「そのための派遣群の自衛権ですから、問題ありませんよ。むしろ、多少どたばたあった方が口実が出来て良いかもしれませんし」
「えぐいこと言いますね、流星さん…」
「上層部からも許可を得ていますからね。いずれにせよ、AL3関連でソ連については連合も銃も許すわけもないので」
「時間の問題ってわけですか」
「証拠さえ掴めれば連合もいつでも動く気だしな。というか、ユーラシアとの取引ですでに出されているんじゃないかって疑惑さえある」
「ソ連が売れるモノって、ウォッカもなければ人民の畑も資源もなくて、もはやAL3関係しか残ってないですからね」
「しかし、実際に保護して問題はないのか?やたらと面倒な設定があったと聞くのだが」
「問題ありません。サンダーク中尉を説き伏せれば協力は得られるでしょうし、そうでなくても強化人間としては技術差があります。
なんとでもなりますよ。敵意やら思考を感じ取る程度の強化なんて、今の世界ではざらにあるんですから」
「所詮は西暦の技術が畸形進化した程度か…十分すごいけど」
「一応村雨研や大西洋連邦のオーガスタ研究所の方には密かに根回しはしてあるそうです。
タダノ君がNTに近い能力で思考を覗かれたというのは連合としては看過できない事態ですし」
「いくつかの例外を除けばそういった計画を主導していたソ連しかできませんしね…」
「今回のアラスカ出向は、そういったソ連の非人道的な計画の証拠を押さえる良い機会でもあります。
遅かれ早かれ、ソ連については終了してもらう必要がありますし、きっかけがつかめれば万々歳です」
「横合いから奪われないようにしないといけないですけどね」
「あの戦争狂は確実に仕留めるさ、有事の際にはな」
577: 弥次郎 :2019/12/14(土) 21:00:04 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
以上、wiki転載はご自由に。
お茶会の様子をもう一つお送りしました。
行き過ぎない程度に原作を殴るって難しい…(小並
最終更新:2024年06月01日 19:00