872: アイサガP :2020/01/30(木) 05:12:15 HOST:zaq3d7d53a8.zaq.ne.jp
重慶ハイヴ攻略計画フェイズ3(という名の攻略計画準備期)前半

~殲撃10型(F-16)と11型(Su-27)~

「10型と11型、どちらから改修が始まるんだ?」
「両方だそうです」
「同時進行か、非効率的じゃないのか?」
「向こうもこちらの事情をある程度理解しているからでしょう
 なんだかんだ国共どちらの顔も立つように気を使ってくれてますよ」
「イスラエルからも技術者がくるとか聞いたが?」
「10型を共同開発した経緯があるからな、中々耳が早い」
「なら10型はイスラエルの到着待ちか」
「……マジかよ……」
「どうした?」
「11型の改修に待ったがかかりやがった」
「「「はぁ!?」」」

台湾開発部での一幕
技術支援により既存機である殲撃10型と11型の改修、再設計を行うべく
統一中華戦線の技師達を集め準備を進めていたが
10型の共同開発を行ったイスラエルから技術者の派遣を提案され、国民党閥が賛成し
10型の改修はイスラエルの技師の到着待ちとなり
11型のライセンス元であるソ連が改修計画を聞き付け参加を要請、共産党閥は当初は賛成していたが
ソ連が改修機の無償譲渡やブラックボックスの開示を要求され、当然のことながら拒否、交渉破談となり
その報復としてライセンス停止を宣告され、11型の改修は一時暗礁に乗り上げてしまうが
その一部始終を見て聞かされた東アジア当局が再設計を断行、
言い分としてはSu-27の再設計ではなく、統一中華戦線の殲撃11型の再設計機であると強弁し
これにより開発スケジュールの遅延、ひいてはハイヴ攻略計画の遅延をある程度抑える事が出来たが
この結果11型を国産機として扱うべきか否かという東アジアと現場にとってはどうでもいい
統一中華戦線上層部にとって割と抜き差しならぬ政治問題へと発展してしまう

~新型OSの実力~

「この新型OS反応が早すぎて困るわ…」
「そう?むしろ今までが遅すぎただけじゃないの?」
「元々10型は機動力重視だし、新型OSの恩恵が大きいのよ」
「脚部がー!?」
「またか! 調子に乗って跳ね回りすぎだ馬鹿野郎じゃなくて、女!」

「11型の再設計って言っても前とあまり変わらない気が…」
「見た目だけよ、中身は段違いよ」
「OSを変えただけでこんなに動きが変わるなんて…」
「国産機として大々的に生産するって聞いたけど…?」
「高級機に変わりないんだし無理でしょ」
「そもそもSu-27と大して変わってないじゃん…」
「ま、なんとなく国産って響きはいいんだけどね」
「本当に国産機? うちの国がこんなの本当に量産できるって思えないんだけど…」

新型OS(XM-3)搭載機の試験運用と慣熟訓練中の一場面
当時の常識を超える反応速度で、機動力が大幅に改善されてしまったが故
10型はOSの改造のみで機体性能は据え置きだった為、脚部負荷が加速的に増加
訓練中に脚部を破損してしまう例が相次いだ
一方で東アジアが再設計を行った11型は脚部負荷を見越した改装を行っていた為
特に大きな問題は起こさずに済んだ
10型の改修自体は早期に済んだものの一部上層部は「国産機」11型の製造を優先するべきと提起するも
国民党閥の反対と現場の拒否と予算の問題、そして東アジアの「訓告」から沙汰止みとなる

873: アイサガP :2020/01/30(木) 05:13:12 HOST:zaq3d7d53a8.zaq.ne.jp
筆の進みは良いですけど、さすがにソ連を無能にし過ぎたかと不安
後だんだんグダグダとしてきました(進行形

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最終更新:2020年01月30日 13:56