294: ライスイン :2020/02/04(火) 18:20:24 HOST:g219-100-239-120.scn-net.ne.jp
西暦2174年 某月  木星・衛星カリスト  採掘現場


「今日も仕事を始めるとしますか」

採掘用LEVを輸送船から降下させながら、嶋田繁太郎ことディンゴ・イーグリットは呟いた。彼はこれからメタトロン反応が出た場所の調査に向かうのだ。

「やっと穏やかな生活を手に入れることが出来たか・・・」

彼が覚醒したのはバフラムに入隊し訓練後、正規のLEVパイロットとして配属された直後の事であった。そこで上司となった頭のイカれたメタトロン中毒の上官を見て
ここがZOEの世界であることを知る。その後はこき使われた挙句に某コロニーへのメタトロン搬入任務で使い捨てられ、見捨てられる。
ブチ切れた嶋田は脱走を決意し様々な方面を渡り歩いた末にカリストで採掘工にとして生活していたのだ。
最近はオペレーターのアンジーとも良い仲になり、原作に関わる事も無く穏やかに過ごせる・・・・・そう思っていた。
しかし彼の不幸・・・、自分が憑依した人物が何者なのか、そして致命的なのはZOEは知っていても続編のANUBISについては全く知らなかった事であった。



「畜生っ!!、何故バフラムがここに来てるんだ。続編か?それとも二次創作とか後日談的なものか?」

嶋田はメタトロン反応の原因であったカプセルを調べる為にLEVを降りた直後にバフラムが襲来。LEVを破壊された為に已む無くカプセル内に逃げ込んでいた。

「これはオービタルフレーム・・・というかジェフティ?何故ここにある・・・・いや、この際仕方ない。」

嶋田は生き延びる為にジェフティを起動させる。そして画面に現れたのは 「ADA」 ではなく 「TSUJI」 の文字。

「おはようございます、独立型・・・独裁者支援ユニットの辻です。お久しぶりですね嶋田さん。」

「ぎゃああああああああっ!!!辻ィィィィィ!!!!」

会いたくも無かった腐れ縁に意外な形で再開し悲鳴を上げる嶋田。しかし彼も死にたくないので辻のサポートもあって襲撃してきた無人機部隊を撃破する。



「その機体を渡してもらうわ。」

やつれた声と共に登場する痛OFと化したアージェイト

それを倒して乗り込んだバフラム艦内で嶋田は自分をハメた上官であるノウマン大佐と再会する。

「久しぶりだなディ・ン・ゴよ、今まで何をしていたのだぁあああ」

メタトロン中毒だけでなく厨ニ病まで発症した様な変わり果てた様子を見せるかつての上官。

「(こいつ覚醒してないだけで中身はトミーじゃないのか)」

そして原作通りに撃たれ・・・辻と悪魔合体する。

「これで一心同体ですね。」

「畜生、懐だけでなく命もコイツに握られるのかよ。」

嘆く嶋田。だが不幸はこれで終わりではなかった。
ジェフティを駆ってバフラム艦から脱出するもその先で・・・


「TSUJI・・・TSUJIなんだろう、さっさとアーマーンへ行って自爆してくれっ!!」

最新鋭LEVビックバイパーでジェフティに襲い掛かりながら魂の叫びを上げるレオ・ステンバック(東条)


「ここは通さんぞ嶋田、前世での恨み・・・晴らさせてもらう」

巨大OFザカートを駆ってジェフティに襲い掛かるヴォルコヴォ中尉(米内)。


「バフラムの技術は宇宙一ィィィィ」

「倉崎の爺さん・・・余計に悪化してやがるな」

インヘルトに搭乗し、沢山のキチガイ兵器を差し向けてくるロイド(倉崎)。そして



「決着をつけるぞディンゴぉぉぉぉぉっ!!」

「うるせえっ、いい加減にくたばれトミィィィィィッ!!」

未覚醒のまま、嶋田と激闘を繰り広げるトミー。


「アヌビスです・・・私が・・・じゃなくて山本だ。さっさとこの厨ニ病野郎から解放してくれ嶋田ァ」


~おわり~


 お久しぶりです。リハビリがてらに以前構想したANUBISネタを投下しました。ちょっと内容が薄かったかも。
因みにレオ・ステンバック(東条)はZOEでは散々「TSUJI」に苦労させられて若年ながら重度の胃潰瘍を発症しています。
また何故ジェフティがカリストに眠っていたかですがさんざん苦労させられた東条が皆の同意を得てジェフティを入れたカプセルを
太陽に向かって射出。それを直前で察知した「TSUJI」が強引に軌道を変更させたという設定にしてます。

295: ライスイン :2020/02/04(火) 18:21:24 HOST:g219-100-239-120.scn-net.ne.jp
タイトルが抜けていました。題名は「憂鬱ANUBIS] です。

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最終更新:2020年02月04日 23:48