251: 名無しさん :2020/06/05(金) 22:14:06 HOST:p373066-ipbf408imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
【ネタ】OGクロス会話集3 【融合惑星篇・時系列無視】改定版

「……うわぁ」

「これは……ひどい」

「自然界は愛と平和に満ち溢れた天国ではなく、混沌に満ちた弱肉強食の世界です。野生動物とは適切な距離をとるように。
 餌を与えるなどは厳禁だ」

「わかりました……」

「気を付けます……」

「では次は熊に対してやってはいけない行動を説明する」

 フロンティア船団の面々(おまけでホワイトファング小隊)に、映画「グリズリーマン」を見せた後、三毛別羆事件などの例を挙げながら自然界の厳しさを教える連合派遣メンバー。


「あなたたちの操縦と白銀中尉の操縦には、大きく違う点がふたつあります」

「ふたつ……ですか」

「ええ。まずはひとつめですが、攻撃パターンが少ないせいですぐに読まれてしまうことです。
 じゃんけんに例えるなら、最初にグーしか出さない相手だと分かっている相手なら負けないでしょう。これがグーとパーの場合でもいきなり負けることはない。
 ですが白銀中尉の場合は、様々な手段を持っているので読みにくいんです。グー、チョキ、パー以外にもいろいろ出してくるといったところですか」

「それがひとつめ……では、ふたつめは何でしょうか?」

「ふたつ目は自分の動作にどのような効果とリスクがあるか理解し、キャンセルを利用してリスクを回避できるかどうかということです。
 こう……左ジャブから右のローキックの後に左のハイキックを出そうと思っていたけど、ローキックを出した直後にかわされそうだと予測したとしましょう。その場合右足を戻さずそのまま地面についてタックルに移行――するだけじゃなく場合によっては右フックを強振してきたりするんですね。
 旧OSだと右脚は蹴った後、必ず戻してしまうからそんなことはできない。隙ができてしまう。
 でも白銀中尉は新OSの特性を生かして、旧OSではどうしてもできる隙に別の動作の始動をかぶせる――隙ができる時間をキャンセルしているんです。
 あるいは出来てしまう隙の間に次の動作のコマンドを先行して入力し、最速で次の行動に移る。
 こう――左のハイキックをかわされそうなら、その間に入力して左足を戻したと同時に右後ろ回し蹴りをくりだすとか。
 これも旧OSなら左脚が戻ってニュートラルになるまで、次の入力は受け付けないので後ろ回し蹴りの始動までに間が空く。
 このように白銀中尉は、新OSの特性を最大限に生かしているんです。
 まあ、彼の提言をもとに作られたOSなので、使いこなせて当たり前なんですが」

「それに対抗するのは……今の我々には厳しいですね」

「越えたいのならば、様々な動きを見て学習することです。見取り稽古というやつですよ。大洋のエースたちの模擬戦の映像を持ってきたので、それで勉強してもらいます。技に著作権はないのでどんどん取り入れてくださいね……何人か、真似できない人もいますが」

演習後、A-01部隊と大洋軍の大尉の会話。

252: 名無しさん :2020/06/05(金) 22:14:44 HOST:p373066-ipbf408imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
「次、タケミカヅチとの模擬戦なんだが……」

「誰が向こうに賭けるやつはいないな。ボクシングでいえばパウンド・フォー・パウンドに名前が挙がっているボクサーと、ライセンス取ったばっかのグリーンボーイとの戦いだし」

「タケミカヅチが何分で勝つかの賭けになるな」

 ユーコン基地の連合のハンガーでのやり取り。


「儲けさせてもらったお礼に、ここの飲み屋全部に『今日のアルゴス小隊の飲み代はウチが受け持つ』って言ってくるか?」

「やめておけ、悪趣味だぞ」

「冗談だよ」

 ユーコン基地、模擬戦後の連合のハンガーでの整備兵たちの会話。


「発生? 攻撃判定? 持続? 硬直?」

「ふ、フレームって何?」

「申し訳ないが、それぞれの単語の意味を教えていただきたい」

「そこからかぁ……」

 ユーコン基地で衛士たちの反応に戸惑う連合のパイロット。


「所属の中隊は?」

「そ、それは……」

「あ、あの……その……」

「俺はどこの中隊に属しているのかと聞いている」

 食堂で紫の武御雷について嗅ぎまわっていた衛士二人を、叱責する白銀中尉。


「かっこいいじゃないか白銀ぇ」

「白馬の王子様ってところか」

「ちょ、勘弁してくださいよ」

 食堂での一件がA-01部隊につたわり、いじられる白銀。



キャラ設定

本田 菊

 夢幻会転生者でNT。階級は大尉。
 家は佐々木氏傍流の子爵家で、彼はその嫡男である。
 父の友人である軍人に見いだされ、大学卒業と同時に村雨研究所所属のパイロットとなった。
 その後はL5戦役から戦い続け、エースの一人として数えられる。
 転生は初めてであり、なんだかんだと面倒を見てくれたタダノを先輩と慕っている。
 日本帝国にはその血筋のため軽んじられないことと、前世では電脳戦記バーチャロンをやりこんでいたという理由でA-01部隊の支援と教練のため出向を命じられた。

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最終更新:2020年06月07日 16:06