584: アイサガP :2020/02/10(月) 19:40:04 HOST:zaq3d7d53a8.zaq.ne.jp
東アジアの統一中華戦線グダグダ戦記

~廈門攻略準備編~ その2

「機動をしつつ、引き撃ち、機動をしつつ、引き撃ち…」
「脚部負荷の設定これでよかったっけ…?」
「東アジア部隊の光線種の掃討は完璧に行われるんでしょうか…?」
「そんな無駄な心配するぐらいなら機体のチェックでもしておけ!」

「新OSへの習熟を早める為とは言え、新人ばかりなのがやはり不安ですね…」
「今までのOSとは反応速度、応用性どれも比べ物になりませんからね…」
「レーザーヤークトをやってくれなきゃどれだけ犠牲になるのか分かったものじゃなかったな…」
「しかし大丈夫でしょうか? 増援は無いでしょうがBETAの中央に突撃なんて…」
「東アジアの連中は機体頼りじゃない精鋭揃いだ、俺たちの心配なんて侮辱するようなものさ」
「むしろBETAが残っているかどうか心配するべきかも?」
「あり得そうだな」

統一中華戦線輸送艦にて
新型OSへの早期習熟を行う為に経験の浅い衛士をあえて抜擢、訓練していた為
輸送艦内では実戦への不安の声が広がっていた

「やはり、我々だけでのせん滅は厳禁なのでしょうか…?」
「日本の言葉だが、やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ
 今の彼らに必要なのはさせてみる段階であり新型の有効性を実感証明させてやる為には必要な行程だ」
「…小官も多少なりとも彼らの教導に関わった以上死なせたくはありません」
「そうであれば尚更にレーザーヤークトを早期に成功させたまえ
 彼らの支援自体を禁止するつもりは無い」
「…! 了解、ありがとうございました!」

「……やはり一度距離を仕切りなおさねば拙いな、少しばかり親身にし過ぎている…」

「隊長どうでしたか?」
「まあ、ご機嫌斜めって所だな、仕事をした上でやれとのお達しだ」
「自分達も過保護になったものですな、ひよっこのお守がしたいなどと」
「俺らが教官に向いてないとつくづく実感したよ、実戦に行くあいつらが不安で不安で仕方がない」
「作戦開始まであと10分です」
「了解、一気に片を付けて楽をさせてやりますか」
「楽を覚えるとひよっこどもの育ちが悪くなるから、光線種以外は残せってお達しだ
 野郎ども手加減してやれよ!」
「ですが通り道に居る分を蹴散らすのは仕方が無いでしょう?」
「…やりすぎるなよ、大佐も中華戦線には自立してもらいたいそうなんだからな」
「それまでは面倒を見ますとも」

旗艦「黄河」格納庫付近にて
新型OS機が新人ばかりであることを知っている突入部隊の隊長と李凛の対話
この事から統一中華戦線に必要以上に親身になってしまう兵士が増えていることを察してしまう

「全く…司令官殿は仕事を増やす事には勤勉でいらっしゃる事だ!」
「しかし本当に良いのでしょうか? こんな戦力で参戦等と…」
「仕方がない、司令官殿が東アジアに喧嘩を売って怒らせたんだ。
 まともに作戦を共有できない多勢の友軍など向こうにとっても邪魔だろうさ
 そもそもが実質偵察任務だ」
「かの地球連合という組織の実力の調査…ですか、気分のいいものではありませんね…」
「態々助けに来て、こっちの流儀に出来るだけ沿ってくれてる紳士淑女らの腹を探るのが楽しいヤツなんぞ俺の艦に居てたまるか!」

台湾在駐国連軍所属巡洋艦での一幕
単艦で廈門奪還作戦への協力を命令され、オブザーバーに在台湾所属の国連軍戦術機大隊の隊長を連れての偵察任務となった

585: アイサガP :2020/02/10(月) 19:40:48 HOST:zaq3d7d53a8.zaq.ne.jp
以上になります

今度こそ次回は廈門奪還辺になるはず…

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最終更新:2020年02月14日 17:45