136: 弥次郎 :2020/02/14(金) 22:17:10 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
憂鬱SRW IF マブラヴ世界編 元リンクスたちのお茶会7
「ひとまずは旧式のOSとコクピットブロック…ハッキングなどが可能となる要素のマーキンベルカー社のコックピットとOSの駆逐を進めていますが、やはりというかあまり表だってできないのも実情ですね」
「
アメリカのスパイを警戒しながら、ですからねぇ…派手にやりすぎると何かしら難癖付けてきそうですし…」
「ひとまずOSのパッチによってプログラムの側からハッキングを防止する方向で導入を進めています。
これなら安価に、尚且つ手早く済ませることができますからね。戦術機の全部が全部F-22と対決するわけでもありませんから」
「うちで作った戦術機ではデフォで対策済みだったっけ?」
「勿論ですよ。分析・開発担当者たちはすぐさま気が付いて怒りの声を上げていましたし…今後はAL4や帝国軍、さらに技術供与を行う欧州でも行う予定です」
「当然だろうな。こんな小細工を仕込まれているのだとすれば、国防上の問題がいつ起こっても仕方がないのだから」
「ブラックボックス化している部分があるのはまだ許せるとしても、こういったものを最初から仕込んでいた可能性を鑑みれば、アメリカがBETA戦が始まった直後からこういったことを考えていた可能性がありますね」
「他国を意図的に消耗させ、自分たちは優位を維持することで、永遠に続くパックスアメリカーナの構築するか、考え方が下種すぎる…」
「戦後を考えるのは悪いことでもなく、国の発展を願い行動するのは悪ではありませんが、限度というものがありますから…」
「その戦後のことさえ、AL5にとっては最悪の場合捨ててもいい範疇に含まれていますけどね…」
「ユーラシア連邦に一任していた欧州およびソ連への支援ですが、予定が変化したそうです」
「ええっと、たしかウチと大洋連合圏内の企業で肩代わりでしたっけ?」
「たしかそうでしたね。ユーラシアが担当範囲が広すぎるってヘルプを求めて、それが太陽連合に回ってきて、それがさらに企業に任されたって形だったかと」
「企業としては戦後の市場への足掛かりと前向きだそうですよー。欧州は何にもない土地になってますけど、いくらでもスクラップアンドビルドできますし、ものさえあればいくらでも売れますから」
「ユーコン基地への派遣と同時期に欧州では連合が供与した技術を投入した戦術機のコンペティションが開かれるそうです。
戦術機のみならず、通常兵器や支援機なども含め、幅広く開催するのだとか」
「有澤も出店予定ですよ。ユーコン基地と同じく戦闘車両や戦術機向けの武装もサンプルを持ち込む予定になっています」
「コンペと同時に操縦技能についての実演などもやるそうだから、企業からも出席者が多いんだったか?」
「ああ、聞いた限りだとオーメル、BFF、アルゼブラからリンクスやレイヴンたちも教導任務に入るそうだ。
テストパイロットを務めたパイロットもいるそうだから、むしろ欧州連合としては招きたいそうだぞ」
「となると、結構大所帯になるな…」
「まあ、何が起こるかわかりませんしね。主にアメリカのせいで…」
「アラスカ出向や欧州のコンペの前後で、各国には大分技術をばらまいたんですが、ちゃんと反映されるんでしょうか?」
「大丈夫ですよ。パテント料こそ取っていますが格安ですし、おまけに現在のβ世界の技術でも実現可能なものばかりですから」
「CPU、OS、強化スーパーカーボン、半透臨界膜、戦術機の新規武装、重金属のデトックス技術…けっこうあるな」
「多いですけど、短期で供与の為の準備を済ませることが出来るくらい、こちらとしては枯れた技術の応用でしたからね…」
「畸形進化しているが基本的に西暦2000年代なんだよなぁ」
「ですが、ポテンシャルは間違いなく2000年代の伸び盛りのものがあります。お膳立てしているとはいえ、供与技術を短期で身に着けていますからね」
「だとするならば、欧州反抗作戦は欧州連合の主体で進められそうだな。アメリカの横やりも入る隙間はなかろうよ」
137: 弥次郎 :2020/02/14(金) 22:17:54 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
「香月博士の様子はどうでしょうか、一目連さん?」
「そうだな、伝え聞く限りではXG-70の接収、XM-3の研究、戦術機の改良、供与技術分析などかなり手広くやっている。
白銀武がいることもあってか、あるいは因果の流入の影響か、かなり急いでいるようだが確実に成果を上げている」
「なるほど…それに、だいぶ行動が前倒しされていますね」
「というか一目連さんって帝国軍の方への出向ですよね?Al4の実情ってどうやって把握しているんです?」
「なに、そこの虎鶫君が香月博士とコンタクトが取れる外務省の人間と顔見知りでね、そのつてを借りているのさ」
「……熱い戦いだったな、最終的に段ボールで分かり合えた」
「どんな戦いだったんですか…」
「……熱い戦いだった」
「そういうことにしておきましょう」
「ですね」
「良くない知らせですが、連合と米国の交渉は完全に仲たがいしている状態です。
G弾の破棄などはどうにも望めない可能性が高いですね」
「……まじかよ」
「まあ、このβ世界のアメリカの今の大統領ってクリントン大統領の同位体なうえに、AL5委員会のポチというか操り人形な節もありますからね」
「おいおい、AL5の委員会は愛国者かよ…」
「間違ってもいませんね、原作を知る転生者たちによれば、委員会は企業や研究機関のトップ、政府の重要ポストの人間など、いかにもな人間ばかりだそうで」
「……対BETA戦で甘い蜜を吸いまくっている連中の集まりかよ」
「ついでに言えばアメリカ以外どうなろうと知ったことではない…いえ、無関心なんですよ。
BETAも最前線の国がすり潰れようが倒せることは間違いない。駄目なら地球を焼き払って安全なところに行けばいい。
どうせうまくいくだろう……そんなふうに、危機感が無く、現実も見ることもなく、ただ無関心なだけです」
「……いっそ悲しいですね、その委員会のメンバーというのは」
「まあ、これまで私たちが相手をしてきた黒幕や悪役から見れば小物界の大物みたいな、かわいげのあることしか考えていませんけどね」
「……まあな。悪辣ではあるが、やっていることはしょぼいしな」
「やってることのスケールが原作ではでっかいですけど、この宇宙…融合惑星を含めたこのスーパーロボット大戦時空だとちっぽけですよね」
「井の中の蛙大海を知らず、というやつだな」
「おっと、蛙は程よいところで暮らしているから分相応の選択ができているんだぞ、タケミ?」
「蛙に失礼なことを言ってしまった。これは失礼を」
「しかし、アメリカ政府が連合との交渉を突っぱねていることを世論はどう受け止めているんだろうか?」
「案外支持者は多いですよ。一般のアメリカ人に開示されている情報なんてのは高が知れていますし、情報操作でいくらでも踊ってくれますから。
連合の交渉団の移動さえ善意の市民によって妨害されることもありますし、シュプレヒコールや抗議デモは日常茶飯事だそうで」
「……たしか、交渉団のトップを務めるのって大西洋連邦のアームストロング上院議員でしたよね?よくもやる気になりましたね…」
「相手はアームストロング上院議員がどれほどの影響力を持ち、どんな思想の持ち主であるかなど知りません。
おまけに交渉団がいるのは相手のホームグラウンドですからね。いくらでもごまかしがききますし、まだ合法範囲ですから実力行使には至っていません」
「なるほどな…」
「武闘派(物理)のアームストロング議員ですが、それくらいの分別はありますよ。並行世界とはいえ、同じアメリカ人でありますしね」
「当然ですね」
「しかし、今のところ無事ということは、警護のアンドロイドたちやSPは十分仕事をしているということになるな」
「ええ、β世界のアメリカ市民は表向きには無事です」
「よかったぁ…さすがに真っ向からぼこぼこにされたらかわいそうですからね…」
「アームストロング上院議員のことを心配しなくていい当たり、あの人は信頼されてるなぁ」
「あの人はスポーツマンですからね!」
138: 弥次郎 :2020/02/14(金) 22:18:49 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
以上、ウィキ転載はご自由に。
筆が乗ったので議論の内容をちょっと形にしてお茶会の様子を。
最終更新:2024年06月01日 19:02