284: 弥次郎 :2020/02/15(土) 20:54:20 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
憂鬱SRW IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」8
一時間余りの休息と補給を挟み、演習は続行する。特に疲労が大きかったユウヤは当初の予定よりも長い休憩を許され、消耗した体力の回復に努めていた。それだけハンターとの戦闘は激しく濃密なもので、逆に殆ど息を乱していないハンターの身体能力に驚きが広がっていた。
アルゴス小隊の2名の衛士をほぼ一方的に叩きのめしてしまったことで、その実力は並々ならぬものという認識も広まっていた。
どこか、β世界側の人間は侮りがあったのだろう。あるいは、一種の傲慢さか。戦術機を長く使い続け、習熟しているのは自分たちなのだと。
だから、ぽっと出の連合の衛士に負けるはずがない---実際のところは、それが井の中の蛙に過ぎなかったわけであるが。
ともあれ、次なる対戦カードは連合側からタケミカヅチ、ユーコン基地アルゴス小隊からユウヤの、異色の一対一の演習だ。
タケミカヅチは連合に所属する傭兵---悪く言えば金で雇われる兵士であり、正規兵と比較して信頼性や社会的地位に劣るとみなされる兵士だ。
少なくともβ世界においては、傭兵というのは対BETA戦においてはほとんど見られておらず、PMCとして見るならば、やはり正規軍よりも劣っているものだという認識が一般的であった。だが、ここでβ世界のユーコン基地の面々の認識は少し違っていた。
あの腕前を持つハンターとユノーを擁する連合において少佐の地位を与えられる人間が、果たしてそんな常識にとらわれるだろうか、と。
また、PUF-94S蜃気楼が第三世代戦術機である「不知火」をベースとして強化・発展を行ったものだという事実が広まるとさらに疑惑は加速した。ユウヤの乗るのはF-15E、第二世代では最強と言われているスペックを持っているが、第三世代戦術機と比較すると些か分が悪い。単純に比較はできないとは分かってはいるが、世代を経るごとに戦術機の性能は上がってきたのは間違いなく、少なくともXF-15V以上の高性能機である可能性は高い。
これを後押ししたのは蜃気楼のベース機となった不知火を世に送り出した大日本帝国ホワイト・ファング試験小隊の面々の証言であり、開示されている範疇のスペックを比較してもそれは数字的に保障されているモノだった。よって、ユーコン側の面々はいよいよ興味を以て演習の開始を待った。
さて、ハンガーで調整を終えて時間まで待機しているタケミカヅチの様子はと見れば、コクピットの中でゆったりと手足を伸ばしていた。
事前の機体調整は完了し、「装備品」も問題なく持ってきてある。あと注意することがあるとすれば、機体を壊さないこと、それだけである。
何しろ、ハンターもそうであったが戦術機を操る際には本来の操縦よりもかなり繊細に扱う必要があるのだ。
MSやネクストと比較するのもおこがましい古い世代の機動兵器である戦術機はこちらの操縦にとてもだが追いつけず、下手をしなくてもスクラップになりかねず、そうすると自分の命の保証もない。
(まあ、蜃気楼ならまだ安全な部類か……)
その点ならば、比較的蜃気楼は安心である。本来ならば武御雷やF-22を持って来いと言いたいところだが、それは贅沢すぎる。
285: 弥次郎 :2020/02/15(土) 20:54:59 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
そんな最新鋭機ですら、恐らく手枷足枷をはめられたような操縦を強いられることは間違いないだろうし、もっと根本的な---
《PiPiPi……》
そんな思考を、呼び出し音が遮る。ユーコン側かと思えば、回線は連合側から繋がってきている。
「連合側の回線で呼び出し…?最終チェックは完了したはずだが……はいこちらタケミカヅt」
『タ、タケミカヅチど…ゴホン!少佐殿!』
自分の声をかき消すように、慌てた、しかしここ最近聞きなれるようになった少女の声が届いて来た。
「篁中尉?」
『す、すいません……突然』
「……わざわざ連合のCPまで移動して、どうしたんだ、中尉?」
『それはその…』
「心配になったのか?大丈夫だ、やられはせんよ」
心配げな声に思わず苦笑が漏れた。アルゴス小隊らと共に観戦していたはずだろうが、連合側のCPへ移動して自分にコンタクトをとってきたのは、やはりというか、これから自分がやろうとすることにやはり無謀ではという懸念と心配があったのだろう。そんなことをせずに普通に戦った方がいいのではないか。確かに今から突貫で作業をすれば間に合うかもしれないだろう。
だが、タケミカヅチはその唯衣の申し出をやんわり断る。
『しかし……』
「中尉、俺の腕を信じられないか?」
『そんなことはありません!タケミカヅチ殿の腕前は、私もホワイト・ファング試験小隊もよく知っております!
近衛の衛士を相手取り圧倒する腕前に戦術に対する深い理解、経験…どれもが模範となるべきものです!』
「ふ、うれしいじゃないか。美女にそこまで褒めてもらえるとは」
『あう……』
思わず赤面する唯衣にタケミカヅチは思わずほおを緩めた。
「それにな、中尉。これから見せる動きは、XF-15Vの上を行く、これからの戦術機のスタンダードになるかもしれない機動戦闘だ。
ハンター中佐もやっていたが、如何せん戦術機の枷があったからまだ限定的だが、この大洋連合純正の蜃気楼ならばこの一戦くらいは出来るだろう。
悪いが、少し壊してしまうつもりで使うからな」
『機動戦闘……』
「そうだ。篁中尉やホワイト・ファング試験小隊は大凡改善されてきているといっていい。だが、他の大多数の衛士にとってはまだ未知の動きだ。
今回の演習は、それを各国小隊に教えるためのものと連合は位置づけている」
それは、ハンター中佐や他の出向群の部隊長たちと演習前のブリーフィングで確認したことだ。
白銀武の様なエースパイロットならばできている動きを、一般兵でもできるのだということを示し、またその方法を教え、効果がどれほどかを教える。
そういう目的を含んだ演習にすると、出場するパイロット同士で打ち合わせを行った。
「ブリッジス少尉やマナンダル少尉の動きは見ただろう?どう見えた?」
『は……確かに動きは良く、訓練をよく受けたのだと見受けられました……ですが』
少し考え込み、唯衣は断言した。
『ですが、ご教授頂いた機動戦闘技術と照らし合わせてみるに、動きの硬直やワンパターンな動きが目につきました』
「そうだ。その隙があれば撃墜されてもおかしくない。ハンター中佐やユノー中尉は殆どなかっただけに、よくわかっただろう?」
『はい』
「正直なところ、熟練衛士ならばもっとできるだろうと期待をしていたんだが、残念だがそうでもなかったからな……ある意味しょうがないんだが」
ともあれ、とタケミカヅチは安心させるように笑って言ってやる。
「勝ちを当然の如く持ちかえって来る。無事を祈ってくれ」
『は、ご武運を』
286: 弥次郎 :2020/02/15(土) 20:55:33 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
他方、ユーコン側のハンガーで急ピッチで補給と調整を行うF-15E内のユウヤの心境は穏やかならざるものだった。
一方的にひねりつぶされた。それがユウヤの感想だった。
(まるで何もできなかった……!)
傍から見れば反撃を行い戦っていたように見えたかもしれないが、ユウヤからすれば一方的な攻撃を受け続け、翻弄された挙句に撃破されたのだ。
その証拠はいくつもある。自分がモニターで敵機の姿をまともに補足できたのは最後の十秒前後の工房の時だけで、あとは視認さえ難しかった。
メインカメラの映像は空いていた時間に何度も見返して確認したのだが、精々跳躍ユニットの端が捉えられる程度。
動きが速い、いや、それ以上に早いのだ。動きが殆ど止まることなく動き続け、こちらに位置を絞らせずに、翻弄し続けた。
そのくせ、射撃は正確で、的確にこちらを狙い撃っていた。ばらけやすい36mmでさえも、躱していなければバイタルパートに命中していただろう。
機体のせいにするほどユウヤは子供ではない。腕前で圧倒されていたのだ。ぽっと出の、よくわからない大西洋連邦の衛士に。
目を閉じれば、あの時の動きが記憶から浮かび上がってくる。止まらず、動き、補足されない動き。明らかに実戦慣れしている。
あの時に感じた「圧」はチェルミナートルに接近した時に感じたものともよく似ていた。忘れようがない。
「おいおい、どうしたんだコクピットで黙りこくってよ」
「……ヴィンセントか」
そんなユウヤに声をかけたのはヴィンセントだった。演習を二回続けるという無茶の為、F-15Eは突貫で補給と整備に追われている。
「負けちまったな、お前」
「……ああ」
なんとか、食いしばった歯の隙間から絞り出すように応じる。言葉に出すと、いっそう身に染みるような感じさえする。自分はどうしようもなく負けたのだ。
「次の演習はいけるか?」
「ああ……」
「ああって、どっちだよ…?まあ、いいか…」
覇気がないんじゃ賭けが成り立たないぞ、と愚痴るヴィンセントを、しかしユウヤは気にする余裕がなかった。
相手が予想以上に強い。しかも、これまで相手にしたことが無いほどに。しかもどれほどなのか、推し量れないほどに。
分からないとは根本的な恐怖である。まして、事前の予想を大きく上回れたこととあわせれば、ユウヤに与えたショックはあまりにも大きかった。
故にこそ、ユウヤは気もそぞろで、根底では恐怖に支配されてしまっていた。とてもではないが、戦闘に向いている状態ではない。
また、彼の冷静な部分は喧嘩を売ったことを早くも後悔し始めており、焦りを生み出していた。そんなマーブルカラーの心情のユウヤは、とてもではないが大丈夫ではない。
「次はType-94ベースの新型相手だぞ?大丈夫か?」
「大丈夫だって…しつこいぞ」
しかし、複雑な心境を振り払うようにユウヤは頬を手で叩いて喝を自分に入れる。
幸いにして、先程の模擬戦においてきた維持隊に損傷はなく、チェックと通常の補給だけで完了できた。
(ふん、世界初の第三世代戦術機を土台にしているからなんだってんだよ…!)
あの忌々しい日本人が作ったものに負けるわけにはいかない。気炎か、あるいは---恐怖の裏返しか。
準備が整ったことを聞いたユウヤは、機体を演習場へと進ませた。
287: 弥次郎 :2020/02/15(土) 20:56:05 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
- ユーコン陸軍基地 テストサイト18 第2演習区画 E102演習場
演習---というには些か条件が違い過ぎる、もはや決闘---が開始が宣言されてから3分と経たず、ユウヤは敵機とエンゲージしていた。
いや、敵機とのエンゲージというよりは、突撃してきた相手に纏わりつかれたというべきだろうか。
『くそがッ!いきなりしつこいぞ…!』
ユウヤは機体を急速に後退させつつ牽制射撃を放つが、蜃気楼はそれを上下左右への変幻自在な機動で回避していく。
普通ならば射撃を避けるならば、まして真正面から打ち込まれてくるならば回避のために速度が多少なりとも落ちるはずだが、蜃気楼はそんなことは知らぬとばかりに突撃して来る。おかげで、ユウヤのF-15Eは演習開始から逃げ回る羽目になっていた。
対人戦闘では自機の位置を把握されないようにするというのが一つのセオリーだ。殊更、この演習の状況想定では、
CPからの情報支援はなく、戦術機の対人戦闘(AH)装備にあるノイズメーカーなどで音響センサーなどを誤魔化していくようにだ。
だが、相手の蜃気楼はそんなことは知らぬと演習開始直後から派手に存在感をアピールしながら動き出し、自分を見つけるを否や攻撃を開始したのだ。
初動は静音モードに切り替えて慎重に動いていたユウヤと巡航速度でかっ飛ばしていた蜃気楼では移動速度に圧倒的な差が存在し、隠れようとしたのだがあっという間に発見され、戦闘が始まったのだ。ユウヤも混乱しながらも静音性を捨て、攻撃に入った。
攻撃に入ったのだが、その時に気が付いたことがあった。蜃気楼の装備だ。
『ふざけているのかよ……!』
《失敬な、これでも大真面目だぞ》
思わずオープン回線で叫ぶが、相手からは冷静な返事が返って来るだけだ。
蜃気楼の装備、それは何と全てが近接武器---つまり長刀と短刀で固められていたのだ。背部の兵装担架も両手に持つ武器も、そして腰部に設けられているホルスターに搭載されているのも全部格闘兵装だった。確かに近接武器も演習においては使用する。
だが、射撃武器を一切搭載していないというのは頭がおかしいと判断するしかない、一周回って狂気さえ感じるものだった。
最初は混乱したが、冷静に考えれば射撃戦に徹すれば勝てる。そう考えて所謂引き撃ち戦術をとり始めたユウヤだったが、今度は蜃気楼とF-15Eの推力差と、ついでに言えばXF-15Vがかわいく見える機動での追跡を受け、必死の対応を迫られることになった。
『くそ、こんな場所で…!』
飛行高度にも制限があるという状況想定なので、必然的にビルや建造物の隙間を選んで跳躍していくしかない。
だが、こちらは例えるならばマップは把握できていても車のバック走行で走りながら前方にも注意を強いられる状況だ。
うっかり操縦を間違えば後ろから建物に激突してしまいかねないし、かと言って後ろばかり気にしていると追跡して来る蜃気楼への注意が散漫になる。
そんなユウヤと対照的に、蜃気楼の方は建造物を避けやすく、おまけに遮蔽物として利用することでユウヤの射撃を防ぎ、悠々と前進を選ぶことができる有利な状況だった。辛うじて追いつかれてはいない、が徐々に迫ってきている気配が濃厚だ。
迂闊に足を止めれば即座に切りかかられることは目に見えている、だがかと言って動き続けることはリスキーだ。
攻めに転じることが出来ない。それがユウヤの苛立ちを加速させていく。ただでさえ危険でストレスのかかる操縦を求められているのだ。
ユウヤのメンタルコンディションを鑑みれば、うまく逃げ続けているだけですでに驚きな状態ともいえた。
『くそ!くそ!クソ!』
ユウヤは腹をくくり、機体設定の調整画面を呼び出す。操作するのは跳躍ユニットの安全マージン。後方への推力を増大させるために、リミッターの一部解除と搭乗者保護機構の能力を一部カットし、出来得る限りの推力が発揮できるようにする。
また、別な画面ではマッピングを行い、なるたけ直線の多いところを選別させ、ルートとして表示させる。
288: 弥次郎 :2020/02/15(土) 20:57:13 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
そして、ちょどよい直線道路に出た。
深く息を吸い、吐き出す。そして、襲い来るであろう衝撃に備えて覚悟を決めて、ユウヤは一気に捜査した。
『3……2……1……今!んぐっ…!』
次の瞬間、ユウヤの体は前方へと放り出されるかのような衝撃を受ける。だが、F-15Eは間違いなく加速した。
予め直進の道路を選んでいたので、急加速の衝撃から操縦に戻るだけの余地は残っていた。
《ほう、加速したか!》
しかし、蜃気楼はこれまた余裕の回避。ビルの影を回ってこちらの側面をとろうとしてくる。下手な直進よりも早い旋回なので、うかうかはしていられない。
『反転ッ……!』
無茶をして稼いだほんのわずかな時間。時間にして1秒足らず。
その瞬間を利用したユウヤは、機体を素早く反転させる。恐らく、ユウヤがこれまでやった中でも急激な反転操作。
慣性が体を揺さぶり、機体にかかる負荷にコンピューターが危険と判断して警報を鳴らすが、なんとか不利な姿勢を脱した。
同時に背部の突撃砲を後方に向けて全力射撃。牽制を行った。
《ふむ……!》
蜃気楼内部でタケミカヅチはユウヤの行った機動に感嘆しつつもビルの影に飛び込んで射撃から逃れた。
こうなるとタケミカヅチは優位に進めていた追跡戦(チェイス)が難しくなる。まあ、それはそれでやりようはあるのだが。
(まあ、合格だな)
流石はF-22の開発衛士をやっていただけあって、無茶な機動を行うだけの発想と腕前はあったようだ。
これが分かっただけでも十分演習をやった価値はある。あとは勝利するだけとなる。一回は折っておかないと、つけあがってくることは目に見えている。
『ハァ……ハァ……!よし、よしよし…!』
他方のユウヤは、これまでの後ろ向き機動に合わせた機体設定を再度調整して、相手を振り切る前方への推進に合わせる。
あの一瞬間の機動はかなりの集中と運が絡むものだったが、何とか成し遂げることが出来た。あと問題となるのは推力差だ。
どうやってもF-15EとType-94の間には埋めがたいスペックの差が存在している。では一体どうやってその差を埋めるのか。
『……まさか!?嘘だろオイ!』
考えを巡らせていたユウヤは、ふと後方の様子をカメラで見る。その時目に見えたのは、人間で言えば投擲モーションに入った蜃気楼の姿だった。
投げるのは勿論野球のボールのようなチャチなものなどではない。手にしていた短刀だ。しかし、その驚愕が一瞬のスキを生む。
投擲された二振りの短刀---Type-200 ショートブレード---は一直線にF-15Eの進路上に飛び込んでいった。ぎりぎり一つは回避できたが、もう一つが跳躍ユニットの片方へと突き刺さった。
『うおっ…!』
アラートより先にユウヤは咄嗟に前進に割り振っていた推力を逆噴射、錐もみしながらもあらぬ方向へと機体が向かうのを回避した。
だが、それだけで収まらない。蜃気楼は背部兵装担架にセットされたType-201バトルブレードを手に取ると、固定用のロッキングボルトの爆圧も利用し抜刀。そのままの勢いでさらに投擲した。
驚く間もなく、ユウヤは回避運動をとろうとする、が機体の方がそれに追従できなかった。辛うじて回避は出来たが、
バランスを崩したF-15Eはリカバリー動作も間に合わず倒れ込んでしまう---
『ざけんなよ…!』
が、それを感じたユウヤの咄嗟の操作で何とか倒れ込むのは回避する。
そして無事だった突撃砲を構えようとするが、既に蜃気楼はType-201 バトルブレードの間合いに十分入っていた。
《いい腕だったな、少し物たりんが》
一瞬の斬撃。F-15Eの構えた突撃砲は瞬時に切断され、続けざまにコクピットブロックへと長刀が伸び---当たる直前で寸止めされた。
「状況終了!アルゴス1、コクピットブロック大破と判定!」
ドーゥルの宣告が、回線を通じて両機に通達された。
ユウヤは、荒い息のまま、そして眼前に突き付けられた長刀から目を離せないままに、その演習の終了を受け入れるしかなかった。
289: 弥次郎 :2020/02/15(土) 20:57:52 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
以上、wiki転載はご自由に。
やっとかけた…
演習がここまで長くなるとは…
これでいよいよSMS組の到着とか色々書けますねー
最終更新:2020年02月19日 21:24