297: yukikaze :2020/02/25(火) 21:31:53 HOST:p92131-ipngn200302kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
リハビリ目的で、豊臣夢幻会世界 日露戦争後の半島をめぐるセリフ集

「閔氏一族は滅ぼした。愚かな王も幽閉した。後は・・・」
「腹は立つが倭奴に事大するか。まあ形だけだがな」
――――宮廷クーデターを起こした李氏朝鮮の高官達の会話(※1)

貴国には外交権はありません。そして貴方方はパスポートもありません。
申し訳ありませんが清国大使館に引き取っていただきます。
――――福岡の入国審査官。朝鮮王朝の特使を名乗る一団に対する返答

「いい加減貴国は、属国への躾を真面目にしてもらえないだろうか。迷惑しているのだよ」
「日本国の配慮に対して、心よりお礼申し上げる」
――――秦駐日清国大使。林董外務大臣からの抗議に対する陳謝。

あ奴ら、一体、大清の顔に何度泥を塗れば気が済むのじゃ!!
――――西太后。駐日大使館からの報告を聞いた第一声(※2)

「満州経営については米国との協調が最も重要。頼みます」
「非才の身ではありますが、全力を尽くします」
――――大隈首相。全権委任大使として伊藤前外相を任命した時の会話

日本は最良のカードを切った。我がステイツの極東経営に影響を及ぼすものだ。万全の態勢で対応するよう強く意見具申する。
――――カートライド駐日米大使。本国への緊急電(※3)

「満州の経営の話し合いに、伊藤前外相が来るそうだ。粗略に扱わないように」
「万全を期します」
――――エリフ・ルート国務長官。東アジア・太平洋局局長に対して。

「伊藤前外相の訪問に対しては、いたずらに華美にすることはなく、節度を持った対応とせよ」
「あまり派手にやると却ってステイツの足元を見透かされますからな」
――――東アジア太平洋局課長会議でのやり取り(※4)

「イトウ・・・? 前外相という事は民間人か?」
「そうじゃないですか? 貴族様だったらもっと派手なレセプションとか警備命じるでしょうし」
――――国務省からの警備依頼に対する地元警察署内でのやり取り(※5)

畜生。俺は朝鮮の王になる筈なんだ。なのに何でこんな目に。どれもこれも倭奴が悪いんだ。
――――李承晩の日記の抜粋

決して交渉を中断するな。決してだ。日米戦争なんぞになったら死んでも死にきれん。
――――伊藤特使。李承晩に撃たれた際に、随行員に対して述べたセリフ。

伊藤が暗殺!! どこのどいつがやった!!
――――伊藤暗殺の報を聞いた大隈首相の一声(※6)

俊輔・・・。もう松下村塾の生き残りは儂だけになってしもうた・・・
――――伊藤暗殺の報を聞いた山縣有朋の一声(※7)

まだまだ国家の為に働いてもらうべき人材だったものを・・・
――――豊臣慶秀前首相。伊藤の死を聞いて

「これは我がドイツにとって福音だ。早速日本に食い込むのだ」
「ヤー(また始まったよ。つい昨日は黄禍論の演説したのに)」
――――伊藤暗殺の報を聞いたドイツ皇帝と外相のやり取り

植民地のドラ息子はよくよく作法を知らない。
――――伊藤暗殺の報を聞いたイギリス首相の第一声。

298: yukikaze :2020/02/25(火) 21:32:33 HOST:p92131-ipngn200302kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
伊藤の護衛は何人いた!! 騎馬警官が2人だと!? 貴様ら一体何を聞いていた!!
――――ルート国務長官。伊藤暗殺時の警備体制を聞かされて(※8)

ルーズベルトのバカヤロウ!!
――――伊藤暗殺時の警備体制を聞いたハリマン。手にしたグラスを叩きつけて

「我々といたしましても今回の件は誠に痛恨でありまして・・・」
「そんな言い訳はどうでもいい。日米開戦にでもなったらどうするつもりだ!!」
――――議会でのルーズベルトの回答に対する共和党議員の野次(※9)

「私は朝鮮独立の義士であり、今回の行動は国を思う義挙・・・」
「しらばっくれんな。てめえの薄汚い仲間が全部吐いたんだよ。」
――――李承晩に対する警察での取り調べの一コマ(※10)

「こんなバカな理由で俊輔は死んだのか・・・」
「不逞鮮人どもが・・・。この恨みは必ず晴らしてくれる」
――――山縣有朋と三井財閥総帥井上馨。伊藤暗殺の真相を知って

「おい。清国も日本もアメリカも激怒しているぞ」
「知らん。儂は知らんぞ」
「どこでもいいから助けを求めるんだ」
――――事態の拙さをようやく理解した朝鮮王国高官達のやり取り(※11)

「伊藤特使は『扶桑』でお迎えします。貴国に任せればどんな扱いをされるか分からん」
「貴国の怒りは重々承知しています。故に、我が国に最後の機会をお与えいただきたい」
――――寺内兵部大臣とカートライド駐日米大使のやり取り

いいか。最大限の礼と最高の練度を以て特使を祖国にお連れするぞ。
――――テネシー級装甲巡洋艦『テネシー』艦長、ペリー大佐の訓示。

不眠不休で太平洋を駆け抜け、なお一糸も乱れぬ動き。見事。
――――東郷連合艦隊司令長官。予想よりも早く到着し、なお完璧な操艦をする『テネシー』を見て。

「どうか我々朝鮮王朝の言葉に耳を傾けていただきたい。我々は虐げられた民族であり・・・」
アジアにおいて紛争の種を撒き散らす害悪の間違いだろ」
――――ハーグでの万国平和会議で記者に訴える李氏朝鮮の使者と、それに対する野次(※12)

堪忍袋の緒というのはね。切れるためにあるんだよ。
――――豊臣慶秀首相。閣議の席で。(※13)

バカな連中だ。太閤さんがとうとう本気で怒った。
――――十河兵部大臣。児玉統合幕僚長の天津への派遣を告げた一節。

好きな方を選ばれよ。愚かな半島とともに滅ぶか否かを。ただし時間はないぞ。
――――児玉統合幕僚長。代表としてきた袁世凱に対して。

大清の最後の面子だけは守らねばならぬ。あの阿呆共に誅殺を降すは大清でなければならぬ。
――――西太后。日本からの最後通告の報を受けて。

「そちらは実を取る。我らは名を取る。何か問題はありますか。児玉閣下」
「いいや。我らに否定する理由はありませんな。袁大人」
――――児玉統合幕僚長と袁世凱との会談

成程な。だがまだ甘い。奴らが本気になる餌も必要だ。そして裏切った場合の鞭もな。
――――豊臣慶秀。天津での交渉内容を聞いて。

豊臣公は恐ろしい・・・
――――児玉統合幕僚長。豊臣慶秀からの指示を受けて(※14)

「何とも・・・好条件と言っていいですな・・・」
「敢えて申し上げる。裏切った瞬間、清は灰燼となる。豊臣首相の恐ろしさは御理解している筈」
――――日本側からの条件の裏の意味を理解した袁世凱と、ダメ押しする児玉

「随分と大盤振る舞いでは」
「清の命運は尽きている。絵に描いた金なんぞ意味はないさ」
――――原敬官房長官に対する豊臣慶秀首相の返答(※15)

299: yukikaze :2020/02/25(火) 21:33:20 HOST:p92131-ipngn200302kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
ここまでされた以上、手を抜くことは許さんぞ。大清の面子にかけてもな。
――――西太后。日本側からの修正条件を見て。

貴様ら鼠に最後の機会を与えよう。大清皇帝陛下の慈悲に縋るか、倭の奴隷になるか、ここで死ぬかだ。
――――袁世凱、李氏朝鮮の高官を前にしての最後通告

誰でもいいからとにかく民を集めよ。集めれば集める程、富貴を得られるのだ!!
――――李氏朝鮮の高官、袁世凱からの条件を聞いて帰宅した第一声(※16)

「大清に行けば清国人だが、倭の元にいれば白丁以下だとよ・・・」
「冗談じゃない。俺は清に行くぞ」
――――李氏朝鮮政府からのお触れを聞いた一般民衆の態度(※17)

「抗議はしませんので?」
「馬鹿が自発的にいなくなるのになぜ邪魔をする必要がある。むしろ馬鹿を煽れ」
――――李氏朝鮮の行動に眉を顰める原官房長官と豊臣慶秀首相のやり取り

恐れながら申し上げます。陛下の温情に縋りながら、その指示には従わないなどという我儘を臣は許すつもりはありません。あの者どもは帝国にとって癌にしかなりません。不要です。
――――豊臣慶秀首相。李氏朝鮮の人間が大挙清に流入していることへの御下問への回答

「おい、さっさとそこに並べ。貴様ら穀潰しに陛下が御慈悲を与えたことに甘えるな」
「両班? おい、そりゃおまえらの田舎ではともかくここは大清だぞ。そんなものが通用するか」
――――清国国境で、朝鮮からの流民に対応している下級役人たちのやり取り(※18)

朝鮮王はまだ幼少なれば、毒にて苦しまぬように自栽させよ。
その阿呆の父親と取り巻きどもは、大清の怒りをその身に刻ませてから九族皆殺しとせよ。
――――西太后。朝鮮王室と高官達が北京に到着した報告を受けて(※19)

朕、ここに新たなる領土『瑞穂』を得たことを宣言する。
なお、旧半島民については、現時点で帝国に残り且つ帝国臣民になることを宣言したのみを帝国臣民とし、それ以外は清国の臣民であることを宣言する。
――――明治天皇、瑞穂半島領有の宣言の一節

半島の馬鹿ども、よくもここまで土地を荒らしたものだ。
まあいい。俺がここを天府の土地にして見せる。それこそが奴らへの復讐だ。
――――山縣有朋瑞穂総督の第一声

「瑞穂に行けば広い土地をもらえるんだって」
「アメリカ大陸よりも本土に近いし、こっちの方がいいか」
――――ある農家の三男坊の家庭でのセリフ(※20)

軍事費を一時期抑制しても瑞穂の開発に予算をつぎ込め。
開発費用が国内に還流することで、帝国の経済は上向きになる。
国の懐が潤えば潤うほど、巡り巡って精強な軍を維持することができる。
――――豊臣慶秀首相。軍事費抑制方針に対する説明の一節

なあ。大艦隊大艦隊というが。戦艦の進化の度合いは予想以上だぞ。
12インチ砲や13.5インチ砲戦艦ちまちま作っている連中に付き合うよりも、15インチクラスの大口径砲戦艦作って、連中の国費を無駄にする方が賢かろう。
――――真野海軍幕僚長。大艦隊建造を訴える将官達に対して(※21)

師団を増やせというが、日露の時の士官と下士官の損耗無視して増やしてどうするんだ? 張子の虎でも作るのか?
貴様達は日露戦争で何を学んだのだ?
――――十河兵部大臣。師団増設を訴える参謀達に対して(※22)

これで大陸に冒険的なことを考える余裕はできまい。
小人閑居すると不全をなすからの。
――――豊臣慶秀首相。郡政信に対して(※23)

300: yukikaze :2020/02/25(火) 21:33:53 HOST:p92131-ipngn200302kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
※1 このクーデターで高宗は幽閉。閔妃一族は皇太子も含めて惨殺されている。
※2 国際法上、未だ朝鮮の外交権を清が握っているのだから怒るのは当然である。
※3 豊臣公の腹心であり親米派代表格であったから当然の進言である。
※4 彼らの認識は「歓迎式典等」の規模であり、警備云々について手を抜けではなかった。
※5 報連相ができていない証拠であり、国務省の明らかな指示ミスであった。
※6 なおこの後「畳の上で死ななかったとはなんとうらやましい」と言ってしまい、釈明に追われることになる。
※7 世間的に嫌われ者の山縣であったが、この時の姿は世間の同情を買った。
※8 繰り返すが、国務省上層部は、警備体制の手を抜くつもりはなかった。
※9 親善のための特使が自国の警備の不備で殺されたのだから、戦争勃発を危惧するのも当然であった。なおルーズベルト一族の政治的生命はこの件で終了した。
※10 暗殺の理由が、アメリカ国内にある朝鮮人グループ内でのマウント合戦であることがばれ、アメリカ人の怒りは当然半島人に向いた。
※11 無論、どの国も助ける筈がなかった。
※12 なお、勝手に乗り込んだ挙句、政治行動をしたことで、同会議を提唱したニコライ2世は「またあいつらか」と、怒り心頭であった。
※13 大隈内閣退陣を受けて、豊臣慶秀が首相に戻った。
※14 「引き取り人数に応じて北清事変での賠償金減額」を出すことで、半島人を本気で、根こそぎ追い出すことと、仮に嘘をつけば清すら滅ぼす覚悟を理解して
※15 事実、北清事変の賠償金は、辛亥革命やそれ以降のごたごたで不良債権化していた。
※16 無論、袁による餌でしかなかった。
※17 「豊臣秀吉の子孫が先祖の復讐に来た」という噂が流れていたのも大きかった。
※18 既に清国内においても半島民の評価は最悪であり、扱いも最低限レベル。逃亡を図る面々については容赦なく殺害していた。
※19 流石に幼少の朝鮮国王には慈悲を見せたが、清の面子を潰した面々については、中華4000年の伝統の粋を極めた拷問術を容赦なく与えている。
※20 これにより旧来の地主制度は崩壊するとともに、北米移民問題も自然解消することになる。
※21 真野の予言通り、山城型戦艦の登場で、英独海軍は悲鳴を上げることになる。
※22 松川や田中義一といった面々が失脚し、政治的将校気取りの人間の排斥が格段に厳しくなる。
※23 半島開発やそれに付随しての国土開発が国家方針となったことで、日本が大陸で火遊びをする余裕をなくしたことによるもの。

301: yukikaze :2020/02/25(火) 21:43:41 HOST:p92131-ipngn200302kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp
とりあえず投下終了。日露戦争後の半島情勢について。

まあ見ていただければわかりますが、このセリフ集で最大の貧乏くじ引いたのはセオドアおじさんと国務長官。何しろ当人達本当に「どうしてこうなった」ですし。
全ては「報連相きちんと細かくやっておけ」だったのですが。

児玉と袁の取り決めは「清が半島民引き取る代わりに半島は日本領」という内容。
まあ清の場合、国内対策のために「清の皇帝の遺徳を慕って半島民が来た」とするものだったのですが、実のところ、清側は「ある程度の数さえ入れれば適当なところで切り上げる」予定でした。
豊臣慶秀の追加命令は、清にとってはとんでもなく厚遇なのですが、その一方で
「ほぼ全ての朝鮮人引き取って、清から出すな」ですので、そりゃ袁も日本側の腹のくくりをさとって青ざめるわなと。

あと、何気に田中義一はここで退場。正直、日本陸軍に負債を作っちゃった人物ですし日露戦争開戦前のあれこれ考えると、早めに切った方がいいですし。松川はまあ日露の失敗で史実と違い出世の芽がつぶれたのが大きいのですが。

あと、豊臣家は公爵位なので、正確には豊臣公ですな。間違いがあったんで訂正します。

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最終更新:2020年02月29日 16:37