658: 弥次郎 :2020/03/14(土) 00:58:06 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
憂鬱SRW IF マブラヴ世界編SS「Zone Of Twilight」外伝 証言録2「騎士王の眠る島にて」




「イギリス、海底油田をはじめとした各種資源の採掘計画を発表。連合との共同開発を行うとのこと」

  • イギリスと連合との間で交わされた契約を報じた新聞。なお、米国では意図的に伏せられた模様。



「こちらが量子演算コンピューターになりますね」
「りょ、りょうし・・・?」
「……まあ、ものすごいコンピューターと思っていただければ」

  • アヴァロン級ラピュータ内で関係者に見せられるメインコンピューター。戦術機の設計など数日で完了するβ世界にとって常識外CPUであった。



「むう、これが…」
「集約促成型水耕プラントです。適切な温度や湿度の管理と栄養の提供、さらに促成栽培に則した品種を用いることで、同じ耕地面積でも収穫量と収穫スピードが段違いになります。季節に左右されないので、一年中栽培を続行できますね」
「一年中…それはとんでもないな…」
「提供されている食料品の6,7割はこういったプラントの産物ですね。特定地域の機構も再現できますから、紅茶などの嗜好品も供給可能です」
「それは素晴らしい…!」

  • 英国人の胃袋を掴む食料品・嗜好品を生産するプラントを見学して英国側の人員。




「ひぇぇ…フィルターが真っ黒だなぁ…」
「分析によれば重金属にBETAの体液、その他戦闘の余波と思われる化学物質が山盛りだそうだぞ」
「生物が寄り付かないわけだぜ…早いところ浄化設備を入れないといけないな」

  • イギリス周辺の水を調査する連合の研究員たち。重金属をはじめとした物質が蔓延していたため、陸と水中にタワーの縮小版の設置が進められることに。



「……これはなんだね?」
「衛星からの写真です、大統領。わずか1日たらずで、この全長15km以上の人工島は出現しました。
 現地の諜報員も同様の報告を…」
「何を馬鹿なことを言っている。英国がこんな大規模なものを建造できるわけがないだろう。
 それに、いくら連合でもこれだけのものを1日で建造できるはずがない…もっとまともな報告を持ってくるんだ」
「しかしこれは事実なのです、大統領!」
「下らんな。第一、こんな建造物が作れるはずがないではないか」

  • テレポートアンカーによって大気圏外から一瞬でイギリス本土近海に出現したアヴァロン級ラピュータの報告を受ける米国大統領の様子。



「戦術機の訓練ができるってどれだけデカいんだよ…」
「一つの島みたいですね…これは本当に人の手で作られたんでしょうか?」
「そういわれてるがな…」

  • ラピュータ甲板上の演習場で訓練を行う戦術機部隊の会話。




「くそ、小さい上にすばしっこい!」
「戦車級並ですね、くそ!喰らえ!」
「うじゃうじゃと…!おまけに射撃武器まで載せてやがる!」

  • 無人のMTを相手にした訓練を行う戦術機部隊。BETAの数段上の動きをするMTとの訓練は、良い刺激を与えることになった。



「シュトルヒとか野分とかだけだからまだまだ温いんだけどなぁ…」

  • 苦戦する戦術機部隊を眺めて企業連からの出向教官。

659: 弥次郎 :2020/03/14(土) 00:59:54 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp


「薬物に指向性蛋白に重金属…デトックスしたらでるわでるわ…体調不良が常態化するわけだぜ」

  • サンプルとして欧州の人々の肉体のデトックスを行ったデータを見ながら連合の医者。汚染されたβ世界の人々の体は病気の数歩手前であった。



「なんだこの主砲の口径は…」
「これでも副砲だそうですよ、68センチもありますが。主砲はあっちだそうです…」
「何てふざけた兵装なんだ…」
「あっちもあっちでVLSやらなにやらの畑みたいになっているぞ…」
「こっちは対空砲が針山みたいになっている…しかも口径はデカいらしい」
「これだけの巨体ならば、この程度は平然と詰めるわけか…艦隊戦力など一蹴できそうだな

  • ラピュータの武装を見学する欧州連合の軍人たち。有人惑星ということで手加減した武装を詰んでいたが、それでも十分異常な火力と物量であった。



「というわけで、先行配備したモデルのデータと現場の声はこちらですね」
「……なるほど、早速反映させてみましょうか」
「は?え?」
「設計パターンについてはいくつか用意がありますし、ここの端末からなら3Dモデルで設計図を書き換えられますからね。
 さて、と、ではコンピューターに議論させつつ、人の手でも改善してみましょうか」
「え?え?え?」

  • 開発についての酷い世界間ギャップの一例。ACも作る企業が主体となっただけあって、テンペストは設計の柔軟性が高かった。



「と、飛んでいる!?盾が飛んでいるぞ!?」
「Eフィールドを展開可能なシールドビットです。1G下でも自由飛行が可能なようにテスラドライブを積んでいまして、実弾・ビームいずれにも高い防御性を発揮しています」

  • アヴァロン級の防御兵装であるシールドビットのお披露目。流石の軍人たちも目を疑ってしまった模様。



「潜水艦が多数…これは…」
「招いたお客様ではございませんね」
「イギリスがこのような迂遠なことをするわけがないとすれば…アメリカか」
「レディーのスカートの下を覗きたがるとは、無礼な御方ばかりなのですね、アメリカというのは」
「そのアメリカ製なんだけどな、お前は…」

  • アヴァロン級ラピュータ艦橋にて、総艦長補佐アンドロイド「ラピュータ」と艦長の会話。



「作れば作るだけ売れる…ふ、稼ぎ時だな」
「ああ、ありがたいことだよ。民需にも進出できるようになれば、十分に投資をペイできるからな」
「これから欧州奪還作戦というのもあるし、その契約もこちらで勝ち取りたいものだ」

  • ラピュータに滞在する企業連の社員たちの会話。




「植民地人共は、物を買えとせっついているようですな」
「好きにさせておけばいい。我々はより良い物を提供してくれる相手から購入する。それだけのことだ」

  • 英国上層部の会話。物が売れなくなりつつあるアメリカは焦って外交面でも圧力をかけていたが、逆効果であった。

660: 弥次郎 :2020/03/14(土) 01:00:25 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp

《メカニック紹介》

大西洋連邦 群体式戦略機動要塞型AF「アヴァロン」

《性能諸元》
全長:15㎞(可変)
動力機関:プラズマジェネレーター 核分裂炉など
特殊機関:テスラドライブ

《武装》
大口径主砲
両用型大口径副砲
ビーム砲
Eフィールドシールドビット
ミサイルセル
他、多数

《概要》
 大西洋連邦が大洋連合のアシハラノナカツクニと同様に開発した群体式の海上起動要塞型AF。
 設計や発想が似通っているのも、大洋連合のAF技術者を招聘して互換性のあるAFとして設計されたことに由来する。
差異は一応あり、GN系技術やUC系技術が使われておらず、代わりにOG世界やC.E.世界由来の技術がメインになっていることである。
 それでも性能面に関してはほぼアシハラノナカツクニ級に準じる性能を有しており、その能力もほぼ同じである。
 β世界においてはイギリスを筆頭とした欧州連合支援のため、また、支援の対価となる海中資源採掘のため、イギリス近海に三番艦「ラピュータ」が停泊している。





EF-2500B テンペスト制式配備型

《諸元》
設計・開発:欧州連合 オーメル・サイエンス・テクノロジー
世代:第3世代戦術機
生産体制:量産型機
装甲材:強化スーパーカーボン材
OS:XM-3亜種型OS(イギリス試作型)
搭乗員:1名

《固定火器》
Mk-1 12.7mm頭部機銃×2
強化カーボンブレード

《携行武装》
GWS-9突撃砲/GWS-98複合突撃砲
BWS-8 近接ハルバード型長刀/BWS-3 直刀型長刀
GWS-11SG 84mmショットガン
対小型種跳躍地雷発射管ポッド(腰部3連装×2 膝部2連装×2)

《追加兵装》
Mk-57中隊支援砲
肩部・腰部追加スラスターユニット
GWS-311 肩部複合カノン砲
プロペラントタンク

《概要》
 先行量産及び配備されたテンペストのデータを反映して制式に生産されたテンペスト。
 初期不良の排除や現場での運用に合わない無駄な部分の排除や省略が行われたことで、普及型の戦術機としての完成を見た。
出展していたコンペティションにおいてはテロが実行されて急遽実戦に投入されることになってしまったのであるが、皮肉にも、このテロにおいて遺憾なく性能を発揮してコンバットプルーフを示し、またデータを収集したことでより完成度が高まったとされている。
 派生型として、エースやベテラン部隊向けに一部リミッターを解除したE型、SFSとの連携および空挺降下を前提としたF型、中距離支援特化のC型などがある。

661: 弥次郎 :2020/03/14(土) 01:00:57 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp

FSF-03C 制式型トーネードFDS4

《諸元》
設計・開発:西ドイツ アルゼブラ BFF
世代:第2.5世代戦術機
生産体制:量産機
装甲材:強化スーパーカーボン材
OS:BFF製試作XM-3亜種型OS
搭乗員:2名

《固定火器》
Mk-1 12.7mm頭部機銃×2
胸部36mmチェーンガン×2
Mk-4 180mmロングレンジカノン砲×2
脚部多目的発射管

《基本武装》
Mk-23 肩部多連装支援ミサイルポッド
GWS-9突撃砲×2
対小型種跳躍地雷発射管ポッド×6(3連装×2)
BWS-12 近接ナイフ×2

《概要》
 コンペティションに出展され、見事欧州各国からの契約と正式採用を勝ち取ったトーネードFDS4の制式量産型。
 構造にほとんど変化はないのだが、量産化に当たって生産性や整備性、弾薬の互換性などを向上させるために、一部マイナーチェンジや武装の交換が行われており、より前線運用に適した形に改められている。
具体的には、胸部40㎜ガトリングガンを36㎜チェーンガンへと換装、跳躍地雷発射管ポッドの装弾数の増加、信号弾やアンチレーザー爆雷などを発射可能な多目的発射管の追加、頭部センサーモジュールの簡略化などである。

662: 弥次郎 :2020/03/14(土) 01:01:56 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
以上、wiki転載はご自由に。
感想返信は明日やります。
673: 弥次郎 :2020/03/14(土) 11:57:27 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
修正を…

659
×偏向たんぱく質
〇指向性蛋白

658
×テレポーテーションアンカー
〇テレポートアンカー
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最終更新:2024年06月01日 18:48