258: ham ◆sneo5SWWRw :2020/04/14(火) 11:33:11 HOST:sp49-98-151-31.msd.spmode.ne.jp
239の続きになります。
長くなったので二分割します。
どんどん妄想が出て筆が乗ると長くなる。
そして、書き込みが大変になる・・・(涙)

戦後夢幻会ネタ ham世界線 第一次ミッドウェー海戦 航空戦

ニュートン隊は、ミッドウェー島からの救援要請とハワイからの捜索命令の2つ、どちらを優先すべきかで意見が真っ二つに割れていた。
絶望的な戦力差で救援を求める近場のミッドウェー島を救うべし!という参謀もいれば、戦艦を沈めたハワイ近海の日本空母を捜索・復讐すべし!という参謀も居て、ニュートンも大いに悩んだ。
彼は、餅は餅屋ということでレキシントンのシャーマン艦長にも発光信号で意見を求めた。
結果として、「ハワイ空襲の規模から、空母は少なくとも4隻以上はいると推測されるため、ビッグEと合流しても戦力差に開きが有ること」
「遅い戦艦を連れているため、今から引き返してもハワイに到着するには2日かかる。逆にミッドウェーなら今夜に到着する」
「日本艦隊がハワイから日本へ帰還するルートを推測した際、ミッドウェー島が進路上にあり、近海で待ち伏せするほうが確実であること」
以上の理由から、ミッドウェーの救援と同島近海での日本空母の待ち伏せを選択することとした。
キンメルの指示で連れている戦艦ネバダが足枷となったわけだが、同時にこれは幸いであった。
これが当初の重巡3隻ならば、ニュートンも引き返しただろうが、戦艦がいることで彼我の戦力差は同等、いや、日本側に巡洋艦が居ないため、それ以上に米側が有利であった。
これならば砲戦でも有利だと判断したニュートンだが、一方でシャーマンはやや不満があった。
というのも、ネバダの速力(17ノット)に合わせた場合、最も短いTBDの雷撃可能圏内に入る頃には完全に日が暮れてしまうからだ。
TBDを爆装に替えたならば、SBDやSB2Uと同等の航続距離になるが、戦艦相手に雷撃無しでは効果が無いと考えたシャーマンとしては雷撃は外せなかった。
現在位置はミッドウェー島の南東450浬(833.4km)で、TBDの雷撃可能圏内が350kmであるか。到達時刻は23時51分頃になる。
発艦後にも敵に向かって帰還距離を縮めるという手もあるが、それでも400kmまで近付かなければならず、その時は22時16分頃だ。
そこでシャーマンはレキシントンと駆逐艦数隻を先行させ、日本艦隊へ薄暮攻撃を行うことをニュートンに具申した。
レキシントンはその巨体にも関わらず最大速力はなんと34.59ノット。かつて西海岸からハワイまで3日で走り抜けた健脚は今も健在だ。
今から30ノット以上で向かえば、夕方には日本艦隊を攻撃できる計算になる。
ニュートンとしても、戦果を確実にするためにも航空攻撃は必要だろうと考え、これを許可。
レキシントンはポーター級駆逐艦のポーター、マハン級駆逐艦のカッシン、タウンズ、ショーを連れ、32ノットでミッドウェー島へと向かった。
そして、ミッドウェー時間午後3時頃に、第2爆撃隊(VB-2)のSBD 16機、第2索敵爆撃隊(VS-2) 16機、第2戦闘隊(VF-2)のF2A 6機の38機から成る第一次攻撃隊を、
午後3時50分頃に、ミッドウェーに送る予定の海兵隊第231索敵爆撃隊(VMSB-231)のSB2U 18機、第2雷撃隊(VT-2)のTBD 12機、VF-2のF2A 6機から成る第二次攻撃隊を発艦させた。

259: ham ◆sneo5SWWRw :2020/04/14(火) 12:27:26 HOST:sp49-98-151-31.msd.spmode.ne.jp
角田司令官は、直ちにミッドウェー島砲撃を中断し、島を離れて迎撃態勢に移るよう指示した。
第7駆逐隊は日向と千代田を囲むように輪形陣へと陣形を移行する。
日向と千代田からは迎撃のための瑞雲が発進するが、その速度は遅かった。
基本的にカタパルトでの発艦作業には6分かかる。日向の22機全てを発艦させるなら1時間以上、千代田の12機でも36分はかかる計算だ。
今上空にいる直掩の一式水戦3機と瑞雲4機、弾着観測の零観2機、到達時刻までに発艦できる瑞雲で凌ぐしかない。
とはいえ、日向には切り札が有った。零式通常弾とこれまた開発の早まった三式弾である。
現在では対空弾としての有効性に疑問を打たれている三式弾であるが、対地攻撃では十分威力を発揮しているため、開発された。
今回のミッドウェー島砲撃でも使用されており、砲塔内の装填機構には零式弾と合わせて既に装填が完了していた。
電探を搭載している日向では、随時編隊の位置が報告され、それに合わせて主砲の照準が合わせられる。
そして、編隊が20kmに近付いたところで、主砲が三斉射された。
発射された三式弾は編隊に火の雨となって降り注いだ。VB-2とVS-2は、突如として襲ってきた三式弾に混乱する。
なまじ編隊を組んで、密に行動していたことが災いし、6機が墜ちた。続く2射目ては混乱から立ち直っておらず、360度に破片を飛ばす零式弾も混ざっていたこともあり、5機が墜とされた。
しかし、3射目ではさすがに学習したのか、間隔を開けていたため、1機が撃墜されただけで、依然として26機が近付いていた。
電探で誘導された直掩隊は、10km圏内に入ったところで太陽を背に米軍機に襲い掛かった。
三式弾の雨の中生き残ったF2Aが迎え撃つが、一式水戦や零観の格闘性能によって容易に討ち取られてしまう。
一方で、我らが瑞雲はSBDに襲い掛かり、次々と撃墜していく。
憂鬱転生者、和田操少将によって、ベルト給弾機構を早期に実用化した20mm機関砲により、射撃回数が増え、増産により弾切れの心配がなく撃てたため、撃墜数を増やしていった。
このため、艦隊上空に辿り着いた時にはVS-2は全滅。VB-2の10機余りが残るのみであった。
それでも日向へと攻撃を行うVB-2であったが、ここでも憂鬱転生者、松田千秋艦長の迎撃術と回避術によって攻撃をかわされ、さらに撃墜を増やしてしまう。
命からがらレキシントンに戻った彼らの残存機はわずか6機で内3機は修理不能という状態であった。

続く第二次攻撃隊は午後5時10分頃にレーダー上に現れた。
既に第一次攻撃隊の無線を聞いていた彼らは間隔を開けて飛行していたこともあり、三式弾の三斉射にのり被害は7機で済んでいた。
だが彼らの前にもまた、迎撃に現れた一式水戦と零観、第一次攻撃隊の攻撃終了後に発艦して数を増やした瑞雲によって阻まれてしまう。
特に悲惨なのがVT-2であった。
彼らは必死に雷撃を試みようとしたが、遅いTBDでは瑞雲から逃げられず、中には後部の13mm旋回機銃によって並行して銃撃を行うという、どこぞの英国面みたいな空戦も繰り広げられた。
VT-2は1発も魚雷を撃てずに全滅した。
一方でVMSB-231は迎撃を振り切って、千代田に襲い掛かった。
「あの目立つミートボールを狙え!」と隊長が発破をかけ、一番に降下していき、他のSB2Uも降下を開始する。
日向を狙うだろうと油断していた千代田は急いで迎撃するが、千代田は日の丸で目立つ機銃甲板に500ポンド爆撃1発を被弾。
機銃甲板に大穴が開いたが、その下の飛行甲板は瓦礫が落ちる程度で艦としての被害は軽微だった。
VMSB-231は海兵隊であり着艦訓練経験が乏しく、日没の午後5時50分頃に近いため、そのままミッドウェー島に着陸した。
砲撃で穴だらけとなった飛行場だが、無事だったブルドーザーを使って大急ぎで滑走路を修復していたため、残存機はなんとか着陸できた。
しかし、生き残った機体の内、再び出撃できる機体はわずか4機ほどであり、他は部品取りとして使うぐらいしかできなかった。
そして、レキシントンに帰還できた第二次攻撃隊は皆無であった。
こうして、レキシントンの航空隊開戦初日に壊滅し、貴重な熟練搭乗員を多く失うという結果に終わった。

以上です。
登場したマハン級は史実では真珠湾で攻撃を受けた3艦ですが、ネバダがいるため護衛を増やした形となっています。
戦闘結果は甘めに見積もっていますが、一応、ダイス大明神の御神託を元にしています。
いきなり6出すとこ、大明神、やりすぎですw

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最終更新:2020年04月14日 23:00