620: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:39:48 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
憂鬱ガングリフォン


ソ連が崩壊し21世紀に入った世界。

アメリカがアジアと欧州を見捨てて南北米大陸に引きこもったり、欧州がロシアを手を組んだり、アジアで中国・インドを含んだどでかい勢力が出来上がったりなどどこかで見たことある光景の世界である。

しかし、その中で一つ変わったことが。それはこの世界の日本が見覚えのある日本列島ではなく、なんかデカくなっている日本諸大陸だったことです。

これは原作ガングリフォンの世界と似ているが少し違う世界で日本の悲惨な未来を回避すべく転生者やその他が藻掻いて頑張る物語である。



〇世界情勢

21世紀に入り世界はブロック化の方向へと移行し始めていた。

ソ連崩壊後のアメリカはモンロー主義へと回帰し、アジア・欧州から自戦力を撤退。
北米、中米、南米の国々を巻き込み巨大経済圏AFTA(アメリカ自由貿易協定)を樹立。自ら作り上げた王国へと引きこもった。

欧州はEUを基とし東欧、北欧、ロシアを飲み込み欧州から極東ロシアにまで広がる超巨大勢力PEU(汎ヨーロッパ連合)を結成。

欧米という市場を失ったアジアは米国の盟友であった日本が中心となりAPC(アジア太平洋共同体)を結成。
それは本来敵であった中国、中立姿勢であったインドをも飲み込みPEU、AFTAにも劣らぬ大勢力と化した。

アフリカは以前から存在していたアフリカ統一機構を母体に南アフリカ共和国が音頭を取る形で新生OAU(アフリカ統一機構)を設立。
欧米やアジアに寄らないアフリカ独自の勢力圏を作り上げようとした。

このように世界が大まかに四極構造へ別れた緩やかな安定が始まるかと思われていたが、そうではなかった。
度重なる異常気象。増えすぎた人口。環境汚染による土地の荒廃。様々な要因が絡まり人類全体の問題へと膨れ上がるのは必然であった。
特に異常気象と環境汚染、人口増大のトリプルパンチは世界の食糧事情に大きな傷跡を残しかねない状況であった。

またある種統合された経済圏は安定をもたらしたが、短・中期的な経済の伸びしろには限界があった。
このために各勢力は自制力以外の経済市場を求めた。結果目を付けたのがアフリカであった。
PEUはリビアをパートナーに見定めアフリカ市場に浸透していった。
これに対抗すべく同じくアフリカに手を伸ばしたAPCはアフリカの出入り口であるエジプトと組むべきだと主張する中国と南アフリカに協力しOAU全体と組むべきと主張する日本の意見が食い違い、論争を呼んだ。
結果両者の意見が妥協できずAPCとしてではなく、個々の国家として支援が行われることとなった。
しかし、これが後のEPUとAPCの衝突に繋がるとはこの時は誰も想像しなかったのである。

621: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:40:32 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
  • リビア・エジプト戦争
名目上は一つの組織へとまとまっていたOAUであるが、その実体は旧来の民族・宗教・格差問題を引きずったままであった。
このため加盟国同士の衝突・紛争が絶えなかった。

そんな中で起きたのがアルジェリアとチュニジアの衝突であった。
この衝突を好機ととらえたリビアはこの紛争を解決するという口実の下で経済的なパートナーであったPEUへ軍事支援を要請した。
そしてPEUもそれを二つ返事で受け入れ軍事顧問団の派遣や旧式兵器の無償提供などを行った。

PEU(主にドイツ)の軍事顧問団による訓練と提供された兵器を備えたリビアは紛争仲裁を名目にチュニジアとアルジェリアの戦闘へと介入。
瞬く間に両軍を蹴散らしたリビアは北アフリカ地域において実行力を備えた影響力を備え始めた。
そして同地域における盟主の座も狙い始めたが、そうした場合邪魔となったのがエジプトである。
旧世紀ではソ連から、今世紀においては中国から支援を受け取る軍事大国エジプトに対抗するためPEUへ更なる支援を求めた。
その結果PEUは最新軍事兵器の売却や自国の部隊(約四万に)の派遣までも行った。

これに対して危機感を募らせたのが勝手に目の敵にされたエジプトである。
エジプトはすぐさま協力関係にあったAPCへと支援を要請。そのうち中国はこれを快く承諾。他のAPC加盟国もあくまでこちらからは手を出さない前提ならばとこれを受諾した。
また同時並行で日本がOAU盟主である南アフリカへと働きかけ、両国間の調停を行った。

APCとしてはインド洋すら超えたアフリカでの戦争なぞまっぴらごめんであり、当事者である中国ですら遠隔地への補給線の問題から調停へは反対しなかった。
PEUからしても地中海を挟んだ新たな経済市場での武力衝突は望まなかったため、外交の椅子を用意。
リビアとエジプトの問題は武力衝突を行わず外交で決着するかと思われた。
しかし…


リビア・エジプト国境にて国境警備中のリビア軍が謎の攻撃を受ける。
リビア政府はこれをエジプト軍の攻撃と発表。報復としてエジプトへの侵攻を行うと宣言した。
宣言と同時にリビア軍がエジプトへの越境。エジプト側の防衛部隊は本当に衝突が発生するとは考えていなかったため対応が後手に回りリビア軍の突破を許す。

これに対してエジプト政府も非難声明を出しながら軍の移動を開始。侵攻してきたリビア軍の迎撃に向かった。
同時期エジプトに駐留していたAPC軍も協定に従い防衛行動を開始。エジプト軍と共にリビア軍の迎撃を行うため行動を開始した。

この動きに対してPEUの反応は二つに別れた。元々リビアと手を組み北アフリカを狙っていたのだからと便乗してしまえと言うドイツ・フランスの声と一旦落ち着きリビア政府へ今回の暴挙を問いただすべきだというイギリス・イタリアの声である。
最も現在のPEUは実質ドイツが盟主であったため、独仏の声に押される形で現地リビア駐留PEU軍の動員が決定。
なし崩し的にAPC軍との衝突が始まった。

これら一連の流れの中で最も慌てたのは南アフリカであった。
何せ自勢力内で世界の二大勢力が激突しようというのだ。OAUの一応の盟主である南アフリカは慌てて両軍の戦闘停止を求めたが両者とも拒否。
PEU側の交渉担当であったイギリス、APC側の交渉担当であった日本へと泣きついたが、両社とも事ここに至っては致し方なしと腹を括ってしまっていた。
こうなると現地からも遠い南アフリカにはどうすることもできず、事の流れを見守ることしかできなくなってしまう。
一応イギリス、日本の両者から衝突の気勢が決まった場合の停戦外交は行うとの言質を得ていた南アフリカはこの争いが速く終わってくれるように祈ることしかできなかった…

622: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:41:52 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
  • 日本某所

「いやぁ。始まってしまいましたね。エジプト・リビア戦」

「いや始まってしまいましたね!じゃないですよ…」

ここは転生者達の組織夢幻会が使う秘密の会合所…まあぶっちゃけ夢幻会資本で建てられた料亭である。
そんな場所でいつもの面子が今回の衝突について語り合っている。

「やはりあれですね。中国がエジプトへ支援すると言った時。あの時に止めておけば良かった…」

「それより中国事態をAPCに加盟させなければ良かったのでは?かの国のヤンチャっぷりは皆さんわかっていたでしょうに」

「仕方ないだろ。あの時は中国を嫌っているベトナムやフィリピンはともかく、インドネシアやカンボジア、、ミャンマーにオーストラリアまで加盟に賛成してしたからなぁ。
今回のエジプトへの支援にしてもカンボジアやインドネシアなどは対欧州ということで乗り気だった」

そういって愚痴るのは上から南雲さん、東条さん、古賀さんである。
ここでは海保、陸軍、海軍のトップを務めている。

「何より中国自身がまさかチベットの正式な独立を対価にAPC加盟を求めてきましたからね…
あれを否定してしまっては民族独立の大義名分が立ちませんよ。
最悪APCの空中分解すらあり得る劇薬だったんですから」

そういった苦々しい顔で捕捉したのは皆さんお馴染みの近衛さんである。ここでも現在の日本国総理大臣でもあり、各国にファンを持つ映画監督でもある。

「私としては海上都市の設営やAPC加盟各国への食料プラント増産に金を使いたかったのですが…」

このセリフは辻さん。この世界でも日本経済界を牛耳る大魔王っぷりは健在である。
余りの暴れっぷりからAPC加盟各国からすら恐れられている。

「原作と同じならこの数年後に更なる異常気象と富士山噴火のダブルパンチですからね…
今のうちに首都機能の分散と食料プラントの増設を進めておかないと」

「それと同時にAFTAへの対策もしなければ。話を聞くにこの大戦の後半でいきなり殴りつけてくるらしいじゃないか」

首都機能分散の話をしたのは我らが嶋田さん。現在近衛内閣の大臣の一人である。
AFTA対策について語ったのは山本さん。こちらは国防大臣となっている。

「まあ起こってしまったことは仕方あるまい。ここから先はわが国、そしてAPCとしてどう行動するかを検討するしかない。
何せ原作ならばこの戦いからAPCの没落が始まったと言っても過言ではない。我々はそれを避けねばならんのだ」

最後に締めたのが伏見宮殿下だった御方。この世界では日本政治界隈のドン扱いである。

こうして一応は現在のAPC盟主ポジである日本の今後の動きを決める会話が続いていった。

この後会議ではリビア・エジプトの戦いは早急に決着をつける。ウクライナには不介入。しかし工作はする。中国には釘をさしておく。シベリア独立は自発的に起こるのならば支持はするが積極的な軍事支援は行わない。AFTAが殴ってきた場合は全力で殴り返す。
食料生産プラントの増設と太平洋上の海上都市建設を加速させる。
といった方針が決められた。

しかし、事態は想像もしない方向へ動き出す…彼らにしても予想外の事態のせいで…

623: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:42:22 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
〇この後起きる出来事時系列


  • リビア・エジプト戦争
夢幻会会議で話し合われていたこと。現在進行形で進んでいる。
原作での北アフリカ戦にあたる。原作では駐留部隊の差からこのまま衝突したんじゃAPC側に勝ち目がぬぇとのことでAPC側が先に仕掛けた戦いであった。

今回の戦争では外交決着を唯一望んでいなかったリビアがわざと自作自演し、無理矢理衝突を引き起こした。

原作ではPEUの逆襲で酷い目にあうーの、途中でエジプトがひよって足抜けしようとしたからクーデター政権作って無理矢理大義名分仕立て上げようと三つ巴の戦いになったりーのと大分泥沼に突っ込んでいた戦いその1。


この度既に衝突が始まってしまったために日本も腹を括り追加の援軍を出している。
日本が出すならとインドやベトナム、タイ、オーストラリアなども部隊を送っている。
このため原作と比べ現地APC軍はPEU軍に負けず劣らずの規模となった。
反面数が増えた分、補給が大分苦しくなったため短期決戦が求められている。


この後エジプト領内でのリビア・PEU連合軍を迎撃を行い、これを撃破。
すぐさまエジプト・APC連合も反抗作戦を開始。
リビア領内に雪崩れ込み抵抗を見せるリビア軍とPEU軍を撃破しながらそのまま電撃的にリビア首都を制圧。
リビア政府は降伏し、戦争続行の大義名分を失ったPEUも部隊を引き上げた。

開戦から10日ほどで戦争を終わらせた。
因みに原作での北アフリカ戦は約15日ほどである。

この戦いでは日本国防軍の外人部隊が運用した12式装甲歩兵戦闘車“改”はそれを操るパイロット達の練度含めて凄まじい戦果を挙げている。
途中外人部隊の12式はPEUの最新鋭機ヤークトパンターを運用するドイツ降下猟兵旅団と激突。これを撃ち破っている。




  • ウクライナ紛争
上記のリビア・エジプト戦争の後に起こった紛争。
PEU加盟国の一つであったロシアが食料難を理由としてウクライナの再併合を行おうため武力侵攻に出た。

ウクライナは当初APCに支援を要請したがAPC側はリビア・エジプト戦争における疲労が残っていたためこれを拒否した。
中国など一部加盟国が物資の支援を行っていたが、先の戦争が起こった原因は中国が無理矢理エジプトへ進出していたのが一因ではとの声がAPC内で上がっており(主にベトナム、フィリピンなどの反中感情の強い国々が声を上げていた)、日本やインドからも釘を刺されていた結果武力を含む支援は行われずに終わった。


話を戻して欧州の状況。
ウクライナ対ロシアの戦争においてPEU内では意見が割れていた。
歴史的事情からロシアへの警戒感の強い北欧、東欧諸国は「ロシアの蛮行許すことはできない」とウクライナ支援を表明し、PEUとして行動しウクライナを救うべきだと発言している。
対してフランスを中心とした一部の国々は消極的ながらもロシアを支持しており、「ウクライナを手にすればロシアの行動も収まるだろう」と楽観視していた。
このようにPEU内では意見が割れている状況ながら盟主であるドイツは黙して語らず中立としての足り場を貫いており、イギリスやイタリアなどは他人事的な雰囲気が強く、「武力ではなく、外交で事態の収拾を図るべきだ」などと緊張感に欠ける発言に終始した。

程なくして北欧・東欧の中小国はポーランドやフィンランドを中心として団結。義勇軍をウクライナへと送り始めた。
これにより当初ウクライナが押され気味であった戦況は五分にまで引き戻され、ロシア懇親のキエフ攻略戦も失敗に終わった。

その後ドニエプル川を境としてロシアの占領するウクライナ東部とウクライナ・北欧・東欧諸国連合の有する西部に別れ膠着状態へと陥った。

624: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:43:05 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
  • シベリア独立戦争
ウクライナ紛争の末期。突如ウラル以東の地域が独立を宣言。彼らはシベリア共同体を名乗りロシアへの宣戦布告を行った。

この世界のシベリアは開発が進んでおり、鉱物資源及び食料資源が豊富である。
しかし、その殆どは欧州ロシア地域に搾取され続けており、シベリアへもたらされる利益が雀の涙ほどであった。
このため長年の不満を貯め込んでいたウラル以東の諸地域は一致団結し、今回の独立戦争を開始した。

このことにロシア政府は慌ててウクライナから撤兵。そのままウクライナ勢と講和を行い、ウクライナから引き返した戦力をそのままシベリアへと送り込んだ。

当初は独立宣言発表からの奇襲攻撃により戦況を優位に進めていたシベリア共同体であったが、ウクライナからロシア軍の本隊が引き返してきたため戦況は逆転。
一点してシベリア軍が押され始めていた。

このためPEUやAPCと言った周辺国はシベリア側が敗北するのも時間の問題と思っていた。
しかし、シベリア共同体も無策で今回の戦争に挑んだのではなかった。

シベリア独立戦争が発生してから二週間が経過。
突如AFTAが民族独立と自由の擁護を名目にシベリア共同体への支援を発表。
それは大規模な軍事部隊派遣を伴う事実上のAFTA参戦であった。




  • AFTAの介入
突如としてロシア・シベリア間の独立戦争への参加を表明したAFTA。
シベリア共同体が考えていた策とはこのことであった。
ウラル以東の諸地域に独立を囁きかけ、支援を行っていたのはAFTAだったのだ。

当初は静観していたPEU各国もこのことには同様。盟主ドイツも動き出し、PEU軍としてロシアへと援軍を送り出した。

この時よりシベリアが独立するための戦争ではなく、事実上の第三次世界大戦へと移行した。

シベリアの大地はロシアを含めたPEU軍vsシベリア・AFTA連合軍による熾烈な戦場と化した。

ドイツが中心となったPEU連合軍は数で劣りながらも奮戦しシベリア・AFTA軍を押しとどめていた。
しかしAFTAの方が一歩上手であった。

突如としてイギリス・アイルランド・アイスランドがPEUからの離脱とAFTAへの参加を表明したのだ。
つまるところイギリスはAFTAとの戦争は反対であり、出来るなら勝ち馬に乗りたかったのだ。

この結果PEUはがら空きの背後をAFTAに晒すこととなってしまった。
だが、そんな時に更なる予想外の事態が起こる。

APCの介入。しかもPEU側としての参戦表明であった。

625: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:43:37 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
  • APCの介入と第三次世界大戦
シベリア独立。この表明に最も慌てたのは当事者であるロシアを除けば、お隣であるAPCがそうであった。
シベリア独立戦争が勃発した当初日本やインドといった国々はシベリアとの経済的な繋がりの深い中国が諭した結果なのではと疑った当の中国はこれをきっぱり否定。
納得できないのならAPC各国の調査団も受け入れる姿勢を示すなど身の潔白を表明した。

そしてそんなこんなしている内にAFTAの参戦表明である。
この時点でAPC各国は今回の黒幕はAFTAであると察することとなった。

そして戦況はPEU奮戦せれど、事前準備を行っていたAFTA側有利と見えた。
そんな状況下でのイギリス+αのPEU離脱とAFTA加盟である。

流石のAPC諸国もこれはヤバいと肌で感じた。
AFTAはPEUを取りに来ている。しかも大分雑な大義名分を掲げて。
つまりPEUの次は自分達だと言う実感があった。

このことからAPCを率いる日本、中国、インドの三ヶ国はPEUとAFTAの戦争への介入を決定。無論PEU側へである。
次に狙われるのは自分達。ならば状況がこれ以上不利になる前にやるしかないと腹を決め込んだのだ。

そして突然のPEU側へ立っての参戦表明から、そのままほぼ同時に中国・ロシア国境地帯から越境。
無防備なシベリア・AFTA連合軍の脇腹を思いっきり突き上げてやった。

AFTA側からすれば参戦するにしても、勢力内の意見をまとめるためもう少し後になってからの参戦だと予想していたため反応が遅れてしまい、AFTAシベリア派遣軍は大きな打撃を受けた。

PEU軍はこれ幸いと現地の防衛をロシア軍と参戦してきたAPCに任せ、残りの主力を急いで欧州へと移送し始めた。
英国がAFTA側に付いたからは欧州への直接侵攻も近いと察していたためである。

そして事実PEUからの離脱と実質宣戦布告をかました英国へPEU残存加盟国からは英国軍主要基地へ巡航ミサイルによる攻撃が行われたが、その殆どが迎撃され効果がなかったことからも既に戦争の準備が整っている証であった。

626: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:44:09 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
  • APC軍の快進撃とPEU軍の苦戦。そして欧州派遣へ。
アジアではAPC・ロシア連合軍が戦況を優位に進めていた。

突然の(予想より早い)APC軍の参戦と奇襲はAFTAのシベリア派遣軍に致命的な打撃を与えた。
APC各国の精鋭部隊が12式もしくは12式改を運用し、高高度からの非落下傘使用降下を敢行。AFTAシベリア派遣軍の現地指令所を強襲。そのまま壊滅させたのである。

これにより指揮するための頭を失った現地AFTA軍は混乱。そのまま横腹へと突進してきたAPC軍により混乱収まらぬまま粉砕されてしまい、全軍戦力の4割を喪失する事態となった。
軍事学上における全滅判定である。

同時にシベリアに布陣していたロシア軍も反撃を開始。後方の混乱が続き、浮足立つシベリア・AFTA連合軍の前線部隊を攻撃し壊乱させた。
その後このシ・A連合軍前線部隊は悲惨な目に合い続け、最後は前方から突進してくるロシア軍と後方から迫りくるAPC軍に挟まれ絶望的な抵抗を続けながらも1日と掛からず壊滅、残存部隊も降伏した。

その後APC介入から10日と掛からずシベリアへと派遣されたAFTA軍は一掃され、現地のシベリア共同体も降伏した。
APC・ロシア連合軍の勝利である。


しかし、逆に欧州の戦況は悪かった。
どうにかロシア以外の主力を欧州へと戻せたPEU軍であったが、ほぼ同時に大西洋を渡りAFTA軍も襲来。同時に裏切った英国軍+αもドーバー海峡を越えてフランスへと上陸してきたのだ。

フランス、ベルギー、オランダを戦場としながらもPEU軍は果敢に抵抗。
しかし、AFTA・イギリス連合軍の勢いが強く、上陸を許してしまう。
そしてその勢いのまま進撃を続けたAFTA・イギリス連合軍は一週間と掛からずオランダとベルギーを制圧し、両国を降伏させた。
フランスもパリが陥落。幸いフランス政府は南部のマルセイユに避難しており、降伏せず、抵抗の意思を示し続けていた。
だが敵の上陸を許したこととパリが落ちたことからフランス軍の士気が大きく下がっていた。

またベルギー・オランダを降伏させたAFTA・イギリス連合は部隊を二手に分け一報をフランスへ、もう一方はそのままドイツ領内へ侵攻。
フランス方面はイタリア、スペインと言った南欧諸国が中心となり抵抗、ドイツ方面はドイツ・ポーランドを中心に東欧諸国が抵抗を続けていた。
北欧諸国の部隊はノルウェー、デンマークへの攻撃の素振りを見せるA・イ海軍への防衛のために東部戦線(ドイツ)、西部戦線(フランス)へと援軍を送れずにいた。


この状況を見かねたAPC軍は欧州への大規模な派兵を決定。
戦力を立て直し、欧州へ援軍を出すロシア軍に便乗しながら陸上部隊を中心とした大部隊を派遣。

現地に到着したAPC欧州派遣軍はまず共にやってきたロシア軍と共に東部戦線へと加勢。
勢いと数と練度を活かしてAFTA・イギリス連合をドーバー海峡まで押し出すことに成功した。

その後解放したベルギー・オランダからフランス海岸線を周るように包囲。
西部戦線から撤退しようとしていたA・イ西部方面軍を包囲。
これを包囲し、降伏させることに成功した。

その後急ぎ戦力を再編したPEU軍が北海にてAFTA・イギリス連合の艦隊を撃破。
そのままイギリスへと上陸し、ロンドンを攻撃。
第二陣としてイギリス本土へ上陸したAPC軍も交え熾烈な攻防を行いながらも3日かけてロンドンを制圧。

イギリス政府を降伏させた。
AFTA欧州方面軍はそのままアイルランド・アイスランド方面へと撤退。

PEU軍はこれを追撃しながらも欧州の戦いは実質PEU・APC軍の勝利と終わった。

しかしAPCの戦力が欧州に振り分けられていることを知ったAFTAは同時期に太平洋で大規模な軍事行動を起こしていた。

627: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:44:41 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
  • 太平洋・オホーツク海の戦い。
欧州の戦いが佳境に入っている時と同時期。

太平洋方面ではAFTAの艦隊が行動を開始していた。

リビア・エジプト戦争の時のPEU・APCとは違い、一方的な宣戦布告を行ったAFTAとの間には両勢力ともこれといった外交交渉が行われておらず、海上での戦闘行為は禁止されていなかった。
事実欧州においても北海においてAFTA・イギリスの連合艦隊とPEU諸国の連合艦隊が激突している。
現状では暗黙の了解としてNBC兵器の使用禁止と都市への無差別攻撃が行わないという常識的な対応のみが有効であった。
それに関してもパリでの戦いやロンドンでの戦いのように都市攻略戦においてはまま大規模な戦闘の余波で事実上の無差別攻撃となる場面も発生していた。

話を戻す。
太平洋のグアムへ戦力を終結させていたAFTAは日本の沖縄近海に向けて侵攻を開始。
APCの事実上の盟主である日本攻略の足掛かりにしようとしていた。

AFTAは同時にアラスカ方面からも進撃を開始。
ベーリング海を渡り、極ロシアへ進出したAFTA軍はカムチャツカ半島を拠点に北海道への侵攻も開始した。

AFTA軍は二方面からの攻撃で日本を屈服させようとしていたのである。

これに対してAPCは加盟国の艦隊をフィリピン海へと集めて連合艦隊を結成。
グアムから侵攻してくるAFTA艦隊を迎え撃たんとした。
同時にオホーツク海ではロシアの極東艦隊と日本の北部方面艦隊、中国の東シナ方面艦隊が連合艦隊を結成。
ベーリング海から侵攻してくるAFTA北部艦隊の迎撃を開始した。


まず太平洋の戦いでは互いにミサイル、航空機によるアウトレンジ攻撃の応酬で始まった。
しかしこの時代ではステルス技術と迎撃技術の向上によりミサイルは決定打とならず、航空機部隊の露払いとしての役割が強かった。
このためまず初めの衝突は両勢力の航空部隊同士の空戦となった。

両者とも艦載機及び付近の航空基地から上がった航空隊が空を埋め尽くしており、多数の機体がミサイルと機関砲を飛び交わしていた。
この大空戦を僅差で制したのはAFTA部隊であった。

護衛部隊の奮戦によりAPCの迎撃部隊を突破したAFTA対艦攻撃部隊は太平洋に布陣したAPC艦隊へと殺到。
攻撃を行った部隊の壊滅と引き換えにAPC艦隊の迎撃能力の多くを喪失させた。
対してAFTA艦隊にも防衛網を突破したAPC航空部隊が殺到したが、辛くもこれらを迎撃。被害を最小限に抑えることに成功した。

数の差、被害の差を考慮したAFTA艦隊は残る火砲によるAPC艦隊の撃滅を決定。
既に艦搭載ミサイルの多くは撃ち切っていた故の判断であった。
しかし、この判断は後に誤りだったと言われることとなる。

接近してくるAFTA艦隊に被害の大きかったAPC艦隊は虎の子の超電磁砲搭載砲艦による超超遠距離砲撃を敢行。
これは先の空戦時には艦隊の被害を許してでも守り切ったAPC艦隊の切り札であった。
同艦の超電磁砲は驚異的な威力と命中率を発揮。
自ら近づいてきたAFTA艦隊の艦艇を次々と藻屑へ変えていった。

AFTA側は突然の正体不明の攻撃で味方艦が次々と沈められていく様に恐慌をきたし、効果的な反撃が取れずにいた。
撤退を決定した際には既に艦隊戦力の5割と失っていたという大惨事であった。

これに対してAPC艦隊は超電磁砲艦の援護の下で追撃を開始。AFTA艦隊の中核であった数隻の正規空母のうち、二隻の撃沈に成功している。

このように太平洋の決戦はAPC側の勝利と終わった。
しかし、APC艦隊側も被害は少なくなく、追撃戦においても殿を務めた敵分艦隊に散々手を焼かされたため予定されていたグアムへの攻撃は中止。

一旦湾口設備の整っている自勢力圏内へと転進することとなる。

628: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:45:21 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
対してオホーツク海の戦い。
こちらは両軍とも艦隊の規模は太平洋方面以下であるが、基地航空隊が充実していた。
AFTA側はアラスカから増槽込みで飛んできた部隊やカムチャツカやアリューシャン列島に布陣した基地航空隊を展開。
対してAPC・ロシア連合軍は残存極東ロシア領や朝鮮半島、日本本土に布陣していた航空部隊を投入。

更に両陣営は近隣基地からの巡航ミサイルなども駆使して対空・対地・対艦攻撃を敢行しており、太平洋の大空戦に負けず劣らずの混沌とした空模様となっていた。

結果を言えば空戦はAPC・ロシア連合側の勝利に終わった。
決め手は火力と航空機の投射量の差である。
言ってみれば増槽を背負って遠い本土から飛んでくるか、敵地に布陣しているAFTA側と比べAPC・ロシア側は元々地元から戦力を飛ばしているのである。
瞬間的に投入できる戦力量に差が出るのは辺りまであった。

AFTA軍としてはAPCもロシアも欧州へ大規模な派兵をしているのだから戦力不足のはずという認識であった。
しかし、その実態はAFTAの再侵攻を警戒したAPCが欧州へ派遣していたのはインド・中国などの内陸、及び南アジア方面の陸軍部隊を中心としており、日本や東南アジア、オセアニア諸国と言った太平洋側の空海戦力は丸々残っていたというオチである。

またロシアにおいてはAPCが事前にAFTAの再侵攻の可能性を通達しており、自らもそれを警戒していたロシアが再びAFTAが極東アジアに侵攻してくる場合は大きく抵抗せずに内陸側へ撤退して戦力を温存するべしと現地司令部へ通達を回していた結果、再上陸してきたAFTA部隊が抵抗の少なさから事前の予測通りロシアの部隊もその殆どを欧州に回していると勘違いしただけであった。

この結果AFTA艦隊は不利な状況での決戦を強いられた。
両者共に生き残った自陣営航空部隊を伴ってオホーツク海にてAPC・ロシア連合艦隊vsAFTA北部方面艦隊の戦いが起こったわけだが、航空戦力の差と近場の本土から投射されてくるミサイルの量に太刀打ちできなかったAFTA側が一方的に敗退した。

こうしてオホーツク海における海戦もAPC側の勝利と終わったのである。

その後現地ロシア軍の反抗作戦へとAPC軍も便乗。
撤退を進めていた極東ロシアの地のAFTA軍へと攻撃を行い、無事オホーツク海の海へと叩き落すことに成功した。

こうして太平洋・極東における戦いもPEU・APC連合軍側の勝利と終わったのである。

629: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:46:01 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
  • 第三次世界大戦終結
流石のAFTAも欧州・太平洋での連敗により戦力の多くを喪失した結果これ以上は戦えないとPEU、APCからの講和を受諾。

ここに第三次世界大戦は終結した。

事実上の敗戦国となったAFTAは莫大な賠償金をPEUとAPCに支払いこととなり、グアムやイギリスの非武装地帯化などを受け入れる羽目となった。

対して戦勝国となったPEUとAPC。
しかし、その実情は手放しで喜べない状況であった。

PEUは幾度も本土が戦場となったため、戦後の余力やAFTAからもたらされた賠償金などの殆どは戦後復興に消えた。
また英国+αが離脱したことも痛手となり経済的にも少々縮小気味であった。

APCに関しては殆ど国土が戦場となることはなかったものの、リビア・エジプト戦争から続く短期間の大規模動員は経済と戦力、そして物資において無視できない爪痕を残すこととなる。
特に同じ金額の費用を本来行うはずだった資源開発や環境改善に投入した場合の利益を考えた結果、AFTAから分捕った賠償金ではとてもではないが割に合わないと勝利を喜ぶ気分とはなれなかった。

それでもPEUよりは遥かにマシな状態で戦争を終えられたのは行幸だと己を納得させていた。

敗戦国であるAFTAでは敗戦の責任を取ってアメリカでは現政府が解散となり、当時の野党を中心とした連立政権が発足される。
しかし、米国としてもそれに協力したAFTA諸外国としても失ったものは計り知れず、盟主であるアメリカの責め立てる声が高まっており、米国内でも連邦政府の信用が失墜する結果となっている。
また重く圧し掛かった賠償金がアメリカのみならずAFTA全体を不景気にしており、元々南北アメリカ大陸における独自の統一経済圏を目指していたAFTAはその体制に明確な曇りが見えてきていた。

このように三者三様得るものよりも失うものが多かった今大戦は後の世で得るもののなかった虚しい戦争として語り継がれていくこととなる。

だがこの後の世界は更なる落ち着くどころか更に戦火が加速していくことになるとは、この時終戦に安堵する人々には想像もできなかったのである。



憂鬱ガングリフォン ブレイズへと続く(かも)

630: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:46:36 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
〇原作との相違点

  • APCの変化
原作では対中国を目的に作られたAPC。それに中国を入れたことにより実質乗っ取られていたが、こちらでは日本、インド、中国の三ヶ国がバランスを取りながら運営している。
このため原作のような中国一強による盟主状態ではない。

原作と違いインドを始めとした南アジア諸国やカザフスタンを始めとする中央アジア諸国、太平洋上の太平洋諸島諸国なども加盟している。

元々日本が呼び掛けて行われた経済連合が元のため名目上のAPC盟主は日本となっている。

中国が加盟する際にチベットを独立させたため、チベット共和国としてAPCに加盟している。
しかし、中国の影響が強いため実質属国だとの声も根強い。

主に過激派の中国、穏健派の日本、中道派のインドと言った具合になっている。




  • 食糧事情
原作を知っている夢幻会が日本を掌握しているため、食糧難に対応する目的の食料プラント製造計画をAPC内で進めている。

食料プラントと言っても大規模な機械施設の中で野菜や家畜を育てている室内農場・牧場のような代物であり、ビニールハウスの延長線上である。

環境の変化、そして将来起こる火山噴火による寒冷化による更なる食料危機を見越しての完全制御型農業。

これにより世界一の人口を持ちながらも食料事情でAPCは他国よりも数歩リードしている。

日本国内のみならず、APC加盟国の国土にも次々と建設されており、中には太平洋上に作られた人工島などにも建設されている。

因みにこの人工島は太平洋諸島諸国の力も借りて日本が中心として建造している。
主に日本の富士山が噴火した際の避難先兼海上流通の中心とするために建設している。

現在既に小笠原諸島、八丈島、沖縄、北太平洋、パラオなどの近海に建造が進んでいる。




  • 日本
原作と違いかつて敗戦していないからか自衛隊ではない。
戦後の途中で国名を変更している。
現在は警察、海上保安庁、海軍、陸軍、空軍、その他が軍事組織となっている。

別に憲法上の理由で戦争が出来ないわけではないが、使い勝手が良かったため外人部隊を創設している。

夢幻会の面子が来たのはここ30~50年ほど。

日本大陸となっているため原作よりも国力が高く、かつての大戦でも負けていないのか威厳もある。

現在は中国やインドと共にAPCの三巨頭を成している。
切れると怖いと周りの国々から認識されている。中国をマフィア、インドを湾港組合としたら日本はインテリヤクザと例えられている。

631: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:47:12 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
  • 日本及びAPCのHIGH-MACS事情
夢幻会の働きもあり、原作よりも多くの部隊と人員を揃えている。

原作で活躍した日本外人部隊や第501機動対戦車中隊は勿論、リビア・エジプト戦争時に既に第502機動対戦車中隊が設立され派遣している。
また日本外人部隊が所属する第一空中機動師団へは原作よりも多くの人員と12式が配備されている。

上記の三部隊以外にも同じ陸軍所属の第503、504機動対戦車中隊が設立に向けて訓練中。
他に海軍海兵隊所属の第一即応大隊や空軍所属の第一空挺大隊も設立されているなど大幅に数が増えている。

また同時に日本以外のAPC加盟国でも配備が行われており、三巨頭であるインドや中国は勿論、オーストラリア、インドネシア、ベトナム、タイ、シンガポール、パキスタン、カザフスタンなどが独自のHIGH-MACS部隊を設立している。

リビア・エジプト戦争では日本と中国以外にもインドやオーストラリアなどのHIGH-MACS部隊が派遣されていた。

第三次世界大戦の時にはAPC加盟国全てのHIGH-MACS部隊が動員された。




  • アフリカの事情
原作でリビアがエジプトとの戦争前に解決した(物理)した紛争はチャドとチュニジアの争いで合った。
しかし、地図を見るとこの二国の間にはリビアがあり、どう考えても直接武力衝突するのは難しいため、チャドの部分をリビアの隣国であり、チュニジアとも接するアルジェリアへと変更した。

原作だとチャドとチュニジアはリビアのことなどお構いなしにリビア国内の土地でドンパチする気だったのだろうか…
そらリビアも切れるわ。




  • ウクライナ
原作ではウクライナがロシアに攻めこまれた時、同国はAPCに救援を要請したため、中国を中心に介入。泥沼の戦いとなった。
しかし、ここではAPCが拒否したため、所属しているPEUへと救援を要請している。
PEUとしては真っ先に頼られなかったことにはご立腹だが、盟主をドイツを始め欧州の大国はどいつもウクライナのことを半ば見捨てていたのだからさもありん。

ここでは東欧諸国や北欧諸国と言ったロシアの脅威を身近に感じている国々が義勇軍を結成し、ウクライナ側へと派遣している。
独仏伊英などの欧州の大国はやはり静観の姿勢であった。

632: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:47:43 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
  • シベリア独立
原作では中国の策謀に乗りシベリア共同体として独立戦争を仕掛けた勢力。
ここではAFTAの策謀に乗っかり独立を仕掛けた。

しかし予想以上の速さでAPCが介入してきたために失敗。
現地のAFTA軍と共に散々ボコられて独立は失敗に終わった。
君たちは良い友人であったが恨むのなら君の嗾けたAFTAを恨むのだな。




  • APCの兵器
日本の兵器開発が原作より進んでいる。まあ夢幻会が推し進めたのが真相である。

このため12式は原作よりも多く製造され、日本以外の国でも採用されている。
当の日本は一足早く12式改を開発し、先行配備を開始した。

その他の兵器でもローラーダッシュを装備させた9式改。

リアルで開発されていた10式戦車をここでも開発・運用。

ブリキ缶と言わせないために90式改を更に改造した90式改二。

ドイツのティーガー歩行戦闘車をライセンス生産した10式装甲歩行戦闘車は採用が一年ずれて11式装甲歩行戦闘車となっている。
これは10式戦車の開発へ予算を振ったためティーガーの採用予算がずれてしまったのが原因。
またこの11式にローラーダッシュを装備させた11式改も開発している。

日本以外でもローラーダッシュを備え機動性を向上させたコラート改や日本の9式や12式を各国がライセンス生産したAWGSなどが存在している。





  • AFTAとアメリカ
原作と同じく食料難と経済難からユーラシア大陸へと侵攻を開始したAFTAは破竹の勢いで無双していた原作と違い、コテンパンに負けてしまった。

このためアメリカの盟主としての信頼ががた落ちしており、AFTA内の結束が大分怪しいものとなっている。
また米国内においても今回の敗戦の責任を押し付け合っており、食糧難や経済難と合わさり分裂する傾向が見え始めている。

君たちも良い友人であったが、恨むのなら外交ではなく戦争で片を付けようとしたアメリカを恨むのだな。




  • 英国
原作では土壇場でPEUを裏切りAFTA側に付いた英国はこの世界でも同じ行動を起こした。
そして負けた。

そのため現在ではPEUへの復帰と断られ、更に多額の賠償金に苦しんでいる。
英国紳士の手並みも落ちたものだ。

なお同じようにPEUを離脱しAFTAについたアイスランドとアイルランドも同じように賠償金を課せられている。
英国のささやきに乗ったばかりにこんな目に。アイツの言葉に乗るとろくでもないことになるとわかっていただろうにのうアイスナス、アイルナス。

633: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:48:22 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
〇兵器

  • 12式装甲歩行戦闘車
日本軍の主力HIGH-MACS。まあそうは行っても現状HIGH- MACSは日米の共同開発のこの12式とその米版であるVW-1とドイツの開発したヤークトパンター歩行戦闘車しかないが。

全長8m、全幅3.8m、輸送時には関節部を折り曲げ全長2.7mまで小型化可能。
機体重量は15t。全備重量は25tまで可能。
移動速度はローラーダッシュで8kmほど。アフターバーナー吹かせば150kmまで加速可能。飛行時は270km/hほどとなる。
アフターバーナーを付加した場合最大20mまでの跳躍が可能。
この数字の出展はガングリフォン パーフェクトガイドから。跳躍時の数字はガングリフォン コンプリートガイドから。

原作よりも多めに配備されており、APC加盟国の間でもライセンス生産したものが大流行している。

射撃制御システムなどのOS面が強化されており、原作より多くの武装が運用可能。




  • 12式装甲歩行戦闘車改
原作では第三次世界大戦末期に運用された12式の改良機。
12式のバランスや機動性をそのままに大出力エンジンへの換装と駆動系、装甲の強化が行われている。
また射撃制御システムも新型が搭載されているため、既存の12式よりも扱える武装が多い。

欠点として12式より稼働時間が減少したことと、生産コストが増大したこと。
これに関しては大量生産を行うことによる量産効果によりコスト増を抑えた。稼働時間の減少に関しては後にエンジンの燃費の改善まで待つことになる。

エジプト・リビア戦争時には日本外人部隊に先行配備され、現地のリビア軍及びPEU軍を散々に苦しめた。

第三次世界大戦時には第501、502機動対戦車中隊の機体もこの改へと改造されている。




  • 9式装甲歩行戦闘車改
既存の9式にローラーダッシュ機能を搭載し、機動性を向上させたもの。
高い機動力を誇っており、12式が登場するまでの日本の主力機であった。

多くのAPC加盟国の間でライセンス生産されており、APCにおける主要AWGSとしての地位を確立している。




  • コラート改
タイが開発した二足歩行型AWGS。
コラートの機動性を改善するためローラーダッシュ機能を盛り込んだ機体。

本来の目的である森林戦では余り活躍できないが、都市戦や平原の戦いなどではローラーダッシュを用いた高速機動戦闘が可能。

APCで用いられているAWGSの中では2015年に採用された最新鋭機であり、配備数は余り多くない。

元となったコラートは日本の協力で原作よりも多少速く開発された。

日本の9式と比べた場合、装甲とパワーで勝る。

634: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:48:58 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
  • 11式装甲歩行戦闘車
ドイツのティーガー歩行戦闘車を日本がライセンス生産した機体。
もっぱら戦車部隊と共にHIGH- MACS部隊や二足AWGS部隊を掩護するのが役割。

原作ではガングリフォン ブレイズになり10式装甲歩行戦闘車としていきなり現れた兵器。
10式と言うことは2010年に採用された兵器なのだろうが、前作のガングリフォンやガングリフォンⅡの時期ならば既に採用されていたはずだが姿を見せなかった。

憂鬱ガングリフォンでは10式戦車の開発が行われていたため、予算と割り振る人員の関係で採用が1年ずれ11式装甲歩行戦闘車としての採用となった。

ローラーダッシュ機能を盛り込んだ11式改が存在する。
因みに本家ドイツの方でもローラーダッシュを盛り込んだストゥームティーガーがブレイズで登場している。




  • 90式戦車改二
転生者が「PEUやAFTAの兵士に90式はブリキ缶だぜ!」なんて言わせないために更に改良を施した90式。

90式の装甲を更に増量。砲も新型の44口径140mm砲へと換装している。
重量の増加により機動性と稼働時間は減少してしまったが、それに見合う防御力と火力は手に入れている。




  • 10式戦車
史実で開発されている日本の最新鋭戦車。
こちらの世界でも戦車としては最新鋭の一つ。

史実で運用されているのとは違い、主砲には44口径140mmを採用している。
これは昨今の戦車の重装甲・大火力化に対抗するための措置である。

しかし、新素材を用いた装甲材によって90式戦車改二以上の防御力を誇りながらも軽量化に成功している。

現在では旧式化した74式との代替が進んでいる。




  • エレファント(APC仕様)
南アフリカのエレファントをライセンス生産したもの。
APCではインドとオーストラリアで運用されている。

アジアの気候に対応するため対水コーティングされており、水深の深い河川でも運用できるよう追加のフロート装備が存在している。




  • ケールナ
インドが開発した四足型AWGS。
四脚の下半身に二脚型の下半身を搭載している。その見た目からケンタウロスとも呼ばれている。

上半身の部分はマニピュレーターを廃し、武装をそのまま取り付ける武器腕となっている。
また上半身上部にミサイルランチャーを搭載。上半身後部と下半身後部には迎撃用の20mmCIWSを装備している。

下半身の四脚にはローラーダッシュ機能も盛り込んでおり、見た目よりも素早い機動が可能。

元々はPEUが開発していた試作機だったが、他の機体との開発競争に負けて廃棄されていたところをインドが設計図ごと買い取り自国仕様に再設計し開発が行われた機体。

元ネタはガングリフォン コンプリートファイルに掲載されているラフデザインの一つ。
火力支援専用機としてラフが公開されていた。




  • 13式装甲歩行車改
中国がロシアのBMX歩行戦闘車をコピーした13式装甲歩行車の改良型。

脚部をキャタピラに変更し、砲塔も30mmガトリングから105mm滑空砲へと換装している。
代わりに上部の砲塔は更に大型化した。

機動力と火力を向上させる目的で開発された機体。
脚部をローラーダッシュにするには重量がかさんだためキャタピラへと変更された。
原因は上部の砲塔を30mmバルカンから105mm滑空砲へと換装したせいである。

機動力は予想より向上しなかったが、火力は上がったため改良は成功とされた。

635: トゥ!ヘァ! :2020/04/26(日) 20:50:40 HOST:FL1-122-135-211-57.kng.mesh.ad.jp
投下終了

生き抜きに前々から少しずつ書いていたのが溜まったので。

アフリカでの戦いはガングリフォンⅡから。

ガングリフォン1と2の戦いってアフリカの戦いから数え始めても8か月程度で終わっていると言う。
速い…速くない?(汗

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2020年04月29日 21:49