60: 657 :2020/05/10(日) 00:30:15 HOST:121-85-12-245f1.kyt1.eonet.ne.jp

憂鬱SRW・OG 幕間if 『Getter Robo』


「これが浅間山に落着した機体か…」

「ええ…、四肢は完全に砕け散っていますがどうやら特機のようで…」

「各地の被害の視察を行っていた義文さん達が発見したものですが、こちらの技術体系とは全く違う代物ですね。」

「それに動力炉に関してはまったく未知の代物か…それにこの外見、まるで鬼だな…」


大洋連合日本エリアの旧長野県、浅間山にある有澤の演習エリアに地球の軌道防衛網をすり抜け、
突然現れたかのように出現し落着した機動兵器を調べる有澤の技術者達。

直前まで何か未知の存在と戦っていたかのように激しい損傷が見られ、
どうやら3人乗りの合体方式の特機であることは判明しているものの、
搭乗者はボロボロの衣服を纏った野獣のような男が1人が意識失ったまま存在しているのみで、
動力炉に関しては全く未知のエネルギーが使用された機体であった。

宇宙存亡に関わるアポカリュプシスや地球だけに留まらない平行世界を跨いだ事件からようやく一息ついた状況であり、
桜子はその事後処理に駆り出されている状況であった。
有澤がその機体を搭乗者ごと収容し、夢幻会が察知するのが遅れることになってしまっていた。
収容された機体…『ゲッターロボ』のことを桜子が知るのは地球の有澤本社に帰還後のことであった。


「っ…ここは…!?」

「あ、目が覚めましたか?ここは病院ですよ、しかし貴方…あれだけの損傷で殆ど無傷だなんて…」

「病院…!?そうだ!重陽子ミサイルは!?早乙女のジジイはどうなった!?」

「うわっ!?ちょっとやめてください!重陽子ミサイル?早乙女のジジイ?一体何を言って…!?」

日本エリア旧長野県 有澤傘下の病院
有澤社員と収容した機動兵器のパイロットである流竜馬の会話

半壊したコクピットから引きずり出された竜馬は恐るべき事に無傷同然であり、
目覚めた竜馬は重陽子ミサイルを阻止するために真ゲッターで真ドラゴンと重陽子ミサイルに割り込んだ直後閃光に包まれた場面までしか覚えておらず、
様子を見に来た社員に掴みかかり、事情を聞き出そうとするものの双方の言い分が完全に食い違う事となる。

61: 657 :2020/05/10(日) 00:30:47 HOST:121-85-12-245f1.kyt1.eonet.ne.jp

「第七次宇宙戦争…インベーダー…それに早乙女博士の反乱…ね、俄には信じられないことだけど…」

「それを言うなら俺の方こそ信じられねえよ、インベーダーとは違う異星人や化物の話なんかはな…」

「まあ、信じるしかないだろうね。君の乗ってた機体…ゲッターロボだったか?アレに使われている技術体系は完全に未知のものだ。」

「前例があるから…か?こっちの世界も体外ひでえことになってるな、しかし…」

「しかし…なんだい?」

「いや、なんでもねえ…(あのゲッター1は使い物にならなくなって俺が乗り捨てたはずだ…)」

「(あの爆発の瞬間に見た光景…そいつがやったのか?)」

病室 有澤義文と流竜馬の会話

混乱から立ち直った竜馬と第一発見者である義文が面会を行い双方に食い違い修正するために、
竜馬の世界の大量のコロニーが落着し、なんとか全滅は免れたものの地球に大きな傷跡を残した第7次宇宙戦争の顛末、
自身が冤罪で投獄され、その恩赦をかけて自分が殺したとされた早乙女博士を再び殺害するために旧式のゲッター1で出撃した事…、
謎の異星侵略生物であるインベーダーのことを義文に打ち明け、竜馬も義文からCE世界の混沌とした状況を聞き、驚愕することとなった。

全く未知の世界に飛ばされた上、乗り捨てたはずのゲッターに乗っていた理由…
重陽子ミサイルが炸裂した瞬間、竜馬の意識は宇宙を行く超巨大なゲットマシンともいうべき存在を目撃。
それに導かれるかのように光に飲まれたことだけが竜馬があの爆発の瞬間におぼえていたことであった。


「それで…貴方はどうします?今の貴方は完全な根無し草だ…、貴方の機体に搭載されていた動力源のゲッター線でしたっけ?」

「あれはどうやらゲッター線がその世界にあれば無尽蔵にエネルギーを出力できるという話ですがこの世界にはそういったエネルギーは存在していませんでした」

「あのゲッターロボの炉心から作り出されるゲッター線以外は…という但し書きが付きますが…」

「(ゲッター線がないのに動く…?あの馬鹿でかいゲットマシンが何かやりやがったのか?)」

「俺はやらなきゃならないことがある…、早乙女のジジイと隼人にケジメを付けさせるまではな。」

「義文だったか?…俺を雇え。少なくともお前らが言う傭兵と同じくらい戦ってやる、お前らもゲッターには興味があるんだろ?」

「…」

義文と竜馬の交渉。

ゲッター線がこの宇宙に存在してないという話に驚くものの、
自分と共に転移したゲッター1が特殊な状況になっていること…そして早乙女博士と自分を陥れた神隼人にケジメを付けさせるため、
元の世界に戻る方法を探すことを条件に竜馬は傭兵になり、表向きは有澤初の特機としてゲッター1は修復と改修が施されることになる。


「な…何やってんですか文ちゃんーーーーーーーー!?」

立て込んでいた仕事が終了し、CE側の地球に帰還後報告を聞いた桜子の絶叫。

62: 657 :2020/05/10(日) 00:31:21 HOST:121-85-12-245f1.kyt1.eonet.ne.jp
ブラックゲッター

全長38m

動力 ゲッター炉心

装甲 ゲッター合金

武装 ゲッタートマホーク
   ゲッターレザー
   ゲッタースパイクブレード
   ゲッターマシンガン
   ゲッターガドリンググレネード
   ゲッタービッグライフル
   スパイラルゲッタービーム
   最大出力ゲッタービーム

CE世界に落着したゲッター1を有澤重工が補修と武装強化を施した機体。
ゲットマシンの分離合体機構は封印され完全な一人乗りとなっており、黒く塗装されている。
真ゲッターOVAに登場したブラックゲッターに近い機体である。
何者かの意志かのように導かれた竜馬が乗っていたゲッター1,
そしてバラバラではあるものの同様に漂着したゲットマシンの残骸からゲッター合金を回収し、
補修を行い、足りない部分はCE側の技術で補修やフレームの強化がされている。
追加武装として有澤重工製品のグレネードガドリングや、日企連が運用するAF用の巨砲を特機クラスの銃へと改造し装備している。

ゲッター線がこの宇宙で存在しないため実質的なゲッター線のエネルギーは、何故か稼働するブラックゲッターの炉心だけであり、
整備や出力調整が十全に行える人間は流竜馬以外は存在していない状況であるため竜馬が引き続き搭乗している。

65: 657 :2020/05/10(日) 00:42:46 HOST:121-85-12-245f1.kyt1.eonet.ne.jp
あ、しまった・・・桜子さんのところ修正忘れてた・・・

✕ヴォルクルス戦が終了し、CE側の地球に帰還後報告を聞いた桜子の絶叫。

○立て込んでいた仕事が終了し、
でお願いします・・・

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最終更新:2020年05月14日 16:51