381: 第三帝国 :2020/05/12(火) 22:29:58 HOST:70.244.32.202.bf.2iij.net
銀河連合日本×神崎島ネタSS――——――「観戦、戦略機動演習」

「レッド・フォース、『ビスマルク』、ブルー・フォース、第208護衛戦隊へ発砲」

「確認した、2313にてレッド・フォース、『ビスマルク』発砲」

「同2313。ブルー・フォース、第208護衛戦隊。レッド・フォース、『ビスマルク』に対して突撃を開始」

「レッド・フォース、『ビスマルク』の砲撃の着弾、命中弾あり」

「ブルー・フォース、第208護衛戦隊、旗艦『酒匂』に命中」

「2316、判定、『酒匂』大破」
「ブルー・フォース、第208護衛戦隊、『磯波』代理指揮権発動」

「レッド・フォース、マランツァーノ戦隊、間もなく戦闘海域へ突入」

「ブルー・フォース、第208護衛戦隊、『磯波』被弾」

「2326、判定、『磯波』大破」

「ブルー・フォース、第208護衛戦隊、レッド・フォース、『ビスマルク』へ統制雷撃」

「2327、第208護衛戦隊、統制雷撃」

「ブルー・フォース、第19駆逐隊、レッド・フォース、マランツァーノ戦隊に対して突撃を開始」

「2331、ブルー・フォース、第19駆逐隊、突撃を開始」

「ブルー・フォース、第208護衛戦隊、『清霜』被弾」

「同2331、判定、『清霜』、大破」



「ソコトラ沖海戦かな?」

中央指揮所が中継する演習の実況内容に大見健三等陸佐は思わず呟いた。
某突撃馬鹿やらサヴァンな友人との付き合い、ヤルバーン来襲時の避難指揮。
そしてそのヤルバーンの宇宙人ことシエ嬢と格闘したりとわりと普通でない経験をしているので、
大抵のことは最近驚きはしなくなったが、鎮守府が主催する戦略機動演習は色んな意味でぶっ飛んでいた。

まずは今いる中央指揮所。
第二次世界大戦のように無線と駒を使って把握。
なんてことはせず演習の様子を映像、音声、などでリアルタイムに把握している。

しかも情報処理技術は北崎重工が最近解析に成功した「霧の艦隊」由来の技術らしく、
スターなウォーズ、あるいはローレライの潜水艦みたく3次元の立体映像で状況を常に把握できている。

加えて先ほどから出てくる単語やら状況などが某架空戦記そのものであり、
少し前にこの演習を発案したという人物と面会したが、

「レッドサン●ラックロスにス●パンのクローバーなんて何でもありだな!!?」

とオタな若手幹部と共に頭を抱え、
おまけとばかり深海側の提督だったという人物がどうみても黒セイバーな事実。
しかも元男で21世紀の平行世界出身と言われてこれをどう理解し、どう報告すればよいか分からず、再度頭を抱える羽目になった。

382: 第三帝国 :2020/05/12(火) 22:31:04 HOST:70.244.32.202.bf.2iij.net

なにせ割と知っている二次元のキャラクターが現実に存在するのがこの神崎島の特徴であり、
今まで認識していた現実と虚構の境界線が非常にあやふや、曖昧であり、なんでもありな世界である。

なお話は変わるが、
演習のモデルと思われる架空戦記の某作家は癌すら完治してしまうティ連の科学力で完全復活を成し遂げ、
艦娘という二次元二次元のキャラクターがリアルに存在している上に某先生やら海の家系などなど・・・自身の創作キャラまでいる。

という事実に創作意欲が刺激されたのか、
パナマな3巻と関ヶ原な架空戦記を筆頭に続々と新刊を出している。
しかも禁書目録並みの頻度、かつ鈍器・・・もとい境界線上のホ●イゾン並に分厚いボリュームである。

これにファン達。
特にこれまでありもしない新刊や続編を妄想するだけで留まらず、
夏には出る!いやすでに出ている!なぜ近所の本屋にはないんだ!可笑しいだろ!

と言い続けた狂信者・・・ゲホゲホ。
熱心なファン達はありがたやありがたや、神様仏様ティ連様と日々感謝祈りを捧げている。

閑話休題。

「海岸線に大隊規模の戦車が突っ込んでくる、
 なんて似たような展開は何度もありました。
 まあ、その時は大隊どころか師団規模の装甲師団で大変でした」

「そ、それは、興味深い話ですね。
 ぜひ後ほど詳しい話を聞かせて頂けるとありがたいであります」

案内している陸戦隊妖精さん、
エディータ・ロスマン中佐の回想に大見がガチガチに緊張して応じる。
この姿をもしも突撃馬鹿とサヴァンな友人が見れば爆笑されること間違いなしであるが、

「見た目自分の娘と同年代だけど、階級は自分より一つ上。
 だけどパイロットの資格と戦車撃破章を所持した上で下士官から佐官まで昇進し、
 コ●アな提督が言うところの『威』を有している叩き上げの将校にどう接しろと!?」

と呪いの言葉を吐き散らせつつアホ2人の首を絞めつけるであろう。

兎も角。
見た子供でも階級や役職が高いのは艦娘だけでなく妖精さんにも当てはまる。
しかも事務能力は非常に高いせいで、余計に見た目とのアンバランスさが引き立つ。
そのため神崎島と仕事をする日本側の実務者の間ではコミュニケーションの取り方について日々頭を悩ませている。

「とはいえ、海自や海保とかのように海防艦娘と仕事しないだけまだいいか・・・」

中佐に聞こえぬようこっそりと呟く。
10代半ばどころか見た目それ以下な女の子と仕事のやり取りをしている、海保と海自。
さらに関連するその他省庁から漏れ聞こえる面白愉快な噂話を耳にしている大見はそう自分を慰めた。


その背中は完全に若手に成績と役職を追い抜かれた年を食った平のサラリーマンの姿であった。




おわり

383: 第三帝国 :2020/05/12(火) 22:38:07 HOST:70.244.32.202.bf.2iij.net
以上です。
意外とやることあってなかなかできまでんした。


追記
            • きこえますか・・・きこえますか・・・
今・・・あなたの心に・・・直接・・・呼びかけています
コロナで自宅待機されている・・・みなさん・・・アマゾンプライムです・・・。
アマゾンプライムには・・・ふしぎの海のナディアが見れます・・・アマゾンプライムを見るの・・・です。

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最終更新:2020年05月14日 17:00