90: 陣龍 :2020/06/12(金) 22:39:40 HOST:124-241-072-147.pool.fctv.ne.jp
「人的不足の直接的解決手段として奴隷船の復活とはどういうことだってばよ」(困惑)
「北の植民地人どもの言い分では『奴隷』ではなく『移民』であり、偉大なるアメリカに帰化したい者達を連れて行っているだけ、だそうだ」(げんなり)
「現地からは詐欺で連れられるならまだマシで、多くが拉致行為で多数のアフリカ人が消えているというのだが。村レベルで消え去ってるとも」(唖然)
「向こうが言い張っている以上、此方は監視以上の事は出来ないだろうな。小癪な事に、あいつら意外と軍事力は有るのだからな」(溜息)

――――アフリカに権益を持つ欧州列強の市民たちの会話。今更時代錯誤の奴隷船が実質的に復活と言うのは色々と話題になるしか無かった。


「クソっ、またか!被害はどうなっている!」
「女子供は何とか生き残って逃げ出せて保護出来たが、現地の退役兵率いる自警団が行方不明だ。放火もされていて詳細は分かっていない」
「どうせあの『黒いハイエナ』連中だろう!!遺棄された連中の装備や人種を見ても、あの頭がイカれた国の人間なのは明らかだ!!」
「……ああ、そうだな」

――――正体不明【と言う事に成っている】武装集団による村落や町への襲撃に我慢の限界が来つつあるカナダ国境の警察官たち。今回の様に女性や子供が脱出出来ずに多数が行方不明や殺害、強姦等の被害に遭うケースも増加している為、今では銃の引き金は極めて軽い。


「……で、報復としての『私掠船免状』ですか。今は何時の時代でしたっけねぇ」
「時代錯誤なのは分かっているが、それでも馬鹿正直に全面戦争と言う手は取れない。となれば、この過去の遺物を引きずり出すのが良い」
「勿論反対も異論も有りませんよ。……はてさて、現代に蘇った二度目の大海賊時代。カリブ海の舞台で演目は奴隷たちの解放戦争。歴史に残りますな」
「……こんな形で、歴史に残したくなかったがな」

――――米合の労働交易船を一隻でも阻止しようと、米連により始められた私掠船免状に関する上層部の会話。全面戦争は出来ないが故の策だったが、この選択が世界史に名を残す歴史の異分子染みた『海賊王』を呼び出す事になった。


「……敵船視認……不味いです!あの旗印、間違い無くベルツ・トライスターズです!」
「あの悪名高い海賊三兄弟か……ククッ、丁度良い」
「はいっ?!」
「この船は先日新調した新型船による船団、しかも全艦には軍からの払い下げされた兵器と退役兵が多数配備されている。この船団の前では、海賊如きに負けはせん!!」
「あの、今凄い勢いで外縁部の船から次々突撃喰らって乗り込まれて制圧されているんですが現実逃避しないでいただけます???」

――――『史上最後の大海賊時代』におけるベルツ海賊団の日常風景。巧みな艦隊運動と勇猛果敢な戦闘により、生半可な装備や兵力に驕った合衆国船団ほど、良い様に踊らされて制圧されて行くオチであった。後にこの乗り込み制圧戦術は、米連側の国家にも何らかの戦訓として伝えられていった。


「銃を抜け、悪党。……遺言は言って置け」
「……ハハッ……【閃光の弾丸】に、勝てる訳無いだ、ろ?!」
「……弱い者いじめしか出来ん北部人程度、サウスリボルバーを使うまでも無い」


――――南部劇におけるラストシーンに半ばテンプレ扱いで良く使われる場面。部下を全て倒した後に悪逆非道なラスボスを早撃ち対決にてヘッドショットで倒し、死体に一瞥もくれず背中を向けて一言言い放つ姿は、南部人男性の一種の理想の姿ともされている、らしい。


「ブルルル……ヒヒン」(ミャーさんやミャーさんや)
「ゴロゴロ…ガオォ?」(なんだいなんだい、セキさんや)
「ヒヒーン…ブルルッ」(最近ご活躍だね、お陰で【アッチ】からこんな風に言われとるよ)
「グルルゥ?……グルァオ!?」(うん…?……何じゃぁコリャァ?!)
「ヒヒンヒーン……ブルッ」(テリブル・ジョーだって、何かとんでもない化け物になってるね)
「ガ……グルァ……」(嘘……でしょ……)
「ヒヒン……ブルルッ?!ヒヒーン!ヒヒーン!」(あれ、ミャーさん……ミャーさん気絶した?!ちょっとちょっと!誰か来てー!)


――――UMAこと日本馬と剣牙虎間で行われたテリブル・ジョーの評価。割ととんでもない化け物呼ばわりはショックだったらしい乙女なミャーさん(♀)であった。


略奪経済(人的)とその他用語集を種として作って見た会話集第二段。最後のはまぁネタであるが意外とこんな事有るかもね(適当)

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最終更新:2020年06月13日 14:27