580: 名無しさん :2020/06/17(水) 22:44:11 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
ふーだいぶ無理があるハチャメチャカオスでもはやギャグな内容ですがご容赦ください。
それでは漆黒
アメリカルート 「√世界宗教大戦後日談 神の終末」改め「√世界宗教大戦後日談 人と神と」投稿していきます。
1958年10月9日に起きたバチカン同時多発テロによって教皇及び多数の高名な枢機卿、司教、世界各国のマスメディアが死亡し辛うじて生き残ったジャーナリストによって崩壊したローマ教皇庁とバチカンの街並みをリアルタイムで見ていた人々は、戦慄を隠せなかった。カトリックやイスラムへの裏切りともいえる真実に、一神教への懐疑や無宗教や無神論者に転向するものが激増していたものの、まさか教皇をバチカンごと壊滅させるとは思ってもいなかったのである。人々の情報が錯綜し混乱に陥る中、3日後の10月12日に欧州の世界的メディアの放送がハイジャックされ、犯行声明が出されたのである。
彼らは「ネオ・カルト連合」と名乗り、元一神教信者で構成された無宗教・無神論者グループであることを発信した。大まかな主張をまとめると
- キリスト教、イスラム教は神の名を免罪符として自らのあらゆる行動を正義とする点や他宗教を迫害してきたおいてはカルトと何も変わらない
- 正義を掲げ多くの人々が命を懸けて人類を救った一方で、自らの悪行は過去の過ちとして正当化するなど断じて許されることではない
- 唯一神が存在するならなぜ、多くの罪のないものが犠牲になり、表向き聖者としてふるまい悪行を犯した上層部や信者たちに対して罰がくだらないのか
- コーランの「神を信じない者たちと戦え」、キリスト教の異端審問・魔女狩りによる迫害など、過去を見れば一神教が他宗教を駆逐し落としめたことで争いが起こっている
- 我々はキリスト教、イスラム教、ユダヤ教に対して最後の一人まで戦うことを宣言する。
しかし、ユダヤ教ではないユダヤ人を攻撃するつもりはない。
など、世界三大宗教の2つをこの地上から消し去るという恐ろしいものであった。
581: 名無しさん :2020/06/17(水) 22:45:37 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
さらに、放送の最後に「我々の戦いはこれら二つの宗教を生み出した始まりの地を消し去ることで始まる。必ず貴様らを一人残らず消し去って見せる」との発言の直後、史実イスラエル地域一体が謎の巨大な爆発と共に消え去り、続いてメッカが巨大な爆発と共に消滅した。後の調査によるとネオ・カルト連合のリーダーは欧州戦線を10年間支え続けた総司令官で信仰深いカトリック信者であったが、自分の自殺した娘がカトリックの高名な司教に強姦され妊娠したことが動機だったことを戦争後のスキャンダルの調査によって知り、自分と同じ境遇の軍人や、行方不明であった親族が児童婚の殺害されていたイスラム教徒、
日本で多神教に触れ一神教の在り方について矛盾を感じたものなど、総司令官の人脈をつたって世界から数多くの同胞を集め、結成したとされている。余談だが、ネオ・カルト連合という名前は、結局自分たちのしていることもカルトと変わらず、自分たちは正義の味方ではないとの戒めだとしていたことが彼の手記から判明している。
イスラエル、メッカを消し去った爆弾の出どころは、大日本帝国が開発した超破壊爆弾「ラグナロク(魔改造ツァーリボンバ)のデータをもとに大英帝国で作成された大量破壊爆弾「エクスカリバー(劣化ツァーリボンバ)」を欧州総司令官の権限と大英帝国の同胞を使い入手したと考えられている。この事態に大英帝国は自らの情報網を結集して関係者の捕縛に動いたが、欧州総司令官として10年間勤めていたことで大英帝国の内情を知り尽くしていたことや、英国情報部の同胞の助けにもよって関係者捕縛は失敗に終わった。さらに、ネオ・カルト連合が保有するエクスカリバーはあと一個残っているとの情報から欧州の宗教関係者は蜂の巣をつついたような状況であった。
582: 名無しさん :2020/06/17(水) 22:47:38 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
加えて、ネオ・カルト連合のリーダーは欧州総司令官という英雄として市民から絶大な支持を得ており、当時キリスト教やイスラム教への反発が頂点に達していたことと、信者以外を攻撃することは無いと言う宣言によって彼への反発よりも多くの支持が集まる有様であり、リーダーとの思惑とはことなり神罰の体現者という声やネオ・カルト連合内でも自らを正義の使者とするものは少なくなかった。ネオ・カルト連合結成表明後、連合十字軍の4割が合流し3割は無宗教に転向、残りの3割ははっきり言えば狂信者と化し、キリスト・イスラム専属民間軍事警備団体「神の守り手」を設立。
その後それぞれの組織に民間から志を同じくする者や共感するものが加わり、第二次世界宗教大戦ともいえるありさまとなった。
混乱は終わらない、欧州やアフリカ、中東世界のあらゆる場所で一神教への失望や裏切られたという感情は人々を古の土着信仰や多神教へ走らせた。エジプトではエジプト神話、アフリカでは土着信仰やアニミズム、北欧やアイルランドではケルト神話や北欧神話、大英帝国をはじめとする欧州ではローマ神話、そしてシリアではウガリット神話への信仰復活が増加するなど世界各国で多神教や古き神話への信仰への回帰が起こっていた。特に旧約聖書では悪魔とされるバアルを英雄神として崇めるウガリット神話の信仰復活はキリスト・イスラムを大いに刺激し、「神の守り手」によるシリア「浄化」が一部実行されたがこれをネオ・カルト連合が世界に中継したことにより、キリスト・イスラムの地位や評判はさらに低下し、前述の信仰復活に加えネオペイガニズム派のウィッカをはじめとする多神教の新興宗教の出現を加速させることになった。さらに、シリア浄化の実行メンバーが海南島にある東方イスラエル共和国から聖地イスラエルを消滅させられたことで復讐に燃えるユダヤ教信仰者であり、東方イスラエル共和国の総人口の4割が「神の守り手」に参加していた。
しかし、シリア一帯の総人口の2割を「浄化」したところで宗教大戦を生き抜いたえりすぐりの軍人で構成された強襲部隊が奇襲攻撃を行い、神の守り手ユダヤ部隊を壊滅させた。
583: 名無しさん :2020/06/17(水) 22:48:50 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
その後戦闘を行ったネオ・カルト連合強襲部隊がパレスチナ人を中心に構成されており、「自らが迫害されている陰で我々パレスチナ人を迫害していたユダヤ教信者を許すことは決してない。戦う意思のないユダヤの民は自らの祖国へと帰るがいい」との発言を公開、ユダヤ教信者は激高し、シリア人+ネオ・カルト連合パレスチナ部隊「ユダ」VS神の守り手ユダヤ部隊「第一の使途」という民族紛争も局地的に発生した。また、信仰回帰で思わぬ混乱を食らったのが大英帝国で次点が大日本帝国である。まず、アイルランドでケルト神話への信仰回帰が起き、さらにアイルランド島はアイルランド人のものという意識が高まりを見せ、大英帝国は先の大戦の褒章を建前にアイルランド全島をアイルランド共和国として独立させた、またインド(パキスタン含む)でもイスラム教とヒンドゥー教が廃れ、インド神話とヒンドゥー教、仏教の神々を混ぜて神道における八百万の神々のように信仰するインド神道ともいえる宗教が爆発的に増加し、一時大日本帝国の関与が疑われ
夢幻会の胃が削れる自体となったが、インド神道の設立者たちは日本で神道と仏教の関係性や神は万物に宿る八百万という多神教の共存に感銘を受けたことを表明し、結果としてインドがすさまじい安定度になったため、いっそのことと大英帝国は大日本帝国に協力を呼びかけ夢幻会もやけくそ気味に了承し、世界各国の現地の神話や伝承の数々を神道という釜にいれ混ぜ合わせて安定させる「八百万計画」が実行され欧州ではローマの神々を祭る祭壇があるとこから近くにエルフや妖精を土地神として祭る祭壇があるという光景が一般的となり、世界各国にこのような光景が広がっていった。
584: 名無しさん :2020/06/17(水) 22:51:17 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
一方、ネオ・カルト連合と神の守り手は激化していったが前宗教大戦のベテランが多数存在し、リーダーの人気の高さから民衆の人気も高かったネオ・カルト連合はキリスト・イスラム連合の神の守り手を順当に駆逐していた、大日本帝国や大英帝国は前大戦のトラウマと自らの勢力圏で信仰回帰が起き、キリスト・イスラム教信者が勢力圏で激減していたこと、自国への被害が皆無だったことから動かずにいた。ソ連は無宗教・無神論者の集まりであったが、前大戦の傷が深かった事と、余計な混乱を嫌ったことから不介入を貫いていた。そして1972年10月14日、カトリックの壊滅後、次は自らが滅ぶと考え10年の激論を重ねた末に覚悟を決めた全世界の正教会上層部がアッシリア東方教会にて、正教会の多神教との融和、過去の土着信仰や伝承の悪魔・魔女狩りの謝罪などカトリックどころかキリスト教の歴史そのものの否定を行う衝撃発言を連発し、核爆弾級の発言としてはヤハウェはかつて存在したイスラエルの南方にあった遊牧民ミディアン人の信仰していた「嵐の神」がイスラエル王国の信仰していた主神エルに付け加えられてヤハウェとなったという、ヤハウェの起源が唯一神ではなく土地神の一つで、ユダヤの民は別に神に選ばれたものでも何でもない、ましてやそのユダヤ教の流れをくむキリスト教・イスラム教は他宗教を弾圧し取り込んできた宗教であるとカミングアウトしたのである。その後正教会は他の神々と共存する土地神や土着信仰としてヤハウェやキリストを信仰するとして「八百万計画」への全面参加を表明、信者はショックで無宗教・無神論者になるもの、仕方ないと神道の道を
受け入れるもの、ネオ・カルト連合や神の守り手に参加するものに分かれたが、ヤハウェとキリストの名は正教会決断が無ければ消滅していたのではと考えられている。更に、1972年10月15日、勢力を拡大するイスラム教神道改革派と神道改革を受け入れペルシャ・中東で勢力を拡大するゾロアスター教有力者が協力して改革する正教会を電撃訪問、1972年10月16日にはアッラーはヤハウェの一側面であることから正教会の発言を全面的に肯定し、イスラム教神道改革派は正教会に合流し、受け入れられない者はゾロアスター教に回帰することを勧め、どちらも受け入れなければ無宗教・無神論者でも構わないとの衝撃発言を行い、正教会の発言後と同じような人の動きが現れた。1972年10月17日には日本によってシリアで発掘されたウガリット神話の石板と共に秘密裏に発掘され、正教会の発言を裏付ける石板通称「ヤハウェの古文書」が公表され、正教会・イスラム神道改革派の支持と勢力は爆発的に増加し、公式文書には記録されていないが1972年10月18日にネオ・カルト連合のリーダーと秘密裏にホットラインで不可侵を確約し、1962年10月19日にはこれ以上の混乱を避けるため一神教を完全に切り捨てる腹を決めた大英帝国と大日本帝国が正教会・イスラム神道改革派の全面的な支持を表明、1962年10月20日にはプロテスタントが正教会・イスラム神道改革派への合流と神の守り手への合流で大分裂したため事実上消滅し、神の守り手が正教会・イスラム神道改革派以外の全キリスト・イスラム・ユダヤ合流勢力を受け入れ最終決戦を行うことを宣言、1962年10月21日世界中で銃声がやみ、人々は終末が来るとパニックになり明日に備えて買いだめやバリケードの設置、武装メンテナンスを行った。1962年10月22日アフリカ・中央アジア・中東など世界各地の「空白地帯」にて「最後の聖戦」が発生した。前大戦を思わせる地獄が再び顕現した。持てる全てを互いに出し切り最後はリーダーのエクスカリバーの起動によってすべてを吹き飛ばし、ネオ・カルト連合、神の守り手勢力互いに生存者ゼロという結果になり、一神教であるキリスト教・イスラム教・ユダヤ教はここに滅亡した。1962年10月22日から1962年10月28日まで戦場を焼き尽くした戦いは「火の七日間」と呼ばれ地球における最後の地獄の顕現として知られている。1958年10月9日から1962年10月28日までの合計死亡者数は約1億9000万人とされており、その一神教信者1億4000人:無宗教・無神論者5000万人で構成されていたとされる。
585: 名無しさん :2020/06/17(水) 22:52:48 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
これで世界が平和になったと言うならばよかったかもしれないが。以前記したようにネオ・カルト連合の完全壊滅は1991年12月26日である。これは、圧倒的カリスマと人望を持ったリーダーの死により、タガが外れたネオ・カルト連合残党による影響であった。暴走する残党は主に過激派無宗教・無神論者を中心に構成されていて、世界のあらゆる宗教関連を無差別に攻撃し始めたのである。宗教関連の文化保持者らは安住の地日本への脱出を行い、大日本帝国も瑞穂大陸(オーストラリア)に受け入れを表明したため、すさまじいまでのエクソダスが起き瑞穂大陸は世界のあらゆる文化の見本市となった。白豪主義者が紛れ込むと言うアクシデントもあったが、空港の検閲で即刻ブタ箱送りとなった。一方でネオ・カルト連合残党は快楽主義者やサイコパスなどの危険人物も積極的に受け入れたため、文字通りの「ネオ・カルト」連合と化したのである。真のカルトと化した彼らは教会の破壊を始め、世界のあらゆる宗教文化財を狙い、大日本帝国勢力圏には手を出せなかったが、その他の場所では破壊の限りを尽くし、ついに欧州でゴスペル歌手複数が殺害される事態が起こった。
こうした事態に対し、世界のリーダーに(強制的に)なっていた大日本帝国は、文化に罪は無いとして各国と共同で、対テロ・カルト組織及び国際文化保護機構として「SCP(Social Culture Protect)財団」を設立。(夢幻会のメンバー曰く「ネタにでも走らないとやってられない」)。
前大戦の生きる伝説「死神」シモヘイヘをはじめとした対テロ・カルトのスペシャリスト、大日本帝国・大英帝国・ソ連の秘密機関のノウハウを合わせた巨大な情報網を形成し、文化及び文化保持者の保護とネオ・カルト連合残党の掃討に奔走し、1991年12月26日に完全壊滅を成し遂げたのである。残党掃討までに出た死傷者は約1000万、その内財団は数千人の重軽傷者で」済んでおり、財団は伝説的な組織となった。また、強力なバックアップを行った大日本帝国の恐ろしさも再確認することになる。
財団はネオ・カルト連合残党との戦いの様々な伝説を残し、後の地球連邦への第一歩にもなった。
586: 名無しさん :2020/06/17(水) 22:53:57 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
20XX年XX月XX日
「まったく、ここまでこき使われるとは」
そうこぼすのは地球連邦代表、島田繁太郎。彼だけではなく無限会はおろか宗教大戦の生き証人たちが若々しい見た目で生きているのである。何故、そうなったかと言うと初めの宗教大戦が終わった時点で大日本帝国影響圏の人々を始め世界の人々は「もし、この惨劇を忘れてしまったら今度こそ地球から人類は
消え去るだろう」と思った矢先に第二次宗教大戦が起こるものだから人々は追われるように技術を加速させていった。まず、再生医療がすさまじい勢いで進歩し、夢幻会を含む世界のリーダーたちに半場強制的に行われた。始めは喜んだものもいたが、次第に立場の重圧から後悔するものも現れ始めた。少なくとも世界の傷跡が癒えるまで
彼らが死ぬことは許されなかった。その後も軌道エレベーターや核融合、巨大メガフロート、人口食料など争いなど考えないようなレベルでの技術開発をモットーに実用化されたこれらの発明は人類に緩やかな平和をもたらしていた。世界は八百万の神々と共存し、差別という概念はもはや消失している、寿命もその気になれば半永久的な段階まで発展できる技術がそろい、人類は宇宙というフロンティアを開拓している。ある種の理想が顕現していた。
「…もうそろそろ次の時代に託してもよさそうだ」
そう言って嶋田は微笑んだ。
完
587: 名無しさん :2020/06/17(水) 22:55:19 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
ということで漆黒アメリカルート√宗教大戦はこれにて終了です。
最後らへんは力尽きかけてましたが(笑)、夢幻会が安心して次の世界に行けるようになったほど、最後に地球はある種の理想郷になったと言うことでご容赦ください。
ちなみにネオ・カルト連合の「リーダー」は本来なら歴史に埋もれた一兵士というフレーバーです。
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最終更新:2020年06月23日 10:26