978: 名無しさん :2020/06/23(火) 11:31:05 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
ちょっと、マフィアでネタが下りてきたので投稿します。

漆黒アメリカルート 小ネタ 「マフィア」

アメリカ連合におけるマフィアは合衆国の荒くれものとは対比的にかつての「名誉ある男、勇気ある人、大胆な人」の意味で人々から親しまれている。その理由は主に二つ存在する。
一つは合衆国のマンハンターや傭兵企業に対する民間警備・軍事会社のまとめ役であることである。地理的な関係上、国内でストリートチルドレンやホームレス、スラム街が発生するとどこからともなく合衆国の人でなしどもが目についた人間すべてをさらっていくので、その前にマフィアグループが人や土地を確保し、自分たちの人材として育成し、土地を有効活用しているのだ。そして、土地の有効活用の方法がもう一つの理由でもある。
二つ目の理由は、マフィアが薬学をはじめとする東洋医学のスペシャリストだからである。と言うのも、連合内における初期のマフィアは闇金や地上げ屋などを行っていたが、合衆国の勢力によってそもそも貧困層が金を貸す前に物理的に消えると言う商売にならない状況に陥っていた。何かいいものは無いかと国中を探し回っていた彼らは、張り巡らされていた人脈を生かし、民間警備・軍事会社を立ち上げ合衆国へのカウンターになることを決意した。半場八つ当たり気味に始めたことであったが、国内情勢のこともあり需要は極めて高く、彼らは裏金金貸し及び民間警備・軍事会社として働いていた。

979: 名無しさん :2020/06/23(火) 11:32:57 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
ある日、いつもの警備で合衆国のマンハンターを蹴散らすと、守っていた加州出身の先住民が感謝のしるしとして秘薬であるペヨーテを譲ってくれた。これが、第二の理由である薬学、東洋医学のスペシャリストとしてのマフィアのはじまりであった。ペヨーテは成長が極めて遅いものの、先住民の愛仇では万能薬とされていて、アルコール依存症や様々な疾患、持病の治療に使われていた。簡単に言えば「脳への依存や深刻な依存性などのデメリットがほぼ皆無でおまけに他の薬効のある覚せい剤」のようなものだから、これを知ったマフィアは加州の先住民と交渉し、ペヨーテの使用に経験豊富な「ペヨーテロー」に教えを受け、ペヨーテの専門販売や施術を行う「ペヨーテ・ディーラー」としての立場を確立していった。また、メキシコにもペヨーテがあると知った彼らは「ペヨーテ・ディーラー」としてメキシコに進出すると、リュウゼツランに出会いテキーラ産業に参入してメキシコでの酒造メーカーとしての頭角を現し「マフィア・テキーラ」を加州や連合・中南米でのメジャー商品に仕立て上げた。これで、金になる植物が売れることに目を付けた彼らは、竜血樹をカナリア諸島から交渉して苗木を得たり、朝鮮王国から朝鮮朝顔を得たりしたが、最も力を入れたのが、清の東洋医学及び漢方薬の植物取得である。


980: 名無しさん :2020/06/23(火) 11:34:37 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
加州を経由して、清が東洋医学のメッカであるとの情報を手に入れた彼らは日清戦争後ただちに東洋医学のノウハウを記した書物やスペシャリストの確保、漢方薬の植物の入手に動き始めた。敗北とその後の混乱、マフィアが惜しみなく高額で人材を買収していったことで計画は大成功をおさめ、その後マフィアが民間警備・軍事会社と薬学・東洋医学のスペシャリストの二つの顔を持つことになる。そして、貧困層やスラム街の住人を確保した後、土地は民間警備・軍事会社か東洋医学施術店を建設しそこで働かせるのが彼らの人材確保となった。また、高品質なペヨーテはどこぞのチーズのように銀行の金の担保にもなったことで、唯一の裏家業とされた金貸しも正式な事業として始めた、そして金貸しや東洋医学施術店は非常にサービスがいいが、民間警備・軍事会社の人材が監視しているのでトラブルを起こそうものならすぐに「お話」されることになるのであった。

こうして、マフィアは市民の守護者・大手酒造メーカー・薬学のスペシャリストという肩書を持ち、現在に至るまで人々の尊敬を集めているのである。

981: 名無しさん :2020/06/23(火) 11:35:47 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
と言うことで以上です。この世界のマフィアってどうしてんだろうと思った時に「ペヨーテ」のことを思い出してネタができました。

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最終更新:2020年06月27日 12:46