356: 弥次郎 :2020/06/26(金) 22:19:31 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
日本大陸SS 漆黒
アメリカルート 発言録【南北戦争編】
「本気でこんなことをするのか…?」
「まともにあの陣地に突っ込めるのか!?」
「そ、それは…」
「弾は無限にあるわけじゃない。弾なら消費させればいいだけの話だ!」
- 米合(北部州)の軍での会話。これまでの被害から脅威となる機関砲やガトリングの弾を浪費させるため弾除け兵が導入された。
「奴ら…死ぬのが怖くないのか!?総員、着剣!白兵戦だ!」
「くそ、あと2マガ!」
「いつまで突撃を繰り返してくるんだよ……ッ!」
「子供や女まで混じっていやがる……!」
- ケンタッキー州での戦い。塹壕に籠って戦う南部州と加州軍に対し、北部州は女性や子供までも動員した民兵による物量突撃で消耗を誘った。
「前に出ない、と?」
「後ろから撃っても効果なしです」
「……仕方がない、これを使うしかない」
「これは?」
「なに、少しご機嫌になるものだ」
- 奴隷たちの用いていたコカの葉やケシなどから抽出したものをアルコールに混ぜた薬。ついに前線へ。
「敵の攻勢が激しく、弾薬の消費が予想より早いペースです……このままでは」
「下手に節約しては前線の兵士の命が危ういという問題もある…」
「かと言ってなぁ…加州で生産できても輸送にも手間はかかるぞ」
「……やむを得ない。ケンタッキー州は維持できない。戦線を後退させよう」
「そうだな……この戦争も、妥協を選ぶしかあるまい。合衆国も連合国も、疲弊を重ねすぎているのだしな」
「確かに戦死者は多く出た。武器も弾薬も多く消費した。だが、それに見合うリターンは確かに存在していた」
「ああ。これからの戦争は大量の受注が見込める。おまけに新型の開発も急がされた。まったく笑いが止まらんな」
「戦争時もそうだが、常備の分も大きく需要が拡大するだろう。売り込みをかけるチャンスだな」
「問題は労働力だな…戦争で使ってしまって目減りしている」
「問題ないさ。どうやら、いろいろと売り込みたい国もあるようだしな」
「勝利の女神は最後に合衆国に微笑まれた!」
- 米連・米合・加州間での和平の内容を伝えて合衆国の新聞。兵力の損耗を隠すため、大々的な勝利が喧伝された。
「一将功なりて万骨枯る……どれだけの犠牲を出したのかわからんのに誇るのか…」
357: 弥次郎 :2020/06/26(金) 22:20:04 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
「今回は遠隔地、遠征、おまけに人海戦術と酷い目に遭ったな…」
「まったくだ。まさか合衆国があそこまでやってくるとはな」
「負担を考えて少数精鋭で挑んだが、消耗を強いられるとやはり痛い…」
「それにだ、まだ大量の武器弾薬を消耗する戦いに技術やインフラが追いついていない!結果的に敗北になったのも、そこを結果的にしろうまく突かれた結果だろうしな」
「上位システムを結果的には物量という単純な戦術で破られるとは屈辱だな…」
「……ならば、次世代兵器の開発は急がせましょう。戦車・地雷・自動車・土木建築の車両などなど、これから強化はいくらでもできます」
「ああ。どうせ次は日清と日露戦争が控えているんだ。今のうちに進めておいて損はないだろう」
- 夢幻会会合にて、南北戦争について。この時代のスチームローラーを体験したことでさらに自重の枷を外していくこととなる。
「ひとまず独立は勝ち取った。戦場での勝利など、くれてやるさ」
「なんというやり方だ……兵士の死を商う米国はここまで落ちたか…」
- 南北戦争、特にゲティスバーグやケンタッキーの戦いの戦闘詳報を読んで英国軍人。なお、日露戦争で認識を改めた模様。
「戦争が終わったということは人攫いの季節が来るぞ…!」
- カナダにて、国境警備隊。減った資源の「回収」をもくろむ合衆国は、形とはいえ勝利の勢いのままに活動を活発化させた。
「ようやくここもすっきりしたな」
「ああ、取り締まりを強化したらしいぞ」
- ストリートチルドレンやストリートギャングが一掃された合衆国ニューヨークにて。彼らの行き先は言うまでもない。
「こいつは一度手を出すととても快感で、それに病みつきになってやめられなくなるらしい…」
「ほぉ、そいつはいいじゃないか。土地ならあるし、働かせる道具にも困らんからな、いい金の生る木になりそうだ」
- ケシやコカといった戦争で軍需品として使用された麻薬、ギャングや犯罪者にも流出し、裏で育成・取引されることに。
358: 弥次郎 :2020/06/26(金) 22:21:24 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
コアラの国。南進政策の一環で当然標的となったのだが、北米進出との兼ね合いなどから全土開拓はならず。
現段階では北部地域を中心に入植している。北部を大日本帝国豪州、南部をオーストラリアとなっている。
資源が山ほどあり、なおかつ牧畜などに適した環境であるため、
夢幻会としては少しでも得ておきたかった。
イギリスとの激突も懸念されたが、妥協しあうことで決着している。
南北戦争最大の激戦地となった州。もともとは南北どちらにもつかないスタンスだったが、それゆえに帰属をめぐり南北両者の争いが展開された。
ここでの戦いの前に当たるゲティスバーグの戦いで大敗を喫した北部州が薬漬けの兵士による飽和攻撃を実施し、システマティックな戦闘を展開した幕府軍と南部州軍を結果的にしろ打撃を与えることに成功し、壮絶な犠牲と引き換えに戦術的勝利を勝ち取った。
この時点で幕府の義勇軍・南部州軍・北部州軍のいずれもが事情はさまざまであったが戦争継続困難な状況に陥っており、この戦いをきっかけに講和を模索する動きが始まった。現在においては北部州、つまりアメリカ合衆国の領土に組み込まれている。
なお、合衆国側の犠牲者については、正規軍のほかにも女性や子供までも民兵として仕立て上げて投入したことで、参戦した兵力の正確な数さえカウントしきれておらず、不明となっている。
史実通り各国列強の植民地---なのだが、実質的な影響力を及ぼしているのは大日本帝国の方だったりする。
まあ、保有する軍備や経済規模などを考えれば是非もないよネ。大日本帝国としては積極的な植民地争奪戦を行う気がないので、現状はフィリピンとオーストラリアの一部、そして各地の日本人街が保証されている状況であれば満足している。
また、外交などで本国が下手に日本の機嫌を損ねると即座にスペインする(動詞)ことがわかっているのか、列強は現状を追認している。
幕府が誇る伝統ある火力投射兵器。当然南北戦争においても持ち込まれ、南部にも大量に提供され運用された。
しかしながら、そんなこと知ったこっちゃねぇと突撃してくる死兵に対しては効果が低く、また補給面で苦労することも多かった。
この世界においては米合軍の軍需物資になってしまった危ないお薬。
当然、民間にまで流出し、米合各地でギャングやら犯罪集団やらが栽培し、売りさばくようになっている。
後に中南米にまで流出し、マフィアやギャングとは異なるカルテルの誕生を促すことになる。
マフィアとは一線を画す存在。というか、マフィアとは同じようなことをしているようでやり口などが正反対な犯罪組織をさしている。
主に米合において活動しているのがギャング、マフィアは米連において活動しているので棲み分けはされている。
ただしマフィア的にはギャングは絶許らしく、国境線のレッドラインではたびたび激突が見られるとか。
WW1後にはかつて合法的に活動を行っていた海賊たちも合流し、警備会社として取り込まれているという事態も見られる。
359: 弥次郎 :2020/06/26(金) 22:21:57 HOST:p2580066-ipngn200609tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp
以上、wiki転載はご自由に。
短めですが南北戦争直後の各国の様子を。
漆黒米は止まらない…
最終更新:2020年06月27日 13:02