917: 名無しさん :2020/07/01(水) 17:49:56 HOST:ai213022.d.west.v6connect.net
ゲノム兵の説明が抜けていた為、訂正したものを再投稿します。
度々すいません。
グロ注意です
カナダ国境警備隊第○○空中警邏用飛行船(注1)にて
「最近人狩りの侵入が減ってきて暇ですね」
と反対側を見張っている上官に話しかける。
「俺達が暇なのはいい事だぞ、地上の機動部隊の充足と都市の城塞化が終わったんで連中も二の足を踏んでるんだろ」
「はは、そうですね。おっとそろそろ交代の時間ですよ」
見飽きた夜明け前の美しい光景の中での退屈な会話、この時はまだ世界はひとまず平和だった。
カナダ国境警備隊本部死体置き場
「これかね。気になる人狩りどものしたいとは?」
「はい、ご覧下さい」
ジーー(死体袋を開ける音)
「何の変哲もない死体だな。これがどうした?」
いつも陽気な副官の能面のような顔を訝しげながら尋ねる。
副官は何も答えず、次々と並べられた死体袋を開けていく。
「? おい、どうし!こ、これは、全員同じ顔だと・・・。」
「司令、私はあらためて合衆国の奴らは滅ぶべきだと思いましたよ。これを考えた奴は人間じゃありません」
「まさか、ここにあるのは・・・」
二人の目の前には何十もの死体袋が並べられている。
この情報は直ぐ様上層部に報告され、合衆国への潜入偵察部隊の派遣が決定されることになる。
アメリカ合衆国某秘密研究所休憩室
「ふむ、ゲノム兵(注2)の量産体制については軌道に乗りましたか。それでヴィルヘルム局長が主導してるスーパーソルジャー計画の方は?」
「ああ、ペルーゼンのPS計画(注3)、愛国者達の賢者達の恐るべき子供達計画(注4)のデータを流用して漸くといったところですね。」
「ペルーゼンは成功個体に執着しすぎて反逆され死亡し成功個体は逃亡行方不明、賢者たちの方は卵子、精子を提供した兵士達に殺害され計画は失敗、兵士達は所属部隊ごと死亡でしたっけ?」
「ええ、私たちのバイオドック計画(注5)ももうすぐ試験が始まりますから気をつけていないといけませんね。」
煎れたてのコーヒーの匂いが漂う中、友人同士の会話が弾んでいる。
アメリカ合衆国兵士工場の郊外
「ここは奴らの人間牧場があったはずだが、どうなってるんだ?」
「ジッ、こちらゴースト06潜入成功、01応答願います。」
「?05はどうした?」
「04はゲロ吐いてます。と言うか自分も吐きそうです。」
「何を見たんだ。」
「・・・地獄すら生ぬるいナニカですよ。」
潜入した
アメリカ連合の特殊部隊ゴースト(注6)の隊員の前には人格を破壊されダルマ状態にされた妊婦達が生命維持装置に繋げられて並べられている光景が広がっている。
注1:アメリカ合衆国の人狩り旅団に対する為開発された警邏用の飛行船
気嚢部分とゴンドラの一部がは装甲化されており下からのある程度の攻撃に耐えることが出来る。
操縦席、通信席、地上監視をする為の見張り用の席が前後左右設けられている。
武装の方は当初考えられていたが、装甲化の影響で武装を積むと高度が下がりすぎてしまい、かえって被弾の危険度が上がる為却下となった。
その代わり速度と通信性能の向上に当てておりかなりの広範囲をカバーしている。
注2:体外受精で受精した受精卵を偶数で分割した物を処置を施した母胎に移し均一な兵士を大量生産させる計画の産物
注3:戦場で生き残った兵士を集め部隊を再編成、その部隊を再び戦場に投入を繰り返すことで「死なない兵士」で構成された軍隊を作る計画
相当数の犠牲の上に一人成功例が出てきたがコストが大きすぎる為、成功例の劣化版でとりあえず部隊を編成しようとしたが、成功例をコントロールする為の処置をしようとして反逆され計画は失敗に終わる。
注4:合衆国内での精鋭中の精鋭部隊の更に精鋭とも言える兵士の掛け合わせで最強の兵士を作る計画
しかし、計画の詳細を知った精鋭部隊に何故か反逆され計画は失敗することになる。
注5:様々な用途に使用する軍用犬量産計画
漆黒アメリカの某秘密研究所内ではかなりマトモな研究計画(動物愛護団体が知ったら憤死確実)
注6:アメリカ連合の潜入特化の特殊部隊
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最終更新:2020年07月03日 10:36