622: モントゴメリー :2020/07/20(月) 23:36:42 HOST:210-20-68-140.rev.home.ne.jp
イギリス奇襲作戦
前提:奇襲部隊は正規空母3、軽空母2隻を基幹とする。
1:グレートブリテン島北方海域に進出。
2;「イギリス側から」宣戦布告がなされるまで攻撃隊の発艦はしない。もしも想定日時を過ぎてもイギリスが宣戦布告を行わない場合、艦隊はそのまま本国へ帰投する。
3:宣戦布告が確認でき次第、「正規空母1、軽空母2隻」から攻撃隊が発艦。目標はイギリス艦隊泊地、スカパ・フロー。
4:それに先立ち、残る正規空母2隻からは「双発陸上爆撃機」約30機が発艦。イギリス本土に向けて進路を取る。
なお、この特別爆撃隊の搭乗員は機長・副操縦手・航空機関士以外は促成訓練を施した「備品」である。
「人間」の方も全員が志願者で構成されている。
5:スカパ・フロー攻撃隊は「泊地設備」、「(対潜能力のある)軽快艦艇」、「大型艦」の優先順位で攻撃。
特に大型艦については「敢えて攻撃していない」ことを悟られない程度に攻撃する。
6:沖合に集結した潜水艦群より「自立誘導式超大型魚雷」が発進。泊地の混乱をついて突入。大型艦を狙う。
7:泊地から脱出してきた艦艇に対しては潜水艦が襲撃を行う。その際、可能ならば水路に機雷を散布する。
8:艦載機部隊が帰艦し次第、機動艦隊は合衆国へ帰還コースを取る。特別爆撃隊の回収は始めから考慮していない。
9:イギリス本土に向かった特別爆撃隊は、10機あまりが先行して一路ロンドンへと向かう。
10:しかし、これは囮であり本命は数機単位に分散し各目標へ向かう。
11:主目標はカーライル、ニューカッスル、パース、グラスゴー、ダンディーなどの北部の都市。
ワーリントン、リヴァプール、マンチェスター、シェフィールド、ドンカスターなどの中部の都市である。
12:これらの都市にある駅・操車場・ポイント切り替え点など鉄道関連施設を集中して爆撃する(リヴァプールに関しては港湾施設も含む)。
また、焼夷弾を混入し火災による二次被害を拡大させる。ただし、この措置は可能な限り居住地区から離れた目標に実施する。
13:全弾投下した後は、「人間」は脱出。降服する。
機体は「備品」の操縦により、沿岸部の目標に向かった隊は洋上に移動。手近な船舶に体当たりする。
この場合も客船などは避け、貨物船、可能ならば艦艇に突入する。
内陸部の部隊は軍駐屯地、もしくは鉄道橋などに突入する。
624: モントゴメリー :2020/07/20(月) 23:38:33 HOST:210-20-68-140.rev.home.ne.jp
以上です。
解説は改めて行います。
730: モントゴメリー :2020/07/21(火) 21:37:42 HOST:210-20-68-140.rev.home.ne.jp
皆様感想ありがとうございました。
とりあえず解説させていただきます。
コンセプトは「可能な限りの戦力で最大限の戦果を」です。漆黒の合衆国では史実南雲機動部隊クラスの戦力を用意するのは不可能だと思いましたので、奇策に頼ることにしました。
……個人的にはこんな博打を打たずに素直に対南部連合戦線への航空支援に使ったほうがいいとも思います
(多分漆黒合衆国陸軍や政府の過半数も同じ考え)が、原典に敬意を示して何とかでっち上げました。
「航空支援だけでは完全なる脇役になる」と海軍上層部が焦ったのでしょう。で、己の存在意義をアピールするために提案したとかかな(キングあたりやな)。
スカパ・フロー奇襲に関してはとにかくこんな少数ではまともにやっても中途半端な戦果で終わりますので泊地設備を集中して叩きます。本命は潜水艦部隊ですね。その支援のために軽快艦艇も排除に努めます。
「自立誘導式超大型魚雷」は、お分かりでしょうが「回天」です。真珠湾奇襲の「甲標的」の役割を担ってもらいました。
入り口にあるであろう防潜網とかは、航空隊の雷撃などで事前に吹き飛ばします。
「特別爆撃隊」はご指摘の通りドゥーリットル空襲が元ネタです。
正規空母1隻では数が不足するので2隻分を投入しました。
目標に関しては、首都であるロンドンやマンチェスターなどの工業地帯を狙っても高々30機程度ではまともな打撃を与えられません。
なので、物流の根幹である鉄道を狙わせていただきました。
(マンチェスターも工場ではなく鉄道が目標。リヴァプールは港湾施設を追加)
目標として提示した10個の都市は、すべてイギリス鉄道網の重要ハブ、分岐点です。
(これ調べるために、イギリス鉄道公式サイトより路線図引っ張ってきた)
特にカーライル、ニューカッスルの2都市は「ハドリアヌスの長城」の両端にあるような都市で、ここを叩けばイングランドとスコットランドの鉄道線を寸断することができます。他の8都市も重要な分岐点です。
ちなみに、民間人へ被害が及ばないように配慮してる点があります。その理由は降下した「人間」搭乗員が怒り狂った民衆に殺されないようにするためです。また、イギリス国民感情をあまり荒立てないようにすることで講和への可能性を残そうとしています。
最終更新:2020年07月23日 11:33