946: 名無しさん :2020/08/13(木) 14:31:08 HOST:p420159-ipbf308imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
OGクロス会話集・未来編その1
「火星ヤシ味だと!?」
「『やるんじゃないかな?』とは思ってたけど、予想以上に早かった……」
「あの会社やりたい放題だな」
「頭が……頭が割れるように痛ぇ」
「これなら地雷埋めのほうがまだましじゃねえか……」
「バカヤロウ! 金もらって勉強できるなんて、滅多に無いんだぞ!
遅くても5年で、義務教育卒業程度認定試験には合格してもらうからな!」
「「「うえええぇぇぇ!?」」」
一般教育に音を上げる鉄華団メンバー。
「道徳の授業とか本当に必要なのかよ……」
「あのなぁ……輸送任務で『こんだけあるなら少しパクってもバレないだろ』とか考えて物資を盗んだり、護衛任務で『いい女だぜ、ぐへへ』とか考えて護衛対象を強姦するような奴に仕事任せるか?」
「……任せないっすね」
「なんで答えるまで間が空くんだよ?
まあいい。お前たちはこれまで物として扱われてきたが、これからは違う。
人として他の人々と付き合っていかなきゃならん。
だから最低限必要な倫理というものを身に着けるんだ」
休憩時間での一般教育教官との会話。
「昌弘――昌弘なのか!?」
「兄貴……兄貴ぃぃぃ!!」
「ブラフマンさん……これは……」
「以前捕縛した連中のなかに、お前の弟が居ただけをのことだ。
感謝しているというのであれば、これからしっかり働くんだな」
「――ありがとうございます!! ありがとうごさいます!! 俺、頑張ります!!」
予想外の兄弟の再開。
「Mr.ブラフマン。三日月・オーガスと昭弘・アルトランドへ、超空間通信シミュレーターによるランクマッチの申し出が来ました……」
「うん? 素質はあるが、まだ殻がついてるヒヨコだぞ? どこの誰だ?」
「それが――ランク0からです」
「なんだと!?」
予想外の相手からの対戦の申し込みに衝撃を受けるアルゼブラ。
947: 名無しさん :2020/08/13(木) 14:31:46 HOST:p420159-ipbf308imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
「強いんですか、そのランク0って」
「まあ……お前は知らんだろうが、連合最強の一角とされる男だ」
「最強!?」
「そう、最強だ。百年以上前の大戦を乗り越え、今も戦い続けている伝説中の伝説だ」
「なんでそんなのが、俺たち――というかミカと昭弘に?」
「分からん。だが彼が自分から試合を申し込んだ相手は、皆高い素質を持っていて傭兵として大成している。言い換えれば、三日月たちの素質を彼が認めたという事だ。
そしてこれはチャンスでもある」
「チャンス?」
「ああ。彼に食い下がることができれば、お前たちの評判は鰻登りだ。独り立ちしたら仕事の依頼が殺到するだろう」
ランク0からの試合申し込みを、オルガに伝えるアルゼブラ社員。
「ランク0ね……」
「一万を超える艦隊をひとりで壊滅させたとか、フカシすぎじゃねえ?」
「いや、それは本当らしい。教官がその場に居たってさ」
「嘘だろ、おい!?」
「二対一の変則マッチだそうだが……どうする?」
「ねえ、オルガ。勝ってもいいんでしょ」
「おう! ランク0だが知らねえが、ぶっ飛ばしてやらぁ!」
「はっはっは、その意気だ! じゃあ、俺はブラフマンさんたちに試合を受けると伝えてくるぜ」
ランクマッチを受けることにした鉄華団。
「ランク0との一戦だが……」
「ふたりともMSに乗っているとはいえ、ナインボールOFを使うとはランク0も大人げ無い」
「そう考えると、三日月と昭弘は随分頑張ったな」
「最初の一分間は、あからさまに手を抜いてるけどな」
「ま、頭のひとつでも撫でてやるとしますかね」
ランクマッチ後のデータを見た教官たち。
948: 名無しさん :2020/08/13(木) 14:32:27 HOST:p420159-ipbf308imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
以上です。
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最終更新:2020年08月17日 08:42