482: 名無しさん :2020/08/21(金) 22:25:09 HOST:p420159-ipbf308imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
OGクロス会話集・未来編その3
「アルゼブラについて知りたい?」
「あー、はい。自分らが提携する企業がどんなもんか気になって」
「ふむ、そうだな。細かく説明すると時間がかかるから、簡単に説明しよう。連合には社員一兆人を超えるメガコーポが数百社あるが、その中でも最古参のひとつであり上位の企業だ。その力は下手な星間国家を上回る」
「……えっ?」
支社長室から帰ったあと、ブラフマンにアルゼブラのことを質問するオルガ。
「うわぁっ!」
「な、なんだぁ!?」
「怖がらなくていい。こいつは作業用アンドロイド、トゥエルヴだ」
「作業用アンドロイド!?」
「ふぇ……」
戦闘後の後片付けのため、エウクレイデスから降りてきたアンドロイドに驚く少年たち。
「あー、やっぱり十年ぐらいかかるか?」
「だね。頑張っても一、二年早くなるくらいだよ。それならアルゼブラと提携しつつ準備を整えた方がいい」
「あああっ! 足りないものが多すぎんぜ!」
中長期的計画をを話し合うオルガとビスケット。
「えー、アルゼブラと話し合った結果、年長組は全員大学を目指してもらうことになった」
「「「ええええええええ!?」」」
「受験は三回までならアルゼブラが受けさせてくれるし、学費も出してくれるんだ。このチャンスは逃せないよ」
「あと最低でもひとり。できれば二、三人は、医学部に行ってもらいてえ。よそから来てもらうのは厳しいからな」
「「「うげええええええええええ!?」」」
「スネかじらせてくれるって向こうから言ってくれてるんだから、精々甘えさせてもらうとしようや」
オルガの無茶ぶりで、年長組が全員大学受験決定。
「俺まで勉強する羽目になるとはなぁ」
「こちらから送った機材も整備していただくので、何とか覚えていだかないと」
「言われんでも分かっとるよ」
新たな機材について学ぶ雪之丞。
「あああああっ!! 糞ッ!!」
「落ち着け昭弘!」
「でもよっ!!」
「荒れてるね、ヒューマンデブリだった連中」
「仕方ないよ。連合との約束通りギャラルホルンが仕事してれば、ヒューマンデブリなんかにならなくて済んだかもしれなかったんだし」
エドモント条約の内容を知って荒れる昭弘たち。
483: 名無しさん :2020/08/21(金) 22:25:53 HOST:p420159-ipbf308imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
「ふたりとも何見てんの?」
「ああ、ネットで無料動画をね」
「ふーん、面白い? おすすめは?」
「面白おかしく説明しているが、なかなかためになるぜ」
アルゼブラが用意した携帯端末で、ネット動画を楽しむオルガたち。
「バカヤロウ! パスワード解除してまでポルノサイト見るんじゃねえ! しかもしっかりワンクリック詐欺に引っ掛かりやがって!」
「す、すみませんでしたぁっ!!」
「こりゃあ、ネットの使い方も教えなくちゃダメかね」
「あと思春期のアレコレの発散方法もな」
「仕事が増えるなぁ」
他愛のないトラブル。
「人型機動兵器との戦闘では、射撃武器を回避する際は持っている手の外側のほうへと動くのが基本だ。
人間の身体の作りだと、腕というのは外から内へ動かすより内から外へ動かすのが苦手でな。それを模した人型兵器も、基本的に同じ特徴を持っているんだ」
「なるほど」
「まあ、基本は基本だからな。それから外れたやつもそれなりにいるから気をつけろ」
鉄華団に対する教導。
「ありがとうございます!」
「本当に助かりました!」
「卒業したら、アルゼブラ系列の会社に就職してもらうつもりだからな。そんなに礼を言わんでもいい」
妹がアルゼブラが建てる学校へ行けることになった事を喜ぶ、ビスケットとタカキ。
「今度はチョコか」
「火星ヤシ味以外もある」
「小さい分安いんだなこれ」
チロ○チョコを楽しむ鉄華団。
おまけ
トゥエルヴ
全高 175cm 重量 85kg
アルゼブラが開発した、作業用アンドロイドの12番目の発売モデル。
表情のない顔に、全身が白い肉体を持つ。
センサーとコアが入った頭部以外は全てナノマシンで構成されているため、体の形状をかなり変形させることができる。
安価で販売されているため、電子生命体が自分の体の素体として使用する事も多い。
484: 名無しさん :2020/08/21(金) 22:26:26 HOST:p420159-ipbf308imazuka.yamagata.ocn.ne.jp
以上です。
転載はご自由に。
最終更新:2020年08月22日 09:43