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短編ネタ 現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件その2 米国首脳陣の憂鬱


大統領「・・・では諸君、始めるとするか」


米国首都・ワシントンDC、ホワイトハウスの一室。見た目に憔悴しきっている大統領が、同じ状態の部下を促した。
当然だ。そうでなくとも、異星人にゲームのキャラが出現と言う異常事態がようやく落ち着きを見せつつある中での、今回の日本超大陸化だ。
大統領以下、政府首脳は寝る間も惜しんで駆けずり回らなければならない羽目になったのだ。目の下にくまが出来ているが、そうなるのも
無理からぬ事だ。
何せ今回の現象で日本の面積が20倍・総人口が10倍・多くの地下資源及び食糧が自給可能な超大国となってしまったのだ。
そんな彼らの感心事は、質・量共に以上に膨れ上がった日本国防軍の存在だ。


大統領「・・・まずは『比較的』マシな日本陸軍から行こうか」

部下「はい。今回の日本超大陸化現象の結果、単純な数はおおよそ10倍。兵器の質等を考慮すると、それ以上の規模に到達しているでしょう。まず国防陸軍ですが、
兵力150万、戦車は6000両以上保有しているとの事です。内訳ですが、タイプ74(74式戦車)は完全に退役。半数以上がタイプ90(90式戦車)の改良型となっております」

国防長官「改良型?」

部下「はい。砲塔前面にショト装甲を追加し、C4Iに完全対応しているとの事です。外見は日本のゲーム『ガングリフォン』シリーズに登場するタイプ90MBT改と酷似しています」

財務長官「おいおい。生えて来た戦車まで日本のサブカル物なのかね」

部下「お気持ちは分かります。ですが、C4I完全対応しているのも含めて、侮れない戦闘力を有しているのも確かです」

大統領「一番旧式でそれか。となると、新型の方は・・・」

部下「彼らの最新鋭『だった』タイプ10(10式戦車)も改良タイプが多数配備されています。詳細は不明ですが、装甲に新素材を採用。重量増加を最小限にしつつ、耐弾性能を
向上させている者と見られます」

国務長官「・・・今さらっと怖い事言ってなかった?」

部下「気のせい・・・では無いですね。今回新たに生えて来た最新鋭MBT、タイプ30(30式戦車)はリニアレールガン兼用の120㎜複合砲を主砲として搭載しているとの事です」

副大統領「リニアレールガンだと!?」

国防長官「わが軍でもまだ研究段階なのだぞ!?てか、どうやって実用化したんだ!!」

部下「落ち着いて下さい。報告によると、流石に稼働に必要な出力は戦車単体では確保出来なかったらしく、車体後部に専用の電源車を牽引し、そこからの電力と併せる事で
リニアレールガンを稼働させているとの事です」

175: 194 :2020/08/21(金) 22:46:10 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
陸軍高官「という事は、もし交戦する事となったらその電源車を破壊すれば、無力化出来るという事か?」

部下「・・・・・リニアレールガンに関してだけは」

国務長官「だけは?」

部下「先程も申しました通り、あくまで兼用の複合砲でありまして、通常の戦車砲としては電源車が無くても運用可能です。更に聞く所によると、砲弾の装薬に液体装薬を
採用、従来の主砲より破壊力が向上しているとの事です」

国防長官「・・・・・(白目)」

部下「その他にもわが軍のストライカー相当のタイプ16(16式機動戦闘車)が3000両。各種装甲車両が新旧併せて10000両以上。火砲は各種4000門以上。またわが軍が試作しました
RAH-66相当の戦闘ヘリをはじめとする各種戦闘・汎用ヘリを3000機以上保有しているそうです」

国務長官「・・・それだけの戦力が有るなら、海外派兵にも協力してくれないかな?」

部下「難しいでしょう。日本の混乱も未だ収まり切っていませんし、憲法が改定されたとはいえ、国内外の声も有りますので不可能に近いかと」

副大統領「は?あの憲法が改正されたのか?」

部下「はい。正確には第2項が『国家・国土の防衛権の保有とそ防衛権実行の為の国防軍の保有のみを認める』と改定されてます。ただし、新たに第3項が作られおり、『海外派兵は
認められない』とも明記されています。更なる改定の手間も考えると、派兵の要求は現実的では有りませんね」

陸軍高官「そううまくは行かないか。もっとも、交渉次第ではPKFへの参加位はするかもしれんが・・・」

大統領「将来的な事は一旦置いておこう。続けてくれ」


まずは報告を聞くのが肝要だと、続きを促す大統領。

176: 194 :2020/08/21(金) 22:46:40 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
部下「次に国防空軍ですが、従来の主力であるF-15が約400機、F-2が約160機との事です。輸送機等の航空機は以前の10倍になっています」

空軍高官「陸軍のそれと比べて戦闘機はやけに少ないな。・・・・・まさか、前振りって言わないよな?」

部下「残念ながら・・・、本当に前振りですね。どうやら既存の主力は微増程度で、今回生えてきた戦力が本当の主力と化してます」

国務長官「え、何それ怖い」

部下「生えてきた主力ですが・・・・・、全機ステルス戦闘機であり、ハイローミックスで構成されているとの事です」

副大統領「ハイローミックスだと?・・・・・一応聞くが、まずローの方は?」

部下「わが軍が開発したF-35です。A・B・C全てのタイプが配備されており、その総数は800機以上に上るとの事です」

国防長官「800だと!?わが軍のF-22の4倍以上じゃ無いか!!」

部下「はい。各タイプ合計ですから、空軍型のA型はおよそ400機以上となります。なお、ロッキード・マーティン社に問い合わせた所、いつの間にか見覚えの無いF-35の販売実績記録が
残っており、その売却金と思われる代金が振り込まれていたとの事です。これは、ミサイルをはじめとする各種装備・部品に関しても同様の事が起こっているとか」

大統領「つまり日本が現在保有する海外装備の代金は既に振り込まれていると・・・。今回の事をやらかした日本の神とやらは、えらくまめな性格をしているんだな」

国務長官「あわよくば、違約金とか取れたかもしれないですけどね。残念です。で、ローでそれならハイの方はどうなっているんだ?」

部下「はい。ハイローのハイの方の一つは、純日本製の戦闘機・F-3。これがおよそ400機以上。更に新型の新型・F-4がおよそ200機との報告です」

空軍長官「は!?新型が二機種も有るだと!?」

部下「はい。まずF-3ですが、エンジンをはじめとする各種技術が既に開発済みの状態となっており、量産・配備がなされているそうです。総合的な性能はわが軍のF-22と互角か、一部の
性能はそれを凌ぐ程だと」

副大統領「質・量両方で負けているとか、何の罰ゲームだ。・・・・・で、もう一つの新型機は?」

部下「続いてF-4ですが・・・、彼等が開発する予定だった『i FIGHTER』のコンセプトをベースに開発されており、特筆すべきは戦闘機用空対空レーザーを標準装備している点です」

財務長官「・・・日本は何と戦う気なんだ?」

部下「私に聞かれても困ります。一応補足すると、SFの様に機体を焼き切る様な代物では無く、ミサイルや機体の電子機器を焼き切って無力化する為の武器との事です」

空軍長官「それでも凄いな。で、今のわが軍で対抗するのは・・・」

部下「極めて厳しいと言わざるを得ませんね。わが軍で開発されている第六世代戦闘機でようやく対抗出来るかどうか・・・」

大統領「・・・そういう事態にならない様に、慎重に対応せねばならんな。さて、最後に海軍だが・・・・・」

177: 194 :2020/08/21(金) 22:47:10 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
敢えて最後に回していた海軍の戦力について尋ねる大統領。在日米軍の報告からある程度は知っているとはいえ、やはり海軍戦力は最も気になっていたのだ。


部下「はい・・・・・。まずは空母に関してですが・・・。ヘリ空母のヒュウガ型・イズモ型の姿は無く、代わりにわが軍のフォード級相当の正規空母が4隻確認されています。
これがヒュウガ型と称されており、一番艦から順にヒュウガ・イセ・イズモ・カガとなっています。そしてもう一つ・・・、トリマラン型の超巨大空母も4隻確認されています。
こちらはショウカク型と称されており、順にショウカク・ズイカク・シンカク・ソウカクとなっています」

海軍長官「そのショウカク型とやらの性能は?」

部下「情報によると・・・、広大な飛行甲板と複数のリニアカタパルトを有しており、航空機の運用能力は優にニミッツ級の2隻分以上とされています。これは、航空機の運用効率を
優先した場合であり、それらを無視して詰めるだけ積んで運用した場合、実にニミッツ級3隻分に相当するかと」

海軍長官「何てこった!実に此方の空母と同等の戦闘力を有しているのか!!」

部下「落ち着いて下さい。空母を守る水上艦艇も豊富で排水量13万トンを誇る超大型イージス戦艦・ヤマト型を四隻、各種イージス艦も60隻(全てまや型相当)、ミニイージスと
言うべきアキツキ型が40隻、その他各種水上艦艇が合わせて約300隻、潜水艦は通常動力型が180隻、更には超電導推進型潜水艦が20隻、輸送艦等各種支援艦艇が80隻程保有している
そうです」

副大統領「は?戦艦だと!?このご時世に?」

部下「・・・・・ただの戦艦ではありません。タイプ30と同じ複合砲タイプの55口径51㎝砲を三連装四基12門を装備し、イージスシステムを完備。多数の5インチ砲に多数の対空・対艦ミサイル
及びタイプ33四連装レーザーCIWS(33式四連装レーザーCIWS)を多数搭載した、浮かぶ海上要塞です。名前は、ヤマト・ムサシ・シナノ・キイとなっています」

大統領「一応聞くが・・・、わが方のアイオワ級で勝つ事は」

部下「無理でしょうね。排水量で三倍以上差を付けられている上に、主砲口径も遥かに上です。仮に徹底的に改装を施したとしても、赤ん坊対ボクシングヘビー級チャンピオンみたいな戦いに
なるのがオチでしょう」


報告を聞いた面々は揃って頭を抱えている。無理も無い。戦力的に「どう足掻いても絶望」としか言い様が無いのである。しかもこれは、超大陸化した日本だけでの話である。実際には更に、
神崎島の戦力や果てはティ連の戦力まで加わるのだ。ドン・キホーテの話がイージーモードに見えて来る程の絶望振りと言っても言い過ぎでは無いだろう。


国防長官「・・・まぁ、一番の幸運は日本が我が国の同盟国で有るという事だな。友好関係を崩す気も無いみたいだし、その事を神に感謝すべきかな?」

大統領「どうせなら我が国にチートを施して欲しかった所だが・・・、まぁ中露韓朝の四国を黙らせているだけでも良しとしよう。あ、出来れば技術支援とかは受けたい所だな」



大統領はそうつぶやく。取り敢えずは超大陸化した日本に神崎島・ティ連とどう付き合っていくべきか、議論を重ね始めたのだった。

178: 194 :2020/08/21(金) 22:47:40 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
以上です。随分と長々となった上に、えらく大雑把過ぎる内容となってしまいました(汗)。ぶっちゃけ、どう見ても「ぼくのかんがえたさいきょうのにほんぐん」です。本当に(ry
考証が全然出来て無いとかツッコミ所しかない状態ですが、あくまでネタですので、その辺はふわっとした感じで見て頂ければなと(滝汗)
なおこのネタSSを書くに当たっては、昭和玩具史の人氏の「現代日本大陸化 ~アメリカ合衆国の反応~」をパK・・・ゲフンゲフン参考にさせていただきました。
チラシの裏状態な出来ですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
wiki掲載は自由です。

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最終更新:2020年08月22日 10:13