467: 194 :2020/08/24(月) 22:20:31 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
短編ネタ 現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件その5 かの国は如何にして考えるのを止めて、手の込んだ自殺をするに至ったのか 第二次日本海海戦その1
‐日本海 ‐
意気揚々と出陣した、独島奪還艦隊。予想に反して航海は順調に進み、予定の半ばを過ぎつつあった。
~奪回艦隊旗艦 世宗大王級1番艦・世宗大王~
艦長「閣下、中間地点を通過。独島領海へと進みます」
提督「・・・ここまでは予定通り、か。何も接触が無いのが不気味だがな」
艦長「此方が引く事が出来ない海域までおびき寄せる為に、独島近海で待ち受けているのでは?」
提督「可能性は有るな。確か情報によると、連中の中でも最精鋭の艦隊が出ているらしいな?」
艦長「情報によると、出撃したのは第一機動艦隊。例のトリマラン式超大型空母と超大型戦艦を中心とする艦隊との事です」
提督「そうか・・・」
艦長「更に未確認ですが・・・・・。神崎島からも戦艦一隻を中心とする艦隊が合流している可能性も有ると」
提督「・・・・・どうやら、彼等は本気の様だな」
??「何を怖気づいているのです?提督」
声がした方を振り向く二人。其処に居たのは、政府から派遣された連絡将校である少佐だった。
少佐「先程から聞いていると、どうにも後ろ向きな発言が目立ちますなぁ?」
提督「・・・・・少佐。相手はあの肥大化した日本海軍だ。そして未確認ながら神崎島の艦隊までいるらしい。どれほど用心しても、し過ぎる事は決してないよ」
少佐「提督ともあろうお方が何をおっしゃるのです?幾ら兵器が凄かろうと、操っているのはあの軟弱なチョッパリですぞ。烏合の衆なぞ、我が精強たる韓国海軍の手にかかれば、鎧袖一触で蹴散らせましょうぞ!!」
と、内心呆れる二人。
そんな二人の心境に気付かないまま、少佐はなおも持論を、まるで政治の演説の様に述べ続ける。
468: 194 :2020/08/24(月) 22:21:01 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
少佐「それに神崎島の艦隊?敗戦国の死に損ないの旧式艦隊なぞ、それこそ相手にもなりますまい。それら烏合の衆が束になって向かって来ようとも、それ等は全て形骸です。敢えて言いましょう。カスである、と!!」
少佐「その様な軟弱集団相手に、我等が負ける事は決して無いと断言できます!我が精鋭たる韓国軍が勇猛果敢に戦えば、奴らは泣いて土下座をし、命乞いを行い、全てを差し出すに決まっております!!」
2人「「・・・・・」」
少佐「そもそも、忌々しいチョッパリ共に何故神は恩寵を与えたもうたのか!?それ等の恩寵は我が朝鮮民族に齎してこそ、大きな意味が有るというのに!!」
少佐「この戦いに勝って、本当に世界を導くべき民族が誰なのかを、はっきりと示さねばなりません!!その第一歩が、卑怯な手段で我等から奪い取った独島の奪還なのですぞ!!」
提督「・・・・・そこまで言うのなら、どの様に戦うのか。何か策が有るのかな?」
少佐の常軌を逸した演説に辟易しながら、提督は改めて問う。
自らの独演会を邪魔され、不機嫌なのを隠そうとしない少佐は、はっきりと言い放った。
少佐「おや?閣下ともあろうお方が、その様な事も思い付かないのですかな?」
艦長「少佐!!幾ら何でも、閣下に対して失礼過ぎるぞ!!」
少佐の余りの言い様に思わず怒鳴り声を挙げる艦長を手で制しつつ、改めて問う提督。
提督「それで、その策とは?」
少佐「決まっておりましょう!高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対応する事です!!」
469: 194 :2020/08/24(月) 22:21:35 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
策でも何でも無い意見に、内心頭を抱える二人。心の中で、
と叫んでいたのだが、当の少佐は気付ける筈も無い。気付くだけの頭が無いのだから(辛辣)
少佐「それはそうと、神崎島の艦娘・・・とかいいましたか。確か皆、見た目麗しい外見をしているそうですな?」
提督「・・・一体何を考えているのだ?少佐」
少佐「ふむ、ただ沈めるだけでは駄目ですな。そうだ、生け捕って再教育を施さねば!!」
艦長「再教育、だと!?」
少佐「過ちを犯した者達には、正しい教育(意味深)を施さねばなりません!!そしてその様子を映像に収め、かの島に送りつければ、かの連中は自らの過ちと愚かさに気付くに違いありませんぞ!!」
余りの下衆な考えに、言葉を無くす二人。
聞く所によると、あの少佐はああ見えて、士官学校を首席で卒業したというのだが・・・・・。
艦長「・・・・・分かっているのかね、少佐?その様な事をすれば、日本や神崎島はおろかティ連まで敵に回す事になるぞ?君は星間戦争の引き金を引くつもりかね?」
少佐「何を弱気な事をおっしゃりますか、艦長。我が国の闘い振りと正義を示せば、かの異星人達もチョッパリ達に騙されている事に気付き、我が方と改めて友好を築こうとするに違い有りませんぞ!!」
提督(あんな下衆が士官学校主席とは・・・・・。我が国は其処まで落ちぶれていたのか・・・・・。)
海外留学歴が長く、外の事がしっかりと見えるが故に、祖国の現状に絶望している提督の心情等に気付こうともしないかの下衆は、自らの独演会の締めにかかる。
少佐「いずれにせよ、全ては独島を取り戻す所から始まるのです。互いに本分を全うし、祖国へ吉報を齎しましょうぞ!!では、私は艦内の見回りに行きますので、この辺で」
470: 194 :2020/08/24(月) 22:22:05 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
意気揚々と去っていく下衆。その様子に、この先に待ち受ける祖国の絶望を予感し、内心頭を抱える二人であった。
そんな事も知らずにいる少佐は少佐で、艦内の見回りを行いつつも違う事を考えていた。
少佐(あの提督と艦長は駄目だな。敢闘精神が無さ過ぎる。この戦いが終わったら、何処か適当な部署に左遷する事を上層部に進言しなければ。やはり世界最強かつ勇猛果敢な我が軍を栄光へと導くのは、
この私で無ければならないのだ。そう、士官学校主席卒のエリートの中のエリートたるこの私こそが、その栄光を成し遂げねばならんのだ!!!!)
一方、神崎島菊水艦隊では・・・
大和「・・・・・イラッ」
有賀幸作の妖精さん「・・・ど、どうされました?大和さん」
大和の様子を訝しみながら、有賀は問う。
大和「・・・・・ええ。どうも敵の方に、敵として、それ以上に女として決して許してはいけない存在を感じ取ったので」ゴゴゴゴゴ
有賀「そ、そうですか・・・・・(滝汗)」
大和のどす黒いオーラに気圧される有賀。
大和「有賀艦長。あの様な下衆に竹島を奪わせたら、どの様な悲劇が齎されるか、分かった物じゃありません。何としても、洋上で撃滅しましょう」
有賀「・・・・・ハッ!!」
上官である大和のオーラに気圧されつつも、改めて任務の完遂を誓う有賀であった。
471: 194 :2020/08/24(月) 22:22:35 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
以上です。
前回と比べると少し短いですが、海戦前のキムチ共と大和さんの様子でした。
少佐の元ネタはもちろん、みんな大好き(?)某スペースオペラのエリート()さんです。
名前の方は、安・堂龍(あん・どうりゅう)幼名・鋒句(ほうく)(仮)とでもしときましょうか(爆)
中々戦闘描写までたどり着けないで四苦八苦している状態ですが、もう少しお待ちを。
次回は戦闘機隊の様子と、最初の一弾となります。お楽しみに。
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オマケ 独島奪回艦隊編成図
最終更新:2020年08月27日 23:14