582: 194 :2020/08/26(水) 10:20:38 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
短編ネタ 現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件その7 かの国は如何にして考えるのを止めて、手の込んだ自殺をするに至ったのか 第二次日本海海戦その3


  • 第一機動艦隊-


艦長「小沢提督、味方機が攻撃を受けています!」

小沢「やはりやらかしたか・・・・・。上空の戦闘機隊に通達、小松基地から発進した航空隊と合同で韓国軍機を撃滅せよと」

艦長「ハッ!!」

小沢「それと、航空隊に通信を繋いでくれ。彼等に檄を送る」


  • 第一機動艦隊上空-


小沢「航空隊に達する。私は小沢だ。竹島航空隊のF-35が、韓国軍から攻撃を受けている。諸君等の任務は、友軍機の救援と韓国空軍機の撃滅だ。危険に晒されている友軍機及び竹島の国民を救うべく、奮闘努力して欲しい」

小沢「諸君等の中には、戦後初となる日本機動部隊の初陣に緊張している者もいるだろう。実を言うと、私もそれは変わらない。何せ、世界中がこの戦いに注目しているのだからな。だが問題は無い!」

小沢「何故なら、諸君等はまごう事無き最精鋭で有り、諸君等が駆る機体もまた、まごう事無き世界最強の機体だからだ。自らの行いを鑑みれない愚かな者達に、世界初の第六世代戦闘機の力を、諸君等の力を見せつけてこい!!」

小沢「各員、任務を全うし必ず生還せよ!私からは以上だ!」


小沢提督直々の檄に、既に上空に展開していたF-4C・閃風改のパイロット達は自らの責務を改めて認識する。
そう、これはただの要撃任務ではない。長きにわたり眠り続けて、超大陸化で覚醒した日本という国の力と覚悟を示す戦いなのだ。
これまでの様に、国土を奪われようが満足に対応出来まい。そう思い上がる愚者共に、我々の覚悟を見せつけてやる!!
その思いを胸に、各機は戦後初の戦場へと向かうのだった。


一方、韓国空軍は・・・。


韓僚機A「た、隊長。こいつ等は一体・・・?」

韓僚機B「に、日帝の新型機か・・・!?」

韓隊長「落ち着け!パニックを起こすな!冷静に対応するんだ!!」


そう言って部下を諫める隊長だが、彼自身も戸惑っていた。


(何だこの機体は。無人機の様だが・・・武装は施されていないようだ。ならば、何故戦場に・・・・・?)

583: 194 :2020/08/26(水) 10:21:09 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
その疑問は、次の瞬間に吹き飛ぶ事となる。
F-3A・閃風及びF-3C・閃風改が放った多数の32式長距離空対空誘導弾(AAM-8)が、韓国機に襲い掛かったのだ。

韓僚機C「ミサイル警報!!此方にミサイルが飛んできます!!」

韓隊長「!!各機、ブレイク!!敵のミサイル攻撃を躱せ!!」


そう叫び、回避行動に移る韓国軍機。だが、初動が遅れた機体が次々と落とされていく。


韓僚機D「喰らった!飛行不能、脱出する!!」

韓僚機E「エンジン停止!堕ちるー!!」

韓僚機F「クソッ、チャフ散布!・・・やった、ミサイルが逸れて・・・・・何!?」

韓隊長「どうした!?」

韓僚機F「ち、チャフに喰い付いたミサイルが、再びコッチに・・・・・うわぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」

韓隊長「どうした!?応答しろ!オイ!!」

韓僚機A「た、隊長!チャフで逸れたミサイルが、再び僚機を追いかけています!!」

韓隊長「何だと!?」


(馬鹿な!チャフで逸れたミサイルが、再び味方機を追いかけ直すだと!?一体どんな魔法を!?!?)


混乱する隊長。チャフで逸れた筈のミサイルが再び機体を追いかける話等、聞いた事が無い。そんな事は、理論上不可能の筈だ。
だが・・・・・。
そのからくりは、彼等の周りを舞う多数の無人機・小型無人観測機「景雲」にあった。
僚機と連携する事で、空域及び敵機の位置データを三次元データに出力。実際の敵機の位置データとそれ以外の物のデータ(チャフ・フレアー等)を
瞬時に処理・再計算し、友軍ミサイルに新たな敵機の位置データを転送し敵機へと導いているのだ。
勿論、全てのチャフ・フレアーを完全に判別するのは難しいし、データの転送が間に合わずにミサイルが炸裂してしまう事も有る。
それでも、従来の誘導方式よりも格段に命中が期待しやすくなったのは確かであり、長距離ミサイルの問題点である命中率を高める効果をもたらしたのだ。

因みに慈・殷少尉の機体だが、目の前のF-35に夢中になり過ぎたせいで初動が遅れ、ミサイルの餌食になっていた。
自らの機体に突っ込んで来るミサイルを、まるで映画か何かを見る様な感覚で茫然と見つめる彼の脳裏には、こんな思いが過っていた。


(そんな・・・手柄を立てれないまま死んじまうのかよぉぉぉぉ!?!?!?)


漠然と思った次の瞬間、ミサイルの近接信管が作動。ミサイルの破片でコクピット諸共粉砕。
主を失った機体は力無く機首を下げ、日本海へと墜ちて行った・・・。

584: 194 :2020/08/26(水) 10:21:42 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
閃風改僚機A「ボギーの反応、消滅。三分の一を撃墜しました」

閃風改隊長「ふむ、無人機による誘導補助は有効な様だな」

閃風隊隊長「敵機の様子は?」

AWACS管制官(以下管制官)「未だ撤退する様子はない。再び竹島に向かいつつある。奴さん達、まだまだやる気だ」

閃風隊隊長「とはいえ、動揺はしているはずだ。全機、次は中距離誘導弾で攻撃する。外すなよ?」

閃風改隊長「了解だ。残らず平らげてしまおうぜ!」


閃風・閃風改の混成計72機は、攻撃を再開。中距離ミサイル・24式中距離空対空誘導弾(AAM-6)を発射する。


韓隊長「何機やられた?」

韓僚機A「F-15Kが22機・KF-16が30機やられました。慈・殷少尉の機も・・・・・」

韓隊長「クソッ!!」

韓僚機C「どうします?」

韓隊長「・・・やられっぱなしでは撤退出来ない。このまま進撃。部下達の仇を取らせてもらう!」

韓僚機C「・・・!!またミサイル!!先程と同数の数が迫って来ます!!」

韓隊長「各機、ブレイク!!何としても躱せ!!」


再び回避機動に移る韓国機達。だが・・・。
先程同様、逸れた筈のミサイルが再び食らいつく事態が続出した。


僚機C「クソッ!!逸らしたミサイルがまた追って来て・・・・うわぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」

韓隊長「一体どうやって・・・・・そうか!!」


この時、隊長は気付いた。このからくりの種は、先程から自分達の周りを舞う無人機に有ると。


韓隊長「全機に告ぐ!周りを飛び回る無人機を叩き落とせ!!こいつ等がミサイルを誘導しているに違いない!!」

585: 194 :2020/08/26(水) 10:22:12 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
そう叫び、無人機に襲い掛かろうとする韓国軍機達。だが、その判断は些か遅すぎた。


韓僚機A「直上!!太陽の方向から敵機!!」


太陽を背にしての襲撃。戦闘機が世に生み出されて以降、何度も使い古されてきた方法で日本戦闘機隊は襲撃を仕掛けて来た。


韓隊長「クッ!?全機反転!敵機を迎え撃て!!」


そう叫んだ直後、隊長の背筋に言い様の無い悪寒が走る。
次の瞬間、隊長はあらん限りの力で激しい回避行動に移る。
しかし、初動が遅れた機体が多数出た。その僚機から、驚くべき報告が。


僚機B「な、電子機器が!?!?」

僚機A「で、電子機器がショート!?!?」

僚機G「き、機体の制御が出来ない!?た、助け・・・・・」


機体に直視出来ない程の眩しさの細い光が照射されたかと思うと、何と照射された機体の電子機器類がショートし完全に停止。
制御不能となって、次々と墜落していく。


韓隊長「あ、あれは・・・レーザー兵器だと!?」


韓国機に照射されたレーザー・・・それはこの世界で、閃風及び閃風改だけに装備された世界初の空対空レーザー・36式空対空レーザー砲その物だった。
電子機器を簡単にショートさせる出力を誇る同兵器を始めとする圧倒的性能差の前に、韓国軍機は次々と撃墜されていく。
気が付けば、残っているのは韓隊長ただ一人となっていた。


韓隊長「おのれぇ・・・このままやられてたまるか!部下の仇を取らせてもらう!!」

586: 194 :2020/08/26(水) 10:22:43 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
そう叫び、閃風隊隊長の機体に喰らい付こうとする韓隊長のF-35A。
彼の機動に、閃風隊隊長は少しばかり感心する。


閃風隊隊長「ほう、この状況下でもなお闘志を失わないか。部下の仇を取る為か。軍人としては立派だ。だが・・・明らかに無謀だ」


そう呟き、ドックファイトに移行する。
己の力量を全て発揮し、強引に後ろを取ろうとする韓隊長機。


韓隊長「もう少しだ・・・・・何ッ!?」


彼ははっきりと見た。機体下部に装備されたレーザー砲の砲口が、クルリと回って此方に向くのを。
次の瞬間、彼の機体にレーザーが浴びせられる。


韓隊長「うわっ!・・・・で、電子機器が!?!?お、墜ちるーーーーー!!!!!」


機体の電子機器を破壊され、制御不能となるF-35A。
韓隊長を乗せたまま、F-35Aは呆気無く墜落していった。


閃風隊隊長「各機、状況報告」

閃風隊僚機「各機、損害無し」

閃風改隊長「こちら『しょうかく』航空機隊。同じく、損害無しだ」

閃風隊隊長「見事なパーフェクトゲームだ。ま、機体性能差を考えたら当然ともいえるが・・・。まぁいい。任務完了、これより帰投する」


かくして、戦後日本初の本格的空戦は日本側の完勝に終わった。
それも、かつての零戦以上のパーフェクトゲームで。この戦闘の結果を知った、米国をはじめとする各国は一斉に頭を抱える事となり、同時に第六世代戦闘機の早期開発を急ぐ事となるが、それはまた別の話である。
そして・・・空の惨劇は海上へと移行する事となる。

587: 194 :2020/08/26(水) 10:23:14 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
以上です。初めての本格的な戦闘描写、めっちゃ疲れました(滝汗)
迫力が有るかどうかは分かりませんが、少しでもリアルに出来る様努力したつもりです。
閃風及び閃風改が圧倒的過ぎると言われるかもしれませんが、世代その物の違いや初見殺し等の様々な要因の結果、この様な結末に。
無双チート?うん、否定はしない(ヲイ)
次は海上戦闘へと移ります。無数の対艦ミサイルの雨と新旧大和の主砲攻撃、二水戦の近距離雷撃と盛り沢山になる予定ですので、何とか頑張って行こうと思います。
wiki掲載は、自由です。

602: 194 :2020/08/26(水) 17:40:34 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
それと、劇中登場兵器の簡単な解説を。

  • F-4の形式番号。

F-3とF-4ですが、基本的にこういう割り振りとなっています↓

A型ー基本となる陸上用戦闘機
B型ーA型の複座型。訓練用等に極少数生産。
C型ーA型をベースに足回りを大幅強化&着艦フックの装備・翼の折り畳み機能を追加した艦上戦闘機型
D型ーC型の複座型。こちらも生産数はごく少数。

  • 空対空ミサイル関連

基本的に、史実自衛隊が使用しているミサイルの拡大発展型です。

  • 24式中距離空対空誘導弾(AAM-6)ーAAM-4の後継で、自衛隊が開発している次期主力ミサイルを具現化した物
  • 27式短距離空対空誘導弾(AAM-7)ーAAM-5の後継で、追尾能力等を更に強化した物。
  • 32式長距離空対空誘導弾(AAM-8)ーフェニックスミサイルを拡大発展させた、完全オリジナルのミサイル。

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最終更新:2020年08月27日 23:26