731: 194 :2020/08/27(木) 19:55:35 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
短編ネタ 現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件その9 かの国は如何にして考えるのを止めて、手の込んだ自殺をするに至ったのか 第二次日本海海戦その5



矢矧「各艦突撃!敵艦隊に雷撃を行う」

浜風「はい!」

霞「了解!目にもの見せてやるわ!」

雪風「雪風は沈みません!!」


そんな二水戦の様子に、艦隊は戸惑うも迎撃を開始しようとする。


艦長「突っ込んで来るようです。近接戦闘でケリをつけるつもりか?」

提督「各艦、迎撃!奴等を近づけさせるな!!」


混乱状態ながらも、各艦の主砲や対艦ミサイルが二水戦に襲い掛かる。ところが・・・。


通信士「か、各艦から報告。我が軍の攻撃が敵に届いていません!!」

艦長「何!?どういう事だ?」

通信士「分かりません!何かの壁にぶつかる様に、砲弾やミサイルが炸裂しています!!」


一体何が起きているのか?その答えは、その直後の光景で示された。
上空に突如現れる巨大船。光学迷彩と探知偽装を解いたヤルバーンが、自らの存在を誇示する様に姿を現したのだ。
ヤルバーンは、単縦陣で突撃する二水戦の周辺にシールドを展開。彼女達を守っていたのだ。


シエ「特上級ノドゥス共!弱イ者イジメは感心センナ。我々ノ名誉ニカケテ、彼女達ニハ指一本触レサセン!」


ティ連までもがはっきりと日本に加担しているという事実に愕然とする韓国軍。そんな中、砲撃音で放心状態が解けた少佐は、またもや激昂したのだ。


少佐「お、おのれぇぇぇぇぇぇぇ!!異星人共めぇぇぇぇ!!!何故チョッパリ共の味方をするかぁぁぁぁぁ!!!」

艦長「少佐、彼等は日本の友好国だ。肩入れをしても、何ら不思議では無かろう」

少佐「クッ!!異星人共めぇ!!弱い者いじめが、そんなに楽しいかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


完全に「お前が言うな!」なブーメラン状態なのだが、既に正気を失いつつある少佐は気付こうともしない。
その一方、矢矧の艦橋では・・・・・。


原「韓国軍の攻撃、此方に届いておりません」

矢矧「流石の超技術。ティ連様様ね。水雷長、距離3000で雷撃を開始します。準備を」

水雷長「了解」

732: 194 :2020/08/27(木) 19:56:05 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
韓国軍はなおも攻撃を仕掛けるも、全く効果が無い。全て無効化されてしまっている。
その間も二水戦は距離を詰め続け・・・・・遂に距離3000に達した。


矢矧「各艦、転舵。魚雷発射、始め!!」

水雷「撃ぇー!!」


矢矧以下、二水戦は次々と魚雷を発射。そのまま離脱にかかる


少佐「離脱していくだと!?・・・・・そ、そうか!敵は我が方の勇猛さに恐れをなしたか!フハハハハハハハ!!所詮は死に損ないのオンボロ共よ!!」

提督「いきなり離脱だと?・・・いかん!?艦長、面舵!最大戦速で回避運動!!」

艦長「ハ?ハッ!!」


突然の指示に戸惑うも、言われた通りに回避運動を始める艦長。
その指示に、またもや少佐が食って掛かった。


少佐「何を言ってるのですか、提督!奴等は壊走している!追撃の好機ですぞ!!」

提督「知らんのか!連中は旧日本海軍。雷撃戦のスペシャリストなのだぞ!!」

少佐「・・・・・は?」

提督「奴等は逃げたのではない。魚雷をこちらに放ったのだ!!」


必死に回避行動に移る世宗大王。だが他の艦は雷撃に気付かなかったり、損傷で速度が低下している等の理由で回避が遅れた。
そして・・・、破局が訪れた。


水雷長「じかーん!!」


予測時間通りに、次々と水柱が吹きあがる。1本で駆逐艦を、2本で巡洋艦を屠る威力を誇る酸素魚雷をマトモに喰らったのだ。
辛くも回避が間に合った世宗大王以外に、無事な艦は一隻も居なかった。
特に機関故障で行き足が止まりつつあった大邱には二本の魚雷が命中。最新鋭とはいえ、所詮はフリゲートに過ぎない同艦は
バラバラになりながら沈んでいった。

733: 194 :2020/08/27(木) 19:56:36 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
最早勝利はあり得ない。誰もがそう確信する。
この末期的状態で、提督は遂に決断を下した。


提督「各艦に告げる。動ける艦艇は、釜山に向けて退避せよ!我が艦は殿を引き受ける!各艦は何としても生き延びよ!!」


提督の悲壮な決断を聞き、CICの要員達も悲壮な決意を固める。
だが・・・。この男だけは違った。


少佐「な・・・何を勝手な事を言っているのです、提督!我々はまだ・・・まだ負けてはいないのですぞ!!」

提督「いい加減現実を見たまえ、少佐。最早作戦続行は不可能な状態だ。ならば一人でも多くの将兵を、祖国に帰さねばならん!!」

少佐「何を馬鹿な事を!!ならばあの巨大戦艦(大和)に突撃を!!横付けして白兵戦を仕掛けて、艦を乗っ取れば・・・!!!」

艦長「いい加減にしろ!!そこまで言うなら、君が直接指揮してみろ!!」

少佐「な!?・・・そ、そんな事。出来る訳無いでは有りませんか!?」

提督「出来もしない事を口にするな!!口先だけの愚か者がぁ!!」

少佐「~~~~~~$#&%#&%’$&%&%#」

2人「「!?」」


突然、声にならない悲鳴を上げて倒れる少佐。あまりに突然の出来事に、2人は思わずフリーズする。
その直後、通信士から決定的な報告が齎された。


通信士「ほ、報告!ゆ、輸送艦隊から・・・・・」

艦長「どうした!?」

通信士「輸送艦隊から通信!!『ワレ、敵別働艦隊ト交戦中!至急援護ヲ!』と!!」


愕然とする艦長と提督。この瞬間、作戦は完全に破綻したのだ。

734: 194 :2020/08/27(木) 19:57:06 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
輸送艦隊を襲撃したのは、南雲提督率いる第八機動艦隊。戦艦さぬきと空母かがを中心とした艦隊だった。


南雲「やれやれ、久方振りの艦隊指揮と思ったら、相手は無力な輸送船団、か」

艦長「しかし提督。もし逃せば、奴等は再びやって来ます。ここは、容赦無く殲滅すべきかと」

南雲「・・・そうだったな。山口提督にも連絡。攻撃隊を出し、敵船団を壊滅せよと」

艦長「ハッ!!」


かくして、第八機動艦隊は複数回空襲を仕掛けた後に水上艦隊をぶつけた結果、護衛(広開土大王級三隻を中心とした分艦隊)を含めた大半の艦を撃沈。
生き残ったのは、悪運強くミサイル一発の被弾で済みながらも機関が損傷し停止。漂流していた強襲揚陸艦・独島一隻だけだった・・・。


提督「・・・・・最早、これまでの様だな」

艦長「はい・・・残念です」

提督「やむを得ん・・・。白旗を掲げよ。我が艦は降伏する」


そう命じた次の瞬間、再びレールガンの弾丸が飛来。波の揺れで僅かに狙いが逸れ、艦橋基部への被弾は免れたが、砲弾の衝撃で艦橋上部が大破。
構造物の破片が、CICの天井から落下したのだ。
要員達が次々と潰されるのを見た直後、提督は艦長に飛び掛かられた感触を最後に意識を、失ったのだった・・・・・。


          • どれ位時間がたっただろう?痛みと共に提督は目覚める。奇跡的に破片の下敷きにはならなかった様だが、CIC内部に取り残されていた。。


提督「・・・・・。死に損なった、か。・・・艦長は何処だ?」


そう呟きながら周りを見渡すと、自分を突き飛ばして救った艦長の姿が。足がパイプに挟まれ、身動きが取れない状態となっていた。


提督「艦長!しっかりしろ!目を覚ませ!!」

艦長「・・・か、閣下。ご無事でしたか・・・」

提督「しっかりしろ!今、パイプを動かす!!」


すぐ傍に落ちていたパイプを使って、足を挟んでいたパイプをどかす。
何とか、艦長を助け出す事に成功。幸い、足以外は奇跡的に掠り傷程度で済んでいた様だ。


艦長「閣下。有難う御座います・・・」

提督「気にするな。私も、君に助けられたのだから」

艦長「はい・・・。負けましたな・・・」

提督「そうだな・・・」


とその時、瓦礫の下から微かに声が聞こえた。
驚きながらも、慌てて瓦礫をどける二人。其処に居たのは・・・・・。
下半身を潰された状態の少佐が、そこに居た。


少佐「た、助け・・・・・。腰から下の・・・・・感覚が・・・無い・・・・・」


少佐を助けようとする二人。しかしその時、大きな瓦礫が、無情にも少佐の頭に落下。
悲鳴を上げる暇すら無いまま頭を潰され、少佐は即死したのだった。
それから間もなく、救助に来た部下達の手で出入り口の瓦礫が撤去され、何とか脱出できた。
部下によると、被弾後に改めて白旗を挙げ降伏。日本側もこれを受け入れたとの事だった。

735: 194 :2020/08/27(木) 19:57:36 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
艦長「・・・・・提督、行きましょう」

提督「いや・・・・・、私はこのまま艦と運命を共にするよ」

艦長「な・・・!やめて下さい!!そんな事は!!」

提督「私は結局、この戦いを止める事は出来なかった・・・。そればかりか、将兵の大半を無駄死にさせてしまった。そんな私が、おめおめと生き残る事が許される筈が」

艦長「いいえ、駄目です!艦長!!だからこそ、死んでいった将兵の為にも生きなければなりません!!死ぬ事は責任を取る事では無く、ただの逃げです!!」

提督「・・・・・・・・・・そうだな。スマン、艦長。まだ生きねばならんようだな。罪を償う為にも・・・」

艦長「閣下・・・・・」

提督「君の様な男がもっといれば、この悲劇は防げたのかもな・・・」

艦長「貴方の様な方が政府中央にもっといれば、こんな戦い自体が起きなかったでしょう」

提督「いや・・・。残念ながら、それは無いな」

艦長「閣下?」

提督「我が国と国民は、『反日』という薬に頼り過ぎた。辛い現実から逃れる為にな。そのツケがこの結果だ。誰が大統領だったとしても、この結末は変わらなかったさ・・・」

艦長「閣下・・・・・」

提督「では、行こう艦長。生まれ変わった日本をこの目に焼き付け、祖国を変えなければならん」

艦長「・・・・・はい」


その後、懸命のダメージコントロールが功を奏し、世宗大王は何とか自力航行能力を回復。その状態で日本側に拿捕された。
しかし、他の艦は助かる事無く全艦沈没し、乗員の九割が溺死を主な理由として死んでいった。
かくして、後に「第二次日本海海戦」と呼ばれる闘いは幕を閉じた。
出しうる第一線戦力の大半を投入したこの戦いで完敗した韓国は、外征能力を完全に喪失。
そしてかの国が再び外征能力を持つ事は、二度となかったのである・・・・・。。

736: 194 :2020/08/27(木) 19:58:06 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
以上です。最後は完全に駆け足となってしまいました。二水戦と言えば何と言っても水雷戦ですので、矢矧以下の皆さんにはお家芸を披露してもらいました。
その結果、前回の時点でアカン状態になってた最新鋭()フリゲート・大邱に最大級の不幸が降りかかる事に(汗)。酸素魚雷が二本だからね、仕方無いね。
にしてもティ連のシールドはマジ万能ですね。彼女達も安心して雷撃が出来ました。今後は個艦単位で搭載されていくかも。
旗艦と今回の闘いの切っ掛けとなった島の名前(キムチ視点の)の揚陸艦は辛くも生き残りましたが、他の艦は全滅。乗員の九割を失うという、人材面でも
文字通り壊滅する事となりました。遠い未来はともかく、今戦争中に再建するのは絶対に不可能です。しかしながら、連中にはまだ手札が残っており、それを使って
またまたやらかす事に・・・。それは次回以降で明かして行こうかなと。
さて、次回は政治のターンですな。各国の反応をお楽しみに。
wiki掲載は、自由です。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2020年08月27日 23:33