820: トゥ!ヘァ! :2020/08/30(日) 18:20:47 HOST:FL1-118-109-165-4.kng.mesh.ad.jp
スパロボクロス 未来編 傭兵話
やあ皆!なぜなに宇宙始まるよ!今回は各列強の傭兵組織について説明しようか。
まずは連合に存在しているのが銀河傭兵管理機構。通称傭兵ギルド。
登録者数千億と言われている巨大組織だよ。鉄血世界に来ている傭兵たちも基本ここに籍を置いているね。
加盟している傭兵には主に二種類あるんだ。
依頼をこなして自力で稼いでいる独立傭兵。企業の下について、その企業の依頼を専門に働く企業傭兵。
前者は主に企業の専属とならずに仕事している傭兵たちの総称だね。自力で稼いでいるとはいえ、どこかの金持ちや企業がスポンサーとなっていることも多いよ。
企業傭兵は所属する企業の依頼を専門に受ける傭兵だね。企業軍と違うので、企業の依頼以外でも働くことがあるという点かな。
所謂広告塔なんだ。所属企業の兵器や兵装を使って他所の依頼をこなして宣伝するのが目的だね。
鉄血世界派遣組でいえばアルゼブラの方に付いている人達が企業傭兵。
古王が率いている傭兵団なんかは独立傭兵だね。
基本連合の領域内で仕事する傭兵たちは全て傭兵ギルドに加盟しているけど、加盟していない傭兵は自由傭兵と呼ばれているね。
文字通りの意味でどこにも紐づけされていない傭兵ってことさ。とは言え連合領内では違法だから見つけたらご連絡を。
基本的に連合領内に関する傭兵の仕事は傭兵ギルドが取り仕切っているから外部の傭兵は仕事を受けられなかったりするよ。
だけど、きちんと傭兵ギルドに話を通すか加盟すれば外部の傭兵でも仕事を受けられるようになるんだ。
他の列強や勢力の傭兵なら連合領内で仕事をする際に大概はきちんと傭兵ギルドに連絡を入れてから仕事をしているね。
逆に連絡入れずに仕事している場合は後ろ暗いってことだから怪しい輩に注意しようね!
例外としては外部領域で活動している高名な傭兵などには幾らか気を使うけど、そんな傭兵は本当に極一握りだ。
高名だろうと感じ悪かったりするときっぱり断るしね。
前に一度列強勢力外で活躍する傭兵団が声高に優遇しろと乗り込んできたことあったけど、ギルドナイトを動員して蹴散らしたよ。
ああ、ギルドナイトって言うのは傭兵ギルド固有の戦力のことだね。
いつもは警邏や新人への教導をしてくれているんだけど、ギルド加盟者が犯罪行為を犯した場合は彼らがそれらを捕縛したり討伐したりしているんだ。
別名風紀委員やら粛清騎士やら呼ばれているね。
前者はともかく後者はおっかない仇名だけどこれには理由があるんだ。
まあ傭兵と言えばやっぱり荒れくれ者が多くてね。偶に高位ランカーが犯罪者になることもあるんだ。
そういった輩はギルドの面子にかけて叩き潰される。懸賞金もかけられれば同じ高位ランカーに討伐の指名依頼もいれる。
そしてギルドナイトそのものも大々的に動かす。
この際に動かされる戦力が凄いんだ。高位ランカーを討伐するんだから、それに対抗できる戦力になるんだけど、大概は現ギルドナイトで元高位ランカーの退役傭兵となる。
ギルドナイトの上位勢は凄いよ。なんたって元一桁ナンバーを始めとして何人元高位ランカーがいるんだ。
まあこれは当たり前の話で元傭兵の再雇用先の一つがギルド職員だからね。
高位ランカーとなれば加盟国の州軍や企業軍なんかでも引っ張りだこだからギルドが全部一人占めってわけでもないけど。
だから罪を犯した高位ランカーには下手すれば元一桁ランカーが討伐に向かうなんてこともあり得るんだ。
実際何十年か前に複数の高位ランカーが重犯罪をやって連合の領域外に逃げたんだけど、1年足らずで全員討伐されたんだよね。
主に元一桁ランカーだったギルドナイトの手で。
ということでギルドに逆らうってことはお勧めしないよ。彼らは下手な傭兵なら余裕で鎮圧できるだけの戦力を持っている。
勿論現役傭兵にも討伐依頼が行くだろうし、懸賞金がかかるから領域外の傭兵や他国の賞金稼ぎにも狙われるね。
場合によっては企業軍や州軍、更に正規軍からすら追手がかかるだろうから大半の連中は長生きできないね。
821: トゥ!ヘァ! :2020/08/30(日) 18:21:37 HOST:FL1-118-109-165-4.kng.mesh.ad.jp
次に紹介するのはフォーリナーこと神聖白銀帝国政府が直接運営している傭兵管理組織。それが白銀傭兵連盟。通称は修道会。ここに属する傭兵たちのことは騎士と呼んでいて、彼らがまとまった一党のことを騎士団と呼ぶよ。
修道会やら騎士団やら何だかファンタジー色強い呼び方けど、中身はガチガチの理論派科学体系だからサイボーグなども多いね。
こちらも規模としては数千億といわれている巨大組織だね。
連合の銀河傭兵管理機構と同じで多種多様な種族の傭兵が多数参加している。
通称修道会と呼ばれているのはここが教会の系譜を継いだ組織だからね。
フォーリナーの歴史上争乱の時代もあったわけで、そういった時に活躍していた傭兵たちは大概当時の教会勢力に管理されていたんだ。
傭兵は教会によって身分を保証されるし、教会は独自の戦力を持つことができてwin-winの関係だった。
とは言えそんな関係も国家統一が進んで中央こと皇族の権力が強まるにつれて形骸化していった。
最後には自前の聖騎士団やら傭兵連合を連れて反旗を翻したみたいだけど、当時の中央軍にコテンパンにされたみたい。
以降教会は国の庇護下に置かれて、傭兵も同時に国の管理下に置かれたって寸法さ。
だから今の傭兵管理組織も国営だから教会の系譜を継いでいる。だから修道会。
教会ってそのまま言い表すと流石に捻りがないと思ったみたいだ。
所属する傭兵が騎士と呼ばれるのもこの歴史を引き継いでいるかららしいね。
フォーリナーにおける騎士とは名誉称号でもあるけど、古来では高名な傭兵が教会の名の下で騎士の称号を受けることもあったんだそうだ。
だからそれに倣って連盟の傭兵のことを騎士と呼称するみたい。
傭兵たちが集まる傭兵団のことを〇〇騎士団と称するのもここからきているんだ。
まあ自称騎士や騎士団を名乗っているところも多いから名前負けしているところも珍しくないけどね。
逆に国や連盟、企業なんかが正式に送った称号としての騎士や騎士団を名乗っているところは本当に強いよ。
彼等も下手な傭兵に騎士の称号は送れないからね。
話を戻してこの傭兵連盟。あり方は大体連合の傭兵ギルドと同じだね。
フォーリナー勢力圏内の傭兵は全てここに登録すべし。登録しなければ仕事はできない。
違反者には罰則が科せられる。軍や州軍が動くまでもない仕事を中心に回っている。
違う点としては一応連合の傭兵ギルドは私営だけど、フォーリナーの傭兵連盟は国営って点だね。
あくまで連盟に属する傭兵たちは帝国皇帝の名の下で活動を許された私兵って括りなんだ。
だから戦時や緊急時にはその戦力は軍に組み込まれる。まあここら辺は連合と同じだね。
因みに連合の傭兵ギルドにギルドナイトがいるように、連盟にも独自の固有戦力がいるね。
彼等は武装連盟員というのだけど、もっぱら聖騎士とか呼ばれているね。
まあ連盟の通称が修道会だから、そこから来た呼び名だよ。
やっていることはギルドナイトと同じで警邏や連盟加盟者が罪を犯した場合の捕縛や討伐。
ここら辺も連合のギルドナイトと変らないね。
強さに関してもギルドナイト同様元連盟所属傭兵を再雇用しているから強さには定評があるね。
先ほど連合のギルドとは私営か国営かが違う点といったけど他にもある。
連合ではランカーのことを数字で表すよね。例えばランク1とかランク20とか。数字が小さいほど高位ランカーだ。
だけど連盟では違って色で評価するんだ。
一番上はプラチナ。フォーリナーの国では一番尊い色と言われているもので、この称号を持つ傭兵は国や皇帝自らが認めた勇士ということになる。
強さも勿論デタラメで連合の一桁ランカーとタメを張れるね。つまりは星系規模を軽く落として、武装によっては銀河レベルってこと。
因みにランクとしては一番上のプラチナから下に行くにつれゴールド、シルバー、ブロンズ、レッド、グリーン、ブルー、グレー、ブラック、ホワイト。
これは連盟を作った当時の皇帝が好きな色の順番だったらしいよ。
822: トゥ!ヘァ! :2020/08/30(日) 18:22:50 HOST:FL1-118-109-165-4.kng.mesh.ad.jp
最後に紹介するのがヴォルガーラで傭兵戦力を運用している武家衆だ。あいつら本当ローマなのか日本なのか…ブレブレだけど気にしないでほしい。
まあこっちは決まった管理組織とかはいないんだ。各地に御武家一党ってのがあって、それがそれぞれ個別に仕事をしている。
まあヴォルガーラ自身実質国民皆兵みたいなところあるから、彼等からすれば傭兵稼業は副業兼訓練みたいなものだね。
正規軍が動くほどではない仕事などを中心に働いている。
あとヴォルガーラ以外の勢力の依頼を受けることも多いね。
だから列強領域の外で一番姿を見られるのも、このヴォルガーラ傭兵だ。
完全にローマに雇用される蛮族傭兵みたいなものだけど、その戦闘力は本物だよ。
国民皆兵な気質の国だからピンキリのキリでも強い。
連合でいえば五桁、六桁台の傭兵に匹敵するし、フォーリナーでもレッドクラスより上位の強さはあるね。
つまるところ下の傭兵の質に関してはヴォルガーラの方が上なんだ。
逆に上位勢の実力はギルドや連盟の上位勢と余り変らない。
上になるにつれてどこも煮詰まってくるのは変わらないらしいね。
彼等の特徴としては金銭的な物よりも名誉を貴ぶ点が挙げられるね。
だから金にならなくても敵討ちだとか、少数で敵を迎撃とかは喜んで依頼を受ける。
彼等って実は結構涙脆くて半官贔屓だからね。勿論騙した時には命はないだろうけど。
だからと言って彼らが報酬に興味がないというわけじゃない。
働きに応じてきちんと払われる報酬は受け取るし、気前の良い依頼主の下では気分よく働いてくれる。
逆に働きに応じた報酬を渡さないと彼らは怒るね。かなり怒る。
勝手に仕事放り出して帰るだけなら幸運で、依頼主の資産を勝手に分捕って持って帰ってしまうことも珍しくない。
だけど勘違いしないでほしいのは彼らは一度依頼を受けて十分な報酬をもらっていれば裏切らないということだ。
それがかなりの劣勢な戦いだろうと彼らが納得しているのなら決して裏切らない。
まあつまるところ彼らの納得が優先されるってことさ。
納得すれば殆ど報酬がない依頼でもきちんと仕事してくれるし、納得できなければ溢れるほどの報酬を提示しても依頼を受けない。
総じて扱いにくくはあるが、きちんと雇えれば非常に強力な傭兵と言えるね。
因みに連合やフォーリナーと違って一括管理する組織なんてものがないからランク制度自体がないそうだよ。
とは言え格付けみたいのはあるようで、これは星の数で示されるみたいだ。
一つ星とか三ツ星とか。一番下が一つ星で一番上が十つ星らしい。
まるでどっかのグルメガイドか軍将官の階級章みたいだ。
この格付けは日頃の成果や強さを基に元老院から与えられるものだよ。
なんでも日頃噂に昇った傭兵や武家衆を元老院の議論で適当に格付けするらしい。
なんかこうフワっと決めるのだとか。
その割には強さに外れがないのは、その評価が気に入らないか本当かを確かめるため星持ちには大体挑戦者が現れるからだね。
本当に強ければこの挑戦者たちを退けられるし、嘘だった場合はボコボコにされて星を奪われるんだ。
だから結果的に評価に合った実力者しか残らない。見事な脳筋理論だね。
823: トゥ!ヘァ! :2020/08/30(日) 18:23:42 HOST:FL1-118-109-165-4.kng.mesh.ad.jp
投下終了
まあ傭兵一つとっても組織化されている連合とフォーリナーに、実質国民皆兵兼総傭兵なヴォルガーラといった具合です。
最終更新:2020年09月01日 11:29