27: 194 :2020/08/31(月) 07:00:30 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
短編ネタ 現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件その13 かの国は如何にして考えるのを止めて、手の込んだ自殺をするに至ったのか 日本本土攻撃その1
「我が国の義士を虐殺したチョッパリ共に鉄槌をー!!」
「独島奪還!!聖戦完遂!!」
「チョッパリ共に天誅を与えよー!!」
青瓦台周辺にて、思い思いにキムチ達が叫ぶ。
それ等の叫び声をBGMに、かの酋長は満足そうな顔で悦に入っていた。
側近A「大統領閣下。独島での失敗で、一時期大きく落ち込んでいた政権支持率ですが、見事なまでのV字回復。国民達はチョッパリ達への報復を叫び、意気軒高な状態です」
大統領「フッフッフ。素晴らしい、とても素晴らしい!敢えて生放送での公式会見を見送り、じっくりと緻密に作り上げた会見の映像に、国民はもちろん世界中の国々が、我が国の義挙に感動している事だろうな」
側近A「仰る通りです。チョッパリ達より早く会見を開き、連中の悪行を断罪すべきと主張した、私の見識の狭さを恥じる所存です」
大統領「恥じる事は無い。君の意見も間違ってはいない。だが、時には拙速よりも遅巧の方が効果もある、という事だよ」
側近A「流石は大統領。見事な手腕です」
軍高官達「「「「・・・・・・・」」」」
自画自賛と側近の太鼓持ちにすっかりご満悦な大統領とその取り巻きに対し、軍高官達の表情は暗い。
何せ、先の敗戦で空軍・海軍共に回復不能なダメージを負ったのだ。再建を試みるとしても、とてつもなく長い年月が必要となるだろう。陸軍及び海兵隊も、少なくない数の一線級の戦力を失っている。
にもかかわらず、対日戦を続行する事が決定されたのだ。どう考えても厳しすぎる今後の展開に、軍高官達は心の中で頭を抱えていた。
そんな事を考えていると、外交官が何かの資料を持って入室してきた。
28: 194 :2020/08/31(月) 07:01:00 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
外交官「だ、大統領閣下・・・」
大統領「ん?どうした、そんな暗い顔をして?」
外交官「各国から我が国への声明が、先程届いたのですが・・・」
大統領「そうか。どんな反応だった?あれ程の大演説を行ったんだ。さぞ我が国に対する同情と、日帝に対する義憤に駆られた反応が返って来たのだろう?」
外交官「そ、その事ですが・・・・・。し、資料にお纏めしましたので、見て頂いた方が早いかと・・・」
大統領「ふむ。それが資料か。どれ?・・・・・」
上機嫌な様子で、その資料を見る大統領。だが・・・・・。
見る見る内に顔を真っ赤にしだしたのだ。
大統領「・・・・・・・・・・・・・・・・・・こ、これはどういう事だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
そう絶叫しながら、資料を破り捨てる大統領。その資料に書かれていた事を抜粋すると・・・。
米国
「常軌を逸した宣言に、失望と怒りを禁じえない。我が国としては、即時停戦と現状維持の講和を飲まない限り、同盟解消と国交断絶を検討せざるを得ない」
ロシア
「余りに愚か過ぎて、ただただその愚かさに呆れるばかりである。今後、我が国は局外中立の立場を堅持すると共に、戦争が終わるまでの期間は一切の交渉に応じない事を宣言する」
中国
「我が国固有の領土である、魚釣島や蓬莱島の領土や資源を掠め取る度し難い盗人行為に、怒りを禁じえない。この講和条件を日本に飲ませた場合、我が国に対する宣戦布告と見なす。即刻取り下げられたし」
台湾
「余りの一方的な宣言に、貴国の正気を疑わざるを得ない。我が国は日本国に対して同情すると共に、貴国の日本への侵略行為に断固抗議する物である」
フィリピン
「尊敬してやまない天皇陛下の処刑と天皇制の廃止の要求という暴挙に、我が国国民は怒りをあらわにしている。馬鹿げた要求を撤回しないならば、貴国は大きなしっぺ返しを受ける事となるだろう」
etc.etc.etc.・・・・・。
とにかく言えるのは、キムチの主張を支持する国は一国も無く、そればかりかその行いを糾弾する声明で埋め尽くされていた。
その様な結果を、少なくとも彼自身は全く予想していなかった為、一瞬で激昂した。
29: 194 :2020/08/31(月) 07:01:31 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
大統領「何故この様な反応が返って来たのだ!!私自ら、日帝の悪逆非道振りと我が国の正義を、これ以上無く宣伝したというのに!!」
側近B「・・・・・大統領閣下、落ち着いて下され」
大統領「これだけコケにされた言葉を返されて、落ち着いていられるか!!何故世界は、悪逆非道な日帝の肩ばかりを持つのか!!」
側近B「ち、中国は日本への肩入れをしておりませんが・・・」
大統領「講和条件を取り下げろと言っている時点で、実質肩入れしているも同然だ!!何故日帝ばかり!!同情の声は、本来我が国こそが受けるべきだというのに!!」
軍高官達「「「「・・・・・・・」」」」
側近A「・・・・・そうか!分かりましたぞ、大統領!!」
大統領「何が分かったのだ!?」
側近A「奴等は卑劣にも、各国に多額の賄賂をばら撒いたに違いありません!!チョッパリと敵対している筈の中国まで、間接的に肩入れしているのがその証拠です!!」
大統領「何だと!?おのれ、チョッパリ共ぉぉぉぉぉ!!!正攻法で勝てないから、この様な卑劣な手で対抗してきたかぁぁぁぁぁ!!!!」
軍高官))
そう心の中で叫ぶ軍高官達だが、口に出す処か顔にも出さない。
そんな事をしようものなら、すかさず親日派として収監。家族ともども悲惨な末路を辿る事となるのだから。
大統領「・・・・・この様な卑劣な手段に打って出た報いは、キッチリと受けさせねばならん!!陸軍高官、指示しておいた攻撃準備は出来ているかね?」
陸軍高官「・・・・・ハッ。既に玄武-3の各タイプの内、日本に届く物を半島南部に運び込みつつあります。しかし、北韓への備えも有りますので、全てを動員する事は・・・」
大統領「・・・・・具体的に、何発撃つ事が出来る?」
陸軍高官「・・・各タイプ併せて150発を用意出来ました。ただ、日本が東側に移動した為、東京をはじめとする中枢を攻撃する事は・・・」
大統領「・・・・・何処ならば攻撃可能だ?」
陸軍高官「九州及び一部中四国辺りが、攻撃可能なエリアの最大距離になります」
大統領「ぐぬぬ!東京を攻撃させない為に巨大化とは、何処まで卑劣な連中だ!!」
軍高官達))
と、彼等はそう思うがやはり口に出さない。
大統領「・・・やむを得ん。比較的届きやすい九州北部に、攻撃を集中する。具体的には、対馬や福岡辺りだな」
陸軍高官「よ、よろしいので?民間人に被害が出ますが!?」
大統領「既に攻撃による被害の責任は、日本側に有ると宣言している。誰も文句は言うまいよ」
陸軍高官「・・・・・ハッ」
大統領「海軍高官。水上艦艇こそ壊滅状態だが・・・・・、潜水艦隊は出せるな?」
海軍高官「・・・出せるかどうかと聞かれれば出せましょう。ただ・・・」
大統領「・・・・・何かね?」
海軍高官「張保皐級は年代が古く、孫元一は様々な問題を抱えています。島山安昌浩級に至っては完成すらしていません。その状況下で出撃は、戦果を約束する事は・・・」
大統領「そんな事等気にする必要はない。戦果を挙げれればもちろんいいが、最悪我が潜水艦隊が奴等の海上交通網を脅かしているという事実を突きつけれれば良い。・・・・・出来るな?」
海軍高官「・・・・・ハイ」
大統領「よろしい。では、我が軍の総力を挙げて日帝に懲罰を加え、これを持って奴等の戦意を砕き、講和へと持ち込む。心してかかる様に」
軍高官達「「「「・・・・・ハッ」」」」
こうして彼等は、日本本土へに無差別攻撃及び通商破壊戦を決定した。だが・・・・・。
既に日本側はその事を予期して、対策を講じ始めていたのである。
30: 194 :2020/08/31(月) 07:02:01 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
新見「総理。神崎提督の予想通りです。衛星による偵察の結果、釜山近郊に多数の巡航ミサイルが運び込まれているのを確認されました」
二藤部「潜水艦の方は?」
新見「物資の搬入が確認されてます。同じく出撃させる気かと」
二藤部「分かりました。海空軍に迎撃命令を。それと弾道弾迎撃レーザーも使用します」
新見「よろしいのですか?」
二藤部「中国に対するけん制も兼ねて使用します。準備をお願いします」
新見「分かりました」
両軍が着々と準備を整え、新たな激突が始まろうとしている。
そして・・・・・。釜山近郊から多数の玄武-3巡航ミサイルが発射され、潜水艦隊も出撃。
戦いは第二ラウンドへと突入した。
31: 194 :2020/08/31(月) 07:02:31 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
以上です。戦闘シーンまでいけませんでしたorz
当初の計画では、玄武-2各種も合わせて1000発投入する予定でしたが、超大陸化で東に移動した為に届かないという事態に(汗)
大幅に数を減らす羽目になりました。その代わり、可能な限り集中する事に。
なお、佐世保は米海軍がいるので攻撃対象外に。流石に現段階で米国を敵に回す度胸は無い様ですw
次回は、弾道弾迎撃レーザー砲塔の闘いを描いて行こうと思います。お楽しみに。
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最終更新:2020年09月01日 12:49