197: 194 :2020/09/02(水) 18:05:30 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
短編ネタ 現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件その16 かの国は如何にして考えるのを止めて、手の込んだ自殺をするに至ったのか 日本本土攻撃その4


-竹島近海-


潜水艦・安重根は、散って行った他の艦と比べると幸運な艦だった。或いは、悪運が強いというか。
理由は幾つか有る。他の艦以上に無音航行に徹した事。日本本土は警戒が激しいと予測された為、目標を竹島へと変更した事。
昼間は極力動かず、比較的警戒が緩む夜間に行動する事を徹底した事etc.・・・・・。
しかし、一番の理由はやはり悪運の強さだろう。
相手が潜水艦絶対殺すマンな日本海軍が相手なのを考えると、やはりこの艦にはそういう悪運が付きまとっているのだろう。


-出撃から八日・・・安重根・艦内-


副長「艦長、独島近海に到達しました」

艦長「了解。・・・・・どうにか敵の裏をかく事に成功した、といった所か」

副長「ですな・・・。流石に一度攻めて失敗した場所に、もう一度来るとは考えてなかったみたいですな」

艦長「そうだな・・・。だが、連中のホームグラウンド内なのは変わりない。ここは慎重n」

??「慎重にですと?何を弱気な事を!!」


二人のやり取りに声を荒げたのは、政府から派遣された連絡将校の大尉。大敗を喫し、軍の厭戦気分が拡大しているのを受けて、軍の規律の維持と
任務の遂行を促すと共に、軍人達の軍務の実態を政府へ正確に報告すべく、派遣されてきたのだが・・・・・。
問題のこの大尉。この男は例の少佐の甥で有り、一言で言うと似た者同士だったのだ。
なお、少佐と違い政府へのコネ等が無かった為、一階級下の大尉止まりだったのだ。
同族嫌悪というべきか、彼はこの戦いで戦果を挙げて昇進する事で、かの少佐を超えようと画策していたのだ。


副長「大尉。逸る気持ちは分かるが、此処が連中のホームグラウンドで有る事には変わりは無いのだぞ?分かっているのかね?」

大尉「勿論です。ですが、慎重になる余り勝機を逃すのも考え物ですぞ」

副長「勿論それは分かっている。だが、我々も何時発見されるか分かった物では無い。蛮勇は身を亡ぼすだけだぞ」

大尉「それは分かっています。ですが、戦果を挙げる事で奴等に講和を飲ませなければ、我が国に未来が無いのも事実。政府もその為の戦果を望んでいるのですぞ」

艦長「・・・・・」


どちらの意見も一理有る故に、思い悩む艦長。だが、このまま何も行動を起こさないのも、緩慢な死でしかない。
ならば・・・。


艦長「・・・いずれにせよ、そろそろ動かねばならんな。本日深夜に、海軍特殊戦旅団の部隊を独島へ上陸させる」

大尉「賢明なご判断です、艦長。もし余りに積極的な行動を渋る様でしたら、艦長達を『親日派』として大統領閣下にご報告しなければならない所でした」

副長「・・・・・」

大尉「では、私は艦内の見回りを行ってきます。親日派の妨害で作戦が失敗したら、目も当てられませんからね」


そう言って、意気揚々と指令室を出る大尉。その様子を見て、艦長と副長はコッソリ溜息を吐くのであった。

198: 194 :2020/09/02(水) 18:06:01 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
そんなやり取りから八時間後の深夜零時。海軍特殊戦旅団一個小隊が安重根から出撃。竹島へと上陸し、破壊活動を始めたのである。
最終的な結果を述べると、その後一週間に渡る活動と竹島駐屯部隊との交戦の末、最終的にMMJの推進するお嬢様学校の竹島分校へと追い詰められる。
隊長も戦死し、自暴自棄状態に陥った生き残り達は、人質に取った生徒及び女性教諭に「国技(比喩的表現)」をやらかす等の狼藉を働いた末、全員射殺された。
だが、日本側も国防軍・警察を中心に死者32人・負傷者125人の損害を出す結果となった。また、「国技」の被害者となった生徒・教諭ら40名余りに消える事の無い
体と心の傷を刻み込んだのである。


一方、安重根にも最後が迫ろうとしていた。
海軍特殊戦旅団の部隊が交戦を開始したのと前後して、警戒レベルが急上昇。発見も時間の問題となっていた。
そんな中、警戒の為に索敵を行っていた所にたかなみ級駆逐艦二隻(たかなみ・まきなみ)に護衛された船を発見。
これに攻撃するか否かで、口論となっていた。


副長「大尉、正気かね?いつ見つかるか分からん状況で攻撃を仕掛けるとは!」

大尉「海兵隊は既に上陸しているのですぞ。ならば、此方も積極的な攻撃を行うべきです!」

艦長「馬鹿を言うな!彼等が帰る場所である本艦を、みすみす危険に晒すつもりか!!」

大尉「友軍が戦い易くする為の陽動も兼ねてます。陸海双方で混乱状態にすれば、結果的に生還率も上がるという物です」

副長「だが、奴等も護衛を付けている。哨戒機が来るのも時間の問題だろう。ならば、生き残る事を優先すべきではないのかね?」

大尉「逆に聞きますが、あの船にもしも日帝の兵器が積載されていたらどうするのです?そしてそれ等の兵器が友軍に牙を剥いたら、副長は責任をとれるのですか!?」

艦長「いい加減にしないか!大尉!あれはどう見ても、民間のフェリーだぞ?貴官は我が国に、民間人虐殺の汚名を着せるつもりか!」

大尉「既に我が国は、講和要求を飲まなかった場合の民間人の被害の責任は、日帝の政府に有ると宣言しています。法的な問題は有りません。何より、卑怯な日帝の事ですから偽装している可能性も有ります」

副長「詭弁だ!本艦を危険に晒してまで、絶対に沈めなければいけない様な目標ではない!乗員たちを無駄死にさせる気か!!」

大尉「・・・そこまでして、日帝共を庇うのですか。ならば、艦長達を『親日派』として弾劾しなければなりません。ご家族も、不幸な結末を迎える事となりましょうな・・・」

2人「「・・・・・・・!!」」

大尉「いずれにせよ、このままでは発見も時間の問題。そうなると、攻撃すら出来なくなりますな。それこそまさに犬死だ。ならば、死中に活を求めるしかありますまい?」

2人「「・・・・・」」

大尉「艦長、ご決断を。敵は待ってくれませんぞ?」

艦長「・・・・・やむを得ん、攻撃を開始する」

副長「艦長!?」

艦長「・・・・・家族を犠牲にする訳にはいかん。悔しいが・・・」

副長「・・・・・」

大尉「見事なご決断です。では、チョッパリ共に正義の鉄槌を喰らわせてやりましょう」

199: 194 :2020/09/02(水) 18:06:34 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
かくして、見つけた船団に攻撃を仕掛ける事に。目標は、確実に沈める為にフェリーに攻撃を仕掛ける事となった。


大尉「では、確実を期す為にもハープーンを。二発発射する事を提案します」

副長「何だと!?二発も撃ちこむ等、オーバーキル過ぎるぞ!!」

大尉「連中も護衛を付けているのです。先も言いましたが、確実を期す為ですよ」

艦長「・・・分かった」


ハープーンを装填、発射管に注水を開始する安重根。
だが、注水を終えたその時。着水音を補足する。
P-1哨戒機から投下されたソノヴイ及びグラヴィティ-・ヴイ(G・ヴイ)だった。遂に位置を補足されたのだ。


ソナー員「着水音補足!!ソノヴイと・・・・・何か分からない物を投下した模様!!」

副長「何かとは何だ!?」

ソナー員「魚雷では無いみたいですが・・・ソノヴイでもありません。着水音が違います」

艦長「クッ、見つかったか!?一番二番・ハープーン発射!!」


補足されたのを確信した艦長は、ハープーンの発射を命令。
フェリーに向けて二発のハープーンが発射された。


-たかなみ・艦橋-


レーダー主「レーダーに反応、ハープーンです。数は二。フェリーに向かっています!!」

副長「何だと!?」

艦長「対空戦闘!!ハープーンを落とせ!!」


レーザーCIWSを作動させ、撃墜を試みる。が、距離が近い為に迎撃時間が取れない。
それでも一発は撃ち落としたが、もう一発が推進器を破壊されながらも弾頭がフェリー目掛けて滑空。フェリーに命中してしまった。
囂々と炎を噴き上げるフェリー。その様子は、竹島からも目撃出来た程だ。この船には、念の為に本土に疎開する子供達が多数乗っており、爆発とその後の火災で多くの死傷者が出てしまう。
たかなみ・まきなみの乗組員達は、歯噛みしながらも消火及び乗員達の救助活動に移ると共に、上空のP-1哨戒機に下手人への報復を要請する事に。


-安重根・艦内-


副長「・・・・・遠方に衝撃波。命中した模様です」

大尉「ハハハハハ、思い知ったかチョッパリィ!正義は我が方に有るのだ!!」

ソナー員「・・・!着水音補足!短魚雷です!!」

艦長「クソッ!!デコイ射出、回避行動!!」


デコイを射出し、懸命に回避する安重根。
だが、短魚雷は無情にも安重根に直進する。


ソナー員「短魚雷、更に接近!直撃します!!」

艦長「・・・・・愚かな大統領と祖国に死を!!」


無念の思いで艦長が絶叫した直後、短魚雷が直撃。
雪崩れ込んだ膨大な海水に乗員を押し潰された安重根は、そのまま沈降・圧壊した。


その後の救助活動だが、フェリーの火災は収まる事無く燃え続け、多くの命を燃やして行った。
最終的に残る乗員を救助した後に船を放棄。やがてフェリーは力尽きる様に傾き、沈んでいった。
この攻撃の結果、子供達を中心に死者230名・負傷者140名・行方不明者300人という膨大な犠牲者を出す事となった。
特に犠牲者の八割が子供だった事が、日本ばかりか世界中に大きな衝撃を与える事となる。


無線傍受によってこの「戦果」を確認した韓国大統領は、「かつて韓国を守ろうとした護国の義士(安重根)と今の我が国の義士達が、悪逆非道な日帝に正義の鉄槌を下したのだ!」と得意満面な笑みで発表。
これ以上の犠牲を望まないなら、先の講和要求を受諾せよと宣言。更にその裏で、反日マスゴミに「現日本政府の転覆の為の工作」の依頼を行った。
だが、彼等は知る由もなかった。
この攻撃と「戦果」・そして未遂に終わった反政府活動の結果、日本人達の怒りに火をつけた事を。そして日本のみならず、最終的に米国まで敵に回す事を。
かつて、安重根がテロをやらかした結果、朝鮮併合という亡国の末路を迎えた様に、今回のやらかしが再び滅亡を齎す事が、この時決定したのである。

200: 194 :2020/09/02(水) 18:07:05 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
以上です。正直、書いてて胸糞が悪い回でした。
かつての安重根がやらかしたのが、どうみてもテロ以外の何物でもないので、此方でも酷いやらかしをしてもらう事に。
しかし、今回の話の為に改めて調べてみたら、当時の日本人にも此奴の助命嘆願の願いを出す奴がいたという事実には、呆れるしかなかったですね(汗)
山本さんが酷く落ち込み、辻さんが内心怒り狂ってて暫く近づく事も出来ない等、政府・夢幻会関係者にも少なくないダメージを与える事に。
当然、連中には後日その報いを受けてもらう事となります。
次回は、この戦いの直後に起こった反日マスゴミのやらかし(未遂)と、連中の最後をお届けしようかと。お楽しみに。
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最終更新:2020年09月06日 12:16