161 :YVH:2012/01/23(月) 21:47:58
→118 NeW氏の書き込みを見ていて、思いついた小ネタです。

  =フェザーン自治領=

 -ホテルシャングリラ内・特別貴賓室-

今、室内にはかつての時代、地球の陸地を1/3支配したとされる国。
大英帝国と呼ばれた、嘗ての欧州の伝統国家の末裔たちが紅茶を楽しんでいた。

「ふむ・・これは、なかなか・・・」

注がれたカップから、芳醇な香りがたゆたう琥珀色の茶を含み、納得顔になる紳士。

「彼の同盟とやら、外交は拙いが、茶の趣味は良いと見える」

過日の同盟外交官の失態を皮肉りながら、茶を嗜む紳士。

「同盟だけではあるまい。あのスピッツベルゲン侯とやらも「成り上がり」らしい
 若造だったではないか。隣のレムシャイド伯爵なぞ見ていて気の毒になったわ」

先程の帝国側との折衝風景を思い返しながら、自分の紅茶に持参のブランデーを垂らし
その紅茶とブランデーの香りのハーモニーを楽しむ紳士。


彼らの楽しんでいる紅茶は同盟代表団の中に居たルクレールという商人に
日本人の言う『O・HA・NA・SI』をして入手した物である。
因みにその商人には、E式の姓名を持つ紅茶好きの甥が居る。


彼らは栄えある大英帝国貴族の末裔、彼らの先祖は嘗て、諸外国からこう呼ばれた。

:腹黒紳士:と・・・

【あとがき】
オブザーバー役として付いてきた彼らですが、
相手側があまりにもお粗末なので、暇を持て余してます。
でも、同盟でしっかりと「彼ららしく」しています。
日本側も知ってはいますが、この程度の「お遊び」には無関心です。

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最終更新:2012年01月30日 19:36