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短編ネタ 現代日本大陸化&銀連神崎島クロスSS ある日、日本が『超』大陸と化してしまった件その21 かの国は如何にして考えるのを止めて、手の込んだ自殺をするに至ったのか 北の接触と終戦への道標


前回の暴走の結果、かのキムチは完全に世界の敵に認定された。
当然だろう。韓国内に居る外国人達を人質にして『負けそうな自分達を支援しろ!日本に攻撃を仕掛けろ!!』という、身勝手且つ卑怯極まりない言い分をまともに聞こうとする国は無い。
まぁリベラル()やポリコレ()といった、頭のネジ穴がゴミで埋まってしまっている狂人達は、「韓国の言い分にも一理ある。日本は可哀そうな韓国との戦いを中止し、彼等を支援すべきだ」と
無責任かつ正気を疑う発言をしていたが、その様な声が大勢となる事は無かった。当たり前だ。米国すら正面からしばき倒せる超大陸日本と星間国家のティ連、超大規模軍事組織である神崎島鎮守府。
これ等相手に喧嘩をしようと決断する国家元首等存在しなかった。しかも、米国すら日本側に付いたのだから猶更だ。共産支那や打倒ナチを掲げるドイツなどは歯噛みしていたが、実質的な軍事力を
前に、何も出来ない状態だった。
だが、それでもキムチの酋長は徹底抗戦と日帝の殲滅を叫び、無理無茶無謀な姿勢を崩そうとはしなかった。彼等は日本をはじめとする諸外国による侵攻より、怒り狂った自国民に吊るされる方が
余程怖かったからだ。それ故、現実的な降伏交渉をしなかった。いや、今までのやらかしも含めると、したくても出来ないと言う方が正確か。
そんな中、日本政府と夢幻会のメンバー達は改めて終戦へのガイドラインを決定する為、都内の高級焼き肉店にて会合を行っていた。
この店は、夢幻会所属のメンバーで運営されており、防諜面での心配はない。


二藤部「ほう。これは・・・とてもいい肉を使ってますな」

辻「ええ。ここの店主は夢幻会所属のメンバーの一人でして、『世界で一番おいしい肉をお客様に!』をモットーにしている人でして。肉への拘りは半端無いですからね」

東条「そして、防諜意識も完璧です。こういう会合をするには、うってつけの店の一つですよ」

柏木「成程。しかし、本当においしいですね。今度、フェルと二人で来ようかな?」

神崎「ははは。早速ここにリピーターが出来ましたな。・・・・・さて、終戦への道筋ですが」

近衛「半島本土決戦とか、本音を言うならやりたくないですよね。激しい抵抗が予想される上に、連中の事ですから市民を巻き添えにしてでも戦いかねないですからね」

山本「しかも、『日帝が市民を虐殺した!!』と事実を歪曲・捏造して世界に発しかねないからな。これまでのやらかしが有るから、その声に呼応する国は出ないだろうが・・・」

辻「余り戦いが長引くと、その声に呼応する勢力が出て来る恐れも有りますしね。全く、かの国は碌な事しかしない」

柏木「しかし、降伏勧告をしても完全に無視してますからね。どうやって戦意を挫くか・・・」

651: 194 :2020/09/06(日) 00:16:00 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
その言葉に皆で色々と考えるも、中々妙案が出て来ない。考えが煮詰まってきたその時、秘書が総理に緊急の知らせらしき事を耳打ちした。


二藤部「・・・・・何ですって!?三島さん、皆さん。北朝鮮の特使がやって来たそうですよ」

近衛「え?一体こんな時に、何の用で?」

秘書「何でも、今回の日韓間の戦争の件で、提案と交渉がしたいのだとか」

三島「提案と交渉だと!?」

柏木「・・・・・ふーむ。いずれにせよ、それだけでは何の判断も下せないですね。三島閣下、まずは話を聞いてみるだけでも」

三島「・・・まーそうなるだろうな。・・・じゃあ、柏木先生と辻先生も同伴してもらえないかね?二人が居れば、心強い」

柏木「分かりました」

辻「了解です」


かくして、指定された日に都内某所で北の特使と会談をする事に。


特使「初めまして、三島閣下。元帥様から日本政府へ、ある提案をしたいとの事で派遣されてきました。後ろにいらっしゃるのは、柏木さんと・・・えーと?」

辻「はじめまして、辻と申します。以後、お見知りおきを」

特使「・・・分かりました、辻さん。では、我が国の元帥様からの提案は、以下の事となります」

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そう言って特使は、元帥様からの提案を三島達に伝える。北としては、これまで以上の半島における戦火の拡大を望んでいない事。その為に南と手打ちして欲しいという事。
そして・・・その条件を飲むなら、拉致被害者の全員即時返還と核・弾頭弾技術の完全廃棄を確約すると。
すると、それまで黙って聞いていた辻が、おもむろに口を開いた。


辻「・・・・・すいませんが特使殿。正直に言うと話になりませんね」

特使「は?それはどういう?」

辻「貴方方は、それ等の条件がカードとなるとの認識でしょうが・・・超大陸化前ならともかく、現在においてはカードになりません」

特使「なっ!?」

辻「まず核と弾道弾ですが、日本各地に迎撃レーザーを完備し、更にティ連の支援を受けれる我が国としては、最早脅威とはなりません。逆に此方に撃って来るなら、南の後を追う事になるでしょうね」

辻「次に拉致被害者ですが・・・これも、ティ連の転送技術を使えばあっと言う間に奪回出来ます。したがって、これもカード足り得ません」

特使「う・・・ぐぬぬ」

辻「そもそも貴方方は、我が方に対し長年の間、様々な敵対行動をとって来ましたね?それも、他の国同士なら即戦争になって然るべきの事を」

特使「・・・・・」

辻「それ等を棚に上げて、今更『自主的にして当たり前』な事をカードに交渉等、成り立たないとは思いませんか?」

特使「・・・・・」


駄目だ、この男は今までの日本人達と違う。交渉のスキルレベルが違い過ぎる。
交渉の失敗を予感し、自らの悲惨な末路を想像して青くなる特使。と、それを見かねてか三島と柏木が助け舟を出す。


三島「オイオイ辻さん。ちっとばかし、追い詰めすぎじゃないかい?」

柏木「そうですね、余りやり過ぎるのも問題ですよ?辻さん」

辻「・・・そうですね。私も喧嘩をしたい訳では有りません。あくまでこれは交渉。お互いに実りある内容にしたいですからね」


特使は内心、完全に相手にペースを握られた事に歯噛みする。
とはいえ、何かしらの譲歩なり何なりを引き出さなければ、自身の未来が無くなる。
自らの未来の為に、特使は再び頭を働かせる。


柏木「まぁ確かに、辻さんが言った通りそれ等のカードは交渉材料になりません。それは辻さんが言った通りです。しかしながら、何とかして朝鮮半島の戦火拡大を止めたい。その為に此方に
交渉を持ちかけた。その事は、一定の評価を与えて然るべきかと」

三島「まぁそうだな。とは言え、この二つの条件だけでは厳しいのも事実。そこでだ・・・・・。ああ、済まないが一旦記録を止めてくれないか?」


そう言って、記録係に記録を一時辞めさせる三島。何やら、記録に残すと面倒な事になりそうな提案が有る様だ。
その提案を聞いた特使は、その条件を伝えるべく北に帰還した。

653: 194 :2020/09/06(日) 00:17:01 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
-北朝鮮・平壌-


特使「・・・元帥様、ただいま戻りました」

元帥様「ふむ、奴等は条件を飲んでくれたか?」

特使「その事についてですが・・・・・」


そう言って、辻に言われた事を話す特使。すると、元帥様の顔が見る見るうちに赤くなった。


元帥様「・・・おのれぇ、日本人め!此方が下手に出たと思って、足元を見おってぇぇぇ!!」

側近A「げ、元帥様!?落ち着いて下さい!!」

元帥様「とても落ち着けるか!!此方の外交上の切り札が無効化されているのだぞ!!此方も八方塞がりでは無いか!!」

特使「・・・元帥様、八方塞がりと判断するのは早計です」

元帥様「何だ、まだ何か言ってきたのか!?・・・・・もし碌な内容じゃなかったら、貴様とその家族は収容所行きだからな」

特使「は、はい!!・・・・・これは、三島からの提案なのですが・・・・・『どんな手段を使ってでも、南朝鮮の傀儡の抗戦の意思を断念させよ』という提案が有りまして」

元帥様「・・・連中の交戦意欲を潰せと?」

特使「もしそれに成功したなら・・・・・『我が国の国家体制の事実上の黙認』を確約すると、言ってきました」

元帥様「何だと!?」

特使「そして、無事終戦がなされれば・・・・・『米ロ両国にも体制維持の黙認を認めさせる』とも言っています」

元帥様「・・・・・」

特使「そして、柏木はこう言ってきました。『終戦の為に骨を折る事で誠意を見せれば、最低限のお膳立てはしましょう。其処から先の米ロとの交渉は、貴方方次第です』と」

元帥様「・・・・・うーむ」


思案顔になる元帥様。これら三つの条件さえ達成出来れば、一番の懸念だった金王朝の体制維持という、最低限の目的は達せられる。
拉致問題や核・弾頭弾技術を放棄するなら、米国もこちらを「悪の枢軸」呼ばわりする事も難しくなるだろう。その後は、交渉次第だ。
元帥様は決断した。


元帥様「・・・・・特使よ」

特使「・・・・・ハッ」

元帥様「首の皮一枚繋がったな。その条件を飲むとしよう」

特使「オオッ!!」

元帥様「とはいえ、それでも連中が屈するかどうかは五分五分だ。貴様は再び日本へ行き、万が一南の馬鹿共が降伏を拒否した場合の取り決めを、交渉してこい」

特使「ハハッ!!」


辛くも首一枚繋がった事実に安堵しつつ、更なる交渉に臨む事となる。
その後の話し合いの結果、もし南が降伏を拒否した場合、日米露(ロシアも宣戦布告している)朝四か国による、期間限定の軍事同盟の締結。北に最低限の食料・燃料・弾薬の支援。
その支援と引き換えに、ソ連製兵器のデータをティ連に提供といった、様々な取引が決定。
こうして、南のキムチ達が知らない内に、外堀は完全に埋め立てられた。
そして・・・・・、この決定がキムチへの最後のトドメとなるのである。

654: 194 :2020/09/06(日) 00:17:34 HOST:ai126162148238.56.access-internet.ne.jp
以上です。我が国と北の交渉の様子でした。キムチ共が絶望的な状況下で右往左往している内に、外堀が完全に埋まる事に。
北が優等生過ぎると言われそうな展開ですが、北の一番の懸念である国家体制の維持を黙認するなら(しかも米ロのお墨付き)、案外妥協するのではないかと思います。
まぁ日本は拉致被害者の皆さんが帰って来るし、米ロも面倒事が軽減されるし、北も立て直しの取っ掛かりを掴める可能性も出て来たし、この四か国的にはWIN-WINな結果かと。
え、キムチ?・・・・・まぁこいつ等は、ね?もうどうしようもないかと(嘆息)
次回は南北会談(という名の最後通告)となります。お楽しみに。
wiki掲載は、自由です。

663: 194 :2020/09/06(日) 05:23:51 HOST:ai126213028071.77.access-internet.ne.jp
おはようございます。

657
あ、ホントだ間違えてるorz
では修正を。

652
  • 誤 辻「そもそも貴方方は、我が方に対し長年の間、様々な敵対行動をとって来ましたね?それも、他の国同志なら即戦争になって然るべきの事を」

  • 正 辻「そもそも貴方方は、我が方に対し長年の間、様々な敵対行動をとって来ましたね?それも、他の国同士なら即戦争になって然るべきの事を」

wiki掲載時に、修正をお願いします。

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最終更新:2020年09月06日 12:53